14.7mm SAS規格2.5インチHDDがスタンダードに、と夢想してみる。

 さて、本日はHDDのフォームファクタの話でも。というかHDDネタ本当に多いねこのblog。

 以前にも「2.5インチHDDが主流に…」的なネタを書いている当方だが、HDDメーカからも2.5インチ主流時代の先駆け?のような製品が出始めましたな。
 それがWDのWD Green。いつの間にか2.5インチモデルが仲間入り。

 で、このHDDがステキなところ。2.5インチSAS HDDと同一の、14.7mm厚なんですわ。
 いよいよ以て14.7mm厚がコンシューマ向けにも進出開始、と。

 ◇

 今まで2.5インチHDDというとコンシューマー向ではノートPC用しか無かったので、9.5mm厚というのが標準で、7mmや12.5mmというのが例外的に存在したという状況。

 しかしこの状況は今や変わりつつあると思うんですな、自分は。

 ・薄型ノートの台頭
 ・組み込みの多様化
 ・「PC」の小型化

 個々のネタの詳細はまたいつか書くとして、以上の3つ全てが「物理的にデカいHDDは要らない」という方向に向かっていると思うんですよ、自分はね。
 かつて3.5インチHDDが5インチHDDを駆逐したように、2.5インチHDDが3.5インチHDDを駆逐する日がそう遠くないうちに来るのでは、とね。

 とはいえ、2.5インチが3.5インチを駆逐しようとすると、一部の市場では容量という問題が解消しきれていない。
 動画等を扱う際に欲しくなるTBクラスのストレージは、従来の2.5インチHDDではカバー出来ない。

 その問題への回答こそが、14.7mmフォームファクタの2.5インチHDDだと思うんですわ。
 2.5インチ14.7mm厚には既にSAS HDDも多数存在する。当然、ねじ穴位置は9mmや7mmのノート用と一緒。
 つまり、PCメーカは14.7mm厚 HDDが収まるスペースを確保しておけば、SSDを含めて多種多様なHDDを装着することが出来る。

 ◇

 こうして、メーカ製PCは筐体の小型化と共に3.5インチHDDから2.5インチに移行し、14.7mm厚がエンタープライズでもコンシューマでも基準となりましたとさ・・・

 ・・・となるか、ならないか。
 どんなもん、ですかね。

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・・・このGUIさえどうにかなれば、な Windows 8 First Impression…

 さて、大人気で?一部Webがトラブったりしていたが、MSDNにWindows 8製品版が来ましたよ。
 で、前回散々悪口言っておいて、それでも万が一の可能性に賭けて、速攻でインストールしてみました、Windows 8。
 で、結論。

 やっぱダメだ・・・デスクトップPCにこの「Metro」UIは違和感しか無い…。

 逆に言うと、UI以外は比較的まともかな、という印象。

 ◇

 まぁUIについては人それぞれなので後回しにして、OSコアの部分についての印象は以下の通り。決して悪くない。

 ・Windows 7と比べて、体感ではむしろ軽いかも。最低でも重くはない。
 ・Explorer周りの強化は評価出来る。但し、リボンUIは画面占有面積考えると微妙か。個人的には嫌いではないんだけどね。
 ・System周りの設定はまた例によって項目が多少あっち行ったりこっち行ったり。基本的にはWindows 7と大差ない。
 ・Hyper-V組み込みはやっぱり嬉しい。Windows以外にはあまり優しくないとはいえ、なんてったってHypervisorですよ。
 ・ドライバ類も最近のハードウェアについては比較的揃ってる。但し機能的には最低限のものが多いので、ベンダから最新版を拾って来ることはお忘れ無く。
 
 ♯ちなみにSB850のRAID、Radeon6450についてもドライバ標準装備でしたとさ。
  とはいえ現時点ではまだWin8ドライバの正式版なんて殆ど出てないんだけどね・・・。

 ◇

 さてここからはダメ出しタイム。といってもホントにUIのところだけね。
 ざっくりまとめると

 ・安っぽくてダサい
 ・操作性がまとまっておらず中途半端
 ・結局不便
 ・どうしてこうなった

 以上。以下、もう少し書く。

 ・「Metro」UI。

 これ、タブレットではまぁガマン出来るだろうなぁと思う。ぶっちゃけダサいが、画面タッチで使用する分にはユーザビリティは悪く無さそうだ。
 が、誰だよコレをデスクトップ機でも使おうって言い出した間違った発想の持ち主は。スキップ機能まで削除して。
 いやね、おかげさまで、うざい、邪魔、鬱陶しい、五月蠅い、と本気で要らないレベル。
 
 ・削除されたスタートボタン。

 「Metro」UIで表示しろ、なんて言っていない。表示させたらそれこそちぐはぐでキモチワルイ。
 が、デスクトップUIでもスタートボタンを削ったのは何故。
 Metroと従来デスクトップを完全に切り分ければ良かったのに、中途半端に融合させようとするからこんなおかしなことになる。 

 ちなみに画面左下をクリックすると「Metro」UIの「スタート」画面が表示される・・・が、とてもじゃないが従来型スタートボタンの代替にはならない。

 ・マウスを振り回す、うざったいツーアクション。

 画面の右下にマウスを持って行って→アイコンが表示される→アイコンをクリック。
 この他にも、マウスだと無駄に腕を動かす必要のあるオペレーションがやったら多いってのは何なのさ。
 タッチ操作UIとマウス操作UIの操作性ってのは全く別物だってのに、またしても中途半端に揃えようとした挙げ句に撃沈、のパターンにしか見えない。

