超個人的2009 PCトピック。

 さて、今年最後の更新となりました。
 ということで、今年を振り返って、超個人的PC関連トピックを5つ+α挙げてみようかと。

1◆64bit OSへの乗り換え。

 今年一番のトピックはこれでしょう。
 ついにクライアントOSが64bitになって、メモリ4GBの壁を突破。久々の「余裕のあるメモリ空間」を満喫しております。

 ・・・の筈が、最近ではVMwareが何故かいつも動いているせいで、8GBが窮屈です、はい。
 4GBメモリモジュール、もう少し頑張って値段下がってくれないかな・・・。
 
2◆SeagateのダメHDD騒ぎで大迷惑。

 Win7が無ければコレが今年の断然トップ。
 いやぁエラい目に遭いましたよ、ホントに。
 あと、コレのせいで当方の管理下HDDが「原則Seagate」から「原則WD」に切り替わったということもあったりとかしました、はい。

3◆Intel帝國の侵攻。

 Core i7、X58、そして41110。
 ミッドレンジより上に製品が存在しないという、AMDのあまりの不甲斐なさのため思わず買ってしまった、10年ぶりのIntel CPUはBloomfieldでした、と。

 今となっては単発ベンチではLynnfieldの方が価格性能比は上・・・に見えるが、足回りを考えたら正直ライバルにはなり得ない、ですな。

4◆eSATAが海を越えた。

 個人購入モノのサポートで海外まで荷物を送ったのは初めてですよ。
 AsusのGlobal Supportとメールで相談したのも初めてですよ。

 まあ結果的にどう頑張っても動かないというオチがついたのは・・・ねぇ。
 ちなみにブツはIntel Orientedなユーザの手に渡っていきました、はい。

5◆はぢめてのSSD、XPモバイル。

 そして最後にはコレ。LOOX Uの衝動買いとSSD換装。
 現在も普通に使っていますし、普通にプチフリってますが、やはり「振動を気にしなくて良いモバイル」というのは「本来これが当たり前」だということをホントに思います、はい。

番外◆ツクモのすったもんだ。

 去年から引っ張られたネタだが、これはメモっておこうかと。
 何故かあまり言われていないが、ヤマダ傘下に入って仕入方法が変わった影響、販売戦略と品揃えに確実に出ていますよ。
 具体的に言うと、価格対抗戦略で値引きが増えた、エッヂな(ヘンテコな)品物が入らなくなった、メーカプロモーション陳列※が増えたということ。
 ヤマダ電機vsビックカメラvsヨドバシカメラの(一部)代理戦争が、ツクモvsソフマップvsヨドバシカメラで繰り広げられております。

 ※特定ジャンルで特定メーカの製品ばかりを圧倒的多数で陳列する手法。ヤマダの各店舗では定番な、メーカから販促費を搾り取(以下略。

 ◇

 ま、こんな感じですかね。
 それなりにイロイロとあった1年だと思います、はい。

 さて、それでは来年は・・・
 まあ、「来年の事を言うと鬼が笑う」ということで。

 それでは、よいお年を。

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Wow64のお約束。

 知り合いが何か悩んでいたらしいネタなので、取り敢えずメモ。

 アプリがVista以降のWindows上で動作する場合、UAC絡みもありファイルアクセスがシステム側によって強制的にリダイレクトされる状況がしばしば発生する。
 そこで気をつけないといけないのが、リダイレクト先やアクセス先が、各種条件によって複数に分かれるということ。これとか。

 ¥User¥ユーザ名¥AppData¥Local¥VirtualStore 以下
 ¥User¥ユーザ名¥AppData¥Local¥Roaming 以下

 まあ、これは32bit版でも64bit版でも共通だから良いとして。
 64bit版OS上で32bit版プログラムを動かす時は、レジストリアクセスがリダイレクトされることもお忘れなく。
 プログラム側で開く→実際のアクセス場所で、こんな風に。

 HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE
 →HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥WoW6432Node

 32bitモノは引っ込んでろとばかり一段下にまとめられてしまいます、えぇ。
 更に、システムフォルダについても64bit版には一部ハードリンクが存在するんですな。
 ハードリンク元 → ハードリンク先、と書くと。

