祝:Radeon Express復活・・・ではないが、KabyLake-GがIntelだけでなくAMDにもメリット大、な話。

 いやぁ、ついに来ましたKabyLake-G。この細長いパッケージ、どう考えたって新MacBook&新Mac mini向けだろ・・・という話は兎も角。
 このMCM、ビジネス的に考えると実はIntel的にもAMD的にも実に理にかなっている、メリット大の話。一昔前のIntelだったら絶対に実現しなかっただろうが、市場の変化がIntelにこんなモノを作らせたワケですが、本日はそんな話でもしてみますか。

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 まず、こんな製品を作らせた「市場の変化」とは。一言で言うとNVIDIAが強くなり過ぎた、ことですな。
 特にHPC等の「美味しい」市場は現在NVIDIA一強とも言える状況で、IntelとしてはこのところRyzenで何とか死に損なったAMDなんかより、よっぽど「ウザったい」状況なんですわ。

 そんなIntelがこのタイミングでこのチップを投入した、Intel側の最大のメリットは。
 ひたすらショボいと言われ続けたIntel IGP以外の選択肢を提供出来ること。

 どう考えても1st Userは次期MacBook&次期Mac Mini。どちらも既にIntel IGPでは遅過ぎて以下略なので、普通なら外部GPUを追加するしかない。ところが、KabyLake-Gなら外部GPUを使わず、よりコンパクトで性能も出せる。必要に応じてGPUクロックを制限したりコア無効化したりHBM2メモリを増減したりすればいくつもグレードを作ることも出来る。

 あ、外部GPUより性能が出せるというのはこのチップがGPU専用メモリとして広帯域のHBM2を搭載しているから。ある程度性能の出るGPUにとっては現在のGDDRは明らかに「遅過ぎる」メモリで、メインメモリの共有なんて性能面だけ考えたら以ての外。
 一方でHBMは未だ出始めのニッチ品で、広帯域故にピン数が多く配線も伸ばせないため非常に扱いづらく、実際に使うにはMCMにするしかない。だがやたらピン数の多いMCMも未だ成熟技術とは言えない状態で、現にAMDはHBMを搭載したFijiで性能は悪くないものの商売的には大失敗している。
 そんな中、HBM2の高コストやパッケージングの難しさを覚悟しつつもIntelがHBM2をMCMで敢えて搭載してきたのは、どう考えてもVEGAの性能を活かしきるため。
 逆に言うと、仮に同じMobile VEGAのチップを搭載しても普通に基板実装可能なGDDRメモリだったら性能では追いつけない訳で、MXMやロジックボード直付けよりも確実に速いということになる。

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 一方で、AMDにもがっつりメリットはありますよ。
 最大のメリットは、単純にVEGAの出荷数が稼げること。

 物理コアの提供ということは単に完成品の提供なので技術が盗られる心配もなく、たまたま偶然大口のカスタムチップの注文元がIntelだったというだけの話。商売繁盛、何の問題もありません。
 AMDも当然Mobile VEGAを自社製品化するだろうが、その性能が仮に前評判通りだったとしても定評(否定的意図)ある販売力のおかげで出荷量は毎度お察しの通りになる未来しか見えない。だしたら、IntelにKabyLake-Gでセット売りして貰った方が数出るだろ、と。

 そして更に重要なポイントは、KabyLake-GがMobile Ryzenの直接競合とならないこと。
 これ世間ではあまり注目されていないようだが、Intelに「セミカスタムGPU」を供給するという今回のビジネス上の決定の際にはかなり重要視されていた筈。

 というのは、KabyLake-GがターゲットにするのはMobile Ryzenより性能的にも消費電力的にも1ランク上。Mobile RyzenのGPU性能がいくら優れているとはいえHBM2を占有可能な単品VEGAに敵うワケがなく、逆に消費電力ではMobile Ryzenに勝る(下回る)ワケがない。
 つまり、Mobile Ryzenの対抗品はあくまでも(Chips&Technologyの血統の)intel IGPが入った単なるKabyLakeなワケですな。KabyLake-Gに直接対応するレンジにはAMDの実製品どころかロードマップすら無いワケですよ、現状では。

 ♯敢えて捻り出すならMobile Ryzen+Mobile VEGA(with HBM2)となるだろうが、こんな組み合わせの製品なんて世界中のOEMの何処探しても企画検討すらしてくれないでしょう、少なくとも現状では。
 ・・・というかそもそも、Mobile VEGA(with HBM2)ってブツ自体出るのかしら。普通に考えてクソ高いだろうし。

