続続・再びAMDの「ブロガー勉強会」行ってきて、技術話に萌えてきた件。

 AMD FX Logoさて、余りにも長過ぎたので3本目になってしまいましたが。
 前々回「個々の内容は次エントリに持ち越します」と書いたネタ、後編。
 ASUSセールスのセッションと、最後のゲストトークについて。

 ◇

 三番目、ASUSのセールス担当によるアピールタイム。

 まずは「少ないけども明確な方向性を打ち出したマザーを取りそろえてます」というラインナップの話は横に置いといて、ASUS製品独自の機能「USB BIOS Flashback」について。
 いやね。この機能の説明を初めてWebで見た時、ホントに思ったんですよ。「これが欲しかった」そして「何で今まで無かった」。

 当方はOCマニアではないのでOCでBIOSを吹っ飛ばすことはまあ無いのだが、困るのがCPUアーキテクチャやリビジョンが変わった時。必要な時に必要なCPUと必要な環境が手元にあると思うなよ・・・というのは、ある程度濃い自作erでは分かるのではないかと。

 そんな中、正に「究極のBIOS復旧機能」なのがコレ。CPU不要、メモリも不要。電源とUSBメモリがあればBIOS強制上書きが出来る。ステキ過ぎる。
 勿論、OCでBIOS吹っ飛ばしたような場合でも復旧出来る。

 仕組み的にはオンボードに載せているシステム管理用のマイコンにBIOS Writerの機能も持たせてみました、というところ。
 濃い自作er以外にもWhiteBoxを出しているSIerには相当ウケると思うんだが、世間の評判はどうなんだろうね。自分的には感涙モノなのだけど。

 そしてこの後は今回の「お土産」、SABERTOOTHシリーズのアピールとか。

 まずは部品にも品質チェックにも良いモノを使っています、という話。品質チェックにサーバ用コンポーネントと同一基準を使っているというのは、サーバ用でもOEM/自社ブランド含めて実績のあるASUSだからといったところか。
 次、セラミックコーティングで表面積を稼いでいるヒートシンクは実際冷えまっせ、というのは「へー」としか。セラミックコーティングと言われるとフライパンしか思い浮かばないのだが、実際効果があるなら面白いですなコレ。

 最後に、オンボードに多数の温度センサを配置してあって、それがWindows上から監視出来ます&ファン制御と連動出来ますという「TUF Thermal Rader」機能。システム温度の監視が出来れば最適なクーリングも出来るということで、これは中々面白いかと。着想自体はサーバでは当たり前のコンポーネント温度監視辺りからかね。

 とまぁここまで製品のアピールをやって、最後にASUSブランドとしてのセールスアピール。
 「ASUSはTCOを推進しています」

 法人相手にこの話をしても「何を今更」という感じでウケないそうだが、DIY市場に向けてもアピールしています、とのこと。
 とはいってもDIY市場に向かってTCOといってもキーワードとして通じにくいだろうなぁ、と思う正直。余りにもビジネス臭いし。
 ということで、もう少し簡単に言ってしまうのはどうだろう。要するに

 「安物買いの銭失いをする前に、ちょっと高いけど高品質で安心のASUS製品を買ってね。後々のことまで考えたら結局お買い得だから」

 こんな感じ?。
 まあ「安かろう悪かろう」を選べるのも自作の楽しさの一つではあるのだが、そっち方向は現状でも選びたい放題なので(ぉぃ)、ASUSには是非カタい商売を続けていただきたいところ。

 まあこんな感じで、セッションが終わって質疑応答になったので、以前から思っていた件を一つ要望として出させて貰いましたよ。
 それは「説明書にブロックダイアグラムを入れて」ということ。

 昔はASUSも含めて殆どの会社のマニュアルには必ずブロックダイアグラムが載っていたのだが、最近では逆に載せている方が少数派。
 主としてオンボードデバイスやスロットの「ぶら下がり方」を確認するのが目的で、購入前にはこれを見てマザーの選択したり、購入後はどのスロットに拡張カードを挿すか検討するしたり、場合によっては拡張カードの種類や採用チップを検討するのにも必須なのだが。

 #勿論、購入後にWindows等のOSを入れてしまえば接続方法は調査可能だけど。

 この件についてのセールス担当者の回答がはっちゃけまくっていたのでその部分は飛ばすが、要するに大人の事情ってヤツで意図的に載せてない、今後も載せるのは相当難しいとのこと。なんでこんなことになってしまっているかというと、ユーザが確認したい「オンボードデバイスやスロットのぶら下がり方」そのものがメーカのノウハウとなってしまってるから、だそうな。

