HTC U11に今更機種変してみた。

 さて、以前Google Pixel3を取り上げた際に「機種変」というキーワードを出しましたが。
 結局その後購入したのはHTC U11(SIM-Freeモデル)でした。
 ということで、例によってのロクに使っていないのにFirst Impressionでも。

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 まず、このモデルを選んだ理由。ざっくり箇条書で。

 ・必須条件の「防水・防塵」あり。
  積極的に濡らしたりする気は全くないが、結構やらかすので。
  あと小雨ぐらいだったら特に気兼ねなく使いたいよね。

 ・必須条件の「SIM-Freeモデル」あり。
  キャリアモデルをMVNOで使うと意外とあちこち引っ掛かるのですよ。
  具体的にはキャリア専用の改変とか、キャリア専用アプリとか。

 ・必須条件の「光学式手ブレ補正」あり。
  自分は兎に角手ブレが酷いので、電子式手振れ補正は信用していないんですわ。

 ・重要条件の「カメラ性能」に定評あり。
  多少の癖はあるもののこの価格帯ではトップクラス。
  日中に比べて夜景がイマイチとか言われているが、こんな小さいレンズとCMOSでここまで出来れば御の字でしょう。

 ・品質面で怪しい話がない。
  一時期はキャリアモデルでハイエンドラインに君臨していたのに、今やすっかり落ちぶれた某社とはエラい違い。

 ・致命的な弱点がない。
  1世代前とはいえハイエンドモデルなので全方向に隙がなく、廉価版モデルに見られるような「そこ省いたか」という箇所がない。

 ・HTCというメーカーは嫌いではない。
  つかあのVIAの親戚なんですよ。そしてGoogle Pixel3とはある意味血縁。

 ・スペック全体を総合してお買い得、つまりコスパが高い。
  発売当初より税込みで2割程値下がり済み。
  世間的には最大のウィークポイントはCPUがスナドラ8「3」5ということだろうが、当方的にはそこはあまり問題ではない。
  それより重視するのがメモリ容量(特にRAM)で、4GBのRAMと64GBのROMというのは合格点。

 ・Android Pieへのアップデートが有望。
  少なくともGlobal版は近日中にアップデートされる予定。何か微妙に遅れているけど。

 以上、こんな感じ。

 昨今では各社から「SIM-Free」モデルが出揃って来ているので、この必須条件のハードルは高くない。
 一方で「防水・防塵」「光学式手ブレ補正」この二つを並べてしまうと、選択肢に残るのはほぼハイエンドモデルのみ。
 その中でコスパが高いモデルを選んだ、という感じですかね。

 ◇

 ということで、ここからはFirst Impression。

 まず、本体。
 カタログスペック通り、思ったよりずっしり重い&思ったよりデカいが、まぁこれは機種変前が今時で言う「コンパクトモデル」相当だったのでこういうものでしょう。
 ボディは確かにぱっと見はキレイだが、実用で使おうとするとケース必須。そして画面側も含めて僅かに湾曲しているので、基本平面になるガラスの画面保護カバーは余程上手く貼らない限りニュートンリングが出てしまうことに。

 ちなみに自分は「ゴツいが丈夫」なSpigenの耐衝撃ケースとMIIKAREのTPU製画面保護カバーというド定番の組み合わせ。
 後者は確かに貼りつけるのが面倒です、はい。画面にぴったり密着するので貼れた後はいいんだけど。あと全面カバーと謳っているが実態は上下は兎も角左右が確実に「一回り」狭い。その分ケースと干渉しないで済むのでケースのせいでカバーが端から剥がれるということは無いものの、期待と違うと言い出だす人も居るんじゃないかねコレ。

 あ、そいえばAndroidは入手状態でOreo、2018年1月となっていましたな。そして初期状態でRAMも(使用量2GB程度)ROMも(使用量9GB程度)たっぷり空いている。
 自分は何も考えずに64GBのSDXCを取り敢えず挿したが、取り敢えずはメモリカード無でも何とかなるよねコレ。
 あと、バッテリーの持ちは確かにイマイチですよ。これは世間の評判通りだ。

 次に、アプリ。
 ん~、シンプルでいいね。プリインストールでFacebook周りがいくつか入っているのが気に入らないので速攻停止したぐらい。
 アプリの動きはテキパキとしていて特に不満無。といっても自分はスマホゲームはやらないので、よく見かける「(タイトル)でxxFPS出る」ということには興味なし。

 但しシンプル過ぎるきらいも。個人的には大体各社が持っている「自社製メディアビューアー」が入っていないことにびっくり。画像見ようとした途端Google Photoが起動するのは想定外でしたよ。

 最後にカメラ。
 画質はまぁまぁか。ぱっと撮った感じも悪くない。
 のだが・・・ここでもシンプル過ぎる点が。個人的に「さすがにやり過ぎ」と思ったのが「低解像度や高圧縮で撮る」設定が存在しないこと。

 具体的には設定は1:1・4:3・16:9の画角設定のみで、4:3で12MのCMOSを使っているのでそれ以外の設定だ解像度が9Mになるが、ホントにそれだけ。JPGの圧縮率も選べない。
 なので、例えばメール添付でスナップを送る程度の場合に「小さい画像で撮ろう」なんてことが出来ない。一旦保存した後、リサイズアプリをかましてメールに添付にするしかない。これ意外と不便ですよ?

 不思議なことに、このことはレビュー系のサイトでは殆ど触れられていないのよね。触れてはいけないというお約束になっていたのか、それともカメラといえば機能と画質ばかりが話題になって解像度下げて撮ることに世間ではあまり興味がないのか。

 ◇

 とまぁ、今回はこんな感じで。
 取り立てて大きな不満はないものの、その中で最大の引っ掛かりは「低解像度・高圧縮=低画質で撮ることが出来ないカメラ」ということで。

 さて、このスマホは何年現役で使いづけられるでしょうかね。まぁ最初に寿命が来るのはバッテリだと思われますが、果たして。

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