月別: 2011年12月
AQUOS PHONE SH-01D ファーストインプレッション その2 ・標準アプリ編
さて、前回に続いてAQUOS PHONE SH-01 インプレッション。
今回は標準アプリについて、いくつか。
・docomo Palette UI。これ要る?
割と本気で要らない気しかしない。
というか、これを積むメリットが見えない。標準ホーム画面と比べても使い勝手が良いとは言えないし。
・カメラアプリ。何か変じゃないコレ?
これはカメラモジュールの問題なのかカメラアプリの問題なのか不明なのだが、「夜景モード」が酷い。
縦方向に極端な明度ムラが出て、酷い場合は画面の複数部分を黒帯でマスクしたような画像が撮れることがある。
恐らく光源のフリッカ(ちらつき)とカメラ側の電荷転送にが妙に同期が取れてしまった時なんかに発生すると思われるのだが、かなりの高頻度。
そもそもカメラは解像度こそ高いが兎に角小さくて、ダイナミックレンジなんて有って無きようなもの。
色々癖があるのはもうどうしようもないので、後はそれをどう御すか、というところに力を入れないといけない筈なんだが・・・これはねぇ。
ちなみにこのケータイで夜景をキレイに撮るには、「ISOオート(~1600)」か「ISO3200固定」に切替の上、「ダイナミックレンジ補正」をONにするとまぁ悪くない画像が撮れるっぽい。
・SPモードメール。必要最低限過ぎる。
いやマジでこれ、必要最低限過ぎる。
とはいえ旧メアドを使い続ける大前提ではこれ以外のアプリが使えないので・・・う~ん。
せめて自動転送ぐらい付けてくれ。
センター処理なんて贅沢言わないので、アプリの自動転送で構わないから。
自動転送さえあれば、GMailに転送してバックアップと自動分類が一気に片付くのに。
◇
とまあ、こんなところで。
え、少ない?
そんなこと言われても、Androidって自分でアプリを入れて「育てる」ものだと思っているので。
他にも何か色々入っているが、機種依存するのはシンプル過ぎて特にコメントも無いワンセグアプリぐらいで、その他はユーザが好きにアプリを追加して使うもののハズ。だったら別に端末プリインストールアプリなんて使わなくていいじゃない、ということで。
ちなみに以下、当方が速攻で導入したアプリ。
・駅探乗換案内
・Seesmic
・Yahoo Topics
・Y!天気予報ガジェット
・ジョルテ
・Dropbox
・Google翻訳
・Google Document
・ES ファイルエクスプローラ
・Jota Text Editor
・Wyse PocketCloud
・Tsukumoポイント
・らじるらじる
・radiko.jp
取り敢えず最低限のことは出来るだけのモノを入れたつもり。
まあそのうち増えることでしょう。
♯取り敢えずOperaとFirefoxは入れるべき、なのかなぁ。
AQUOS PHONE SH-01D ファーストインプレッション その1 ・ハードウェア編
ということで、買っちゃいました。
今まで使っていたケータイが物理的に壊れたので買い替え。
ちなみに今までのケータイはF904iで、My DoCoMoを見るとジャスト4年前に買ったものだそうな。
はっきり言って不満は無かったたのだが、少し前からヒンジにヒビが入っていて、つい先日にはそのままバキッとヒンジが破断するという事態が発生。
ヒンジに通してある配線が切断して端末が完全操作不能になる前に、慌てて端末内データのバックアップを取り、そのままケータイ屋に駆け込んだという次第でしたとさ。
◇
さて、自分的にはスマホデビューとなったワケですが。
とりあえずハードウェアとしてのファーストインプレッションから見ていきましょうか。
国内では唯一smartphoneの脈を絶やさなかったSHARP製端末、その仕上がりはいかに。
・薄くて、個人的には全然OKな大きさ。
自分は手がデカいのでこの大きさでも特に違和感も無いし、むしろ後述する問題絡みではもう一回り大きくても構わないぐらいなのだが、まあ世間的にはケータイ名乗るにはギリギリの大きさでしょうな。
♯自分的には5インチまでなら行けそうな気がする、うん。
・液晶は割ときれい、でも有機ELには叶わない。
AQUOSを名乗るだけはあり、液晶の品質もケータイとして見ればトップクラスで、写真を見ても室内なら不満は無い。
ただ一方で、屋外等の明るいところでは「所詮は液晶」であり。
MEDIAS PPに採用されている有機ELとはやっぱり「格が違う」。有機ELの方が奇麗・明るい・見易い・省電力。
後述するバッテリの持ちの悪さの最大の原因がこの液晶(のバックライト)って話もある。
