問題は790FXかBIOSか。

 現行のAM2用チップセットとして790FXと780aを見比べた時、個人的には明らかに790FXの方が上位だと思う。
 理由は一重に、バス帯域が圧倒的に広いこと。NF200なんてズルせずにPCIeをきちっと40レーン引き出してる。
 対する780aだが、NF200で誤魔化す前は22レーンしかない。NF200で+16レーンの「かさ上げ」をしても、まだ2レーン790FXの方が多かったりする。

 なので、先日M3A79-T(AMI BIOS)とM3N-HT(AWARD BIOS)が並んでいた時、迷うことなくM3A79-Tを選んだ。

 ・・・ところ、が。
 その自慢の広帯域を活かすべく、PCIe x8のSATAカードを突っ込んだら・・・
 見事に認識しないのですが。あう。

 ちなみにモノはNORCO-4629。
 以前ネタにしたPCI-Express Bridge+SiI3124のカードが、何故か手元に(爆)。なんとマザーより高かった。

 とはいえ、ワイヤレベルでは認識していないワケではないのですよ。BIOS画面に、PCIeの帯域を設定する項目が表示されたので。
 これ、BIOSが少なくともx8のカードの存在を認識していないと出てこないのよね。

 しかし・・・リソースは何も割り当てられていない。正常に割り当てられればI/OとMemory Windowが用意される筈なのだが、どちらもさくっと無視されている。

 ん~~・・・どうしてくれよう。

 ◇

 頭痛いのは、某所にこっそりこのカードを持ち込んで試してみたら、Intel 3000のサーバ(Phenix BIOS)ではこれ普通に使えるのよね。しかもICH側x4、MCH側x8、どちらでもOKときた。
 ところが、同じくサーバでもnForce Professional 3400(AMI BIOS)のモノに突っ込んだら、こちらもウンともスンとも言わない。x16とx8と、どちらのスロットに突っ込んでも駄目。なんてこった。

 ・・・AMDは駄目ですか?それともAMI BIOSが駄目なんですか?ぁぅぁぅ。

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結局ヤマダかよ。

 九十九ヤマダ喰われますか。
 というか、ヤマダはそんなに秋葉原に出てきたかったんか。

 何しろ既に秋葉原は自力進出したヨドバシに加え、Sofmapを買収したビック、エディオン傘下に駆け込んだ石丸、やや規模は小さくなるがMCJグループ(正確にはユニットコム傘下か)に入ったTWOTOPにFAITH、と次々と系列化が進行中。
 ここでツクモがヤマダ傘下に入ることで、これはいよいよ独立系滅亡カウントダウンの開始かね。

 ♯そいえばサードウェーブ(DOSPARA・じゃんぱら)はアキバ発の独立系か。
  他にある程度規模があるというと、ヤマギワとオノデンぐらい?

 ただまぁ、ヤマダって良くも悪くも相当強引な全国統一手法で伸びてきた店なんで、ビック傘下のソフマップみたいな「独自色」が残せるのかどうかについては、正直相当疑問。
 そう年月経たないうちに「そいえばツクモって店あったよね」とかいう状態になるんじゃないかなぁ、いやマジで。

 P.S.
 全然関係ないが、CenturyがPMP系HDD箱の新製品出してきましたな。玄蔵X4の後継としてぱっと見は凄く良さそうなのだが。
 何しろぱっと見「だけ」いい製品を作り慣れてる同社のこと、さてどんなものだかね。実物が出回り始めて評判を聞かないと、とてもじゃないが購入検討リストには追加出来ません、えぇ。
 誰か突撃してくれないかな、この辺りとかで。

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Sil3132遅いよ伝説。

 さて、PCI-ExpressでSATAを増設しようと思ったら。或いはeSATAを増設しようと思ったら。
 安くて入手し易い一品、Sil3132。
 PMPにも対応して、HDD多数接続にも対応。いい感じ。

