ごめん、やっぱムリ>Windows Server 2012の素の色遣い。

 S.Kazは以前「サーバならUIの酷さも関係無い」みたいなことを書きました。

 反省しています。
 んなこた~なかった。
 サーバでも優れたUIは必須だった、いやマジで。

 というか、やっぱムリでした。
 Windows Server 2012の素のUI、もう生理的に受け付けないというレベル。
 XPのLunaもダサさで気持ち悪かったが、そんなもんメじゃなかった。
 これはもうはっきり醜悪といって良い。Windows 2000のあのUIが心底懐かしくなります、誇張でもなんでもなく。

 ♯つかMSはUIに水色使うのいい加減にしろ・・・。

 仕方ないので禁断の奥の手「デスクトップエクスペリエンス」を導入せざるを得ない状態に。
 これでほぼWindows8互換となるので、枠の色なんかが変更出来るようになります、はい。

 ・・・ここまでしてふと思った。何のためのWindows「Server」かと・・・。

 兎にも角にも、もしかしたら世間でははこんなモノがカッコイイと思われているのかも知れないが。
 自分的にはこのUI(特に色遣い)はどうにも受け入れられない、そんな状況です、はぃ・・・・。

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SSDは消耗品だから、寿命ぐらいチェックしておこう、という話。

 HDDの話ばかりしているこのサイト。
 世間の「PC」ではSSDが今や常識と化しているワケですが、それ以外では正直まだまだというとこですね。
 とはいえ、ブレイクの兆しも既に見えているのですが。

 ということで、個人的にちょっと気になって調べてみたネタを書いてみます。
 それがタイトル通りSSDの「寿命」の話。

 エンタープライズに限らず、個人用途でもキャッシュとか仮想マシン置場なんかの使い方を想定すると考えないといけないのがこの「寿命」。
 世間では「気にしなくて良いです」とかいうことになっているらしいが、それはあくまで「普通の」PC使いをしている場面の話。
 というワケで、世間で売られているSSDの保証書込容量(TBW)について調べてみた。

 ◇

 不明グループ : Plextor M5P、Plextor M5S。

 世間ではやたら持て囃されているが個人的には全く食指が動かないPlextor印Lite-On製SSD。
 何とびっくり、TBWを公表していません。
 しかもFlashチップ変更どころかコントローラまで変えても型番変えない、事前アナウンスすらしない。一体何を信用しろと?
 部品構成的には初期型と比べて後記型ではかなりTBW減っている筈なんだが、そもそも非公表なら関係ない、か。

 ◇

 20TBグループ : Intel 330、Samsung 840。

 240GBでは90回の書込保証。20GB/日で3年。

 耐久性保証という意味では最低グループのこの辺り、とはいえIntelは明記されているのだけマシか。
 Samsungについてはカタログ等には記載されていないが、各国語のインタビュー記事等で揃ってこの数字が出てくるため採用。

 この辺りは本当に「普通の」PCの使い方をする層向けの数字だと思われる。
 とはいえPCヲタの手元で酷使されるPCなんて圧倒的に少数派だし、世間ではこんなモンなのかも。

 ◇

 36TBグループ : Intel 520、Intel 320、Samsung 840Pro、OCZ Vector。

 240GBでは150回の書込保証。20GB/日で5年。

 正直寂しい数字だと思うが、デスクトップ使用ならこの程度で十分ということなんでしょう、きっと。
 何の根拠もないけれどIntelが使っている数字だから他社も追随した、ような気もする。

 ◇

 72TBグループ : Crucial m4(64GB以外)、Crucial M500、Samsung 840Pro(注意点あり)。

 240GBでは300回の書込保証。40GB/日で5年。

 「注意点あり」というのは、Samsungは「予備領域を多く再設定してデータ保持期間を3ヶ月とした場合に限り」この数字で保証あり。512GB→480GBのように容量は6.7パーセント減、別の言い方すると1/16。
 そして最近だと価格の安さが取り柄になってしまったm4(64GBモデルだけは36TB)と、大容量960GBモデルが結構アリな価格で登場予定なのが注目されているM500を擁するCrucial(Micron)はこのグループ。チップの容量を考えるとM500からは予備領域を広く取ることにしたのかね。
 にしても、SamsungもMicronも自社製Flash。チップメーカ故の自信・・・要するに選別時にイイ物は自社製品用に取っておくってことだろう、きっと(笑。

 全く個人的な感覚では、この辺りぐらいからまぁアリかなという気がしてくる。
 とはいえ容量別では120GB→600回、480GB→150回、960GB→75回となり、480GBとか960GBの大容量になってくるとまたどうにも微妙な数字に。
 現時点では大容量が欲しければストライプで容量稼ぎと書込分散するのが正解なのかも。

 ◇

 3.6PBグループ : Intel DC S3700@200GB。

 シリーズ全モデルで18000回の書込保証。1日10回書き込んで5年。

 800GBモデルでは実に14.4PBも書き込めることになる、伊達にDCと名乗っちゃいない、桁が違う。
 とはいえエンタープライズではこれぐらいの数字が出て初めて使用が検討できる、みたいな。

 ちなみに200GBモデルのお値段は↑のSamsung 840Pro 240GBと比べて3倍弱。それで60倍の寿命が手に入るのだから、十分安いと言える。絶対金額は横に置いておくとして。
 それと、同じFlashを搭載したIntel 910 PCI-SSDとは同等の書込保証値。あちらのカタログ値は800GBで14PB。