 確かに言われてみれば、IntelのメインストリームCPUは直結PCIeが16レーンしか無い、しかも分割は2本のみにも関わらず、何故かオンボードデバイスてんこ盛りなマザーの多いこと。あの帯域のキツさで大量のオンボードデバイスをどうやって振り回すか、についてはノウハウ必要だよね・・・確かに。

 #普段自分がチェックする範囲とは完全に反対方向なので気づかなかったよ。
  スループット・コンピューティング信者には広帯域バスは必須でございます。

 勿論要望としては伝えていただけるそうなので、まあそういうユーザの声もあるということだけでも知って貰えれば。

 ◇

 最後、TGNのMatsujun氏による酷使PCあるある話。

 そもそもeSportsになんて言っている時点で既にPCは全力でブン回しているのだろうなとしか思えないが、ゲームをプレイしている裏で(動画保存用の)録画して(放送用の)エンコード回して・・・なんてのはもう完全に「酷使」の状態。
 しかもこの上、LANPartyやったり、或いはスタジオにPCを持ち込んだりするとなると、スポットライトがガンガン当たって温度急上昇、なんて状況にもなっていたりするそうで。

 で、まあ当然といえば当然な気がするが、こんなことやってると大体1年でマシンが不調になるそうで。
 そりゃそうだわなぁ・・・メーカにしても想定外だろそんな状況でブン回されるのは、とか思いつつ。
 「ASUSのセッションの中で(セールス担当者が)『普通のマザーは3年ぐらいで不具合が出始める』とか言っていましたが、正直絶対そんなに持たね~とか思ってます」なんて発言が飛び出して笑いが起こったり。

 そんなゆる~い雰囲気のトークでしたとさ。

 #つかホントにそんな条件で日常的にPCを振り回しているなら、ASUSは是非TUFマザーを提供して「ホントに丈夫で長持ちします」ってのをフィールド実証して貰えば良いと思った、うん。

 ◇

 ま、今回のイベントレポートはこの辺りで。

 「豪華なお土産」でPCを組んでみたレポートについては、また後で。

Share

続・再びAMDの「ブロガー勉強会」行ってきて、技術話に萌えてきた件。

 AMD FX Logoこのエントリは前回の続き。「個々の内容は次エントリに持ち越します」と書いたネタですよ。
 ということで、テクニカルに濃いところ、がっつり行きましょう。

 ◇

 二番目はAMD Japanで普段はOEM(=PCメーカね)のテクニカルサポートをやっているという方が登場。
 PiledriverがBulldozerに比べてどう改良されたか、という話を中心に、AMDのアーキテクチャの変遷なんかも交えた話をしてくれました。

 まずは軽く、AMDのコアアーキテクチャの変遷について。
 AMDの屋台骨を長く支えたのはK7から始まるアーキテクチャの流れ。K7(Athlon)をベースに64bit拡張とメモコン統合化したのがK8(=Hammer)(Athlon 64)、それを更にブロック化して各所に改良をかけたのがGreyhound(Athlon X2~Phenom)。ここまでは基本的には「改良」ということで血統が繋がっていたのだが、ここで打ち止め。「革命的」デザイン変更が行われたのがBulldozerアーキテクチャ。

 #ちなみに世間では良くGrayhoundアーキテクチャを「K10」と呼んでいるが、AMD社内ではK10とは言わないとのこと。
  一方、BobcatはNexGenのNx686に発端を持つK6アーキテクチャに近い、と。

 Bulldozerの設計上の特徴は電力効率とダイ面積使用効率を追求し、使用率の低いユニットを2コアで共有すること。
 ・・・まあその初代実装であるZambeziについては(以下略。

 で、Zambeziをベースに細かい改良を積み重ね、IPCで10%改善という数字をたたき出したのがPiledriver。
 この「細かな改良」は具体的に何なのか、という話が本題ですよ。
 さすがにここで全部は書けないが、通しで聞いての正直な感想は「思ったより小規模だな」といったところ。「アンコア」部分(メモコン等)については全く変更ないし。
 だからこそAMDとしては異例の速度でZambeziからPiledriverへ移行出来たのだろうが、逆に言うとこれだけで10%もIPCが改善されるとは、Zambeziって・・・。

