8GB・12GB・16GBの壁。

 ・・・ってな~んだ。

 答:最安値でメモリを積むためのプラットフォームのボーダーライン。
 個人的に計算してみたので、メモ。

♯ちなみにこの計算は「ブランドメモリ使用の場合」という大前提が付きます。

 ◇その1 : 8GB。

 AM2/3 or LGA775、LGA1366、どれも大差なし。
 ここまでしか積まないなら、誰も苦労しません。

 ◇その2: 12GB。

 LGA1366が最安値。
 これはDDR2でもDDR3でも4GBモジュールが急に割高になるため、2GBモジュールを6枚積めるCore i7が有利になるということ。

 最近はX58でも¥20Kを切るマザーも出てきたので、Core i7も意外と低価格で行ける。
 え、性能?2.66GHzのi7 920でも3.2GHzのPhenom 955辺りには十分勝てるし(泣。

 ちなみに4GBモジュール、DDR2とDDR3では圧倒的にDDR3の方が高価なので、AM3は結構とんでもない価格に。

 ◇その3: 16GB。

 AM2 or LGA775が最安値、結構離れてAM3とLGA1366は僅差・・・なのだが。
 何とここでとんでもない大どんでん返しが発生するんですよ。

 というのは、AMD790FX+Phenom X4 955のAM2+(3.2GHz・物理4コア)で頑張るより、素直にnForce Pro 3600+Opteron 2378×2(2.4GHz・合計物理8コア)という2CPUにしてしまった方が、何と値段が安くなるという。

 更に、今時SocketFかよ・・・という貴方にも朗報が。
 X58+W3520(2.66GHz・HT有・論理8コア)という1CPUで頑張るより、素直にIntel 5520+E5520×2(2.26GHz・HT有・合計論理16コア)という2CPUにしてしまった方が、なんと安い!

 つまり、本当にこれだけのメモリが必要なら、ヘタにAM2やLGA775で頑張らないで、諦めてOpteronやXeonといったDual CPUの世界に旅立った方が幸せになれるということ。
 まあ結局、4GBモジュールの値段の高さがネックになっているワケで。

 DDR2でも、4GBモジュール4本と2GBモジュール8本の価格差、実に¥45K程。この金額で、追加のCPU代と、790FXなM/Bと低価格品なDual SocketF M/B(¥40K:Asus KFSN5-D等)との差額を払っても、まだ¥5Kぐらいは手元に残る計算に。

 更にDDR3 4GBはトンデモな値段なので・・・それを4本も挿すこと考えたら、何ということでしょう、と。何しろ16GBを割安な2GBモジュール8本で構成した時との差額は実に¥90K。
 これを、X58 M/Bと低価格品な5520チップセット搭載M/B(¥40K:メモリ8本積:Tyan S7002AG2NR)との価格差¥20Kと、最低¥40Kぐらいする5500系Xeon追加費用、それに3520と5520の差額¥10Kと振り分けても、まだ¥20Kが残る。
 そこで、この差額で良質の電源を買ったり、M/Bをメモリ12本積のもの(¥60K/Tyan S7010AGM2NRF、Asus Z8PE-D12A)に変更しても、予算内に収まるというこの恐ろしさ。
 更に少しだけ足が出るのをガマンすると、メモリ18本積出来る(¥70K:Asus Z8PE-D18)異次元のM/Bが買えたりします。

 更に更に、ここでもっとアレな話が。OpteronにせよXeonにせよ、Reg.ECCが使えるので、4GBモジュールを使った場合でもReg.ECCなら Unbufferedメモリの半額どころか、ヘタしたら1/4なんて値段で買えることも。つまり、これ以上メモリを増やす場合も意外とコストがかからない。

 ◇

 結論。メモリ沢山積みたきゃ、諦めてサーバ用Dual CPUに逝け。

 ◆◆

 とまあここまで考えてみておいて。以下余談。

 最近DDR2-800はぁゃιぃノーブランドの4GB品が結構出回っていたりするので、これを使うことを計算してみる。

 すると、12GBではLGA1366には辛うじて及ばないものの、16GB搭載時ではAM2 or LGA775環境が圧倒的に低価格、ということに。
 いかんせんDDR3でノーブランドの4GB品ってのが出てこない限り、価格面じゃ勝負になりません、ということですな。

