Drive Extender v2の無いVailなんて・・・

 何考えてるのよMS?

 >Windows Home Server code name “Vail”– Update
 >http://windowsteamblog.com/windows/b/windowshomeserver/archive/2010/11/23/windows-home-server-code-name-vail-update.aspx

 VailからDrive Extender V2を削除するって、それどういう判断よ。
 「DEは顧客に要求にマッチしてない、データ保護はOEMのソリューションに任せる」っていやいやいや、DEv2の実現する機能こそ顧客の要求そのものでしょ。

 念のため、DEv2はMSが開発していた俗に言う「ブロックストレージ」で、物理メディアを論理的に数千のブロックに分割、そのブロック単位で管理する次世代ストレージ管理システム。
 具体的には、Droboや一部のストレージ製品で実現されている

 「何も考えずにHDDを追加するだけで自動的に容量が増える」
 「RAIDのように面倒臭いことを考えずとも最大限効率的なデータ冗長化が出来る」
 「最小容量HDD取り外し→最大容量HDD追加による容量追加に対応」

 という使い勝手をWindows環境で実現する機能。

 更にブロック毎にCRCを付けることで、データ冗長化をしていなくとも媒体のエラーは検出出来るという、高信頼化機能まで実装。
 これによって、HDDに経年劣化による不良セクタが出た場合でも、データの正当性の検証も出来るし代替領域の割当ても可能なばかりか、冗長化されていて正常データが取り出せる状況ならブロック単位での再冗長化や正常データを使った書戻しテスト等も可能。
 昨今のHDDの大容量化とその使われ方を考えると、これこそ正に望まれていた機能そのもの。

 現状、Windows環境で物理メディア冗長化によるデータ保護を行うにはRAID以外の選択肢は殆ど無い中で、これは大きなブレイクスルー、もっと言えば革命にも等しい機能になる「筈だった」。

 が、これでお蔵入りが確定の模様。

 ・・・個人的にはこの機能がまともに動いたらそれだけで買う価値があったというか、MicroServerにコレ組み合わせたらそれだけで最強NAS出来上がりじゃね、とか思っていただけに、もうショックというか何と言うか。

 これでもう、WHSに自分の興味が向くことは無いでしょうな・・・がっかり。
 現行の殆どゴミのようなDrive Extenderなんて真面目にデータ保護を考えたら使い物にならんレベルだし。

 ちなみに元blog記事のコメント欄が大騒ぎになっているが、「何考えてんだ」「WHS死んだ」こんなのばっかり。Vailに期待していた人はやっぱりDEv2に期待していたんだね。
 つか、データ保護はOEMのソリューションに任せるったって、OEMのソリューションってRAID以外何かあるのか?RAID自体を否定する気は全く無いが、それが「Home Server」にふさわしいか言われると。

 #DEv2はWinFSの残滓というウワサも無くもなかったんだが、WinFSの呪いでも発動したんかね・・・。

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3TBラッシュ。

 先日サイトにデータシートが載ったかと思ったら速攻で流通し始めたのがHGSTの3TB、7K3000シリーズ。
 これに関してHGSTはアナウンスもプレスリリースも出していないようなのだが、ブツが速攻で現れるのはさすがアキバといったところかね。

 このHDD、仕様を見てみると600GBプラッタで5枚・・・HGSTってホント好きだね5枚プラッタ。とはいえこちらはAFTではない=損が多いので、記録密度的にはWDでいうAFTな667GBプラッタと同等の筈。
 そしてここ数世代は安定性重視でプラッタ容量控えめ路線のHGSTが採用したということは、コレ位の記録密度についてはもう安定しているということかね。A7K3000のアナウンスこそ無いが、確かにWDも667GBプラッタな2TBを大量販売中だし。

 ♯それに、シリーズには2TBと1.5TBがあるので、600GBがダメでも500GBプラッタとして十分使えるし。それでもダメなら400GBプラッタにして7K2000作れば・・・。

 まあプラッタ密度の話は兎も角、個人的には7K3000より注目なのが同時にデータシートの出た「5K3000」と、そしてこっちは殆ど誰にも注目されていない「5K1000」。
 Deskstarで5K型番が出るのって物凄く久しぶりな気がするのだが、ずっと放置していた省エネ低回転路線にいよいよHGSTが参戦するということ。
 さて果たして何時どれぐらいの値段で出てくるのか、そもそもリテールパッケージが出るのか。そして販売戦略はどうか・・・例えばWDとの価格競争に5Kをぶつけて7Kは高価格維持を狙うのか等、イロイロと見ておきたいところ。

 ◇

 しかしまあ、現状ではやっぱり互換性と値段の問題が。

 このうち値段の方は、2TBが既にエンドユーザー以外誰も(作る人も売る人も)幸せになれない価格にまで暴落してしまっているので、当分の間割高感は抜けないととは思うが、とはいえバルクなら年内に¥2万は切るような気が。
 そして割高ではあるが絶対価格的には許せなくもない、というラインになら1年も待たずに到達する気がしますな。

 一方「どーなってんのよ」というのが互換性の問題。

 現状では、本命はSandy Bridge以降、という雰囲気が漂いまくっているような。何せIntel純正MBですら未だにEFIでは不具合が残っていたりするし、RAIDでは2TB超は未対応(そう遠くないうちにアップデートするらしいが)。
 でもまぁ、Intelは方針が明確なだけマシっちゃマシなのよ。

 AMDチップセットでの対応は?
 Marvell 6Gbps対応品以外のSATAチップでの対応は?
 USB変換チップ(特にUSB3.0対応品)の対応は?

