東芝な5TB HDDを手にして、容量と転送速度とのバランスを思ってみた。

 さて、諸事情あって東芝の5TB HDD、MD04ACA500を手にすることになったので、軽くFirst Impressionでも。

 取り敢えず、富士通~東芝のエンタープライズの血統で、カタログ的には前世代MG03のプラッタを1TB化して、バッファメモリを増設したような製品。実際ブツを手にしてみると、7200rpmの5枚プラッタにも関わらず、比較的騒音と振動が少ないというのが個人的には好評価。

 性能面はというと、1TBプラッタは伊達ではなく、最外周200MB/S超、最内周でも110MB/Sを確保しているのはさすが。直線でなくランダムでも7200rpmらしい値が出ているが、CDI等のベンチでNCQとキャッシュが上手くハマるとRandom Writeの計測値が妙に跳ね上がるのは東芝の伝統と言うべきか。キャッシュが128MBと大きいのでこの計測値の跳ね上がりは発生し易いが、実効でどこまで効くかは不明。

 一方、敢えてというか最大の問題はやはりこの転送速度だと思うんですわ。何故って、最外周200MB/Sという速度を以てしても、Readで全周を舐めきるのに実に500分(手元環境)も時間がかかるんです。まぁこれは多少環境による誤差はあると思うが、どれだけ速くとも8時間を切ることは無い筈。

 ♯ちなみに前モデルであるMG03は800GBプラッタ5枚で、コレんが4TBを全周舐めきる所要時間と比べるとほぼ互角。プラッタ密度の向上を殆ど速度に振り向けたのは歓迎すべきことなのたけど。

 転送容量と容量のバランスがことここまで来てしまうと、確かに大容量は嬉しいけれど、そろそろ冗談抜きに扱いに困るというもまた事実。
 当方のような所詮PCヲタならまだ割り切るから良いとして、普通に写真いっぱい溜めたいとか動画がっつり保存したいだけの人がついうっかり買ってしまって、ついうっかり全周初期化なんてし始めたら「いつまでたっても終わらない」とブチ切れたりしないですかね。

 ♯ちなみに、そう遠くない未来に登場予定のLTO-7では無圧縮でも315MB/S、6.4TBの容量を実現する予定。アーカイブ媒体としてのテープの優位は揺らぐどころかますます強固になっていきます、はい。
  ・・・と日本では超希少種らしいテープ好きが申しております。

 ◇

 色々無視して個人的な妄想を言ってしまえば、5TBならせめて5時間で駆け抜けて欲しいところ。ちなみにコレを実現するには最外周330MB/Sを実現する必要があり、7200rmで実現するにはプラッタ容量は3TBは無いと実現不能なんですわ。
 が、プラッタ3TBでも4枚載せで12TBにしてしまうと、この全周を駆け抜けるには12時間ということに。更に延びてしまう、と。
 そしてこの問題への解決策こそ、2.5’HDD化・・・というのは更に妄想ですか、そうですか。

 2.5’なら同一プラッタ密度でもプラッタ容量が3.5’の半分になるので、全周舐めきるのにかかる時間も半分。しかも小さく軽く振動にも強く、駆動時の消費電力も発熱も低い。
 更に、3.5’と同等容量が必要なら2台のドライブが必要になるので、逆に言うと2台同時アクセスで実効転送速度が稼げる。

 ・・・ということで、取り敢えず例によって管理人のテープ好きと2.5’信仰を表明してグデグデになったところで本日はおしまい、と。

 ♯今思い出したのだが、そいえば750GBプラッタ4枚で5,400rpmな一昔前のWD 3TBも全周舐めきるのに8時間かかりますな。え、どうでもいいって?

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MD03ACA300買ってみた。

 ・・・やっぱコレMG03ACAの選別落ちかラベル貼替品だろ。

 ということで、何故かBUY MORE 秋葉原の店頭以外では見たことがない(UNITCOM系でも通販に出してないし)東芝印の謎HDD、MD03ACAシリーズの3TB品が先日特価品になっていので、ついうっかり買ってみた。
 ちょっと触ってみたところで、感想を数行でまとめてみる。

 ・恐らく800GBプラッタ5枚の構成の4TBモデルと同一メカ。つまり実質的には600GBプラッタ程度。
 ・最外周で160MB/S程度。7200rpmということで、ちょっと回した感じだと旧日立の7K3000(600GBプラッタ5枚)と性能面であまり違いは無さそう。
 ・発熱多め、騒音大きめ。この辺りはニアライン系の構成そのままっぽい。
 ・512bytes Native。大容量デスクトップ製品では既にレアかと。
 ・2013年12月製。デッドストックという訳では無いですな。