 #同一アーキテクチャで実IPC 10%改善ってかなり凄いことなのですよ。

 ◇

 そして一通りの話の後に、質問コーナー。
 ここぞとばかり訊いてみました、はい。

 Q:ボトルネックになっている命令デコーダについてZambeziから改良されているのか?
 A:追加命令対応のみで速度改善は無い。ボトルネックになっていることは把握しているが、ここに手を入れるとマイナーチェンジでは済まないので今回は見送っている。

 AMDの答えはSteamroller(=次世代Bulldozer)でデコーダを演算コア毎に分離するということ、な模様。

 Q:PiledriverコアはOCでの性能伸びが非常にリニアで、当初の設計ターゲット周波数は現行製品より高いと思われるが、ボトルネックはプロセスか。
 A:その通り。

 結局、GF 32n SOIではこの辺りが限界で、GFもAMDも苦労しているらしい。
 OCで性能がリニアに伸びるということはクロックを上げても足を引っ張る部分が内部に無いということで、これはアーキテクチャとしては非常に優秀だということなのだが、高クロックで回すと加速度的に消費電力が上がる特性のプロセスに実装されると(以下略。
 この辺りはAMDも相当シリアスに考えているようなので・・・まあ色々とウワサも出てくるんですな。

 Q:これだけの処理性能だとメモリがボトルネックになる場面が少なくないと思われるが。
 A:本音を言うと帯域はもっと欲しいが、チャンネル数を増やすのはコスト的に無理なのでハイクロックへ引っ張ってる。ハイクロックメモリの規格策定のためにパートナー企業との協力やJEDECへの積極的な働きかけ等を行っている。

 Q:DDR4への移行は。
 A:トレンドに遅れることはない、状況次第では他社に先駆ける。

 メモリ周りの話。本音はやっぱり帯域欲しいそうです。
 そしてDDR4の話で「先駆ける」というのは、現在のTrinityで既にメモリ帯域が限界になっていることを念頭に置いているのかな、と。ソケットFM3?ではDDR4なんて話が見えてくるのかも。

 ◇

 とまあこんな感じで、とっても濃ゆい時間は終了。

 あと、ちょっと面白い話を一つ。

 前回ネタにしたTrinityの省電力管理が非常に優秀だという件。
 これは「省電力はモバイル用CPUの生命線」ということで、AMD Japanの技術スタッフの頑張り分が相当入ってるそうな。
 成る程、Trinityが神経質と言ってもいいぐらい細かく電力管理していた裏には、日本人の芸の細かさというかコダワリというか、そういうものが入っていたのね。

 ◇

 ・・・って、ここまで長くなってしまったので、ASUSのセールスセッションとゲストトークについては次項目へ。

Share

再びAMDの「ブロガー勉強会」行ってきて、技術話に萌えてきた件。

 AMD FX Logo今回のネタは←こいつ、FX-8350こと「Vishera」です。
 ということで、タイトルに書きましたとおり、勉強会にいって来ましたので、前回に続いてレポートしますよ。

 って、本文入る前に、取り敢えずネタが一つ。
 12月8日土曜日、アキバでAMDが何かするつもりみたいですよ。
 内容はまあ、Piledriverの遊び方、みたいな感じの。

 とまあそれ兎も角として、レポート開始。

 ◇

 前回は新宿だった会場は、今回は10月半ばに丸の内に移転したというAMD Japanの新オフィスへ。
 例によっての大会議室、定員20人も入ればまあそこそこの入っている感の部屋にて。

 #ちなみに「耐災害性は高まったが賃料が上がったため事務所は狭くなってしまった」そうな。

 本日も1900開場・1930開始で2100終了予定・・・が思いっきり突き抜けて、実際に終わったのは2130頃。
 毎度お馴染みの時間超過、盛り上がっているから仕方ないんですけど。

 そして今回のイベントは3部構成+α。

 といっても最初は営業担当からのFXのショートタイムアピールで、スライドもつい先日のアキバでのイベントで見たものと一緒。まあ要するに「遊べるてお買い得なCPUですよ」ということで、さくっと流し。

 次、本日のキモは、Piledriverのハードウェアアーキテクチュアのお話。
 正直かなり濃いというか技術志向で、万人受けはしないだろうが、当方のような人間にはもう大好物でございます。

