Barracuda LPの、ちょっと珍しいかも知れない故障症状。

 さて、本日もまたまたSeagateのHDDがぶっ壊れたという話。

 にしてもこのblogでは本当によくHDD、特にSeagate製品が壊れまくっているが、一つ留意しておいて欲しいこと。
 ここの管理人の管理下にあるHDDの数は一般的なPCユーザとは桁が違うということ。母数が多ければ故障台数もそりゃ多いですわな、確率論なんだから。普通の人は手を出さないエンタープライズ用HDDもいくつもあるし。

 とはいえこれだけ壊れるのを見てると、デスクトップ用HDDに対する信頼なんてモノを養うヒマはありません、てのもまた事実だったりするんですがね。

 #ガンガン使い込む環境ではエンタープライズ用HDDの耐久力の差は歴然でっせ。
  まあ最初っからそんな場所でデスクトップ用HDDなんて使う方が間違っているのだが。

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 それは兎も角、本日の故障者はBarracuda LP 1.5TB、ST31500541AS。
 このHDDについては「7200.11の1.5TBと同じ構成である375GB/4プラッタ」という話と、「2TB品と同じ500GBプラッタを使った3枚構成」という話があって、どちらが本当なのか未だに分かっていないのだが、それは兎も角。

 ある日突然このドライブ、I/Oが一切固まってしまったんですわ。
 円盤は回転しているし、ヘッドの動く音もする。なのにコマンドは全て通らず。
 アクセスランプは点灯しっぱなしで、システムから見ると突然ドライブが切り離されたのと同じ状態。ダメだこりゃ。

 ♯念の為、熱暴走じゃないですよ。SMART読みでも実機触っても人肌ぐらい。

 仕方ないので良品に交換して、故障品は検査、と。
 普通に動いている端末に繋いで、電源ON・・・あの、SeaToolsがどうのという以前に、BIOSのHDD認識のトコで固まってそっから先に一歩も進まないんですが。アクセスランプ光りっばなしだし。
 どうやら単純に全く無反応というワケでもないのかな、これ。どちらにしろこれじゃ使い物にならんか。

 ◇

 ・・・さて、ここまでなら別に珍しい症状じゃないんですよ。
 問題が起こったのは、この後暫くして。

 机の上に文鎮状態でほったらかしにしていたこのHDD、ふと妙な気を起こしてしまい、再度端末に繋いで、電源ONしてみたんですな。

 ・・・え。正常に認識されてるんですが。
 慌ててSeaToolsでチェック開始・・・問題なし。ナンだこりゃ。

 念の為別のツールで全領域対象のRandom R/Wを少しばっかり試してみる。こちらも一切問題なし。

 え゛ー。

 数週間放っておいたら、故障したドライブが復活した?
 何だこの怖い話。

 物理的、電気的に壊れた部分が放置されているだけで復活するワケがない。
 だというのに復活したということは、この個体は「致命的な破損部分は無いが、通常稼動時から極めて不安定でいつコケてもおかしくない」としか考えられない。

 ♯実際最初に発症したのも稼働中に突然だし。
  もしかして机の上で時々(うっかりモノが当たったりした)衝撃を与えられていたから、とか?

 ◇

 取り敢えずこんな挙動不審な個体とは二度と関わりたくないのだが、SeaToolsでも問題ないと出てしまっている以上、RMAすることも出来ず。一応3年保証正規品なんですが。

 ・・・どうするかなぁ、コレ。

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Advanced Formant+仮想マシンは要注意、かもしれない。

 今更なんだけど、さ。
 VMware Workstationネタ、続き。

 というのは、つい先日。
 調子に乗ってイロイロ置いていたらHDD空き容量が足りなくなってしまい、仕方ないのでWD20EARS・・・2TBでAdvanced FormantなHDDを導入、VHD置き場を移行したんですわ。

 ところが、その後。何かVMの調子がおかしい。アクセスランプが盛大に光る割に、何かDisk I/Oが引っかかりまくる。OSだけでなく、アプリのパフォーマンスも明らかに落ちている。

 結論。
 Advanced FormatなHDDはVMware Workstationの仮想ディスク置き場には使わない方がいい。

 上にどんなOSが乗るか分からない、というかイロイロ乗せられるのがメリットなVMware環境と、最新のOSでしかパフォーマンスの出せないAdvanced Formatの組み合わせは「やっぱり」ヤバい。

 ・・・まあ原理を考えれば当然なのだが。
 実際使ってみたらかなりトンでもないことになりました、というお話でした、とさ。

#つかここまで強烈に来るモンなのね。
 ちょっと発熱が気になるが日立の7200rpmに交換すべきか?これは。

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SATA雑音耐性ランキング、ってのはどうだろう。

 放っておいたら4月の更新がゼロになるとこだった、うん。

 さて、特別に高周波を扱っていなくとも、およそ電気信号を扱う人間ならば「(外来要素に依らず)信号の劣化を招く要素」といえば「導体長」「導体質」そして「導体接合部」というのはまあ常識。
 そして、高周波程このような要素について受ける影響は大きい。これもまた常識。

 さて、いい加減6Gbpsも広まり始めているSATA。「普通」の個人用デスクトップで使う分には「真っ当な品質のケーブルを使えばまあ大丈夫」なのだが、世間の魑魅魍魎を相手にしているとそうはと問屋が卸さない事態もそう珍しくしは無いワケで。

 というワケで、このところ「延長ケーブル」「延長コネクタ」を筆頭とする、どう考えても信号品質的によろしくないケーブルを駆使して作業をしていて気づいたのだが。

 ・・・WDのHDDって全般的にSATAノイズに弱くね?