 まぁ要するに、「普通には」敢えて買う必要ないんでない?というところ。
 言ってしまえば1世代前のHDDなワケで、現行世代で安定&高速=鉄板な「東芝」DT01ACA300と比べると「遅い」「うるさい」「熱い」の3拍子が揃ってまっせ。

 ♯DT01ACA300=7K3000.Bだし。そしてコレは前世代の7K3000とタメ性能。

 まぁそれは兎も角、取り敢えず24H回しっぱなしのサーバで物置にでもしてみますか。
 現物置の5K3000に特に不満は無いのだけど、ホントに安定し過ぎていて全く面白くないので。

 #あそういえば、6Gbpsで使うとIFがノイズに弱いってのはあったね>5K3000。

 P.S.
 全然関係無いが、Supermicroが日本事務所を開設するとのこと。
 納品リードタイム短縮と国内取扱品数増加、してくれるかな・・・。

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結局Windows 8.1とは8 SP1という意味でした。そしてソレジャナイ(以下略

 というワケで、早速VirtualBox上に導入してみましたよ、Win8.1 Preview。
 ソレジャナイスタートは兎も角、他はどうなんだ、と。

 ♯最初に何も考えずにやったら御約束のCMPXCHG16Bネタに引っかかりました、えぇ。
  つかHyper-VでもVMWarePlayer4でもこれ標準で使えるのに、VirtualBoxは標準無効なのね。

 ちなみにインターネットのに繋がらない状態でセットアップすればローカルアカウントでセットアップ出来ます。下逸アカウントと結びつけるのが面倒な人はLAN線引っこ抜いておきましょう。

 #あ当然ですがこの場合SkyDrive統合も無効になりますよ。この機能Win8.1のウリの一つらしいけど。

 ということで動かしてみた感じ。

 ・カーネル周りやコア辺りは大きな変化は無いように見える。
 ・デスクトップは・・・「ソレジャナイスタート」が追加されたぐらいで、他に大差は無いような。
 ・Modern UIは・・・(Win8で)普段デスクトップしか触らないユーザですら分かる程改善された(笑。

 ということで、最後のポイントはタブレットユーザにはかなり大きいと思われる。
 Modern UIをバリバリに使いこなしているユーザ(居るのか?)には結構効くんでないかなこれ。
 但し、一つの例外を除いて。
 「Modern UIにまで出張って来るんじゃねーよ>ソレジャナイスタート」

 #「コレジャナイスタート」でも可。

 とまぁそういうワケで、ざっと触ってみたのだが。分かったことは唯一。

 「なんでWindows 8がウケなかったか、Microsoftは理解していない」

 ということでしたとさ、はい。

 現在Windows 8を使ってしまっている人は8.1正式版が出たらUpdateした方が良いと思われる。
 所詮は8 SP1なので、見えないトコで色々と不具合をこっそり直している筈。
 が、Windows 7で頑張っている人が積極的に乗り換える理由は特にないかな、と。
 Win7 x64があれば当分頑張れる筈だし。

 ◇

 ちなみに当方が考える「Windows 8がウケなかった」理由は、以下の通り。

 「デスクトップの生産性を下げたから」

 本当にただこの一点だと思う。
 カーネルの出来は悪くない、Windows 1.0なUIもユーティリティ類で補えば最低限使える程度にはなる。
 Modern UIについては評価されるされない以前の問題で、プラスにもマイナスにもなってない。
 が、スタートメニュー廃止なんてデスクトップに余計なことをしたばっかりに、皆にそっぽを向かれた。
 これが全て。

 提灯持ち系の記事なんかだと「タッチ最適化UIを持つWindowsにする必要があった」なんて書いてあったりするが、そんなことはMicrosoftの都合であってユーザ側の要望ではない。
 ユーザにとっては「そんなもの必要ない」のであって、それでもそれをウリにするなら「ユーザーが欲しくなる程凄いモノ」である必要がある。
 が、出てきたのはそれはそれはショボい上に、デスクトップまでショボく退化していました、と。
 逆にこれで売れたら凄いというか。

 まあ、スタートメニューについて8で進化させる必要もなかったし、7のままでも誰も困らなかった筈。
 極端に言ってしまえば、
 「8以降はスタート画面を進化させていくんで、スタートメニューは古いままだけどデスクトップではそれで困らないでしょ。文句あるならスタート画面使ってね、ボタンのプロパティからスタート画面の呼出にも変更出来るからそれで宜しく」
 っていうレガシー扱いでも多分誰も文句を言わなかった。