 ♯にしてもMLCでこれだけの書込回数保証ってのは凄ぇの一言。
  これがIntel Fabの底力、ですか・・・。

 あぁもう一つ、ちょっと訊かれたことがあるのでメモ追加。
 ベンチ万歳のコンシューマ用途で使うとコレあんまり速くないんで、念のため。
 簡単に言ってしまうとEnterprise用途、IO Queの深いHeavy Load運用に最適化されいるので。DBとかVM詰込とかで、IO無限地獄でこそ力を発揮するタイプ。

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 個人的には、HDDよりSSDの方がエンタープライズ品のメリットが明快な分、高くても納得して買い易い代物だと思うのだけど、どうでしょうかね。
 にしてもIntel DC S3700いいなぁ・・・。

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Seagateの「決断」とSSDと。

 さて、本日は手元のWD30EZRXが突然死したのでちょっとHDDの話でも。

 #つーかRead中に突然エラー吐いたかと思ったらそのままカツンと固まって、その後はキュンキュン言うがスピンアップせず、ATAコマンド応答も戻らず。
  まぁWD GreenはそういうHDDなんだけど、それは横に置いといて。

 今回のお題は、Seagateの一連の動き。
 ノート用7200rpm HDDの生産完了予定と、Hypbrid HDDの正式発表について。

 いよいよSSDの影響をまともに喰らい始めましたな、と。
 Seagateとしては複数モデルの作り分けにカネのかかる物理メカ部分は一種類の共通にすることで量産効果と設備投資軽減を狙い、種類増やしてもコスト負担の少ない電子基板のバリエーションでラインナップをを作る、という方向性になりました、ですか。
 ある意味思い切った舵取りで、Seagateの目論見通りに皆さんがHybrid HDDに喰いつけばWDも間違いなく追随するのは目に見えてますな。

 ちなみに、個人的にはHybrid HDDには否定的。以下、私見。

 ・性能にカネ払う層は一足飛びにSSDに行くんでない
 ・容量だけ欲しいならHybridでない低価格品を買うでしょう
 ・信頼性が欲しければエンタープライズ品かアレイ組むか

 少なくとも自作市場じゃHybrid HDを買う客層が居なくね?ということで。

 とはいえ、メーカ製PCになら採用される可能性は結構あるかも。
 うっかりHPとかDELLとかの量販モデルに採用されたら、それがメジャーデビューですかな。

 まあ最近はハイエンドはSSD+HDDのデュアル構成が当たり前だから、採用されるとしたらミッドレンジ~低価格モデルだとは思うが。

 ・・・ということで、技術的には興味が向かないが商業的には成り行きに結構注目しているHybrid HDD。
 メジャーになるのか、それともSSD時代前夜の徒花になるのか。

 さあ、どっちだ。

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これが本当のAPUの「生きる道」。

 ・・・だよなぁ、と。SONY PS4の発表を見ていて思った。いや本当に。

 PC用APUとはなんてったってメモリ帯域が段違い。これだけの帯域があればGPU性能も存分に振り回せるというもの。
 グラフィックスとして使うにしても、GPGPUとして使うにしても、これだけあれば使い物になるでしょ。

 #逆に言うと、PC用としてのAPUがどれだけメモリ帯域に苦労しているのか、ということだけど。

 にしてもこの「カスタム」チップ、カスタムにしておくには勿体ない気がする。並列演算用の演算ノードとして相当使い易そうなのだけど。
 そこそこの性能のGPGPU+コントローラとして十二分な性能のx86コアが同一メモリ空間を共有している上に、GPUの性能もスポイルされない。CPU側でデータの配列・入出力・同期を行い、GPU側で並列演算を回す。8GBというメモリ容量もリッチだし、これこそHSAが目指す理想的なハードウェア構成。

 まぁメモコンがECCに対応しているかとか、汎用バス(PCI-Express)の帯域足りているのかとか、細かいところは色々あるが。
 取り敢えずSeaMicroのブレードのバリエーションとしては絶対アリでしょ、これは。

 いやね、このチップの売り方というか扱いについては、AMDはSONYと真面目に交渉すべきだと思うよ本当。
 売り方さえ間違えなければnVIDIAに押されっぱなしというかほぼ制圧されつつあるGPGPU市場での、起死回生の切り札に出来るだけのポテンシャルはあると思う。
 最高性能でこそないものの、量産チップをベースとすることで価格性能比に優れ、且つx86バイナリが動き、メモリ空間を共有するHSAアーキテクチャで扱い易い。

 通常CPUとGPGPUをバラバラに組み合わせる「GPGPUサーバ」がワンチップになったもの、という言い方すら出来てしまう。
 ワンチップがそのままワンノードとなり、Freedom Fablicと組み合わせればレイテンシも低くてデータ転送効率にも優れたGPUクラスタが出来上がってしまう。器を新しく作る必要もない、SeaMicroの箱がある。

 ・・・いやね、こうやって見ると、さ。
 GPGPU本格活用時代って、ホントに目の前なんだな、と。

 #にしても、HSAアーキテクチャを初めて本格的に活用するのはPS4ソフトウェア、ってことになるのかしらん。

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