 その次、マザーを提供した「特別協賛」Asus「エイスース」営業担当のプレゼン。
 本日アピールしたかったことは「エイスース」の統一名称(違

 最後にプラスα、本日の特別ゲストはTGNのMatsujun氏。
 e-Sportsを日本で広めようとしてたり、LANParty主催してたり動画配信していたりする、そちらの分野では結構名の売れてる人ですよ。
 今回は酷使PCのあるある話で、開場がゆる~く盛り上がりました、はい。

 #例によって個々の内容は次エントリに持ち越します。
  それぞれ面白い話だったので、あんまり短くまとめると勿体ない。

 ◇

 まぁこんな感じで2時間があっという間に過ぎまして。
 一言で言うと今回も「面白かった」です、はい。

 個人的にはアーキテクチャをやっている担当者の話が聞けたってのが一番のポイント。
 そして、前回に引き続いてセールス担当や他の担当の人がが色々と語ってくれたこと。多方面に遠慮しまくる必要のあるアキバのイベントより一段濃い話が聞けます。

 「色々」具合は、例えば今回はこんな発言が飛び出したりとか。
 『Trinityについてはシェア30%という夢にまで見たといっても過言ではない数字が出せました』(by セールスの森本氏)

 いやね、「夢にまで見た」の部分の発言に実感がこもりすぎていて、まぁ何と言いますか。
 ちなみにアキバのDIY市場でのAMDシェアはTrinity発売前に10%前後~直前に9%まで落ちていたのが、瞬間風速(スパイク)では35%ぐらいまで伸びたそうな。BCNの記事では24%となっているのでこれはその初動の瞬間部分が取り除かれた数字なのだろうが、にしても確かにTrinityは売れているようで。

 #いやだって、低価格デスクトップ向けにはホント良いものだと思うよTrinity。
  サーバ用途とECC信者(自分の他に居るのかこんなの)以外には本気でお薦め。

 あと、今回は特別協賛でASUSの担当の人が製品アピールに来ていたけれど、こういうコラボ?もいいですな。
 アキバの「リナカフェ」でのミニイベントが流行っていた頃はこういうコンポーネントメーカが参加することもそれなりにあった気がするが、あの場所が無くなってからすっかり見なくなってしまったしまった気がするので。

 まあ、そろそろネタも尽きてきた気がするので次はRADEON 8xxx系発売時なのかな?とか思いつつ。
 AMD自体財務状況はあんまり宜しくない状況なのでお財布的には結構厳しいかも知れないが、今後もこのテのイベントは是非継続して欲しいところ。

 ◇

 ちなみに本日の軽食は中華弁当、豪華なお土産は

 FX-8350 と SABERTOOTH 990FX R2.0

 でしたとさ。

 まぁこれだけでも十分に豪華なことは間違いないのだが、今回はサプライズが付いてまして。
 ジャンケンに勝てた人には、AMD Memory(遠目で見た限りではPatriot製?)、Sapphire Radeon 7870(!!)、7950(!!!)という更に豪華なお土産が追加になってました。

 んで自分はジャンケン弱いので(以下略。

 ♯Memoryぐらいならまぁ兎も角、7950までお土産ってのは正直おったまげたなぁ、マジで。
  つーかFX-8350とRadeon 7950の組み合わせって言ったらゲーム以外やることないやん<偏見。

Share

Windows VistaとWindows 8が根本的に同じ理由と、違う理由。

 さて、取り敢えずWindows 8を即時導入「しない」と決めつつも、一応動作検証用にWin8Pro環境も持ちつつ、日常使いPCはWin7のまま使い続けている管理人。
 巷ではWindows Vistaの二の舞とまで言われているが、まあぶっちゃけ印象だけで語ればこの表現がぴったりかなと思いつつ。
 導入後暫く経っての印象を語ってみる。

 ◇Vistaと8が根本的に同じ理由。

 「残念」なこと。
 理念や思想は兎も角、実装が全く追いついていない。

 Vistaの理念が間違っていなかったことは、Vista SE=Windows 7がこれだけ爆発的に売れたことで十分説明が付く。
 でも、Vistaの実装は余りにも「残念」だった。

 同じく、Windows 8の「タブレットでもデスクトップでも使い易い」という理念が間違っている、と言う人はあまり居ない、と思う。
 でも、8の実装は余りにも「残念」だった。