 が、そういうことすらしない、出来ない。
 それが今のMicrosoftの限界ということですな。

 ちょっとこれまでの流れをまとめてみる。

 ・従来のWindowsユーザはデスクトップでの生産性向上を期待していた
 ・Modern UIなんてぶっちゃけどうでも良かった(未だ見ぬものだし)
   ↓
 ばるまーはその「どうでもいい」Modern UIにご執心
   ↓
 ・スタートメニュー廃止で大多数のデスクトップユーザの生産性が著しく低下
 ・実際のところは兎も角として、そう見えてしまったのだから仕方ない
 ・非難囂々、売り上げもボロボロ
 ・そしてModern UIなんて大多数にはやっぱりどうでも良かった
   ↓
 それでもまだ「どうでもいい」Modern UIにご執心
   ↓
 ・スタートボタンが戻ってもソレジャナイだった
 ・ソレジャナイ感が溢れて更に嫌われる可能性も否定できない
 ・Modern UIは8よりは良くなったが大多数にはやっぱりどうでも良かった
   ↑
  今ここ

 既に手遅れな気もするが、Microsoftは「Modern UIは大多数のデスクトップユーザにはどうでもいい」という現実をまず直視しないと。
 そしてその「大多数」に「Windows 8.xに乗り換えるとこんなにデスクトップの生産性が上がります」ということを提示して、彼らの同意を集めないと。
 Modern UIを進化させてタブレットPCを売りまくって・・・なんてお花畑な発想が通用しないことはもう既に証明されてしまったのだから。

 Microsoftが武器にすべきは、未だ見ぬ理想のタブレットPCではなく、今大量に抱えているデスクトップユーザの数。彼らが「デスクトップが便利になるから」と新OSを導入した結果「ついでにModern UIも付いてきた」という結果が導き出せたなら、インストールベースで一気にModern UIの数を増やすことが出来る。
 そしてインストールベースが増えればイヤでもユーザへの露出は増えるので、「デスクトップと同じものがそのまま使えるなら」という理由でiOSやAndroidでなくタブレットPCを選ぶようにユーザを誘導することも出来る。

 #そういう意味では「XPサポート切れ」は絶好の商機だったのだが、現在の8.1ではとてもこのような商法は使えない。

 ◇

 とはいえ、今のMicrosoftにはこういう発想は出来ないんだろうなぁ、と思う。

 同じMicrosoftの次世代XBOXことバツイチ(XBOX ONE)の中古ソフト問題では、ライバルのSONYに「PS4で自分のソフトを貸す方法」なるおちょくり動画までyoutubeで公開された(しかもヒット)挙げ句、未だに「けどネットに接続しないと…」とか言い続けている状態。

 SONYという分かり易すぎるコンペティターが居る部門ですらコレなんだから、AndroidやiOSという「明らかに敵だがイマイチもやっとした感じ」なモノを相手にしようと考えても、あくまで自分達の側の発想しか出てこないんでしょうな。

 そういう意味では、AppleもGoogleも当分は安泰なんだろうな、とも思う。
 正直今のAppleはJobsが居た頃よりだいぶ失速しているようにしか見えないのだが、ライバルが大迷走している以上、それでも当分は持ち堪えられるかと。

 え、8.1の検索なんががBingと結びつきまくってるって?
 本当にこれでダメージが来るようなら、Googleが対抗のストアアプリとが出してくるでしょ。或いは検索系を全て乗っ取るツールとか。
 Googleは検索トラフィック取られて黙っている程大人しい会社じゃないって。

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FX-8350とSABERTOOTH 990FX R2.0で組んでみた。

 AMD FX Logoさて、前回「イベント行ってきました」レポートに続いて、今回は「FX-8350」+「SABERTOOTH 990FX R2.0」で組んでみました、ということで。
 第一回は「雑感とか」ということで。

 ◇

 取り敢えず、当方の場合、メインPCをCPU+マザーだけ、「お土産」とごっそり入れ替え。

 旧)PhenomX4 II 910e + Asus M4A89GTD PRO/USB3
  ↓
 新)FX-8350 + Asus SABERTOOTH 990FX R2.0

