Supermicro X9SCM-FとRocketRaid 2720との相性がヤバい件。

 取り敢えず、最初にこれだけは言っておかないと。

 X9SCM-F + RocketRaid 2720 + Windows2008 R2の組み合わせはヤバい。

 RocketRaid上の領域にWindowsをインストールしようとすると、インストーラが途中でハングするついでに、何故かその領域が含まれている(RocketRaidの)アレイの構成情報をぶっ壊してくれる。
 このため、正常動作していたアレイが障害状態に陥るばかりでなく、最悪ではデータ自体が救出不能になる。

 ちなみにこの症状、無印・SP1で共通。ハングる場面は違うが、どちらでも結果は一緒。

 #あとインストーラの構造的に多分Windows 7でも同じ症状が出る気がする、未確認だけど。

 但しこれはインストーラだけの問題っぽい。
 AHCI配下に作業用HDDを接続し、一度そちらにOSをインストールした後、イメージコピー系ツールでRocketRaid上にOS込のイメージを移動する、という手間をかければその後は特に問題は発生しない模様。

 ・・・というか、自分自身がこの方法で取り敢えず障害回避したのだが。
 う~ん、これはねぇ・・・。

 #これはいよいよAdaptec 6805eの出番か?
  え、LSI SAS?無理、¥高過ぎ(ぉ

 ということで、取り敢えず障害速報。
 本当のファースト・インプレッションはまた後で。

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Buildで見えたWindows8の本気と、ほんのちょっとだけの微妙さと。

 ということで、Buildの詳細レポが出てきたので個人的にWindows 8絡みの感想でも。
 ホントはTechnology Previewを突っ込みたいんたが、現在空いてるハコが無いもんで・・・。

・WinRTというトロイの木馬。

 WinRTってのは結局NTカーネル上で動く「仮想アプリ動作環境」そのもので、目標点はJavaと、着地点はAdobe AirかSilverlightと一緒。レイヤ1枚被せてみました、と。技術的には別に驚く程のものでもない。
 とはいえこのWinRTの効果というか威力は絶大。何よりMicrosoftは、ここをさくっと拡張することで非WindowsアプリすらWindows上で動かして見せる、ということまで出来る土台を手に入れたのだから。

 例えば、それこそWindowsPhone用のアプリをWindows上で動かせるようにすることすら全然難しくない。もちろん裏ではバイナリトランスレータなりWindowsPhone VMなりがワシャワシャと動くのだろうが、そんなモノはユーザからは見えないバックグラウンドなのであって、ユーザからは同じアプリが同じ「METROスタイル」で動いているように見せられる。

・ARM版Natvie Binaryは存在する。

 結局やっちゃうのね、ARM版Binary。
 とはいえ、InstallerはFAT Binaryになるのかどうかについては良く分からん。但しMSがWindows関連でOSリソースをここまで気にしているのは初めてなので、必然的にBinaryがデカくなるFAT Binary導入には消極的なのかも。
 現状見た感じ、ARM版Binaryは「割と特殊」という立ち位置になりそうなので。ならば「インストール媒体が違う」という運用でも何とかなるかと。

・ARMのハードウェアはもうひと頑張り。

 ハードウェアが全然追いついてないやん、というツッコミは「あと一年あれば追いつける」という実にアレな答えが「Solution」(=解決策)らしい。何だソレは。
 逆に言うとあと一年後のARMハードウェアは現在とは一線を画す程度の性能を実現している(予定)ということで、それはAppleなりAndroid陣営にも条件は同じワケで、さてどうなんだろう。結局「Windowsは重い」というのは相対的には変化無いワケだし。

・Hyper-V 組み込みは大歓迎。

 2008 Server R2に積んでるHyper-V 2.0も1.0に比べるとかなりマシでまぁ十分使い物になるレベルなのだが、更に進化したブツがデスクトップOSであるWindows 8に搭載となると、これはかなり良さげ。
 デスクトップOSのGUIとHypervisorが共存出来るってのは、一見地味だが実はかなりポイント高い。

