さて、余りにも長過ぎたので3本目になってしまいましたが。
前々回「個々の内容は次エントリに持ち越します」と書いたネタ、後編。
ASUSセールスのセッションと、最後のゲストトークについて。
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三番目、ASUSのセールス担当によるアピールタイム。
まずは「少ないけども明確な方向性を打ち出したマザーを取りそろえてます」というラインナップの話は横に置いといて、ASUS製品独自の機能「USB BIOS Flashback」について。
いやね。この機能の説明を初めてWebで見た時、ホントに思ったんですよ。「これが欲しかった」そして「何で今まで無かった」。
当方はOCマニアではないのでOCでBIOSを吹っ飛ばすことはまあ無いのだが、困るのがCPUアーキテクチャやリビジョンが変わった時。必要な時に必要なCPUと必要な環境が手元にあると思うなよ・・・というのは、ある程度濃い自作erでは分かるのではないかと。
そんな中、正に「究極のBIOS復旧機能」なのがコレ。CPU不要、メモリも不要。電源とUSBメモリがあればBIOS強制上書きが出来る。ステキ過ぎる。
勿論、OCでBIOS吹っ飛ばしたような場合でも復旧出来る。
仕組み的にはオンボードに載せているシステム管理用のマイコンにBIOS Writerの機能も持たせてみました、というところ。
濃い自作er以外にもWhiteBoxを出しているSIerには相当ウケると思うんだが、世間の評判はどうなんだろうね。自分的には感涙モノなのだけど。
そしてこの後は今回の「お土産」、SABERTOOTHシリーズのアピールとか。
まずは部品にも品質チェックにも良いモノを使っています、という話。品質チェックにサーバ用コンポーネントと同一基準を使っているというのは、サーバ用でもOEM/自社ブランド含めて実績のあるASUSだからといったところか。
次、セラミックコーティングで表面積を稼いでいるヒートシンクは実際冷えまっせ、というのは「へー」としか。セラミックコーティングと言われるとフライパンしか思い浮かばないのだが、実際効果があるなら面白いですなコレ。
最後に、オンボードに多数の温度センサを配置してあって、それがWindows上から監視出来ます&ファン制御と連動出来ますという「TUF Thermal Rader」機能。システム温度の監視が出来れば最適なクーリングも出来るということで、これは中々面白いかと。着想自体はサーバでは当たり前のコンポーネント温度監視辺りからかね。
とまぁここまで製品のアピールをやって、最後にASUSブランドとしてのセールスアピール。
「ASUSはTCOを推進しています」
法人相手にこの話をしても「何を今更」という感じでウケないそうだが、DIY市場に向けてもアピールしています、とのこと。
とはいってもDIY市場に向かってTCOといってもキーワードとして通じにくいだろうなぁ、と思う正直。余りにもビジネス臭いし。
ということで、もう少し簡単に言ってしまうのはどうだろう。要するに
「安物買いの銭失いをする前に、ちょっと高いけど高品質で安心のASUS製品を買ってね。後々のことまで考えたら結局お買い得だから」
こんな感じ?。
まあ「安かろう悪かろう」を選べるのも自作の楽しさの一つではあるのだが、そっち方向は現状でも選びたい放題なので(ぉぃ)、ASUSには是非カタい商売を続けていただきたいところ。
まあこんな感じで、セッションが終わって質疑応答になったので、以前から思っていた件を一つ要望として出させて貰いましたよ。
それは「説明書にブロックダイアグラムを入れて」ということ。
昔はASUSも含めて殆どの会社のマニュアルには必ずブロックダイアグラムが載っていたのだが、最近では逆に載せている方が少数派。
主としてオンボードデバイスやスロットの「ぶら下がり方」を確認するのが目的で、購入前にはこれを見てマザーの選択したり、購入後はどのスロットに拡張カードを挿すか検討するしたり、場合によっては拡張カードの種類や採用チップを検討するのにも必須なのだが。
#勿論、購入後にWindows等のOSを入れてしまえば接続方法は調査可能だけど。
この件についてのセールス担当者の回答がはっちゃけまくっていたのでその部分は飛ばすが、要するに大人の事情ってヤツで意図的に載せてない、今後も載せるのは相当難しいとのこと。なんでこんなことになってしまっているかというと、ユーザが確認したい「オンボードデバイスやスロットのぶら下がり方」そのものがメーカのノウハウとなってしまってるから、だそうな。
確かに言われてみれば、IntelのメインストリームCPUは直結PCIeが16レーンしか無い、しかも分割は2本のみにも関わらず、何故かオンボードデバイスてんこ盛りなマザーの多いこと。あの帯域のキツさで大量のオンボードデバイスをどうやって振り回すか、についてはノウハウ必要だよね・・・確かに。
#普段自分がチェックする範囲とは完全に反対方向なので気づかなかったよ。
スループット・コンピューティング信者には広帯域バスは必須でございます。
勿論要望としては伝えていただけるそうなので、まあそういうユーザの声もあるということだけでも知って貰えれば。
◇
最後、TGNのMatsujun氏による酷使PCあるある話。
そもそもeSportsになんて言っている時点で既にPCは全力でブン回しているのだろうなとしか思えないが、ゲームをプレイしている裏で(動画保存用の)録画して(放送用の)エンコード回して・・・なんてのはもう完全に「酷使」の状態。
しかもこの上、LANPartyやったり、或いはスタジオにPCを持ち込んだりするとなると、スポットライトがガンガン当たって温度急上昇、なんて状況にもなっていたりするそうで。
で、まあ当然といえば当然な気がするが、こんなことやってると大体1年でマシンが不調になるそうで。
そりゃそうだわなぁ・・・メーカにしても想定外だろそんな状況でブン回されるのは、とか思いつつ。
「ASUSのセッションの中で(セールス担当者が)『普通のマザーは3年ぐらいで不具合が出始める』とか言っていましたが、正直絶対そんなに持たね~とか思ってます」なんて発言が飛び出して笑いが起こったり。
そんなゆる~い雰囲気のトークでしたとさ。
#つかホントにそんな条件で日常的にPCを振り回しているなら、ASUSは是非TUFマザーを提供して「ホントに丈夫で長持ちします」ってのをフィールド実証して貰えば良いと思った、うん。
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ま、今回のイベントレポートはこの辺りで。
「豪華なお土産」でPCを組んでみたレポートについては、また後で。