 メモリ(Kingston KVR1333D3E9S/2G ×4)やHDD(HGST DeskStar 7K3000 2TB×2 Mirror)、VGA(Radeon 6450)にNIC(Intel Gigabit CT)は流用。
 ケースもAntec P183 V3なので空間に余裕もあり取り回しもラク。電源はEnhance ENP-5140GH(注:ややくたびれ気味)、CPUクーラーは冷却性能抜群ながら死ぬほど装着しにくいScytheの兜(初代)。
 但しCPUクーラーのファンだけはいい加減ヘタっていたので、安売りしていたGELID Silent12 PWMに交換。

 というワケで、非常に簡単に「載せ替え」は完了。
 電源ON・・・速攻でBIOS画面へ。わお、UEFI。
 昔と比べると随分とグラフィカルな画面で、SATAポートの設定をRAIDに変更。
 SB850→SB950では何も考えずに(このBIOS設定だけで)RAIDがそのまま移行可能なので、ラクなもの。

 そして上がってきたWindows 7 Ultimate SP1は・・・起動直後にがんがんドライバの入れ替えが走り(といってもほぼ全更新になるので時間はかかる)、見事に「使い慣れたデスクトップ」が戻ってきましたとさ。

 実にあっけないというかラクというか、これだけで「CPUパワーが約2.5倍」にパワーアップしましたとさ。

 ◇

 さて、パワーアップして気づいたこと、感じたこと。
 思いつくままつらつらと書いてみますか。

 1)レスポンスが良くなった。

 この辺りが実は一番数値化しにくい部分なのだが、X4の頃と比べると確実に変化した部分。
 まあ単純にCPU力が上がるとこの辺りが変わるよね、ということなのだが、レスポンスが良くなったことについては正直「体感出来る差が出た」ということでびっくり。
 まあ元々Starsコアの中ではかなり低速な2.6GHzなんてブツを使っていたせいもあるかも知れないが、それにしてもだいぶ違う。
 これが世代の差、ってヤツなのかね。

 #以前Trinityの時にもネタにした、Bulldozer系コアの省電力管理の上手さも理由の一つ、なのかも。

 2)マルチタスクに強くなった。

 コア数がモノを言う用途、プログラム(=プロセス)を多数起動する場面では、8コアの威力が炸裂する。
 表で触っているモノの他に裏でイロイロ動いていても、体感速度がなかなか落ちないのがその証拠。
 当方のようにデスクトップは(ウィンドウで)散らかるもの、タスクバーが溢れるのは当たり前、なんて使い方だと、これは結構イイですよ、はい。プロセス数は最低でも3桁が当然だし。

 とまぁ、ここまで書くと「メニィコア万歳」と取られそうだが、オチが付くのであり。

 3)やっぱりWindows7では8コアは・・・。

 以前もネタにしたが、Windows7のカーネルでは「日常では」8コアは持て余していて、4コア分にしかタスクを割り振れない。
 これはタスクマネージャでグラフを見ていればすぐ判る。
 当方のようにプログラムを起動しまくるとか、余程高度にマルチコア最適化プログラムを使用しない限り、8コアの威力を「即」実感するのは難しいな・・・というのが偽らざる感想。

 実際に負荷をかけて実験してみると、Window7(NT6.1)カーネルの挙動として、当初から使用している4コアへの負荷が一定レベル(大体50%~60%程度)を越えるor越えそうになったところで、初めてそれ以外のコアに負荷を割り振る模様。

 #「裏でイロイロ起動していても重くならない」って体感と挙動は理論的に一致しますな。

 逆に言うと、FXの8コアがフルで回らないということは、そもそもそれだけのCPUパワーを必要としていないか、メニィコア非最適化のプログラムだけを起動しているか、というパターンですな。
 まぁ殆どのゲームとベンチが後者のパターンに合致するのだが。

 4)起動が速くなった(笑。

 これは管理人の環境に固有のオチ。
 Win7のx64になってメモリ制限が緩くなったこともあり、管理人のようにイロイロと常駐させている方が悪いのだが、SSD化させなくとも起動が速くなったのでした、ちゃんちゃん。

 ・・・とまぁ、こんな感じか。
 取り敢えず「パワーはあるけど癖もある」というのが換装して数日経った時点の正直な感想。

 ◇

 最後に、SABERTOOTH FX990 R2.0の感想を少し。

 ASUSのセールス担当がウリだと言っていた「TUF Thermal Radar」は確かに嬉しいかも。
 当方のような非OC+窒息系ケース+ファン回転数絞りで静音化、という使い方だと、実際に温度を確認しつつ、ファン速度も連動させれられるのでこれは相当使いでがある。
 実際、ちょっと設定詰めただけで(追加コストゼロで)PCを静音化させることに成功。ファンコンを追加購入せずにここまで出来るのは嬉しいですな。ファン端子の数も揃っているし。

