AMD好きはもう少し夢を見てても良い、らしい。

 以下、全て噂レベルの話なのでツッコミ無用。
 そういう話もあるとか無いとか、というレベルの話なので。

 ◇

 AMDはBulldozerの次のx86コアアーキテクチャを現在開発中の模様。陣頭指揮は勿論Jim Kellerとのこと。
 今のところ一切の情報は公開されていないが、Bulldozerのダイ面積効率重視から命令実行効率重視へと転換し、SMTを実装するだろうという風の噂。
 最短で登場するのは2015年末、Excavatorの次のコアとしての見込み。

 ちなみにこのJim Kellerって人は俗に言う天才らしく、

 ・DECでAlphaの設計に関わり
 ・AMDでx86-64のデザイン、HyperTransportのデザイン、およびK7/K8の設計に関わってAMD CPUの黄金期の礎を築く
 ・P.A.Semiで特殊用途のPowerPC互換チップ開発に関わる
 ・P.A.SemiがAppleに買収された後はARM互換のApple製チップの開発に関わる(A4・A5と言われている)
 ・2012年末にAMDに再度入社

 という凄まじい職歴の持ち主。
 そしてK7のバスがAlphaのEV6バス互換だったり(実際AMD761 NorthBridgeはAlpha 21264でも使える)、HyperTransportにもEV6の影が見え隠れするのもこの人がAlphaに関わっていたからです、はい。

 ◇

 ・・・以上、全て噂のレベルを出ていないのだけど。
 海外のPCネタ噂系サイトでも殆どスルーされているというレベルなのだけど。
 それでも、AMDがx86のパフォーマンスコアを諦めていない、という噂が出てきただけでも良かったというか。

 以上、AMDファンが夢を見ていられる時間がもう少しだけ延びましたよ、という話でしたとさ。

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XPサポート終了に思う。

 取り敢えず、7(32bit)という逃げ先があって良かったね。

 ・・・てな感じですかね。

 ♯つか当方の周りでも7の32bitをどーたらこーたらという話が多いのなんの。

 ちなみに7のサポートも2020年に切れます。このことをネタに「今更新するなら8」という人も居るが、個人的にはこれには賛成しかねますな。
 何故って、(一般人の)個人ベースでは6年先に現在と同じフォームファクタを使っているかと言われるときわめて疑問だし、エンタープライズだとXP→7を「大ジャンプ」とすればXP→8は「バンジージャンプ」だろってぐらい色々違うので。

 ♯スタートメニュー搭載が間に合ってれば「今更新するなら8」でも良かった可能性も捨てきれないが。

 あとはまぁ、XP終了に関して色々と妙な「脅し」が飛び交っていて、中に明らかにアレなものも多いが、取り敢えず「未だにXP使っているのは基本的に他人の話を聞かない人」だと思っているので、脅しまくるぐらいで丁度いいんじゃないでしょうか。

 ♯え、その考え方の方がダメだろって?

 にしても今回慌てふためいて7の32bitに飛びついた人達は、今度は「32bit」というネタにどっぷりハマってしまったワケで・・・。2020年にはケータイだって64bitが当たり前どころか、128bitの命令セットが出てきてても驚きはしないのだが。
 この辺り、8で32bitを残してしまった(残さざるを得なかった)大迷走Microsoftがどう処置するか興味あるといえばある。多分どこかのタイミングで32bitを切るだろうが、それは「9」を名乗るタイミングになるのかね。

 ♯モバイルの64bit化も急速に進んでいるしね。

 ◇

 ちなみに当方個人的には、MS純正スタートメニューが入り次第手元環境を8に順番に上げていこうかと。
 理由は簡単、カーネル周りの出来は8の方が明らかに良いんだもの。やっぱりタイトな環境に合わせた改良って必要だよね、と。つーかメモリ1GBでも動かせるって、今までのWinがどれだけリソース大喰いだったかってこと。

 ♯あと勿論、検証に暫く使っていたので、デスクトップの表示の1.0具合にはいい加減諦めがついてきたというのも無くはない。

 伴いハードウェアの入れ替えも発生しそうだが、まぁその辺りは所詮PCヲタなんで、OS入れ替えを口実にハードウェア更新をする、なんてことになるので、それはアリかと。
 ソフトウェアの方も当方が触る範囲ではほぼ8で問題ないし、現時点では7限定のブツも間もなく8でどうにかなる見込みなので。
 後はまぁ、VirtualBoxの中に7があれば検証には困らないでしょ。VirtualBoxの中ではAeroはビミョーな状況らしいが、Aeroが必須になるような細かいUI見栄えのテストなんてやらないし。

 ♯唯一手元でどうにもならないのは古~いATOK(7がギリギリで8は完全アウト)なので、これは月額制に移行かね・・・

 あと、ついでにおうちサーバの方もスタートメニューが戻ってきたらアップデートですかね。
 とはいえこちらは要入替のハードウェアがお高い(RAIDカード)ので、さてどうしたものか、てな感じですが。

 ♯RocketRaidがUEFIでまともに動いてくれさえすれば良いのだが、世の中そう甘くないの。

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取り敢えずWindows8.1にUpdate1あててみた。

 適用所要時間30分ほど。
 まだインストーラが出来てないので6つのmsiを順番に当てるという簡単なお仕事でした、はい。

 で、変わったところは・・・うん、デスクトップの方は特に無いか。
 スタートメニューはまだ実装されてないし。
 変わったトコを強いて言うならこれぐらい?