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 以上のように、この製品が売れることはIntelにもAMDにもメリット大なのだが、最後にキーになるのは、このチップがApple以外にも供給されてるのか、ということ。

 NVIDIA憎しのIntelからすれば、MCM実装やチップ製造に多少コストがかかっても、ドライバ安定性(AMDだとやらかしかねない)やVEGAチップの価格(AMDだと以下略)といった部分で問題さえ出なければ出来るだけ多く出荷したい筈。

 そうして適正価格&潤沢にApple以外にも供給されるとなると、ミッドハイ~なんちゃってハイエンドなノートPCは現在のNVIDIA単品GPU搭載から一気にシフトしてくる筈。
 何故って、恐らくNVIDIA単品GPU搭載品と同程度かそれ以上の性能のものを、より安く作れるだろうから。

 というのも、Intelのことだからロジックボード=プリント基盤自体はKabyLakeでもKabyLake-Gでもどちらでも実装可能なように、CPUソケット(※基板直付けですよ念のため)は互換にしてくる筈なので。
 そうなると、OEMからするとロジックボードデザイン際にCPUの周りに(KabyLake-Gが収まるだけの)空間さえ空けておけば、ロジックボードそのもののバリエーションを増やさずにKabyLake-G搭載品とKabyLake搭載品の両方を作れるようになるんですな。
 勿論、今まででもMXMを使えば単品GPU搭載品と非搭載品で基板を共通化することは出来たし実装例もいくつもあるが、物理的な大きさや追加部品の分を考えると、CPU周りに空間さえ空けておけば良いKabyLake-Gの方が圧倒的に取り回し易く、また価格も下げられる。

 更に、一度このフットプリントをOEMに定着させてしまえば、将来CPUやGPUコアをアップデートすることで例えば「CoffeeLake-G」のようにシリーズ展開も可能になる。
 そうなると、
 ・Intelから見れば継続的に外付け単品GPUを排除し続けられる
 ・AMDからすればIntelがNVIDIAを追い払って自社GPUを代わりに置いてくれる
 というある意味妙ちくりんな共存関係が継続するかも知れない、というのもポイント。

 もし上記のことが現実になれば、現在の単品GPU搭載ノートの市場パワーバランスは確実に変化するだろうから、これは面白いことになりまっせ。

 ♯あ、CoffeeLakeの消費電力と発熱考えたらまぁそう簡単にはノートに来ないですよコレ。

 以上、本日はこんな感じで。

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2016年のAMDをCPU&APUから見てみる。

 前回のエントリでは2015年の直近のAMDのロードマップを見てみたが、今回はその続きというかその先のネタを。
 Project Skybridge、Zenコア、DDR4移行、ソケット移行と盛り沢山(の筈)の2016年を見てみましょうか。

 あ、念のため。意見には個人差があります、ということで。
 さすがに来年のこととなると半年も経てばまた書き換わっているかも知れないが、現時点で見えているのはこんな感じ、と。

 3◇Project SkybridgeとZenとFXとOpteronと。

 さて、デスクトップ版Carizzoをスキップする程開発リソースを喰われているx86版Project SkybridgeことSummit Ridgeだが、予定通りだと製品が実際に出てくるのは2016年。Zenコアはそれまでお預けですな。
 そして、今出ている情報を見る限りでは、次期FXは実質的にSummit Ridge=Opteronと同一コア。恐らくUP専用でソケットFM3?もOpteron・ARM Opteron・FX・A-Seriesで共通になると個人的には予想している。

 ♯今のAMDにはそんなに多くの種類のソケットをサポートする体力は無いし、別にする理由も特に無いと思っているので。
  Freedom FabricとDisplay Port辺りはARM OpteronとA-Seriesで共通ピン位置にしてマザー側実装でどちらを取り出すか決まる、なんてのでも困らないだろうし。

 ・・・なのだが、個人的には既に黄色信号が灯っているような気がして心配というか。
 最大の問題になりそうなのは、Project Skybridgeが14nmプロセスがターゲットだという話。

 何故って、2016年中にGFで14nmプロセスが本当に立ち上がるのか、個人的には非常に厳しいというかほぼムリだと見ているので、またしてもプロセスに足を引っ張られて、ということになりかねないと思っているのですよ。
 とはいえ、実際問題として28nmで作るのはあり得ないし、20nmでは使えるプロセスが無いし、14nm以外の選択肢は既に残っていないのが辛いところなんですな。