ついでにもう一つ、外部電源を繫ぐとデフォルトでは液晶の明るさがMAXになるようで、すぐにに「本体の温度上昇を防ぐため」といってやや暗くなったりする(但しこの明るさでも室内では全く十分)。これってやっぱり、液晶のバックライトが電気喰いまくってるって証拠のような。
・サクサク動作、でも電池が持たなくて。
TIのOMAP系DualCore CPU採用で、操作は快適。クロックが1.0GHzとREGZA PhoneやGARAXY Nexus等と比べれば控え目だが、自分の使い方ではパワーを持て余してるような状況。まあこれは暫く経てば評価も変わってくるでしょう。
それより、唖然としたのがバッテリの減りの早さ。事前情報で「持たない」と聞いてはいたが、ここまでとはね。
一応SHARP独自の省電力設定ツールってのがあって、それを設定することでかなり改善される(素が酷いので落差が激しく「見える」)が、何だかねぇ、と。その省電力ってのは要するに節電の代償として機能の一部を削っている(OFFにしている)ワケなんだが・・・。
こんなんだったら、あと数ミリ厚くしてでもこの3倍ぐらいの大容量バッテリを標準で抱えた方が幸せのような気がするんだけど。
つ~か、このバッテリ持ちで更にクロック上げてきたら、かなり破滅的なことになるような、きっと。
・カメラも頑張ってる。
こんなちっちゃい光学系で頑張りまくってるという点で、素直に感心してしまったのがこのカメラ。
そりゃそれなりにまともなレンズを付けた一眼とは比べてはヤボだが、いわゆる「コンデジ」のエントリークラス相手なら割と勝負になるんじゃね?と思わせる仕上がり。
日常スナップならこれで十分、って思う人も多いんじゃないかね、このレベルまで来ると。
・Android4.0が見えてい・・・る?
あくまで噂レベルなのだが、この端末は事前確保済の隠しROM領域がそれなりにあって、俗にいう「ICS」ことAndroid 4.0へのアップデートが近い将来実現するという話がある。CPUが先行するGARAXY Nexusと同じOMAP系というのもアップデートには好条件。
個人的には4.0にしたいう強い希望は無いのだが、アップデート無のままあっという間に陳腐化・・・という展開はカンベンして欲しいので、そういう意味ではアップデートに期待しているのかも。
・ジャケット付けたまま充電出来る端子付ジャケット、本気で希望。
折角の防水端末、防水性能を確保するには本体のキャップ類には出来るだけ触らないのが望ましい。
一方、昨今の端末の値段や想定使用期間を考えるとジャケット類は割と必須だと思われ。
ということで、ジャケットつけたまま充電出来るソリューションを割と本気で希望。
出来ればMobile Booster辺りが繋げて、充電しながらもそのまま使えるカタチで。
ネットを見てると自作してしまった人も居るようだが、個人作りだとさすがに見栄えが。
それなりに数出そうな端末なのでどっかの会社が作ってくれないかなぁ・・・。
♯ヘタすると自分も作りかねん・・・。
◇
以後、ソフトウェア編に続く。
エンタープライズの常識、デスクトップの非常識。
久し振りのHDDネタ連投。
エンタープライズRAIDでは常識だが、個人で手が届くRAIDカードにも是非搭載して欲しい機能がある。
というか、個人的にはRAIDを名乗っているのに何でこの機能が無いのか不思議だし、別にRAIDでなくとも効果はあるのでOSレイヤで搭載してくれたっていいと思っているのだが、とにかく搭載して欲しい機能。
それが、セクタリフレッシュとかセクタオーバーライトとか言われる機能。
これは何かというと、読み出したデータをそのまんま同一セクタ上に上書きする機能。同一データを上書きすることで、データ内容を壊さずに且つ磁性体がリフレッシュされるので、データの保存性が高まるというワケ。
HDDのプラッタなんて、スケールこそ違えどもやってることは磁気テープと一緒。磁性体の向きを変えて記録しているので、時間が経てばどんどん磁性体は弱くなってくるんですよ。対策としては、定期的に同一データを上書きしてやって、ヘタった磁性体をリフレッシュさせるしかない。
このデータの確実な保持のためのリフレッシュ機能、エンタープライズストレージでは常識で、同一の物理ディスク上で実行するものだけでなく、定期的に別の物理ディスクにデータを移動し続けることで磁性体の鮮度を維持し続ける、なんてタイプもある。
◇
で・・・何で突然こんなことを言い出したかというと。
最近時々、非エンタープライズのデスクトップ用HDDでこんな事例を聞くようになったので。
1) 久し振りに昔のデータを読み出そうとしたらエラーになった。
2) 慌ててHDDを交換して、救えるだけのデータは救出した。
3) 壊れている?元のHDDのデータ消去をやったら、エラーが消えてしまった。
4) そのHDDを検査しても、エラーなんか出てこない。どうなってるのさ?
