Sil3132遅いよ伝説。

 さて、PCI-ExpressでSATAを増設しようと思ったら。或いはeSATAを増設しようと思ったら。
 安くて入手し易い一品、Sil3132。
 PMPにも対応して、HDD多数接続にも対応。いい感じ。

 ・・・なのだが、ドライバが悪いのかハードの出来が悪いのか、よく「速度が出ない」という話を聞く。
 特にWindows環境ではドライバがタコなんでMacより速度が出ないとか何とか・・・。
 で、実際どれだけ出ないのか、ベンチしてみましたよ、と。

 その1。1ポートあたり。
 ポートの先にはSil3726があって、HDDが複数ぶら下がっている。
 なので、HD Tuneを複数起動して、複数HDDに同時アクセスをかけて合計値を見てみる。

 結果:110MB/S。遅ぇっ。

 その2、1枚あたり。
 このボードは2ポートあるので、両方にHDDぶら下げて先程と同じようにベンチマーク。
 結果:140MB/S。こっちも遅ぇっ。

 ここで念のため断っておくが、110MB/Sという数字はSil3726の速度限界ではない。
 少なくとも200MB/S程度は出せるというのが色々触ってみた感覚なのだが、細かいベンチを取ってるサイトを見つけたのでリンク。

 SiI3124とポートマルチプライヤによるRAIDの構成例
 >http://ettcweb0.aa0.netvolante.jp/tips/SiI3124RaidExample.html

 Readで230MB/S、Writeで216MB/Sという数字が。3726、意外と優秀だ。

 ということで、結論。
 Sil3132、やっぱり遅い。
 最近じゃピーク速度で110MB/Sなんて突破するHDDが珍しくないので、これじゃダメだよ、みたいな。
 あと、2ポート分散しても140MB/Sってのは正直、かなりイマイチ感が。

 速度がどうしても必要というなら、Sil3124にPCI-Bridgeかましたボード使うしかないのかしらん、やっぱり。
 そうなるとボードも高いし(¥25Kは切らない)、PCI-Express Bridgeは鬼門だし(特にAMD系にとっては(ぉ)、それ以前に入手困難(このテのものは大得意なOLIOSPECですら入荷未定)なんだよなぁ・・・と。

 かといってそれではHighPointのRocketRaidはというと、アレはRAID特化型カードなので、Sil3124のようなお手軽抜き差しが出来ないし。

 そのRocketRaidと同じMarvellチップ繋がりで探してみると、Adaptecの1430SAは安いがPMPに対応していないのが致命的。

 同じくMarvellチップの本来Mac向け、SONNETのTEMPO SATA E4PはWindowsでもPMP行けるし、カタログ読む限りではHotSwapも行ける気がするのだが、いかんせんお値段がとっても豪勢で、とてもじゃないがそう簡単に人柱とは・・・。

Share