 4◇Bristol RidgeでSocketFM3&DDR4移行、Summit Ridgeへの足がかりに。

 さて、同じ頃に世間というかIntelはSkylakeをデスクトップに持って来ている筈なので、ここでDDR4への世代交代が起こる筈。
 ところがSummit Ridgeは前述の通り14nmという爆弾を抱えた状態で、これでDDR4へ移行というのはさすがに博打が過ぎるというのはAMDも理解している模様。

 一方、DDR4移行というのはGPUに必須のメモリ帯域が稼げるという意味でAPUにとってはかなりプラスで、そういう意味でも世間でDDR4が出回り始めたら出来るだけ早くキャッチアップしたいところ。
 今までこの「メインストリームのDDR4移行」についてはAMDはコードネームの類が出てこなかったので「まさかいきなりZenコアで16or14nmのつもりか?」とか思っていたのだが、最近ついにBristol Ridgeなる名前が出てきて、漸く「流れが出来た」な、と。

 このBristol Ridgeなるもの、一言で言うとCarizzoのDDR4版で、デスクトップ向け、そしてこの頃には既に時代遅れと言われているかも知れない28nm製造。
 いかんせんプロセスがアレなのでSkylakeに正面から対抗出来るのかというと厳しいトコというのが本音だろうが、そもそも製品が無いという最悪の状況だけは回避出来るかと。

 ♯メモリ帯域が広がった分、GPUを全力でブン回して「APUとして」のパフォーマンスを稼ぐ方向だとは思うが。

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 以上、AMDのDDR4移行戦略は今見えているトコではこんな感じかと。

 ・・・ん~、何というか、確かに「盛り沢山」ではあるのだが。
 それでも刺激は少ないよな、と思ってしまう自分は間違っているんですかね。

 まぁ、PC性能がホントに倍々ゲームで伸びていた時代を知っている年寄りの戯れ言ということで。

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2015年のAMDをCPU&APUから見てみる。

 さて、nVIDIAのTegraは自動車組込向に舵を切って事実上Android界隈から撤退(折角高いカネかけてLTEモデム作ったのにね)し、こういうPCヲタ界隈ではすっかり話題に上らなくなってしまった今日この頃。

 ♯まぁ未練たっぷりというか、隙あらば再参戦しようとはしているけど。

 同じくというか、頑張ってもミドルレンジまでしかラインナップが無い上にぱっと見ではぶっちゃけ代わり映えのしないことで、一部のファン以外にはすっかり語られなくなってしまったのがAMDのロードマップ・・・とは言い過ぎですかね。

 とはいえ、個人的には取り上げないワケにはいかないと思うので。
 先日のCES、そしてAnalyst Dayの発表辺りから、AMDの2015年の戦略とロードマップを少し見てみましょうか。

 1◇Carizzoで低消費電力枠のシェア拡大に賭けるAMD。

 まずは何を差し置いてもコレから。

 IPCの向上とGPU強化という既定路線の延長線上、Carizzoは最大TDP 35W枠で、モバイルからデスクトップ代替・AIOまでの幅広いフォームファクタを狙うことに。
 メーカー機では今やメインストリームとも言えるフォームファクタに真正面から挑む形で、競合するのはIntelのBroadwell(-U)というこれまたガチンコ勝負。

 で、既に漏れてきているベンチマーク結果を見る限りAPU自体の出来はそんなに悪くなさそうなのだが、問題はこのフォームファクタに臨むということ自体が(今のAMDに体力的には)物凄くチャレンジングだということ。

 何しろIntel CPUを採用しておけば、そこそこ性能差のあるラインナップを展開しても、メインのロジックボードはCPU以外共通に出来るワケで、作る方にとってこれは有難い。
 そこにAMDが乗り込むとなると、まず全く新しいロジックボードを起こすところから話を始めないといけないワケで。それだけのコストをかけても尚AMDを売るだけのメリットが無ければ、実際の製品としては世に出ないワケですよ。

 ♯IntelとAMDがせめぎあっていた時代ならいざ知らず、今ではAMDを採用しなくともぶっちゃけ売上が目立って減ることも無いワケで。

 というワケで、Carizzo最大の挑戦そして問題は、いかにしてメーカー(OEM)に採用してもらうか、Design Winが取れるかだと思われるんですな。Salesに頑張ってもらわないと。