 ¥Windows¥SysWOW64
 → ¥Windows¥System32

 要するに、SysWOW64内のファイルはSystem32 というPathでも見える、見えてしまうということ。

 ◇

 まぁこんなこと、かなりシステム側に近いプログラムを相手にする場面でしか役に立たない知識だし、そういう情報が必要な人なら大抵はとっくに常識だろうが。
 古いソフトでは時々あるんですよ、この辺りのリダイレクトが原因で動かないって話が。

 何しろOS側が2000~2003/XPと殆ど変わらないまま長い間続いてしまったこともあり、この辺りのリダイレクトの存在を全く考慮しないままPath等を決め打ちにしている、ソースの中で直書きしている、そんな「ダメプログラム」が未だに結構存在して、しかもあちこちで動いているようなんですよ、これが。

 折角下逸が「SDK的に正しいアクセスをしていれば自動的にリダイレクトされて、アプリ側はそのことを意識する必要もない」ように、色々と面倒な仕掛けを仕込んでいるのに、ねぇ。
 やれやれと言うか、何と言いますかね。

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Vista x64から続くWin7 x64のファイル共有周りのバグ。

 ネットワーク経由でファイルハンドルを短期間に大量に開け閉めしていると、いつの間にか巨大ファイルがコピー出来なくなる「ことがある」。
 具体的なエラー番号は0x800705AA。システムリソース不足ってヤツが出てエラーになります。

 これ、Vista x64の頃から言われているバグなのですが。
 無事?Windows 7 x64に引き継がれております。

 面倒なのは、この症状が一定しないんですよ。

 ・大きなファイルをいくつか扱っても症状は出にくい
 ・バックアップツール等で小さなファイルを短時間に大量に扱った後は症状が出易い
 ・共有先にローカルのファイルをコピー或いは操作されても症状は出にくい
 ・ローカルのファイルを共有先にコピーと症状が出易い
 ・再起動すれば確実に直る
 ・暫く放置するだけでも直る、但し「暫く」の時間は運任せ
 ・エラーが出た時、共有先のPCから同一ファイルを一度開くと、何故かエラーが直ることがある

 ・・・ん~。
 根本的にシステムリソースが足りないということではなく、内部のシステムリソース取得・解放のタイミングが間に合っていない、という風にしか見えませんな、この症状は。

 ちなみに他にも、IPv6スタックが暴走してブリッジアダプタが無限に増殖し、起動しなくなることがある、なんてかな~りとんでもないバグもWindows 7はVistaの頃から引き継いでいたりとか。

 まあ、所詮Vista SEですよね、というのが良く分かる話でした、はい。

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Windows 7が今売れてる理由は・・・

 宣伝が上手くいったからではなく。
 OSとして出来が良かったからではなく。

 ・無印Vistaで大コケした分、PCヲタの需要が持ち越されていた
 ・その間にインストールベースとなるそれなり性能のPC数が激増していた
 ・所詮Vista SecondEditionなので最低限の完成度はクリアしていた

 要するに、需要の先喰いならぬ需要の先延ばしの結果だと思うんです。

 なので、何とか年内はヲタ需要で突っ走るにしても、その後は正直どうなるか微妙だと思うのですよ、個人的には。

 何故って、非PCヲタにとってOSのバージョンなんて既にどうでもいい時代ですから。
 単純に、買ってきたハコに付いてきたものを使っているだけ。そんな人たちがOSだけ入れ替えなんて普通しないですよ。
 そもそも、わざわざ高いカネ払ってよく分からないモノ買って、それで何かいいことあるの、ぐらいの認識でしょう。

 しかも、うかうかしている間にネットブックブームなんてモノが来てしまったおかげもあり、XPはやったら広まってしまっている。
 この大量のネットブックの購入者の大多数は、道具としてのパソコンが安かったから買った、という人々。
 道具としての「価格」と「価値」のバランスに厳しい目を持つ彼らには、Windows 7のアップグレードに伴う費用と手間など殆ど無駄にしか見えないのでは。

 #まあ、一般人がメーカPCのOSをうっかり入れ替えようなんて思い立ってしまった日には、PCに詳しい知人に親戚やPCメーカのサポートダイヤルを巻き込んで散々大騒ぎするハメになるのがお約束なので、当方個人としては正直それは勘弁して戴きたい(笑。

 ・・・とまあ、そういうことで。
 何か一部では「Windows 7はPC業界の救世主」みたいな言い方されているみたいだけど、個人的にははしゃぎ過ぎているようにしか見えないな、というお話でしたとさ。

 #PCパーツ類も多少動きが良くなってるらしいが、それも今までの買い控えの反動だと思うのよね。
  一巡したらまた動かなくなってしまうのでは?