 ・・・なのだが、ドライバが悪いのかハードの出来が悪いのか、よく「速度が出ない」という話を聞く。
 特にWindows環境ではドライバがタコなんでMacより速度が出ないとか何とか・・・。
 で、実際どれだけ出ないのか、ベンチしてみましたよ、と。

 その1。1ポートあたり。
 ポートの先にはSil3726があって、HDDが複数ぶら下がっている。
 なので、HD Tuneを複数起動して、複数HDDに同時アクセスをかけて合計値を見てみる。

 結果:110MB/S。遅ぇっ。

 その2、1枚あたり。
 このボードは2ポートあるので、両方にHDDぶら下げて先程と同じようにベンチマーク。
 結果:140MB/S。こっちも遅ぇっ。

 ここで念のため断っておくが、110MB/Sという数字はSil3726の速度限界ではない。
 少なくとも200MB/S程度は出せるというのが色々触ってみた感覚なのだが、細かいベンチを取ってるサイトを見つけたのでリンク。

 SiI3124とポートマルチプライヤによるRAIDの構成例
 >http://ettcweb0.aa0.netvolante.jp/tips/SiI3124RaidExample.html

 Readで230MB/S、Writeで216MB/Sという数字が。3726、意外と優秀だ。

 ということで、結論。
 Sil3132、やっぱり遅い。
 最近じゃピーク速度で110MB/Sなんて突破するHDDが珍しくないので、これじゃダメだよ、みたいな。
 あと、2ポート分散しても140MB/Sってのは正直、かなりイマイチ感が。

 速度がどうしても必要というなら、Sil3124にPCI-Bridgeかましたボード使うしかないのかしらん、やっぱり。
 そうなるとボードも高いし(¥25Kは切らない)、PCI-Express Bridgeは鬼門だし(特にAMD系にとっては(ぉ)、それ以前に入手困難(このテのものは大得意なOLIOSPECですら入荷未定)なんだよなぁ・・・と。

 かといってそれではHighPointのRocketRaidはというと、アレはRAID特化型カードなので、Sil3124のようなお手軽抜き差しが出来ないし。

 そのRocketRaidと同じMarvellチップ繋がりで探してみると、Adaptecの1430SAは安いがPMPに対応していないのが致命的。

 同じくMarvellチップの本来Mac向け、SONNETのTEMPO SATA E4PはWindowsでもPMP行けるし、カタログ読む限りではHotSwapも行ける気がするのだが、いかんせんお値段がとっても豪勢で、とてもじゃないがそう簡単に人柱とは・・・。

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PHYツヨさ比較。

 Seagate ST3100340NS →強。
 WestanDigital WD10EACS →弱。
 SiliconImage Sil3132 →強。
 nVIDIA MCP5S →弱。

 ・・・っぽい。

 というのは、SATAの規格を超える1.5m(正確には0.5m+1m延長)のケーブルを繋いで3Gbpsでディスクアクセスをしようとしたところ。

 ST3100340NS + Sil3132 → 問題なし。
 WD10EACS + Sil3132 → 問題なし。
 ST3100340NS + MCP55S → 問題なし。
 WD10EACS + MCP55S → CRCエラー出まくり。

 という症状に見舞われたので。まぁ

 Sil3132は元々eSATAにも対応してるチップだからPHYが強いというのは想像付くし、
 MCP55SはnVIDIAだから元々ノイズマージンって何ですかだろうし(ぉぃ)、
 ST3100340NSは一応エンタープライズ品だから多少はノイズに強いかも知れないし、
 WD10は省電力優先で作ってあるだろうからPHYのノイズマージンなんてギリギリだろうし、

 ・・・順当な結果、かな?

 ちなみにケーブルを0.5m+0.5m延長に繋ぎ変えると、WD+MCPで数TB転送しても全く問題なかったので、SATA規格から外れている製品は無いと思うし、もしかしたら手元の1m延長ケーブルの品質がアレなだけかも知れないが。

 #一応サーバ用エンクロージャのメンテナンスパーツなんだが、とはいえ1mという長さは反則気味ではある。

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