 2◇DesktopがKaveri Refreshで引っ張る理由。

 自作派としてはExcavatorがデスクトップに来ないのは非常に淋しいのだが、AMDの戦略としては理解出来るというかなんというか。
 まぁ要するに、Carizzoをデスクトップに持ってこれるだけの開発リソースが無い、ということ。
 逆に言うと、Project Skybridgeがそれだけ開発リソース喰っているかということでもある。

 そして、AMDのプランとしては2016年、Project Skybridge世代でDDR4メモリ&ソケット変更予定。
 つまり、CarizzoがDDR3メモリのメインストリーム最終形となる。

 で、その辺りを織り込んで、モバイル専用として割り切ってしまうことで、SoC化やPCIeレーンの削減、低消費電力向けプロセス採用等が可能になり、Carizzoがより競争力のある商品になった、ということかと。

 とはいえデスクトップでも多少新味を出しておかないとマズいので、Kaveri Refresh=Godavariが登場するという話。
 但しKaveri RefreshもどうRefreshするかというのが大問題で、28nmプロセス向けの最適化についてはKaveriでも既にカツカツ、あとはプロセスの熟成に頼るしかない上に、何度も書いているようにAPUの構造的弱点であるメモリ速度に足を引っ張られるせいでクロックを上げても性能の伸びは正直鈍い。
 そうなると後は価格勝負ということにもなりかねず・・・ん~、辛い年になりそう。

 あぁ勿論、オンボード貼付けではCarizzoマザーが出る可能性はあるし(まぁ出るとしたらMini-ITXでしょうな)、値付けさえ間違えなければ出たらそこそこ売れる気はするが、仮に出たところでメインストリームではないですな。

 一方、一応デスクトップのSocketAM1がCarizzo-Lに対応してくるかどうかは非常に怪しいのでは。
 何しろ、AM1の販売開始時期を考えると未だ1年も経っていないのに、CPU&APUラインナップをアップデートするのは早いと思うので。

 ♯確かに世代だけ見れば現行品は古臭いが、プロセスも変わっていないし。

 ◇

 以上、ここまでが2015年中の戦略かと。
 良く言えば「充電の年」、悪く言えば「我慢の年」になりそう、というのが個人的な印象。

 ♯・・・ってか、何かこのところ毎年こんなんな気が。
  イケイケなAMDもそろそろ見たいんですがねぇ、個人的には。

 ちなみに長くなってきたんでここで一旦切りますが、次エントリでは2016年以降のトコを少し見てみようかと。

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どうせ買うなら楽しい方、は伝わっているか。(続続・A10-7800とA68HM-P33(MSI-7721)で組んでみた。)

 さて、レビュー〆のエントリでは、毎回恒例だがちょっと考察っぽいこと書いてみましょうか。

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 まず、個別要素について。

 Kaveri世代のAPUについては、現在の市販ラインナップは4種類(A10-7700Kは出荷完了済なので除外)ということで、クロック0.1GHz差でラインナップがずらっと並ぶIntelと比べると実にシンプル、若しくは素っ気ない感じではあるが、実際問題としてどの石も方向性がはっきりしていて、選択に困るという状況ではないと思う。

 #A10-7850K→パフォーマンス追求、A10-7800→省電力枠でのパフォーマンス追求、A8-7600→コスパ最強、A6-7400K→兎に角安く、って感じかね。

 そして今回実際手にしたマザー、MSIのA68HM-P33のチップセットであるA68Mについては、正直「やっとここに来たか」と。
 AMDの真髄は「低価格」よりも「コスパ」の筈なので、低価格マザー(このマザーについては¥5,000割れの価格も結構見るよね)でもUSB3.0は正直外せない。そういう意味で、低価格マザーに相応しいチップとしてA68Mが登場した意義は大きいと思われる。

 #もしA58を抱えちゃってるマザボメーカーがホントにあるならその手当もきちんとしてね>AMD。
  そういうトコでポイント稼いでおかないと次の世代のマザボに響くのよね。

 更に、Fluid Motion Videoについては、正直言って「これは良いモノだ」。
 アニメ見るなら、というキャッチは伊達ではない。チャンスがあれば是非店頭その他で確認すべし。

 が、現時点ではソースを選び過ぎるのが切ないところ。個人的には帯域節約の名の下に簡単にフレームを削られてしまうネット動画に是非使いたい。例えば当方の大好きな前面展望とか、YouTubeにあるのはFullHDでもうっかり15fpsだったりするので、これが30fpsとか60fpsにぬるぬる変換されたら、物凄く幸せなんだが・・・難しいのかねぇ。

