RDの予約をGmailから拾うために。

 恐らく一番スマートでない方法を取ってしまったというメモ。

 一言でまとめ:常時稼働している環境にPOP-SSL proxyを仕込む。

 ・・・さすがにあんまりなのでもう少しだけ補足。
 一番メジャーなPOP-SSL proxyはstunnelではないかと。Windows版もありまっせ。

 ◇

 ここからは普通に文章。

 個人的な気分の問題かも知れないが、そもそもこのテの「ネット対応」「メール対応」を謳っている家電に、自分の普段使いのメールアドレスを設定するのはどうにも気が引ける。
 一応この「気分の問題」にも根拠はあって、

 1・パスワードを設定をするのがイヤ

 一番の問題がコレ。
 手元のRDの他、「ネット対応」「メール対応」を謳っている家電で、over SSL等の暗号化に対応しているというブツはお目にかかったことがない。
 ということは、一度パスワードを設定したが最後、コレをナマで数十分毎に垂れ流すという世にも恐ろしい状況に。何ですかこの盗聴大歓迎設定。

 更に、内部にパスワードを保持するということは。
 故障した時・廃棄の時・中古売却の時、不注意もしくは諸事情により消去し忘れると、第三者にパスワード含めてアカウント情報がだだ漏れに。
 それが普段使いのメールアドレスだったらこれ、ホントに致命的でっせ。

 2・アドレス設定とかがイヤ

 上に書いたアカウント情報だだ漏れの危険性も高いが、何より日常的にもっと大きなコトが。
 家電の場合、メールサーバへの接続設定がはっきり言って面倒なことが多いんですわ。そんな面倒なコト何度もやってられますかい。

 3・機械用メールと人間用メールがが混ざるのがイヤ

 人間用は人間のルールで整理したい一方で、機械用メールは大抵そんなことお構いなしで、ヘタに触るとそれが原因で動かなくなったりする。
 何で人間が機械に合わせなあかんのよ。

 ・・・とまあ、この3段ぐらいで。

 以上の問題を解決するには「機械用のメールアドレスを作ればいい」という結論に達します、はい。

 とはいえ追加でカネを払うのも何だかな~という方、フリーメールを探してみましょ。
 一昔前と違って、タダでも今ではPOPが使えるモノも結構ありまっせ。

 具体的にはGmailとGmail OEM系(livedoor mail等)、Windows Live Mail等。
 まあどれかのアカウントを使ったとして、話を進めますね。

 問題はこの後。
 GmailやWindows Live MailではPOP over SSLが必須。まあパスワード垂れ流し防止ということで正しい対応だと思うが、こうなるとRDからは繋がらない。
 さてどうする。

 ここで登場するのが、手元で常時稼働しているサーバ。
 このサーバ上でPOP-SSL proxy、要するに、生POPをSSLで中継してくれるプログラムを動かして、RD→手元サーバ→メールサーバという経路を確立する、と。

 当方の場合、手元にほぼ常時稼働中のWindows機があるので、コレにstunnelを放り込んで設定しましたよ、と。
 設定さえミスらなければ後は放っておけるので、特に難しいこともない。

 #このWindows機のFirewallに穴を開けるのを当初忘れていて、RDからのPOP接続が全然来ない・・・と首傾げまくったり(ぉ。

 ◇

 ・・・結局、なんだかんだで手元に常時稼働サーバが必要というのが、全くスマートでないのだが。
 一応これで「普段使いとは別のメールアドレスを予約用に使う」という当初の目的は達しました、とさ。

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ドライブの癖なのか、ドライバが悪いのか。

 さて、円盤データ取り込み作業。
 この作業中、何だかおかしなトラブルが発生したので思わずメモ。
 ってか、こんな話聞いたこともなければ体験するのも初めてですよ。

 ◇

 症状および再現方法:

 1・媒体Aを入れる。
 2・媒体Aを読み込み、中身をHDDにコピー。
 3・DVDドライブのボタンを押して、媒体Aを取り出す。
 4・媒体Bをセットし、DVDドライブのボタンを押してマウントする。
 5・媒体Bを読み込む、中身をHDDにコピー。

  普通に考えるて当たり前ですが、この「5」の時、媒体Bの中身がコピーされますよね。
  ・・・違うんですわ。

 5・媒体Bを読み込む、中身をHDDにコピー。すると・・・

   →何故か媒体Aの中身のコピーが始まる。が、コピー完成前にエラーが出る。
   →コピーされたものは(当然?)中身が壊れている。

 という、ものすごく迷惑且つ致命的なエラーが出ているんですわ。

 発生要件:

 現在のところ、Asusドライブ+SATA(AHCI)接続の場合のみ。
 同じドライブをUSBに変換して繋いだ場合、このヘンテコなトラブルは発生しない。

 観察考察:

