再びAMDの「ブロガー勉強会」行ってきて、技術話に萌えてきた件。

 AMD FX Logo今回のネタは←こいつ、FX-8350こと「Vishera」です。
 ということで、タイトルに書きましたとおり、勉強会にいって来ましたので、前回に続いてレポートしますよ。

 って、本文入る前に、取り敢えずネタが一つ。
 12月8日土曜日、アキバでAMDが何かするつもりみたいですよ。
 内容はまあ、Piledriverの遊び方、みたいな感じの。

 とまあそれ兎も角として、レポート開始。

 ◇

 前回は新宿だった会場は、今回は10月半ばに丸の内に移転したというAMD Japanの新オフィスへ。
 例によっての大会議室、定員20人も入ればまあそこそこの入っている感の部屋にて。

 #ちなみに「耐災害性は高まったが賃料が上がったため事務所は狭くなってしまった」そうな。

 本日も1900開場・1930開始で2100終了予定・・・が思いっきり突き抜けて、実際に終わったのは2130頃。
 毎度お馴染みの時間超過、盛り上がっているから仕方ないんですけど。

 そして今回のイベントは3部構成+α。

 といっても最初は営業担当からのFXのショートタイムアピールで、スライドもつい先日のアキバでのイベントで見たものと一緒。まあ要するに「遊べるてお買い得なCPUですよ」ということで、さくっと流し。

 次、本日のキモは、Piledriverのハードウェアアーキテクチュアのお話。
 正直かなり濃いというか技術志向で、万人受けはしないだろうが、当方のような人間にはもう大好物でございます。

 その次、マザーを提供した「特別協賛」Asus「エイスース」営業担当のプレゼン。
 本日アピールしたかったことは「エイスース」の統一名称(違

 最後にプラスα、本日の特別ゲストはTGNのMatsujun氏。
 e-Sportsを日本で広めようとしてたり、LANParty主催してたり動画配信していたりする、そちらの分野では結構名の売れてる人ですよ。
 今回は酷使PCのあるある話で、開場がゆる~く盛り上がりました、はい。

 #例によって個々の内容は次エントリに持ち越します。
  それぞれ面白い話だったので、あんまり短くまとめると勿体ない。

 ◇

 まぁこんな感じで2時間があっという間に過ぎまして。
 一言で言うと今回も「面白かった」です、はい。

 個人的にはアーキテクチャをやっている担当者の話が聞けたってのが一番のポイント。
 そして、前回に引き続いてセールス担当や他の担当の人がが色々と語ってくれたこと。多方面に遠慮しまくる必要のあるアキバのイベントより一段濃い話が聞けます。

 「色々」具合は、例えば今回はこんな発言が飛び出したりとか。
 『Trinityについてはシェア30%という夢にまで見たといっても過言ではない数字が出せました』(by セールスの森本氏)

 いやね、「夢にまで見た」の部分の発言に実感がこもりすぎていて、まぁ何と言いますか。
 ちなみにアキバのDIY市場でのAMDシェアはTrinity発売前に10%前後~直前に9%まで落ちていたのが、瞬間風速(スパイク)では35%ぐらいまで伸びたそうな。BCNの記事では24%となっているのでこれはその初動の瞬間部分が取り除かれた数字なのだろうが、にしても確かにTrinityは売れているようで。

 #いやだって、低価格デスクトップ向けにはホント良いものだと思うよTrinity。
  サーバ用途とECC信者(自分の他に居るのかこんなの)以外には本気でお薦め。

 あと、今回は特別協賛でASUSの担当の人が製品アピールに来ていたけれど、こういうコラボ?もいいですな。
 アキバの「リナカフェ」でのミニイベントが流行っていた頃はこういうコンポーネントメーカが参加することもそれなりにあった気がするが、あの場所が無くなってからすっかり見なくなってしまったしまった気がするので。

 まあ、そろそろネタも尽きてきた気がするので次はRADEON 8xxx系発売時なのかな?とか思いつつ。
 AMD自体財務状況はあんまり宜しくない状況なのでお財布的には結構厳しいかも知れないが、今後もこのテのイベントは是非継続して欲しいところ。