 ホントどうなってるんだか。
 皆さんとっとと情報出してくれよ、と。
 APUの話もいいがもっと直近の話もしてくれよAMD、と。
 SATAの話をしているのにアンタは出てこなくて良いんかいSiliconImageよ、と。

 今のところ、ほんの少しだけでも情報を出しているのは国内では玄人志向ぐらいしか見当たらない。

 例えば世間で売られているUSB変換なHDDガワとかアダプタの殆どはJMicron製チップだが、コレは最近のものならハードウェア的には2TB超に対応している(一部はファームのアップデートは必要)。なので、このテのガワの対応情報なんて速攻で出回っても良い筈なのに、それが出てこない。売ってる側やる気無いよねコレ。

 なんつ~か、使う為の敷居が下がらないと数が出ない→値段下がらない→高いから売れない、という悪循環になりかねないような。

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HP ProLiant MicroServerにWindows XPを入れてみた。

 昨日に続いてここからはS.Kazクオリティ。
 以前このblogで「安いクライアントOSを使って~」というネタを書いたが、それを引っ張る形で。
 MicroServerにWindows XPを試してみることに。

 一応狙いというかストーリーはあって。
 ターゲットはずばり、Windows 7導入でクライアントから追い出されるXPのライセンスと媒体。
 コレが流用出来ればイイ感じ、なんてのはどうでしょ。

 注意:OSの買い方によっては古いOSのライセンスを流用出来ないので注意。

 ◇

 ということで、やってみた。
 媒体はWindows XP 32bit 日本語版 SP3、CD-ROM。

 まず、[F10]でBIOSに入ってIDE MODEを[IDE]に変更する(デフォルト=AHCI)。
 次に、USBなりSATAなりのCD-ROM Driveを接続し、インストーラを回して暫く放置。

 これだけで、取り敢えず起動するとこまで行ってしまう。
 但し、この状態では以下の3点が「その他のデバイス」の下に入ってしまうので、ドライバを入れる。

 「イーサネットコントローラ」→BCM5723 (Nextreme I Server)
 >http://www.broadcom.com/support/ethernet_nic/netxtreme_server.php

 「SMバス コントローラ」→ ATI SMBus
 「ビデオ コントローラ(VGA 互換)」→ Mobilty Radoen 4200
 >http://support.amd.com/us/gpudownload/embedded/Pages/embedded_windows_all.aspx

 ※↑が駄目な時は
 >http://support.amd.com/us/gpudownload/Pages/index.aspx
  「Embedded Graphics」「Radeon Embedded」「AMD 785E | SB8X0 Chipset」「Windows XP – 32 bit」

 で、拾って入れたら・・・全く問題無くタダのXP機になってしまいましたよ。
 Audio Deviceが全く付いていないのと、RGB出力だけというのは「今時のクライアント」としては厳しいけど。
 まあどうしてもクライアント機にしたければVGA挿してUSB Audioでもぶら下げて下さいな。

 ◇

 ということで、結論。
 全く問題無い。トラブルもない。不安定さも微塵もない。

 ・・・つまんね。

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HP ProLiant MicroServerが届いた。

 ・・・ので、軽くインプレッションとか。

 ◇大きさ

 大きめのキューブ型ベアボーンといったところか。個人宅で使うには人によってはやや大きいと感じるかもしれないが、中身を考えたら十分小さいと思う。

 #Lian-Li辺りがパクったらハコだけで同じ値段取られそう(笑

 ◇騒音

 電源投入直後は他のHP製サーバと一緒でファンが全力で回るため多少の音はするが、その後の温度制御が効き始めるとホントに静か。
 但し電源に付いている3cmファンについては、音量自体は小さいとはいえファンの大きさと回転数に比例する高音を発しているのは事実なので、気になる人は気になるかも知れない。

 #とはいっても、通常状態なら、HDDを2台積めばHDD回転音でかき消される、その程度の音量。
  内部が熱くなってくると、結構音量が大きくなって来てしまうが。
  当方の場合、上蓋を開けた状態で動かしていたら何か音がしている気がしたので追いかけたら電源ファンだった、というレベル。

 ◇チップセット

 SB820のRAID機能はSB700/710相当(0/1のみ)。
 SATAはIDE/AHCI/RAIDのBIOS切替式、但しeSATAとオンボードSATAコネクタはIDE固定。
 BIOSの中にSATAの速度制限とHDD側WriteCache無効化の項目あり。この辺りはサーバっぽいというより組込モノっぽい。

 ◇その他

 BIOSはAMI。起動画面がホントに素っ気ない。

 ◇全体として

 全体的な品質はML110とか115辺りの格安サーバ辺りが近いかも。
 良く言えば質実剛健、悪く言えば必要最低限で素っ気ない。
 あと、手回しで外せることになっているねじが妙にしっかり締まっていたのでビクともせず、結局ドライバを持ち出すハメになったとか。

 ・・・とまぁ、こんな感じですかね。
 取り敢えず、実機第一印象は「ぼてっ」。

 次は、本格稼働の前にちょっとした遊びを。

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