 媒体読込キャッシュのハンドリングがおかしくないかこれは?
 症状を見る限り「不整合なキャッシュが残ってしまっている」としか思えない。

 対処方法:

 媒体が無い状態で一度アクセスして、媒体マウントエラーを起こす。
 こうするとキャッシュがクリアされるようで、次の媒体は正常に読み込む。

 ◇

 ・・・何コレ。
 今のところAsus以外のドライブでは起こってないので、ファームの不具合か、Windows 7標準ドライバとの相性だと思うんだけどな。

 まぁこのドライブ自体そこらから拾ってきたようなちょい古めのモノなので、Asusでも新しいモノなら当然こんなの治っているのだろうし、実はファームアップデートかければそれで解決する類の問題のような気もするが。

 一応「こんなんありました」という話で。

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昔のRメディア、読めますか。

 さて、PC歴がある程度長い人なら、昔焼いたCD-RとかDVD-Rってのがどっかに転がっているのでは。
 というワケで?
 以前ネタにした通り「ドライブタワー」を使って古い媒体をガンガン読み込んでいるのだが、その読込状況を軽くメモっておこうかと。

 といっても、調査対象メディア種類は圧倒的に少ないので、念のため。
 いかんせんこういうデータ保存に激安台湾メディアとか使わないし、買う時だって50枚スピンドルや段ボール箱でのまとめ購入が当たり前なので。
 ついでに言うと、保管については簡易遮光箱に入れられて、戸棚の奥に放り込んでありましたよ。湿気もあまり多くないと思われるし、R媒体の保管としてはこれかなり良い条件では。

 ・・・まあつまり、そこらでテキトーに扱われている媒体とは保存条件が天地の差ということ。一般家庭の使い方で同じだけ日持ちするかというと、ちょっとそれは無いと思われる。

 ◇

 以下、読んだ媒体のリスト。
 「問題なかった」とは例のドライブタワー、および本体に内蔵のPanasonic SW-9582、Pioneer DVR-105、DVR-212のどれかを使い、ドライブ最高速でエラー無しで読込が可能だったという意味。
 但し、各ドライブについて明らかに読込性能に違いがあるし、そもそもドライブ最高速が出ているかどうか厳密にベンチしているワケでもない。素のエラーレート計測をしているワケでもない。
 なので、あんまり目安にならないかも。

 #でも読みにくいメディアって自動的に速度が落ちるのが当たり前だから、速度が落ちない=普通に読める、ってことだと思う。

 ・・・で、ただそれだけ書いても書いてる当人が面白くないので余計な語り付き。

 ☆1998年 太陽誘電国産4倍 CD-R シアニン(黄緑)→全く問題なし。

 俗に「よく焼ける、よく消える」と言われた誘電メディア。ドライブメーカ各社がレファレンスとしているだけあってどんなドライブでも記録品質は悪くなかったが、屋外使用などしようものならあっという間に読めなくなるというのもまた常識だった。
 ちなみに手元にあったのはPhilipsロゴの入ったOEM版。誘電純正ものより版面デザインがカッコ良い(笑。

 ☆1999年 TDK国産4倍 CD-R シアニン(濃青)→全く問題なし。

 TDK国産CD-R史上最高傑作とか後に言われるようになるメディア。一部高速ドライブとの相性があまり良くは無かったが、指定速度での焼き込み品質では圧倒的に安定していた。
 ちなみにこの頃の同社メディアはRixにOEM供給されていて、そちらはブランドロゴ等が一切無かったがお値段がだいぶ安かったため個人的に重宝していた。

 ☆1999年 リコー国産6倍 CD-R フタロシアニン(薄黄)→全く問題なし。

 当時から品質の高さは評判だったが、少数派のフタロシアニンということもあり焼ドライブの選り好みの激しさも評判に。まともに焼けるドライブとの組み合わせは「最強」とも。耐光性も高く、CD-DA焼派にも重宝された媒体。
 また、後に8倍速対応と「パッケージだけ」変更になったり。純正メディアはあまり流通していなかったがMEMOREX TELEX印のOEMメディアが一時期(純正品と比べ)低価格で大量に出回ったりもした。

 ☆2001年 TDK国産8倍 CD-R タフネスコート シアニン(濃青)→全く問題なし。

 銘品と呼ばれたTDK国産4倍の後継メディア。色素が多少緑色っぽくなったが、その分高速書き込みでの安定性は増したということで、こちらの方が銘品という意見も多い。
 RICOHと違い大抵のドライブでそこそこ焼けたが、屋外使用における耐光性ではRICOHに一歩以上劣っていたのも確か。とはいえ誘電よりは長持ちしたので、CD-DA派にも愛用者は居ましたよ。