 ・窓ストアのアイコンがデスクトップのタスクバーに出てきた。
  勿論Modern UIの方の。他のデスクトップアプリとアイコンデザインが揃いませんがな。

 Modern UIの方はというと。
 ようやく多少は使えるようになってきた・・・ように見えますな。
 当方全く使っていないのでよく分からんけど。

♯個人的には右上×でModern APPが終了出来るようになったのがポイント高いかと。
 一方Modern UIでもタスクバーが見えるようになったのは・・・これもう少し見せ方どうにかならんかったんかいね。タッチ操作にこのタスクバーってのは細過ぎ&小さ過ぎやしないんか?

 ◇

 で、勢いついでにWindows Server 2012R2にも当ててみた。

 えっと・・・Win8.1と同じように変わりました、はい。
 勿論窓ストアのアイコンは出てこないが、スタート画面で右クリックメニューが出たりするようになったのは一緒ですな。でもこれServerだとあんまり役に立たないような。

 では、今回はこんなところで。

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Intelの描く「新戦略」と、自作PCの行方と。

 さて、年頭の当方の予想は物凄い勢いで駄目喰らいまくりなのですが、今年のIntelは攻めてますな。トップが変わった勢いの余韻なのか、それともこれが新トップの方針なのか。
 兎にも角にも、競合他社からすると大変やりづらい状況になっているかと思われます。

 さてそんなIntelですが、今回はGDC辺りでぽろぽろと出てきた情報をちょっと整理してみようかと。

 1◇ロードマップの話。

 Haswell-RefreshをXeonに持ち込むということはBroadwellが多少遅れるリスクがあるということでしょうな。
 その他は新ネタは無いですね。Haswell-Eの投入も予定通りかと。

 ♯但しDDR4が1DIMM/CHというのは「まさかホントにその仕様で製品出すとは」だったけど。

 あ、Broadwell-KがLGA1150に来るというのは以前から言われていたので新ネタでもなんでもないんよ>某誌。

 ということで、ロードマップ的には新味が特にないので、次。

 2◇Intelが叫ぶ「デスクトップ復権」とは。

 取り敢えず当方の最初の感想は「別に今まで通りじゃね?」でしたが、世間的にはどうなんでしょ。

 皆様既にお気づきの通り、Intelが現在のビジネスモデルを維持するにはこれ以外の選択肢が無いし、既にその為の布石もさんざん打っているワケです。それを今更言われても、と。

 何しろ、Ultrabookには散々カネをつぎ込んだというのに、モバイル部門は売上下降線なワケです。
 理由は簡単、タブレット&スマホに居場所を取られているから。
 仕方ないのでIntelもそちらに向けた製品を用意したりしてはいますが、このセグメントではIntelは挑戦者という訳で数は出てないし、何より単価が低いせいで、多少数を出したところで売上も伸びなけりゃ利益も出ないというのが悲しい現実なワケです。

 一方でデスクトップは堅調どころか売上アップ中だそうで。
 しかもAIOやUSFFといった「地味にIntelが育ててきた」セクタが急成長中、と。これらはIntelにとっては「希望の星」なんです。
 何故って、このままいけば下手すりゃARM系デバイスに乗っ取られかねない「家庭のメディアハブ」という立ち位置を、これらの製品ならx86に引き留めておくことが出来る(可能性がある)ので。そりゃまぁ推したくもなりますわね。

 ということで、今まで「地味に」育ててきたのを「結構頑張って」育てますよ、というのが今回の発表ですな。

 そういう意味では「デスクトップ」C7ステートはまぁ来るべくして来たという感じではあるのだが、実際問題として「待機電力」10Wというのは個人的には「電気喰い過ぎ」としか思えないし、どうなんだろうねコレは。

 3◇で、自作PCへの影響は?