 ◇Vistaと8が根本的に違う理由。

 Vistaは「カーネル」が残念だった。
 8は「UI」が残念だった。

 UIを除くと、8のカーネル周りは正直非常に優秀という印象で、このカーネルの優秀さは十分Windows 8への乗り換え動機になると思う。
 (今日時点では)x86に比べて非力なARMでまともにNTカーネルを動かすために相当チューンナップした成果と思われるが、CPUが弱いサブノートでは体感で分かるぐらいWindows 7より軽快に動く。特に改善したのはレスポンスとかそういう要素で、逆に言うとこれはWindows 7がVistaよりはマシになったもののまだまだ改善すべきポイントであったワケで。

 但し、8では、その優秀なカーネルの上に乗ってるデスクトップ用UIが、それこそ絶望的に、カーネル改善の魅力を余裕で吹き飛ばせるぐらい、よろしくない。

 象徴的なのがデスクトップでのスタートメニュー廃止とスタート画面&チャーム強制。
 別にスタートメニューが無くなっても代替になる優秀なUIがあれば誰も文句は言わないだろうが、実際問題としてスタート画面は代替になってない。
 そしてあのチャーム。何なんだアレ本当に。
 使いにくい上に、マルチディスプレイ構成でのUIを完全に破壊している極悪人と言っても良い。

 #え、レジストリで潰せばいいって?いやソレは違うでしょ。チャームが無くて完結するUIが必要ってこと。

 但しこの辺りは象徴であって、UIとそれに関連する問題を見渡すと実はこんな話など氷山の一角。日本人なら必須のIME周りもアレだし、挙げ句、例えばシステムイメージバックアップのメニュー名が製品版になっても「Windows 7のファイルの回復」のままなんてのは、何処の出来損ないだよ、としか思えない。

 #「システム全体の回復」とかいくらでも名前の付けようがあるだろうに。

 それに加えて、Windows 1.0に戻ったとすら言われる絶望的なウィンドウデザインが付いてくる。
 ダサい上に、兎に角見にくい、分かりにくい。主たる要因はUI要素にコントラストが無さ過ぎる=のっぺりし過ぎていること。

 例えば、最近フリーのオンラインソフトで「窓影8」という、Z軸に従ってウィンドウに影を入れるツールを入れてみたら、それだけで随分とウィンドウが見易くなってびっくりしたり。こんなものMSにその気があれば「パフォーマンス」タブの中のチェック項目に速攻で入れられる筈なのに、その程度すらしていない。

 ◇

 まあMSの社内でもイロイロあったようで、Windows 8開発をトップダウンで仕切っていた人間が追い出された途端、某オンライン誌には「スタートメニュー復活か」などと書かれてしまうのが、今の8の状況。
 兎にも角にも、Windows9ででもWindows8 SP1ででも、このデスクトップ用UIをどうにかしない限り、爆発的な流行は無いな、としか思えない。

 #個人的には既に代替ツールが出回っているスタートメニューよりも、ダサ過ぎ&のっぺり過ぎるウィンドウデザインと多画面UIを破壊するチャームを先に何とかして欲しい。

 逆に、このUIさえどうにかなってしまったら、ソフト・ハードの互換性以外の理由でWindows 7やXPを含む旧Windowsを使用する意味を完全に無くすことが出来る。
 それだけのポテンシャルを持っていた、筈、だと思う。いやホントに。

Share

SH-01Dが完全にまともなAndroid 4.0ケータイになってしまった件について。

 以前『既に「ハングしまくり」は定評となってしまったこの端末だが、OSアップデートで意外と改善されたりするのか』と書いた、AQUOS PHONEのAndroid 4.0へのアップデート。
 その後、それなりの時間使ったので結論を書いておく。

 結論。
 Android 4.0になってから、1度もハング無し。
 完全にまともで安定したスマホになってしまった。

 こうなってしまうと、目立つ欠点は相も変わらず電池が持たないことぐらい。
 (まぁコレは管理人の使い方のせいもあるだろうが)

 ということで、2.3の頃は「2年経ったら、いやその前でも絶対買い換えて…」とか「やっはNexusじゃないとダメなのかな…」とか思ってもいたが、今じゃ「当分コレでいいんじゃない」なんて思っていたりする。

 ・・・つ~か、2.3の頃のハングしまくりって、結局何処が悪かったの?
 ドライバ?カーネル?

Share