 ♯自分的には絶対買わないけどね。4GBなんて大容量でノーブランドなんて、怖過ぎる。

Share

Asusの785Gは3モデル、らしい。

 Asusの785G搭載マザーの情報が既に公式サイトに出てますな。

 M4A785TD-V EVO → DDR3/ATX
 M4A785TD-M EVO → DDR3/mATX
 M4A785D-M EVO → DDR2/mATX

 M4世代ではT文字付がDDR3ということは変わってないようだが、このラインナップを見る限り、ついにメインストリームをDDR3に振り向けるようで。
 一方、Tの付かないDDR2モデルはSidePortメモリ無しで徹底的にコストカット仕様ですな。
 メモリチップ自体だいぶ値段も下がってきたんだし、帯域の狭いDDR2メモリの方がSidePortの効果ありそうなものなんだけど、コスト削減優先ですか。

 785GでAM2+のDDR2メモリのままSidePort Memoryが付いて来るなら、試しにM/Bだけ交換してもいいかなと思っていたのだが、CPUとメモリまで一緒に交換となると予算的にも「取り敢えず」という程気軽には出来ないですな、残念。

 #残念ついでに、DVI+HDMIのDigital Dual Displayも未だにサポートされないのね>785シリーズ。いい加減対応してくれてもいいと思うのだけど。

 ◇

 以下余談。
 なんというか、この業界「ライバル同士の良い部分を併せたら最強製品が出来るのに、何故かそういうモノが無い」というものが多い気がする。

 このところホントに良く思うのが、「AsusのECC対応&BIOSアップデートによるCPU追随性」×「Gigabyteのスロット/部品配列およびラインナップ展開のセンス」=「最強のM/B」ということ。
 当方が結局Asus以外選べない・・・という理由はECCメモリの対応状況のせい。逆に言うと、一昔前のようにGigabyteがECCサポートを復活してくれれば、そちらに飛び付く可能性が高い。Asusのスロットや部品の配置、絶対センス悪いって。

 もひとつついでに、個人的には今でも「nVIDIAのソフトウェア技術」×「ATIのハードウェア設計技術」=「最強VGA」だと信じてる。
 まあ逆に言うと、nVIDIAはチップ自体はヘボい(電気喰い過ぎ&熱過ぎ)とか、ATIは折角のチップの実力をドライバやソフトウェアが全然活かし切れていないとか、そう思っているってことなのだけど。

Share

Win2008 x64 on SiI3124。

 更に続く、Win2008 x64に正式ドライバの無いブツを突っ込んでみるテスト。

 今回は高速eSATAの基本、SiI3124チップ。コレ搭載カード絡みでは色々あったなあ・・・というのは兎も角として、一度安定すれば速度も出るしCPU負荷低いし、扱いやすいし。かなりの傑作チップと言っていいと思いますよ。

 とはいえ、個人的にはSilicon Imageがこれの後継にあたるチップの準備をしていないことが気になって。もうSATA 6Gbpsは秒読み段階なのに、AMDとMarvellぐらいしかチップ側の話は聞こえてこないし・・・。

 おとと、脱線。
 で、このチップのWin2008 対応具合なのだが、これもまた何とも微妙な感じでして。・・・って前回と同じ書き方ですな。
 というか、SiliconImageのチップ全体として、2008への対応具合が極めて微妙ななので。

 例えば・・・前回はRatocネタでしたが、今回はI/O DATAで。
 SiI3112搭載のESA-PCI2というカード、メーカ対応環境はXP/2003/2000の32bitとVista/2008ということになっているが、SiliconImgeのサイトには例によってXP/2003 64bitのドライバがあるし、片や2008なんて文字は影も形もないんですが。