 それに、さ。
 少なくとも日本では相変わらず不景気ド真ん中ですよ。
 皆さん財布の紐固いですよ?
 実際、XPのままでもあと4年ちょっとは特別困らないとも言えるワケであり。
 そんな状況でOSの購入費用なんて言っても、不要不急の費用という理由で、各家の大蔵大臣直命にて先送りされるのがオチでは。

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Windows7導入するなら、x64 (64bit版) 一択で。

 本日のネタは、またしても「聞こえてきたので」ということで。
 Windows 7、何か種類があるらしいけど、どれがいいの、という話です。

 #実は昨日のネタは今日への前振りでもありました。

 まず、個人的暴論。
 「どれかいいの」なんて他人に訊いてくるようなヤツは、OS入れ替えなんてしなくていいです、えぇ。
 
 はい、暴論時間終わり。
 以下は、真面目です。

 ◆それなりの性能のハードウェアを持っている場合

 取り敢えず迷うってなら、64bit Home Premiumでしょう。

 Remote Desktop Serverがど~しても必要な人は、Professionalしか選択肢が無いのですが。
 使うかどうか分からない、って人は取り敢えずHomeで良いかと。
 必要になったらその時にAnytime Upgradeでお布施払って有効にすれば良いのです。

 あ、あと32bitなんて時代遅れだからやめましょう。
 上書きインストールも避けた方が無難です。

 割とお勧めなのは、OSと、内蔵HDDと、内蔵HDDを外付にするケースの3点セット。

 1. 現在使っているOSの入っているPC内HDDを取り外す。
 2. 新しいHDDを設置してからWindows 7をインストール。
   仮に失敗しても以前のHDDは取り外してあるので、気にすることなく何度でも。
 3. 無事インストールが完了したら、旧HDDを買ってきた外付ケースに入れる。
   PCに繋げば中のデータが取り出せるので、新しいOSにデータを移行。
 4. 無事データ移行が完了したら、外付HDDはデータのバックアップ用にでも。

 内蔵HDDと外付ケースをセットで買っても¥1万円でおつりが来る時代。
 無駄になるワケでもなので、多少出費してもこの方が幸せだと思いますよ。

 ◆ハードウェアがショボい場合

 ・・・えっと、OSより前にハードウェア換えません?
 というか、激安前時代パーツでXPを使っているような環境では、正直Windows 7導入はお勧め出来ません。
 折角馴染んだXP環境、サポートが切れる2014年まで使い倒しては。

 それでもWindows 7を使いたいなら、時代の流れと諦めて、もう少しパーツ代をかけた新PCに移行しましょうよ。
 その際は当然、64bit版で。Home Premiumで取り敢えずは問題ないでしょう。

 真面目な話、Windows 7は所詮Vista SEです。
 ある程度潤沢にリソース喰わせてやればVistaより確実に良い動きをしますが、潤沢なリソースが無ければダメダメです。

 例えば、OS起動直後のメモリ占有量。
 XPでは不要サービス類を止めれば100MB切はそう難しくないです。
 対して、7では32bit版で不要サービス類止めても400MB切りは結構しんどい。
 64bit版に至っては1GB切りは不可能だと思います。

 ・・・そういうことです。

 ハードウェアのショボさのボーダーですが、個人的な見解は以前にも書いたとおりです。
 ちなみにその要件を満たすPCですが、OS抜のハードウェア代なら¥4万程度で行けます。
 超激安とは言わないけれど、そんなに高くもないと思うのですが、いかがでしょう。

#785G、Athlon II X2、DDR3-1333 2GB×2枚挿、1TB HDD、DVDスーパーマルチ、400W電源。
 具体的には、これぐらいの構成。

 ◇

 とまあ、こんなところで。

 実際、発売されてすぐに飛びつくEarly Adapt層には64bit版の方が圧倒的に売れているということなので、我が意を得たりと言いますか、ほっと一安心しております。
 このまま64bitが売れ続けて、一気に64bitクライアント時代に移行してくれませんか、ねぇ。

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