 ☆2002年 誘電国産16倍 CD-R シアニン(薄緑)→全く問題なし。

 誘電CD-Rは高速化に応じてどんどん色素の色が薄くなり、4倍のものと比べる見比べると圧倒的に薄いこの媒体。当時色素の薄さで有名だった激安台湾産メディアと比べても色が薄かったりしたが、当然ながら品質は雲泥の差、こちらが雲。
 そして伝統の「よく焼ける、よく消える」は引き継がれていて、相変わらずの記録品質と、屋外使用の弱さも当然そのままでしたとさ。
 但しこの媒体が発売されていた頃、既に品質を追求出来る国産CD-Rメディアは「ドライブを選ぶMaxell」か「何でも行ける誘電」しか(それぞれのOEM品を除くと)選択肢が残っておらず、そういう意味では鉄板の選択肢でした、と(TDKは台湾OEMに切替済)。
 ちなみにこの後すぐにMaxell(最後までこちらの方が色素の色が濃かった)がCD-Rの国内自社生産を中止し、誘電一択の時代が始まりましたとさ。

 ☆2003年 TDK国産4倍 DVD-R シアニン(青)→全く問題なし。

 CD-RをRitek OEMに切り替えてそれまで築き上げた名声を地に落としたTDKだが、DVD-Rはもう暫く国産で頑張っていたのであり。この4倍速はCD-R時代から脈々と引き継いできた「国産TDK高品質メディア」の最後の世代で、この後TDKは国産誘電OEM、或いは台湾メディアに切り替わっていく。
 国産TDKはDVD-RではCD-Rの頃よりはドライブ好き嫌いがはっきり出るようになった気がするが、それでも「無難な品」として一定の地位を占めていた。
 
 ◇

 取り敢えず5種類。作業は現在進行形なので、またネタが溜まったら続き書きますよ。

 それと、一つ書き忘れ。
 全てのメディアについて、書込はPlextor PX-W4220T、PX-W1210TA、PX-W2410TA、Pioneer DVR-A05、このうちどれか。書込速度はドライブ最高速の1段下で、媒体の許容速度内、速度違反焼は無し。
 書き込み時点でそれなりに気を遣っていたということは、これもデータ保存には有利に働いていると思いまっせ。

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続・物量作戦って有効だよね。

 前回のネタの続き。
 実はその後あっさりは話が進まなかったのであり。

 ◇

 その1。コレでだいぶ手間取りました。

 日立LGの4120、これ一時期かなりの数出回った定番ドライブの一つだと思うのだが、そこらにあったUSB変換アダプタが片っ端から撃沈、つーか一つもまともに認識されない。
 それだけなら兎も角、某変換アダプタ(メーカ不詳)との組み合わせで繋いだらBIOSもWinももサクッと固まった・・・キケンだこりゃ。

 最終的にはPCに内蔵し、代わりに松下 SW-9582(DVD SuperMulti)をUSB変換して使うことに。こっちは手元のどのアダプタでも素直に認識しましたな。

 にしても、ここまで嫌われるって・・・Seagateの一時期のドライブもコケるので有名だったが、アレはATA規格を逸脱した信号タイミングが問題だったんで。もしかしてコレも同じ話?

 ◇

 その2。値段の割には優秀な電源です。優秀過ぎて。

 これだけのドライブに電源を供給、となるとお約束なのはATX電源を使うこと。
 Pin13とPin14をショートすれば取り敢えず電源ONになるため、マニア向パーツとしてそういう基板が売られていたりする。

 一方、このテの基板が使えない電源もあったりする。12/5/3.3の全ての電圧回路に対しある程度の電流が流れていないと安全回路が働いて電源が切れてしまうモノで、¥の高いモノ、或いは出力が高いモノに多い。

 ところがというか何というか、手元に転がっていた玄人志向のKRPW-J400W(Enhance ENP-5140GH)もこの「安全回路が働いてしまう」ブツだったことが判明。数秒で勝手に切れてしまう。
 仕方ないのでそこらから掘り出したAntec EA-430Dを繋いでみると、こっちは全然OK。

 ・・・まさか400Wで電流監視保護回路が付いてるとは思わなんだ。部品も割と頑張っているし、やっぱりKRPW-J400Wはコストパフォーマンスの高い電源ですな。

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 実は他にも、そこらから拾ってきたUSBアダプタが微妙な具合で故障していて、マウントは出来るが転送し始めるとWinごと固まる、という症状が発生したりとか。

 #またコレの切り分けがまぁ時間がかかったんですよ。
  ドライブもアダプタもそこらにあったモノなので、どれ一つとして「絶対大丈夫」というシロモノが無い上に、↑みたいな「相性」ってセンもあったので、結局総当たりしたんですわ。

 まあそんなこんなで、漸くディスク読み込み準備が整いました、という話でしたとさ。

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