 #イベントの時の話の感じだと、結局対応するfpsやビットレート、解像度が変わったりするとそのプロファイルに向けて最適化が必要・・・っぽい感じだったので、やっぱ難しいのかねぇ。

 ◇

 そして最後に、APU製品全体のポートフォリオについてぐだぐだと。

 現状は一言で「勿体ない」というのが個人的な印象。

 正直言って、私個人としてはAPUの商品力というのは価格相応分は確実にあると思っている。
 が、それを伝え切れていない。当方がTrinityの時に書いた「どうせ買うなら、楽しい方」という雰囲気が、ユーザーには殆ど伝わってないのが悲しいかなAMDの現実で、課題だろうと。

 そんな中、Fluid Motion Videoについてはこの「楽しさ」が「見え」て前面に押し出せる(数少ない)要素で、しかも日本市場の特性を考えて「アニメ見るなら」なんてキャッチを付けたというのに、これがまた全然店頭やら小売りチャンネルでプッシュされていない。これってどうなの、と。

 それに、これだけ映像面でインパクトがある機能なのだから、従来チャンネルを超えてのアピールも是非すべき。今のAMDは前例が無いとか業界が違うとかそういうコト言っている状況じゃないだろ、と。

 例えば、BDパッケージを買う層に向けて、映画屋・アニメ屋と組むのは物凄くアリだと思う。今時ネットレンタルで済まさずパッケージを買ってくれる人というのはそこそこ拘りがある筈なので、PCパーツ屋で闇雲にキャンペーン張るより効果があるんじゃないかと。
 一足飛びにそこまで行くのがハードルが高いってなら、例えばSofmapやヨドバシカメラといったPCパーツもBDパッケージも扱っている店でキャンペーンを仕掛けるとか、やり方はいくらでもある筈。兎に角、何としても「BDパッケージを買う層」に向けてのアピールは行うべきでしょう。他にもツクモなんてヤマダ系列だし。

 更に、PowerDVDのバンドル版を激安提供するとか、クーポン添付ってテもアリでしょう。Never Settle bundleはゲームをターゲットにしているが、同じようなスキームは取れないのかしらん。
 何しろ現実として世間の大多数はIntel CPUであり、しかも内蔵VGAで済ましている層がかなり居るということは、潜在顧客の絶対数はそれなりに居る筈。そういう層に「ゲームが速いです」以外の、文字通り目に見えるメリットを提供するというのは、是非やるべきことだと思うのだが。(まぁこれは単品GPUでの話だけど)

 直近でも例えば、現在限られた店舗ではバンドル扱いでPowerDVD Ultra(当方大感激のDTCP-IP対応MediaPlayer付)が激安で付けられるようになっているが、これをAMD&CyberLinkの公式キャンペーンとして全国津々浦々で使えるようにすればまただいぶ違うのでは。

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 まぁ兎にも角にも、Kaveriについても「やっぱり同一価格帯ならIntelを選ぶ理由無し」というのが当方の感想。

 皆様もコスパ高い「楽しい方」はお一ついかがですか、ということで。あとアニヲタにはぬるぬるで。

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Fluid Motion Video、ハマったらこれヤバい。(続・A10-7800とA68HM-P33(MSI-7721)で組んでみた。)

 さて、前回組み立てたPCを使って個人的にはkaveri一番の目玉機能だと思っているFluid Motionを検証してみましょうか。
 BD Playerは現在唯一の対応ソフト、CyberLink PowerDVDということで、このソフトのレビューも兼ねてということで。

 まぁ当方はアキバをしょっちゅうウロウロしているので某店とか某店の店頭でデモやっていたりするのは知っているが、自分は特にガッツリ見るなんてことはしていないので、そこまで違うのか分かっちゃいないんですな。
 そして前回のセッションでも デモでぬるぬる動いているトコを見たりしたし、CyberLinkの広報、相蘇(あいぞ)氏が熱弁振るったりしていたけど、やっぱりフルで映画を見ないと分からないよね、ということで。

 ♯ちなみにあのデモ、どうやら店員の自腹らしい。

 ということで、「アニメを見るなら」とのことでアニメのBDパッケージをいくつか用意しました。といっても当方所有でなくアレな知人レンタルですが。一応絵作りの方向性が違うものを選んだつもり。