 #2008 R2の「Desktop Experience」はWindows 7の代替にはならないでっせ、実際問題として。

 ちなみにもう一つ、Hyper-Vが組み込まれるというのは実はWindowsの内部構造に大変革が起こるということ。
 Hyper-Vの下では全てのハードウェアレイヤが仮想化されるということで、これは最初にインストールされた標準OS(要するにHyper-V 管理コンソールのあるOS)も例外ではない。2008 Serverでは既にそうなっているが、ついにデスクトップOSも。
 これどういうことかというと、標準OSと一緒にしれっと別OSをインストールして、標準OSと同格として動かすことが可能ということ。
 極端なこと言うと、従来との互換性を全て捨て去った新OSと従来Windows OSそのものを一緒にインストールして、新OS上からシームレスに使うなんてことすら出来てしまう。
 ・・・もしかしてMSは最終的にコレを狙ってる?

・従来型デスクトップからスタートボタンが消えた?

 現デスクトップはWin8ではMetroスタイルと切替えになるらしい。それ自体はまぁそうですか、という程度なのだが、現状のUIでは大問題が一つ。
 というのは、要するにアプリを起動するのがエラい面倒だということ。

 現状のWindowsのUIは「スタートボタン→アプリ一覧→起動」という構造になっていて、それぞれが隣接しているため、見かけのデザインは兎も角として、スタートボタンからアプリ起動までが「一連の流れ」になっており、ポインタの移動量も必要最低限になっている。

 ところがWin8 UIではこの流れは見事に左右にぶった切られ、左のボタン→右のパネルとポインタを動かしまくりないとアプリひとつ起動出来ないらしい。・・・ダメだろそれは。
 別にスタートボタンに固執するワケではないのだが、アプリの一つぐらいちょいちょいと起動させてくれよ、と。

 #何かレジストリいじると旧来型のボタンが出てくるらしいが、結局ソレが解決策なのか?

 ◇

 全体的にはかなり印象は悪くないのだが、どうしても引っかかってるのが最後に書いた従来型GUIの「スタート」部分。
 取り敢えずコレさえどうにかなれば、Windows 8への移行も悪くないかなぁ・・・と。
 特にHyper-V標準装備、の辺りはかなりポイント高い。Hypervisor仮想環境の便利さを一度知ってしまうと後には戻れません、はい。

 #個人的にデスクトップPCでMetroスタイルはあんまり使いそうにないけれど。

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ついにPC廃人の仲間入り (訳:Xeon+Supermicroに手を出してしまった)

 だってあまりにもAMDがだらしないから・・・。
 ついに「個人で」XeonとSupermicroに手を出してしまった。

 Xeon 1260L(TDP45W、2.4GHz/4コア)
 +Supermicro X9SCM-F (Intel C204)
 =合計約¥50K。

 ちーん。

 ◇

 いやね、ホントはね。
 ここで一発「Opteron 4100+Supermicro」なんてモノに手を出すことも本気で考えたんですよ。

 でもね・・・さすがにここまで来ると、通販以外で取りようがない。
 おまけにね、お値段と消費電力が、お高いんですよ、残念ながら。
 今回と似たようなモノをAMDで頑張ろうとすると、まあこの辺り。

 Opteron 4176HE(TDP換算65W程度、2.4GHz/6コア)
 +Supermicro H8SCM-F (SR5690)
 =合計約¥75K

 そりゃ絶対性能ならOpteronの方が微妙に上なんだけど・・・さ。
 個人的にどうしても許せなかったのが消費電力の高さ。
 ・・・え、4164EEがあるだろって?
 あぁ確かに、アレならTDP換算しても45W程度ですな。
 でもアレね、国内で買おうとすると¥80Kとか言われるんですが(泣
 しかも性能ではどう頑張っても1260Lに追いつかないし。

 ◇

 ということで只今Windows Server 2008 R2セットアップ中。
 ちなみに組み合わせたRAID HBAはRocketRaid 2720 SGL。ここでLSIとかAdaptecとか言い出さないのが個人ユーザーってヤツです、えぇ。