 ・・・まぁ特に何もないんじゃね?としか。
 繰り返しだが結局今回の「新戦略」は実は新戦略でもなんでもないので。
 新ネタ「C7ステート対応」も少し時間が経てば自作でも選択肢に登場するでしょうし。

 ということで、これからの自作PC市場の流れは以前にも書いた通りかと。

 ・オンボードCPUでコンパクトなマザーが増加、特に低価格品では選択肢が充実する
 ・低価格でソケットという選択肢は多少減るものの無くなることはない
 ・ミッドレンジより上位/高価な製品群については現在のような状況のまま

 こんな感じですか。
 全体としてラインナップの整理は進むでしょうが、それでも自作趣味人が選択肢の少なさに頭を抱えてしまうような事態にはならないと思っていますよ。
 というかもっと言ってしまうと、取り敢えずDDR4への移行となるSkylakeが出てくる迄は上記のような変化すら殆ど見えてこないのではないかと。

 ・・・とま、今回はこんなところで。

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独断と偏見のNIC選びをしてみる。

 前回からのNIC話の続き。
 当方の独断と偏見で、各社製品を見てみましょうか。

 ◇エンタープライズ向けNIC

 ・Broadcom NextremeII(サーバ)

  単純な速度ベンチマークだとIntelの後塵を拝することもあるが、負荷の低さや安定度では群を抜いている。
  但し価格が高く、またOEM製品しか無い為入手性や保守性に難あり。
  その辺りの問題がクリア出来る(ベンダ保守前提等)ならば文句なしの一品。

 ・Intel ServerAdapter(サーバ)

  Broadcomより性能や安定度でやや劣るも、エンタープライズ向けとして十分な品質を持ち、しかも比較的低価格。
  アキバでも買える入手性の良さ、ドライバが一般公開されており保守性の良さも魅力的。
  総合評価ではBroadcomとIntelでは一長一短だと思う。後は活用シーンや好みの問題で。

 ☆Intel DesktopAdapter(エンタープライズ・デスクトップ)

  エンタープライズと言ってもWorkstationとかその辺り向けで、勿論普通のデスクトップPC向けでもある。
  サーバでしか必要とされていない機能をばっさり削ることで値段を下げており、品質の割にはお買い得価格。
  デスクトップで使用する限りはシステム負荷もServerAdapterと大差ないという優秀な一品。

 ◇一般向けNIC

 ・Ateros Qualcomm KILLER(デスクトップ)

  ゲーミング用という一点突破型、ちょっと特殊な立ち位置な製品。
  実はこれ、エンタープライズ向けNICと同じようにシステム負荷を軽減する仕組みが入っているのだが、それがゲーミング用途に特化して構成されているという代物。
  但し問題はドライバ品質がアレなことで、個人的にはお薦めしない。

  #実はAterosは以前にL1という「そもそもまともに繋がりすらしない」NICの形をしたナニカを出荷していたという輝かしい実績があるので、通信出来ているだけ以前より進歩したとも言えるのだけど。

 ・Realtek 8111/8168(デスクトップ)

  俗に言うギ蟹。安かろう悪かろうの典型。
  価格の安さ故にオンボードNICの定番となっているが、CPU負荷についてはその高さは折り紙付き。
  とはいえ昨今のデスクトップ用途ではあまり問題にならないというのは以前書いた通り。
 
  また、やったら数は出ているだけあり、希に出る地雷さえ踏まなければドライバの安定度もそう悪くない上、大抵のOSでドライバが存在するので「取り敢えず」使う程度ならまず困らない。
  総合的に見れば意外とポイントは高いかも。

  ♯但しまぁ、個人的にはサーバ用にはちょっと。
   激安組込品や簡易サーバの類でも実際採用されたりしてはいますけどね・・・。

・AX88179/AX88178A(USB3.0/2.0)

  ちょっと毛色が違うが、国内で普通に入手出来るUSB接続のLANアダプタの採用チップは殆どコレ。
  USB接続なのでデスクトップ用途以外有り得ないが、そのデスクトップ用途では特に困らない程度のドライバ品質は確保されているように見える。

  一方、NICとしての安定性以前に、USB接続の相性や安定性の問題、またUSBでの連続データ転送時のシステム負荷の高さという問題があり、他の選択肢が無い場合以外は出来るだけ避けたいところ。
  実際、このNICでトラブってるいう話を聞くと、結構な確率で「それ本体のUSBポートかUSBドライバの問題でしょ」という結論になってしまうのだが、実際問題としてこの辺りはユーザが簡単にどうにかするのも難しく、結局どうしようもないという話になりがちではある。

 ♯特にUSB3.0だとね・・・。あと、希にノートPCのLANポートが内部でUSB接続だったりもする。

 ◇

 取り敢えずメジャーな製品を列挙してみた。
 以上の中で、デスクトップユーザへのお薦めを選んでみると。

 ・特に困っていないなら、オンボードのギ蟹のままで
 ・オンボードでトラブってたり、ちょっとコダワリたいなら、Intel Desktop Adapter

 こういうことではないかと。
 兎に角CPUパワーが有り余っている昨今だと、殆どの場合オンボードのギ蟹で困らないんですよね、実際に。
 なまじドライバ品質が悪くないだけに、余計に。
 なので、明らかにNICが原因でトラブってしまっているとか、余程NICにコダワってみたいとか、そんな時に初めてIndel Desktop Adapter辺りを挿してあげれば良いと思いますよ。
  
 ♯ちなみに当方も使用しています>Intel Desktop Adapter。

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