 当然SATAの規格内には収まっているのは思うのだが、問題は信号品質ってなんだろね、という場面で使った場合。Seagate・HGSTと並べると、一番最初に信号周りでトラブルが起こるのは圧倒的にWDが多いのよね。
 特に、WD Greenシリーズはノイズに弱い模様。1mというSATAの規格内でも、延長ケーブルを挟んでしまうと3Gbpsではトラブる場面がいくつも。

 ・・・以前にも似たようなネタを書いた気がするが、その後色々試してみて、疑惑が個人的確信に変わったな、と。

#そいやSamsungのHDDはど~なんだろ。

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値段差分はあるらしい、2010冬。

 一昨年の夏頃、今は亡きMaxtorのMaX LineシリーズはDiamond Maxより丈夫っぽい、というネタをこのblogには投下したのですが、その関連というか続きというか、そんなお話でございます。

 今回のターゲットはSeagateのBarracuda 7200.11 ST31000340ASと、Barracuda ES.2 ST31000340NSのお話。
 どちらもMoose世代の250GBプラッタ4枚、7200rpmのHDDですな。

 で、この2種類のHDDをある程度の数と期間動かしていて、その結果なのだが。
 実故障台数というか確率というか、要するに統計的に見て明らかにNSの方が丈夫なんですな。
 価格差分の品質差はきっちりとあるようで。

 ・・・というか、ASはぼちぼち壊れているが(いくつかはこのblogでもネタにしたし)、NSは何と未だに1台も吹っ飛んだモノが無いんですよ、当方管理下ではね。

 #初期ファームの不具合についてはもう散々だったけど>NS。
  あと、かなり昔にネタにしたスピンアップ不良個体発生の件は、結局電源が死にかけていたということで、ディスク側は問題ない模様。

 ということで、額面通りというかカタログスペック通りというか、実際に使っていてES.2は7200.11より明らかに壊れにくい、ということで。

 ◇

 但し、別の意味で気になることも。
 というのは、「壊れる=稼働条件が厳しい」という、感覚的には納得出来る式がどうもイマイチ現実には当てはまらないように見えること。
 実際に、明らかに軽負荷な場所でも壊れるモノは壊れるし、負荷が高くとも持つモノは持つ、っぽい。

 つまり、「HDDが壊れるかは、負荷云々でなく当たり外れ」ってことなのでしょうね、きっと。

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超個人的2009 PCトピック。

 さて、今年最後の更新となりました。
 ということで、今年を振り返って、超個人的PC関連トピックを5つ+α挙げてみようかと。

1◆64bit OSへの乗り換え。

 今年一番のトピックはこれでしょう。
 ついにクライアントOSが64bitになって、メモリ4GBの壁を突破。久々の「余裕のあるメモリ空間」を満喫しております。

 ・・・の筈が、最近ではVMwareが何故かいつも動いているせいで、8GBが窮屈です、はい。
 4GBメモリモジュール、もう少し頑張って値段下がってくれないかな・・・。
 
2◆SeagateのダメHDD騒ぎで大迷惑。

 Win7が無ければコレが今年の断然トップ。
 いやぁエラい目に遭いましたよ、ホントに。
 あと、コレのせいで当方の管理下HDDが「原則Seagate」から「原則WD」に切り替わったということもあったりとかしました、はい。

3◆Intel帝國の侵攻。

 Core i7、X58、そして41110。
 ミッドレンジより上に製品が存在しないという、AMDのあまりの不甲斐なさのため思わず買ってしまった、10年ぶりのIntel CPUはBloomfieldでした、と。

 今となっては単発ベンチではLynnfieldの方が価格性能比は上・・・に見えるが、足回りを考えたら正直ライバルにはなり得ない、ですな。

4◆eSATAが海を越えた。

 個人購入モノのサポートで海外まで荷物を送ったのは初めてですよ。
 AsusのGlobal Supportとメールで相談したのも初めてですよ。

 まあ結果的にどう頑張っても動かないというオチがついたのは・・・ねぇ。
 ちなみにブツはIntel Orientedなユーザの手に渡っていきました、はい。

5◆はぢめてのSSD、XPモバイル。

 そして最後にはコレ。LOOX Uの衝動買いとSSD換装。
 現在も普通に使っていますし、普通にプチフリってますが、やはり「振動を気にしなくて良いモバイル」というのは「本来これが当たり前」だということをホントに思います、はい。

番外◆ツクモのすったもんだ。

 去年から引っ張られたネタだが、これはメモっておこうかと。
 何故かあまり言われていないが、ヤマダ傘下に入って仕入方法が変わった影響、販売戦略と品揃えに確実に出ていますよ。
 具体的に言うと、価格対抗戦略で値引きが増えた、エッヂな(ヘンテコな)品物が入らなくなった、メーカプロモーション陳列※が増えたということ。
 ヤマダ電機vsビックカメラvsヨドバシカメラの(一部)代理戦争が、ツクモvsソフマップvsヨドバシカメラで繰り広げられております。

 ※特定ジャンルで特定メーカの製品ばかりを圧倒的多数で陳列する手法。ヤマダの各店舗では定番な、メーカから販促費を搾り取(以下略。

 ◇

 ま、こんな感じですかね。
 それなりにイロイロとあった1年だと思います、はい。

 さて、それでは来年は・・・
 まあ、「来年の事を言うと鬼が笑う」ということで。

 それでは、よいお年を。

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