 ◇

 ちなみに本日の軽食は中華弁当、豪華なお土産は

 FX-8350 と SABERTOOTH 990FX R2.0

 でしたとさ。

 まぁこれだけでも十分に豪華なことは間違いないのだが、今回はサプライズが付いてまして。
 ジャンケンに勝てた人には、AMD Memory(遠目で見た限りではPatriot製?)、Sapphire Radeon 7870(!!)、7950(!!!)という更に豪華なお土産が追加になってました。

 んで自分はジャンケン弱いので(以下略。

 ♯Memoryぐらいならまぁ兎も角、7950までお土産ってのは正直おったまげたなぁ、マジで。
  つーかFX-8350とRadeon 7950の組み合わせって言ったらゲーム以外やることないやん<偏見。

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SH-01Dが完全にまともなAndroid 4.0ケータイになってしまった件について。

 以前『既に「ハングしまくり」は定評となってしまったこの端末だが、OSアップデートで意外と改善されたりするのか』と書いた、AQUOS PHONEのAndroid 4.0へのアップデート。
 その後、それなりの時間使ったので結論を書いておく。

 結論。
 Android 4.0になってから、1度もハング無し。
 完全にまともで安定したスマホになってしまった。

 こうなってしまうと、目立つ欠点は相も変わらず電池が持たないことぐらい。
 (まぁコレは管理人の使い方のせいもあるだろうが)

 ということで、2.3の頃は「2年経ったら、いやその前でも絶対買い換えて…」とか「やっはNexusじゃないとダメなのかな…」とか思ってもいたが、今じゃ「当分コレでいいんじゃない」なんて思っていたりする。

 ・・・つ~か、2.3の頃のハングしまくりって、結局何処が悪かったの?
 ドライバ?カーネル?

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コスパ追求な大きめケース、Scythe SS-EXTREME ファースト・インプレッション。

 さて、今回はまたしても最近買ったPCケースの話題でも。

 #当方、PC自作派の中でも比較的少数派と言われる「ケースを結構簡単に買い替える」人種です。

 世間ではデカいケースは大抵高いです。
 というか正確には、デカいケースには安いものが無いのです。ATXなんかによくある「取り敢えずケース」的なものが殆ど無い。
 そんな中、Scytheが何故かSofmap限定でE-ATXが入るケースを(このテのケースとしては)お安めの値段で売っているのであり。しかもこれ、前面は5インチベイ7段構成という。

 ということで、取り敢えず買ってみました、はい。

 ◆総合評価

 デカくて安くて通気が良いor5インチベイいっぱいなケースが欲しい人には候補になるかも。
 但し値段なりの内容の部分も多いので、飛びつく前に冷静に検討はした方がいい。

 ◆構造について

 電源部とマザー部の2チェンバー構造。板はペラいが折り曲げ多用で強度を保っている模様。
 E-ATXががっつり収まるサイズなので、通常のATXマザー用ケースより奥行きは1まわり以上デカい。

 工作精度は正直イマイチ。後述するベイ固定レールが妙に緩かったり難かったりとか。
 サイドパネルがなんかイマイチぴったりとハマった感覚が無いのも、恐らくこの工作精度のせい。
 とはいえネジさえしめてしまえば取り敢えず外観からは気づかないレベルなので、レールの件以外では不便はない。

 フロントは7段のメッシュ全段5インチベイなので、標準で14cmの吸気ファンが付いているが
 これがイマイチ中途半端な場所に付いている上に移動も出来ないという。
 ケース構造的に排気は12cmファン1つでしか頑張れないので、爆熱なCPUやGPUを積み込む場合は12cmファンをドライブベイに固定して吸気を頑張るか、サイドパネルの通気口に吸気ファンを付けるか、なんて工夫が必要になるかも。

 ♯ちなみにドライブベイは7段あるので12cmファンをタテに2台並べてもあと1ベイ、パネルか光学ドライブ用の空間は残りまっせ。

 後、結構謎なのがこのケースの大きさに対して3.5インチベイがたった4つしか無いということ。
 空間的にはあと2台分ぐらい付けても余裕なのだが、どうして付けなかったんだろ。合計6ベイぐらいはあって欲しいと思うのだが。

