IO DATA BRP-U6DB ファースト・インプレッション …現状ではニッチ向け商品としか…

 さてさて。
 当方が使用しているHDDレコは東芝のVARDIAの末期モデル、RD-S304Kでございます。
 こいつにはBD-Rが付いておりません。

 一方、そろそろBD-R書き出しも欲しくなってきたお年頃。
 この際BD-Rレコを買ってしまおうかとも思ったが、ここで思い出したのが

 「そーいやDTCP-IPが使えるBD-Rドライブのパッケージがあったような」

 というワケで、衝動的に買ってしまったのがIO DATAの、BRP-U6DB。
 USBポータブルタイプのBD-Rドライブに、DTCP-IP対応ソフトがバンドルされたパッケージです。

 ちなみに当方所有のVARDIAは動作確認一覧には入っていないがDTCP-IP対応なら行ける筈、ということで購入して、実際にきちんと動作していますよ。

 ・・・とまぁこんなことがあったので、取り敢えずファーストインプレッションでも。
 結論を先に言ってしまうと、「オモチャ」でした、はい。

 ◇ドライブについて

 ドライブはOptiarc製。ん~まぁ、品質としては並の下、といったところか。
 PIONEERよりは落ちる、Lite-Onと比べると同等かややマシか、といったレベルで。

 それは兎も角、USBケーブルがやったら短い。
 ノートPCで使うことを考えているだろうが、それでももう少し長さ欲しい気がする。

 それと、Pioneerのトップローディングモデル(buffaloが売ってるもの)と違い、Write時にはACアダプタ必須という代物。
 いわゆる「USB2又ケーブル」ではどうなんだと実際やってみたところ、Write時にエラー多発して、読込不能な円盤を量産するハメに。
 USB BusPower駆動はRead時はギリギリで持ち堪えているが、Write時はとてもムリ!ということらしい。

 #ACアダプタ出力は5V2A。意外とゴツい。
  まあ、最近一部のマザボやPCについてる「電力がっつり出るUSBポート」ならUSBバスパワーでも行けるかも知れないが。

 ◇ソフトについて

 このパッケージのキモ、DiXiM BD Burner(のIO DATA専用バージョン)。
 とってもシンプルなGUI。その割には単品価格も結構高い。

 で、このソフト。一言で言うと、結構重い。
 DTCP-IPの復号化とAACSの暗号化を同時に走らせているので、仕方ないと言えば仕方ないが、Phenom X4 910eで30%ぐらいのCPUを持って行かれている。
 しかもこれ連続処理で切れ目がないので、感覚的にはもっと大きい。半分以上持って行かれている感覚。

 この他はまぁ、カタログを見て下さい、と。
 いろんなところでバンドルされているよくあるソフト一式付きです、はい。

 ◇使ってみた感じとか。

 DiXiM BD Burnerについては正直改善の余地あり。
 ぶっちゃけ、安定度があまりよろしくない。
 原因不明だが、何故かダビング失敗することがちらほらと。
 まぁこれだけならまだ良いのだが、以下の件については至急改善すべきかと。

 ・BD媒体にエラーが発生していてもムーブ元に「転送OK」を送ってしまうことが多い

 要するに、ムーブ失敗で元データも消える、という最悪パターンですわ。
 試してみたら結構出るよ、コレ。

 #USB2又コネクタでWrite試していたら電力不足で媒体エラーが出まくって、その時にこの症状も出まくったというオチは横に置いといて。

 他にも、他のアプリがCPU負荷をかけるとコケ易いとか、媒体認識が妙に遅いとか、色々あるが、この項目に比べたらまだマシというレベル。

 ◆

 ・・・とまぁこんな感じで。
 結論。

 「BDに焼きたい」という「普通の人」にはとてもじゃないがお勧め出来ない。
 素直にBDレコもう一台買った方がいい。安売り店なら¥3万とかでも買えるし。
 長時間高負荷でPCを占有されてはたまらんし、安定度もイマイチ。

 この製品を買う層は・・・

 ・珍しいモノ好きな人
 ・PC用のポータブルのBD-Rが前から欲しかったから、この際「ついでに」PCでのDTCP-IPムーブも「試して」みたい人
 ・TVに付いてきたHDDレコからBDに書き出すのに、絶対どうしても何がナンでも単品のBDレコを買いたくない人
 ・取り敢えずPCをいぢる建前が欲しい人

 ・・・超絶ニッチ市場ですな。
 いやでも、本気でこういうレベルだと思う。
 家電のBDレコと比べたら「オモチャ」だよ、これ。

 ♯CPU増強の為の言い訳にはなると思うな、うん。
  i7-3960xとかならもっと軽いでしょ。910e比なら半分以下のCPU負荷になるだろうし。
  もしかしたIntel最適化のお陰で更に軽いかも知れないしね(結構あるのよねコレ系の話)。

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WD REDって・・・大丈夫か?Greenは。

 さて、WDから衝撃の新製品発表が来ましたよ。

 その名もRED。スペック見ても写真見ても、どこをどう見てもWD Greenの選別品に別Firmを突っ込んだシロモノですがな。
 ちなみにこのニュースを初めて見たときの当方の感想。

 「うわぁ、あのWD Greenから選別品抜いたら残るのカスだけじゃん」

 まあこの辺りはさすがにWD側も気をつけるだろうが、ソレは兎も角。

 冷静にスペックを読むと、これの3TB品はWD初の1TBプラッタ×3枚構成の模様。
 1TB品は既にWD Greenで採用されている1TBプラッタの1枚ですな。
 そして2TB品は・・・重量からすると3TBの選別落ち品っぽく見える。