まあ単純に不良セクタが発生して、データ消去で代替が割り当てられただけかも知れないのだが。
この「久し振り」ってのが年単位だったらどうでしょう、と。
非PCヲタのパソコンの中には、年単位でアクセスされていないセクタなんて別に珍しいものではない。
とはいえ、1年も放ったらかしにされたら、ウィークセクタ(不良とまでは言えないが比較的磁性体の弱い場所)からデータが崩れ始めていても別におかしくはない。
その状態ではリードエラーにはなってしまうが、再度データを書き込んであげればまた暫くは大丈夫なので、エラーは消えてしまうということ。
まあ兎にも角にも、プラッタ密度がガンガン上がってどんどん繊細になっていくHDDに、もう少し優しくというか「そういうもの」として取り扱うって発想は無いのかな、と思うワケですよ、自分はね。
HDDの保証期限が大幅に削られるという話。
それは年末に降って沸いた話。
こっそりと保証期間を短縮していたSeagateに続いて、WDも正式に、そしてSeagateも正式に保証期間を削るとのこと。
まあぶっちゃけ、ついに来るべきものが来たかと。
これだけの低価格で長持ちするモノを作れ、というのはどう考えても無茶だってのは分かっていたからねぇ。
以下、メーカー別。
◇WD
デスクトップ系では、今まで黙ってても3年だったRMA期間が2年に縮まるということ。
う~ん・・・経験的に言うと、WDのHDDって初期不良を除くと最初の2年よりその次の1年の方が死亡率高い気がするんだよなぁ。
とはいえ、WD GREENについてはプライスリーダーでもあるし、まあ2年ってのも仕方ないかな・・・。
ちなみにBlackやraptor、あとEnterprise製品については5年保証を続けるとのこと。
まあこっちをそのまま維持するならそれもアリでしょう、と。
◇Seagate
WDに比べてガッカリ感が高いSeagate。
既に今年の夏に3年保証をこっそり2年に減らしていたのに、この度正式に1年にまで短縮することのこと。
デスクトップ製品とはいえ1年ってのはさすがに短くないかい、と思いきや、これだけで留まらないのがさすがのSeagate。
なんと何と、エンタープライズ向のニアライン系まで5年の保証を3年に短縮とのこと。
・・・酷くね?
まあBarracudaの不良騒ぎも含めて、色々やらかしてる、からなぁ。
◇
しかしまあこうなってくると、HGSTには頑張っていて欲しかったなぁというか。
そしていよいよ、HDDも使い捨ての時代に突入ですな。
保証期間が短いということは設計上の製品寿命を縮められるということと同義なので、これ以降ますますHDDの寿命は縮んでいくでしょう。
同時にどんどんヤワになって、デスクトップHDDをちょっとブン回せばすぐに吹っ飛ぶ、なんてことになるのかも知れない。
個人的には、SSDとの棲み分けを考えても「大容量ストッカー」のHDDが今以上にヤワになるのはマズいと思うのだけど、経済原理には勝てないからねぇ。
しかしこうなってくると、「持続可能なデータの保管場所」が欲しい場合、冗談でも何でもなく
・複数のオンラインストレージに金を払ってデータを置く(一つだといつサービス吹っ飛ぶか分らないので)
・毎年HDDを買い替えてデータを移し替え続ける、もちろん複数HDDにミラー保管(一台だといつ故障するかヒヤヒヤなので)
この二択しか残らないのか。何だかねぇ。