 ◆パーツ構造について

 フロントパネルは蝶番方式でパカッっと開けることが出来る。これは気が利いてるね。
 標準で付いてるベゼルがエアフィルタも兼ねているのは値段なりの構造。例によって割とあっさりホコリで詰まります。

 5インチペイはレール式だが固定ネジも付属。これも気が利いているし、精度のイマイチさもネジ固定でカバー出来る・・・のだが、問題は3.5インチベイ。
 レール式の精度がイマイチなのでどうにもぴったりハマらないという。こっちはネジも無いので結構切実な問題かも。

 あ、最後に。標準で付いてくる14cmファンは風量はあるが騒音も相応、という感じ。
 フロントとリアのファンはまぁこんなモンかというレベル、極端な静音志向でもない限りこのままで問題無さそう。
 
 ◆おまけ

 このケース、有名な話ですが電源ランプもHDDアクセスランプも無い。これホント何でだろう。
 ついでにUSB3.0も無い・・・ということで。
 これは「適当にドライブベイ用のパネルを買ってきてUSB3.0とランプを増設せよ」って意味ですかね。

 ◆

 以上、こんな感じで。
 気が利いているトコと全然駄目なところとが混在する、何というか「デコボコ」な印象でしたとさ。

 取り敢えず当方は今までいろんなケースで設置に苦労していたRATOCのリムーバブルベイがさくっと収まったし、そこそこ安く買えたので文句は無いが、こういうのはまぁ特殊な例だろうね、きっと。
 なんだかんだ言って結構ターゲット層は薄そうな気がします、はい。

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HDDの二極分化は進む。

 個人的には「そうきたか」という展開。
 WD Greenの選別品=WD REDに続いて、Barracudaの選別品がConstellation CSとして登場、アキバにもお目見えしたとのこと。
 まぁ元々Barracuda 7200の選別品をBarracuda ESとして売っていたので、原点はこちらというのが正しいのかな。

 にしても、今時の仮にも「エンタープライズ」品でAFRが1%超ってのは正直どうかと思うが、まあ「使い捨てディスク」ってことなのでしょう。
 仕様的にもターゲット的にもそんな感じだし、保証も3年しか無いし。
 Samsungの血統がいよいよ「エンタープライズ」を名乗ってしまいますよ、と。

 ちなみに、同時発表されたConstellation ES.3は写真見るまでもなくスペック的に「Seagateの血統」。
 ということで、これで判明したのは、SeagateもWDもこれからは同一の「2血統戦略」とも言える戦略をとるということ。

 ・WD → 廉価品=従来WD、高価格帯=従来HGST
 ・Seagate → 廉価品=従来Samsung、高価格帯=従来Seagate

 こう並べてみると、割と理に叶っているというか。

 #つか東芝どうするんだ。こうなると価格で対抗しようがないんでないのコレ。

 しかしまぁ・・・このSSD全盛期、IO絶対性能では勝ちようがないHDDには「信頼性」しかウリが作れないと思うのだが(磁気記録の歴史と実績ナメるな)、現在の販売価格ではその「信頼性」も作れない、というのが正直なトコなんだろうな、と。
 「アキバで一番売れている」HDDと高価格なエンタープライズHDDとの、絶対的な信頼性と価格の差を見るというか実感するにつけて、何だかなぁと思ってしまう管理人でしたとさ。

 #なので管理人のPCはノート以外全てRAID-1。これでもエンタープライズHDDの1台よりは安いし。

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HDDの不具合という前に、電源とノイズに留意。

 前回の補足というかそんな感じで。HDDを使う側の環境に本当に問題が無いか、ってのも確認してあげないと。
 個人的な印象として、WD Greenは特に「環境問題」に弱いので、HDD側の故障を疑う前にこっちも点検してね、ということでフォローに・・・なってない?

 ◇電源の5Vは大丈夫?

