.inで強制停止があったので、今更「WHOISキャップ」を再考してみる。

 さて、既にだいぶ過去の話となってしまったのだけど、取り上げてみる。

 .in ドメインで一騒動があったのは5月の頭。
 「WHOISキャップ」を使っていたドメインが一斉に停止されてしまったのであり。

 理由は「規約違反」。
 .inでは「WHOISキャップ」は規約違反だったんですよ、しかも2005年から。
 違反している以上何をされても文句は言えないので、見ているとぼちぼちWHOISのアップデートがなされている模様。

 ◇

 とまぁこんなことがあったのだけど。
 何か思ったより話題になっていないなぁ、というのが個人的な感想。

 というのも。
 殆どのドメインで、今現在「WHOISキャップ」は規約違反なのであり。

 世界中探しても、WHOISで個人情報を垂れ流さないドメインというのは非常に少なくて。
 当方が知っているのは以下ぐらい。

 ・WHOIS非公開を貫き通している.to (日本人登録可)
 ・代理公開制度というWHOISキャップが規約内の.jp (日本人登録可)
 ・個人登録限定でWHOIS非公開の.ca

 ちなみに.caはカナダ人のみ登録可。
 なので、日本人が使えるのは.toか.jpしか無い、というのが自分の認識。

 ♯昔はもっとありましたよ。

 ところが、今や殆どのレジストラが「WHOISキャップ」を行っているし、ヘタするとそれが出来て当然のような説明をしている業者も居る。
 そして、長い間棚上げというか放置されていたこの「WHOISキャップ」問題について、諸々の政治的意図から去年後半頃からちらほらと動きが出始めている。
 つまり、これから世界中のドメインで、同じような状況に陥る可能性がある、とも考えられるのであり。

 ◇

 こう考えると、もう少しこのネタ盛り上がるかとも思ったのだが、どうやら殆ど話題にもならなかったようで。
 ・・・そんなモン、なのかねぇ。

 ちなみに当方は.netで独自ドメインを開始した後、当時WHOIS非公開だった.wsへ移行。ところが.wsがWHOIS公開に方針転換してしまったため、代理公開制度が使える.jpに移行、と2回も独自ドメインを乗り換えている。
 これは極端な例だと思うが、世間ではこういうのも居るということで。

 ♯ちなみに旧ドメインは手放した直後は転売業者が占有してたが、現在は空きの模様。

 ◇

 あ、そうそう。
 以上とは全然関係ないのだが。

 絶賛放置中のtwitterアカウントだが、思いついたついでにもう一つ作ってみたり。
 こちらは生活感溢れる日常生活ネタ限定ということで。
 まぁ過去の@SKaz_hinemos見ると普通に生活感溢れまくってるtweetもあったりするのだけど、その辺りはまぁそういうこともありました、と。

 まあ完全にS.Kazの自己満足なのだが。
 それ以前にtweet数が2桁になるまで続くのかね、このアカウントは。

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ドメイン持ちの便利道具が配布終了になりまして。

 Google Apps for Domains(と当初は言ってた)がついに無料版の新規受付を終了することに。

 まぁいつかこの流れは来るだろうなぁと思っていたが、多少なりとも猶予期間が設定されるかなと思いきやばっさりと来たので、まぁ何だか。
 ・・・つか猶予なんて設定したら駆け込みがトンでもないことになるだろうから、まぁ当たり前か。

 しかしまぁ、既にドメイン持ちでApps設定済の人も暫くは大丈夫だろうけど、移行先を真面目に考えておかないと厳しいかも。

 ということで、移行先ネタとして割と頻繁に取り上げられるのが、MicrosoftがやっているLive.com。
 Live.com系は実は独自ドメインが設定可能ということが(少なくとも)国内ではあまり知られていない気がするのだが、ここに来て一気に注目を集める・・・のか?

 とはいえ、Live.com系でGoogle Appsと「同じような」サービスというと、MailとCalenderはOutlook.com(Hotmail.com)、DocsがSkyDrive。後は・・・見あたらないような?あ、Skypeもそうだったか。

 まあこれだけでも十分だというか、そもそもGoogle Appsをメールアドレス発行サービスとしか見ていない人が大多数な気もするが、そのメールサービスでも大問題が一つ。

 Outlook.com(Hotmail.com)ってIMAP4が使えないのよね・・・。

 つかこれ、現時点でLive.comを独自ドメインで使用しようとした際、最大のデメリットになっている気がする。

 あと・・・個人的には、その他はどうでも良いとしても、Sitesと同コンセプトのサービスが存在しないってのが厳しい。
 メモ集めとかその集積用にWiki形式が好きなので、どこでもWikiなアレは使い勝手が良いのだが、いかんせん好き嫌いが激しく出るというか、一部のWikiマニアにしか使われていない気も・・・(以下略。

 とまぁ、そんなワケで。
 取り敢えず独自ドメインでメールでIMAP4でしかもタダ・・・は無くなってしまったのね、というお話でしたとさ。

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TLD開放って…

 取り敢えず、Impress Inernet Watchの記事をぺたっと。

 TLDを“自由化”、企業名や自治体名など使用可能に
 >http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/06/27/20074.html

 やっちゃいますかソレを、といった感じ。
 ナンだかなぁ・・・

 確かに、地理的場所を前提とした従来の地域分けはもう使えない、って主張は分かる。
 ただ、その使えないを前提に今まで色々作られてきてしまってるんで。
 そう簡単に前提を変えてしまって、影響とか大丈夫なのかね?と。

 技術的には、例えばDNSのトラフィックとかレコード数の問題とか。
 決め事的には、国別ドメインやgTLDとの区別はどうするのかとか。
 カネ的には、そのTLDのルートサーバ一式(含トラフィック)の費用は当然ドメイン持ちが負担するんだよなとか。
 あとすげぇ小さな話では、NetBIOSの名前解決との共存どうするのとか。

 こういう諸々について影響調査をした上で「こんなんですけど、どうでしょう」ってならまだ兎も角、先に「やっちゃいましょう」だとね。

 ぶっちゃけ、ICANNがカネ欲しいだけか、としか思えん。

 ◇

 以下ぼやき。

 NetBIOSの名前解決(正確にはNetBIOS/WINSとDNSの混在環境での名前解決ルール)の件なんて、技術的にはホントに小さい話だけど、この仕組み自体は殆ど意識されないま世界中で使われているワケで、運用的影響はそれなりにあるのでは。
 現在のWindowsでは物凄い大雑把に言うと「サーバ名が15文字以下で『.』が含まれない場合はNetBIOSが優先される」ってコトになっているんだけど、こんなの日頃から意識しているのはそのスジの専門技術者だけだよね?

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