 おっとと、またしても脱線。
 やっぱり論より証拠。2008導入済みサーバに装着して確認しましょ。

 で、結果どうなったかといいますと。

 Windows Update等では導入不能。自動インストールは不可。

 それでは手動インストールはといいますと、SiliconImageのサイトにある、「SiI 3124 64-bit Windows BASE Driver (VISTA)」 1.1.13.0 (2006/12/16)でOK。

 ・・・まあ要するに、3132の時と同じで「自己責任で」Vista x64ドライバが使えました、ということで。

2008 x64 on ML110G4 DeviceManager

 ◇

 全然関係ないP.S。
 日食時間帯東京ド真ん中に居たが、見事な雲のせいで何も見えず。つまらん。
 まあ豪雨に降られなかっただけマシ、なのかな。

Share

Win2008 x64 on SiI3132。

 さて、前回の続き。Win2008 x64に正式ドライバの無いブツを突っ込んでみるテスト。

 本日はSiliconImageのPCIe SATA I/F。速度的には結構(かなり)アレなのだが、「安定性」「PMP標準対応」「簡単にホットスワップ出来る利便性」といった面が評価されて各社SATA/eSATAカードに搭載され、今でもデファクトスタンダードと言って良い存在。

 ・・・というか、JMicronチップは数出てる割には不安定という話が多過ぎる気がする。んでもって、Marvellは相変わらずHotJoinは出来るがHotSeperateが出来ない=HotSwapが出来ないというワガママっぷりだし。
 
 おとと、脱線。
 で、このチップのWin2008 対応具合なのだが、これまた何とも微妙な感じでして。

 というのは、チップメーカーであるSiliconImageのサイトを見ても2008用ドライバなんてのは影も形も無いのだが、実際にこのチップを採用していながら2008対応を謳う製品があるんですな。例えばRatocのREX-PE32Sとか。

 まあ、Vista用の正式ドライバは32bit/64bit両方出ていて、且つVista x64と2008 x64はカーネルもドライバもほぼ一緒だから行けるだろ、とは思うのだが。
 実機に挿し込んで、論より証拠。

 で、結果どうなったかといいますと。

 Windows Update等では導入不能。自動インストールは不可。

 それでは手動インストールはといいますと、SiliconImageのサイトにある、「SiI 3132 64-bit Windows BASE Driver」 1.0.15.0 (2007/10/16)を試しに放り込んでみたら、あっさり導入完了。

 但し、繰り返しになるが、このドライバ、Vista x64で使えるとは書いてあるが(でも2003&XP64と共用なんだよね)、2008 x64で使えるとは何処にも書いていない。

 ということで、あくまで「自己責任」で、一つ宜しく。

Share

Win2008 x64 on ML110 G4。

 ・・・ということをやってみた、という話。
 念のため、G5ではないよ。公式には2003迄になっている、G4の方。

 まず、大前提として、HPのサポートは無い。
 伴い、ICH7なのにAdaptec RAID BIOSで動くという内蔵RAIDもドライバが無い。
 これについては、まあ仕方ないということでパス。

 それと、手元の機材は本体内蔵がCD-ROMだったので、DVD-ROMをUSBで外付けしてそちらから起動→インストール。BIOS対応のおかげで内蔵と同じ感覚で使えます、と。

 ・・・で、DVDが回り終わった時点でのデバイスドライバ画面は、見事に全てクリア。本体標準デバイス、全てドライバが当っている。

 下の画面で不明が2つ出ているのはIntel Gigabit CTとSiI3132。オンボードのBroadcom NetXremeもドライバが入るので、このままいきなりネットワークに繋がるのが嬉しい。

 #Gigabit CTはWindows Updateでドライバが入る。
  3132は次回のネタということで。

 ちなみにこの筐体、CPUはQ6600換装済、メモリは8GB搭載済。
 Hyper-V テストヘッドとして動いて貰う予定。

 ということで、結論。
 ML110 G4、オンボードRAID以外は2008 x64で何の問題もなく使えます、はい。

 2008 on ML110G4 SystemInfo2008 on ML110G4 Device Manager

Share