 最近の電源では12V重視のものが多いこともあり、電圧降下によるスピンアップ失敗という話はあまり聞かない気がする。
 というか、最近のHDDではスピンアップ失敗でリトライを繰り返すものが多く、初回スピンアップで規定回転数に届かなくとも既にプラッタが回転し始めてさえいれば、2回目のスピンアップで規定回転数に届くことが多く、12Vラインがちょっとフラフラしている程度では意外と問題にならなんですよ。

 #マザー側でもCPU等の大電力消費部分にはVRM経由で供給しているので、OCでもしてギリギリを攻めない限りは電源側がフラフラしてもこれまた意外と何とかなってしまう。

 ところがその陰で、軽視されているのが5V出力。最近ではこの出力がホントに少ないものが多い。
 まあ少ないだけで必要電力を満たしているなら別に良いのだが、問題は「少ない上にヘボい」ものが結構見られること。

 というのは、ヘッド周りには大抵のHDDで5Vラインが使用されていて、これが意外とノイズや電圧降下に弱いんですよ。
 WD Greenについては電圧降下は兎も角、ノイズには弱いという印象しかない。

 で、5Vがフラフラしていると、使っていると突然コケたりHDDが見えなくなったり、という症状が発生する。
 WD Greenの場合、低速病と似た症状が発生することも。

 #「ホンモノ」の低速病と違い、電源を交換するだけで即復活するので見分けるのは簡単。
  「ホンモノ」は電源を交換しても症状は改善しない。

 あと、コネクタが抜けかけている場合にも発生したりする。
 接触抵抗が高くなって電圧降下が起こったりノイズを拾ったりというパターン。
 怪しいコネクタは一度抜いて挿し直す、これだけで治まる不具合もあったりするので、怪しいと思ったら試してみるのが吉。材料費タダだし。

 あ、念のため。
 明らかに5Vラインに問題が無いのに上記のような症状が発生した場合、HDD側がトラブルを起こしている可能性が高いですよ。

 #ちなみにヘッド周りに問題のあるHDDでは5Vの消費電流が跳ね上がることが多いので、HDDに電流計を挟み込めるような環境を持っているテスターやHDDヲタクならこの辺りを測ってみると面白いかも。

 ◇ノイズは大丈夫?

 今ではすっかり当たり前になった6Gbps SATAだが、これが意外とノイズに弱い。
 高品質なケーブルを短く配線する、というのは常識だが、心配なのはケーブル品質だけではなかったり。

 まず、あんまりにも低価格なケーブルや素性不明なケーブルは使用しないこと。
 3Gbps時代のケーブルには6Gbpsでは使い物にならないモノが意外と多い。きちんと6Gbps対応を明示したケーブルを使用すべき。

 #サプライ品屋の某社はコレに引っかかって倉庫のSATAケーブルを捨て値処分、急遽新製品を用意したという話が。

 或いはHDDであれば3Gbpsでも6Gbpsでも体感は変わらないので、BIOSで6Gbpsを無効にする(3Gbps固定)のも意外と効果あり。
 ここまで来るとバッドノウハウだが、今時でも実際に効くことがあるんだから仕方ない。

 更に、ケーブルの取り回しにも気をつけたい。
 PCの中にはノイズ源はいっぱいあるが、SATA ケーブルはそれらのノイズ源からなるべく離して配線するのが理想。
 特に安物のSATAケーブルはノイズを拾いやすいので、1本だけで使っていれば問題無くとも、他のSATAケーブルやUSBケーブル(特に3.0)等のノイズ源と束ねるとそれだけでトラブったりも。
 「キレイな内部配線」をしたいならば、高品質なケーブルを使いましょう、ということですな。

 更にもう一つ、是非チェックして欲しいものが。
 それは「壊れかけのファン」。
 元々ファンというのはノイズ的には優しいアイテムではないのだが、これが壊れかけたりすると一気に凶暴化。
 電源ラインに強烈なノイズを投げ込むだけでは飽きたらず、うっかりケーブルが隣接してたりするとそちらにまでEMPを投げ込むという恐ろしいことに。

 壊れかけのファンは世間では大体「うるさい」ぐらいにしか認識されていないが、電源ラインを見るとトンでもなく凶悪なことになっていることが少なくない。
 そもそも「うるさい」だけでも十分に迷惑なので、さっさと交換しましょう、いやマジで。

 #HDDリムーバブルケースについているファンや、HDDに直接取り付けるタイプのクーラーに付いてるファンには特に要注意。

 ◇

 とまぁ、こんな感じで。
 所詮は低価格品、労って使いましょう・・・。

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