 ・・・えっと、まぁどれも有名なタイトル(だと思う)だし、ここはアニメ紹介blogではないので詳細は省略。S.Kazの駄目クオリティ炸裂とだけ言っておきましょう。

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 結論。
 これは確かに凄いわ。

 個人的に「ぬるぬる動く」という表現はイマイチ好きでないのだが、世間的には「ぬるぬる」ってこういう状態のことを言うのだろう、と。
 初見では思わず変な笑いが飛びだすいうか、凝視していると何か3D酔いみたいな気分になってくるというか、それぐらい強烈。

 #3:2プルダウン+リミテッド動画の動きに脳の感覚が慣れてしまっているってことなんでしょうな。

 しかも当方、特に品質高くもない(極端に低くもないと思うが)23インチのTN液晶で画面を見ているので(一応Full HD)、これが大画面になったら更に威力炸裂なことは間違いない。

 但し一点だけ、ドライバはUp to dateにしないと駄目っぽい。
 というのは当方、最初に14.9ドライバで試して、その後Omegaに差し替えて再度試したのだが、Fluid Motionの効きは素人が目視で分かるぐらい後者の方が良い。

 #というか、14.9の方はシーンのえり好みが激しいようで、タイトルによっては「あれどうしてここで効かない」「ホントに効いてるんかコレ」みたいな場面が目立つので、仮に14.9で既に動いていてもこれはさっさとOmegaに差し替えましょう。

 まぁこんなこともあって、個人的には「アニメ見るなら」はとても納得。
 いやこれ凄いって(しつこい。
 シーンによっては口パクの動きですら違いが分かるぐらい。いやこれ誇張でないよ。

 とはいえ、この一点突破では顧客ターゲットを狭め過ぎやしないかということが心配。
 確かにアニメでハマった時の効果が強烈なのは事実だが、実写でも動きが大きいトコでは効き目ががっつり見えるぐらいだし、普通に「Blu-Ray見るなら」じゃダメなのかしらん。

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 とまぁ、ここまではFueled Motionの映像そのものについて。
 ここからは唯一のFueled Motion対応ソフト、CyberLink PowerDVD 14 Ultraについて。

 個人的に一番ヒットしたのはDTCP-IPでの再生に対応していること。当方所有の古い東芝VARDIAもDNLAサーバとして動作するので、これがあれば溜まったTVをPCで見れる。自分の環境では恐らくBD再生よりこちらの方が頻度高く使われる気がする。

 え~それ本筋じゃないだろとか言われそうだが、DTCP-IP対応MediaPlayerは選択肢多くない上に、この機能だけの単品を買っても結構高い(同じCyberLink製の製品であるSoftDMAも定価¥4,980)ので、これは結構アピールポイントなのでは。

 #最近時々見かけるセット値引きキャンペーンなんかだとPowerDVDは実質的に大幅値引きされているし。

 後は、細かいところで「レスポンスが良い」「画面が大人しい」ことも極個人的に好評価。
 前者は比較対象がアレ過ぎるのかも知れないが、(やや古い)某Playerが(別にPCスペック足りないワケでもないのに)妙にもっさりしているのと比べると体感での快適さに明らかな違いが。
 そして後者は、妙に画面がケバいというか自己主張し過ぎなUIのMedia Playerも巷にはあったりする中、この落ち着いたUIなら普通に使い続けられるわなぁ、と。

 まぁその他にも、まぁ色々と機能山盛りといいますか、これさえあればというか。
 ブラウザで他のことしてても心置きなくYouTubeの前面展望動画を流せるとか・・・これはさすがに超個人的過ぎるか。
 にしてもいい加減ソフト名と実態が乖離しまくっている気がするのだが、今更変えられないってことでしょうな。

 ◇

 取り敢えず、ここまでうだうだ書いてしまったが、CyberLinkのサイトからDL出来る体験版でもハードウェア要件が揃っていればFluid Motionは有効に出来るそうなので、もし環境を持っている人は是非お試しあれ。
 独特のぬるぬる感は、百聞は一見にしかず、でっせ。

 #その際はCatalyst Omegaへのアップデートもお忘れ無く。

 ちなみにハードウェア要件は以下の通り、らしいので。

 ・KaveriだとGPUが6CU以上=A8以上。
 ・GPUだとTrueAudio内蔵世代=R290(Hawaii)・R285(Tonga)・260(Bonaire)。

 ♯CyberLinkの方でFAQ準備中とのことだが、この記事を書いている時点では未掲載ですな。

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