 #てことは、間もなくWD Greenの3TBは1TBプラッタ3枚構成に切り替わりますな。

 にしてもどうなんだよコレは。言うなれば「偽ニアライン」。
 品質も価格も保証も従来の「ニアライン」と「デスクトップ」の間を行く、新種のジャンル。

 説明書きを読む限りでは、WD Greenの癖のあるFirmを抜いて比較的素直なFirmを突っ込んであるだけの模様。
 保証も3年とやや中途半端な感じで。まぁこの構造とプラッタ品質では5年は保証できないってことね。

 ◇

 ・・・ん~、いわゆる新ジャンル。
 他社が追随するのか、それ以前に売れるのか。

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ニアライン兄弟モデルがあるかでHDDを選ぶ、という提案。

 HDDネタ連投入。
 今回は、前回よりも簡単に簡易的にデスクトップ用HDDで「品質」を判別する方法。

 ・同一回転数で同一プラッタ密度のニアラインHDDが存在するかどうかを確認する。

 基本的にニアラインというのは品質要求がデスクトップとは別格
  →同一回転数で同一プラッタ密度のニアライン製品が存在するということは
   →ニアライン用の品質を満たすプラッタが一定数は確保出来る程、生産と品質が安定している

 という考え方ですな。
 実際、そんなに大きくハズレてないと思う。
 具体的には、WD BlackとWD RE4、HGST 7K2000とA7K2000、HGSTの7K3000とA7K3000、この辺り。

 あと、もう一つ挙げるなら

 ・同一メーカ内で最長の保証が付いていることを確認する。

 これもアリ。メーカにとって保証なんてのはコストでしかないので、長期保証が出来るということはそれだけ故障するリスクを低く見積もっているということ。
 WDなんかはこの辺り分かり易い。デスクトップでも上位品にはニアラインと同一期間の保証が付いているので。

 ◇

 さて、2回続けて「提案」しておいてナンだが、この法則には大きな欠点が一つ存在する。

 「この法則に則ると、デスクトップ用で買えるHDDが殆ど無くなってしまう」

 まあ取り敢えず、個人的には「迷ったらHGSTの箱入り買っとけ」と言っている今日この頃。
 価格は高いが品質は相応だと思うし、3年の保証も付いているし。

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プラッタ品質でHDDを選ぶ、という提案。

 何だかこのところHDDネタが多いような気がするが、今日もHDDネタ。
 本日のお題は最近あまり良い話を聞かないデスクトップ用HDDの選び方。

 最近は兎に角ベンチ(外周部)と価格しか取り上げられていない気がするのだが、個人的には一番重視すべきは品質なような気がする。
 とはいえ、HDDは生鮮野菜と違って店頭で見比べてもどちらが良いものかなんて分かるモノではない。

 そこで、HDDのコア部品というか生命線、記録媒体の円盤であるプラッタの品質を「実績から」評価してみるのはいかがでしょう、というのが今回のお代。
 そして以下は、当方の独断と偏見による「各社プラッタ品質ランキング」。
 安定した実績のあるプラッタを採用したHDDの方が、そうでないものよりきっと高品質。

 ◆安定している

 Seagate 500GBプラッタ(後期)
 HGST 400GBプラッタ

 今のところ、この2つは「ガチ」で安定鉄板と言える品質。
 Seagateの500GBプラッタは安定するのにやや時間がかかった上ファームでやらかしたりしたが、いい加減落ち着いた様子。

 ◆安定している模様

 HGST 600GBプラッタ
 WD 500GBプラッタ(後期)

 HGST 600GBは次期鉄板候補。まだロングランの実績が乏しいので断言は出来ないが、これがダメだと3TB世代に選択肢が無いことになってしまう。
 WD 500GBプラッタも後期ものはまぁまぁの模様。HGSTやSeagateと比べるとどうにも実績が少ないのだが。

 ◆ややヤバい

 WD 667GBプラッタ

 値段以外はあまり評判の良くない大容量WD Green、値段なりの品質という感じで。
 この667Gプラッタについてはいわゆる「初期ロット」の後も、生産時期によって品質差が激しいという印象が。
 まあ全般的に「低い方で」というのは押さえるべきポイントかなと。

 ◆かなりヤバい

 WD 750GBプラッタ

 WD Greenの3TBについては、750GBプラッタは品質に問題あり、としか思えないボロボロさ。
 更に生産時期による品質のバラツキも大きいと言わざるを得ない。「大ハズレ」ロットは確実に存在する。
 流石にここまで酷いとFirmwareの方で色々工夫して頑張ろうとしているようなのだが、とはいえ。

 ◆現状評価不能(実績不足)

 HGST 1TBプラッタ/800GBプラッタ
 Seagate(SAMSUNG) 1TBプラッタ
 WD 1TBプラッタ

 1TBプラッタは今のところ全然実績が無いので、ノーコメント。密度なりの速度は出ているようだが。
 800GBプラッタはニアラインも来ているので将来を期待してはいるが、未だ初物の範疇なので何とも。

 ◆現状評価不能(情報不足)

 Seagate 600GBプラッタ

 コレについてはホントに情報不足で何とも言えない。
 海外では兎も角国内でどれだけ出たんだ?

 ◇

 以上のような感じで。

 あと、これは面白いところなのだが、同一メーカでも密度が変わる度にプラッタ品質というのは全然変わる。
 例えば、現在ボロボロのWD 667/750GBプラッタだが、1TBプラッタになった途端いい感じになる、ということすらあり得る。

 そして、逆もあり得るから困る。
 ・・・HGSTのプラッタ品質、大丈夫だろうな・・・。

 とまぁ、今回はこんなグダグダな感じで。

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