 ・安っぽいデスクトップウィンドウデザイン。

 冗談抜きにWindows 1.0に逆戻りって言って良いレベル。
 多少のデザイン変更は兎も角としても、せめてAeroの半透明処理を残しておけばまだマシだったかと。
 え、マシンリソースが勿体ない?Aero有効の時だけモジュールをロードすればええやん。DynamicLoadなんてWindowsが昔っから実装しているんだし。

 ◇

 以上の結論。

 取り敢えず、個人マシンはWindows7のままキープ、Windows9待ちで。
 当分困りそうにないし。

 ♯企業なんかでは未だにXPで困っていないとこも多いしね。

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個人的にはWindows 8が絶望的でWindows Server 2012に相当期待してる件。

 さて、間もなく、いよいよMSDNにWindows 8が来ますよ。

 とはいえ・・・個人的にはRTMになってからも続々と「改悪」の話しか聞こえてこない。

 つーか例のMetro Screenが起動時にスキップ出来ないとか、Start(ボタン)が復活出来ないとか、何なのさそれ。
 この2つはRCの頃は出来たんだが、RTMで出来なくなってるらしい。

 ・・・話にならんがな。
 デフォルトがどうなっていても変更できる限りはあまり気にしないが、変更すらさせないってのはそれ単純に改悪だろ。

 手元の空いてる箱も無いし・・・今のところ、Windows 8の早期導入は見合わせの予定。

 #Hyper-V組込とか基本的なShell機能の強化とか、評価したいポイントも結構あるんだがねぇ。

 一方、個人的に期待度がかなり高いのがWindows Server 2012。

 UIについてはServerなので目を瞑って、機能面を見るとかなりのもの。
 色々拡張されたHyper-V 3.0もそうだが、個人的に期待度MAXなのがStorageSpaceとReFS。
 以前WHSネタでは「DEv2が無いWHSなんて」と書いたが、今度こそ、長年自分が欲しかった機能が現実になる。

 ・checksumによるデータ化け&ストレージ故障の検出
 ・checksumによる安全な物理ストレージ多重化
 ・Thin Provisioningによる運用性の高さ
 ・Copy-On-Writeによる可用性の向上

 こう書くとあっさり「その程度」に見えてしまうが、これって従来のRAIDや外付けStorageでは相当¥を積まないと実現出来なかった、かなりレベルの高いことなのですよ。そして、当方がWindows Serverに一番欲しかった機能でもある。

 というか、これで漸くWindows ServerはZFSに対抗する一歩を踏み出した、と。ストレージ回りのヨワさは従来Windows Serverの一番の弱点とも言われてたし。気にしてたのは別に私だけじゃないのよ。
 とはいえZFSでは既に多段キャッシングストレージを実現しているし、他にもまだまだするべきことは山ほど、と。

 後はまぁ・・・FSなんてOSのキモなので散々テストしまくってるとは思うが、それでも「初物」がどんだけか、という事で。

 ◆

 以下余談というか、脳内垂れ流し。

 WHSネタの時に書いた、Drive Extender V2で夢見たFull Block StorageはWindowsにはもう来ない。
 個人的には今でもFull Block Storageこそ最高のStorageだという思いは変わっていないが、一方で、FBSはその構造上かなり重くなるのもまた事実。
 更に、FBSが実現する機能の一部はより上位レイヤであるFile Systemでも実装出来るし、OSと密に連携するFS上の実装の方が効率が良いことが多い。*nixでお馴染みのZFSなんてのは正にFile System側でイロイロ実装している実例だし。

 一方、Microsoft的には一時期本気でWinFSというDataBase Storageを模索していたので、その過程でFBSも検討した筈。DBSとFBSは取っ掛かりの思想こそ違うが終着点は同一といっても良いシロモノなので、自分より数倍は頭のキレる連中がFBSとDBSを並べて検討しなかったワケが無い。
 そして、恐らく、FBSはOSに標準装備として乗せるStorage Systemとしては重過ぎ&無駄が多い、と判断したのだろう。そして代わりに実装したのが、Storage Spaceという名前のLogical Storageと、ReFSという名前の新規FS・・・じゃないのかね、きっと。

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東芝の3.5インチHDDがホントにIBM~日立の血統な件。

 さて、本日東芝からデスクトップHDDのラインナップが発表されました。

 で、写真を見たら・・・これどう見てもDeskstar。更に仕様見たら、HGST時代のニオイがぷんぷんと。
 プレスリリースには「旧WDの設備を利用して」とか書いてあるし。

 ということで、HGSTの血統は東芝に受け継がれたことがほぼ確定、と。WDがこの先HGSTを完全に解体して自社ラインに組み込んでしまっても、血統は残りました、はい。

 但しよく見るとカタログスペックが違う。で、相違要素を見比べるに・・・3TBモデルは7200rpmもCoolSpinも(旧3000より)プラッタ枚数が減ってる気がする。そうなると7K4000で採用済の800GBプラッタの4枚構成かね。旧3000は600GB×5枚プラッタだったけど。

 まあしかし、こうなると気になるのは実物の品質ですな。血統はそのままといっても、品質がどこまで保てるかというのはオペレーションに依存する部分が大きいし、これから研究開発が続いて東芝の自社要素が入ってくればまたどんどん変わっていく。これで品質の高さも「血統」を受け継いでくれると幸せなのだが。

 #まぁ過去には暗黒期もあったけどさ。暗黒期の再来は勘弁。

 後は・・・保証付けてくれれば個人でも安心して買えるんだが、RMAは仕組みも維持も結構コストかかるようだし、パッケ始めるとこれまたコストがかかるから、これから始めるってのは・・・望み薄、だろうなぁ。う~ん。

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