 #この前の衝動買いした在庫が無かったらAdaptec 6805Eに突撃していた可能性大だが、まあお楽しみはまた後で。

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かなりのじゃじゃ馬、RocketRaid 2720。

 さて、衝動買いしてしまったRocketRaid 2720。
 暫く使ったり遊んだりしていると、色々まぁ見えてくるトコもあるワケで。

 ということで、取り敢えず留意点を軽~くまとめてみた。
 まぁ何かの参考にでも、ということで。

 ◇

 その1◇IO重いのは諦めて。

 SASって割には重いんよねぇ、Marvellのチップって。
 まあSATA Onlyの昔っからの伝統なんで今更変わりませんか。

 とはいえ、LSIとかAdaptec辺りと並べると結構目立つんですよコレが。
 MarvellはSAS界の「蟹」、ってのはどうだろう。

 その2◇2TB超は期待しないで。

 3TB超HDD、3台まではセーフ。4台以上はヤバい。
 2TBなHDDなら全ポート繋いで問題無い。

 こんな感じっぽい、手元で試した感じだと。
 ちなみに海外の掲示板なんかでも3TB HDDの多数接続でコケる話ってのはぼちぼち話題には出てるんだけど、HighPointのドライバは更新される雰囲気は・・・。
 まあ長らくほったらかしだって互換性リストがつい最近更新されただけでも・・・っていいのかそれで?

 とはいえ世間では4TB HDDなんてブツも出てきたことだし、まぁそのうちドライバorファームの更新でこの症状は改善されるとは思うけど。
 ってか、これ放ったらかしはさすがにヤバいだろう・・・。

 その3◇多重RAIDも出来るだけ避けて。

 RAID-10/50等の、内部的にRAIDが2段重になるものはなるたけ敬遠。
 何故かというと、普通の1や5と比べアレイが圧倒的に不安定なので。

 個人的な実験の結果では、50や10については正直「ボロボロ」という印象。折角ストライプ+冗長という構成になっているのに、「冗長」の部分が原因不明のトラブルを起こしてしまう。同じHDDをRAID-5とか1で構成すれば全く問題無く行けるのに・・・明らかにドライバの不具合でしょコレは。

 ちなみにWindowsをはじめRocketRaidがサポートする多く(もしかしたら全ての?)のOSはソフトウェアRAIDを自前で持っているので、ソレとRocketRaid側の機能を組み合わせて使うのがよろしいかと。
 RAID-1or5を複数ペア作ってOSにディスクを見せ、OS側でストライピングかけるなんてのは悪くないと思われ。

 ♯RocketRaidだって所詮はソフトウェアRAIDなんだし。

 その4◇WD Greenは微妙かも。

 WD Greenって、個体間のバラつきが(比較的)大きいドライブなので。
 片やRAIDってのは基本、ドライブ間の特性は揃っていないと苦しい。

 勿論、個体間のバラつきがあるといってもそれぞれ単品では必要な性能を満たしているので、単発で使っている分には「普通は」問題無い。まあちょいと壊れ易い気もするけど。
 ただ、2台並べるとそのバラつきの大きさ故、キビシイことになる話もあるということ。
 逆に言うと、偶然ばらつきの少ない個体同士で組み合わせられたら、WD Greenだからといって特別問題を起こす理由もあまり見当たらない、と。

 更に、最近のモデルでは登場後暫くすればバラつきも少なくなってくるようなので、既に生産がこなれまくってるWD20EARSとか同モデルの超マイナーチェンジ品WD20EARXとかならぱ「まあ・・・多分問題無い」と。
 このあたりの微妙な感じが、WD Greenってなワケです、えぇ。
 もう少し安定が欲しければ、HGSTの7200rpm品がよろしいかと。HGSTの7200rpmといえば、Desktop用HDDでRAIDが一番安定すると言われるド定番なので。

 ◇

 とまぁ、こんな感じで。

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