 次に、UEFIのBIOSも一通り揃っていて不便は無さそう・・・だが、ECC関連の項目が有効無効以外ばっさり削られてしまったのは何故。

 その次、USB3.0が多数乗っているのは嬉しいがASmedia(ASUSの関連会社)チップってのは評価が分かれるか。
 ストレージ系では今のところ相性は少ないが、これは単純に低価格USB3.0ケースの殆どがASMedia製変換チップを採用しているからで、VIAやJMicron辺りがもっと多くなってきたらどうなるのかとか、ストレージ以外どうなんだとか、まだまだ未知数な感じがあるのが正直なところ。
 まぁとはいえEtronよりは素直と言われているし、PCIeに余裕があるから問題が起こった時点で「事実上のレファレンス」なRenesasを載せれば良いだけ。

 あとまぁ、ギ蟹は取り敢えず乗っているだけね。PCIeに余裕があるからIntelかBroadcom挿しましょ。

 とまぁここまでは普通に来たのに、最後の最後で首を傾げる展開になってしまった。
 このマザー、PCIeのレーン数割り振りどうなってるの??

 これは当方の中でも未だ整理中というか謎状態なので、もう少し後に気が向いたら別記事に切り出します。
 AsusのGlobalサポートに訊いてみようかしらん。

 ◇

 最後におまけ。
 FX-8350とRadeon 6450の組み合わせは激しくバランスが悪い。
 ゲームをやらなくとも最低でも6670クラスは必須、だと思う。

 #ファンレス7750でも買ってこようか・・・でも8000シリーズ目前という噂もあるし・・・う~ん。

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コスパ追求な大きめケース、Scythe SS-EXTREME ファースト・インプレッション。

 さて、今回はまたしても最近買ったPCケースの話題でも。

 #当方、PC自作派の中でも比較的少数派と言われる「ケースを結構簡単に買い替える」人種です。

 世間ではデカいケースは大抵高いです。
 というか正確には、デカいケースには安いものが無いのです。ATXなんかによくある「取り敢えずケース」的なものが殆ど無い。
 そんな中、Scytheが何故かSofmap限定でE-ATXが入るケースを(このテのケースとしては)お安めの値段で売っているのであり。しかもこれ、前面は5インチベイ7段構成という。

 ということで、取り敢えず買ってみました、はい。

 ◆総合評価

 デカくて安くて通気が良いor5インチベイいっぱいなケースが欲しい人には候補になるかも。
 但し値段なりの内容の部分も多いので、飛びつく前に冷静に検討はした方がいい。

 ◆構造について

 電源部とマザー部の2チェンバー構造。板はペラいが折り曲げ多用で強度を保っている模様。
 E-ATXががっつり収まるサイズなので、通常のATXマザー用ケースより奥行きは1まわり以上デカい。

 工作精度は正直イマイチ。後述するベイ固定レールが妙に緩かったり難かったりとか。
 サイドパネルがなんかイマイチぴったりとハマった感覚が無いのも、恐らくこの工作精度のせい。
 とはいえネジさえしめてしまえば取り敢えず外観からは気づかないレベルなので、レールの件以外では不便はない。

 フロントは7段のメッシュ全段5インチベイなので、標準で14cmの吸気ファンが付いているが
 これがイマイチ中途半端な場所に付いている上に移動も出来ないという。
 ケース構造的に排気は12cmファン1つでしか頑張れないので、爆熱なCPUやGPUを積み込む場合は12cmファンをドライブベイに固定して吸気を頑張るか、サイドパネルの通気口に吸気ファンを付けるか、なんて工夫が必要になるかも。

 ♯ちなみにドライブベイは7段あるので12cmファンをタテに2台並べてもあと1ベイ、パネルか光学ドライブ用の空間は残りまっせ。

 後、結構謎なのがこのケースの大きさに対して3.5インチベイがたった4つしか無いということ。
 空間的にはあと2台分ぐらい付けても余裕なのだが、どうして付けなかったんだろ。合計6ベイぐらいはあって欲しいと思うのだが。

 ◆パーツ構造について

 フロントパネルは蝶番方式でパカッっと開けることが出来る。これは気が利いてるね。
 標準で付いてるベゼルがエアフィルタも兼ねているのは値段なりの構造。例によって割とあっさりホコリで詰まります。

 5インチペイはレール式だが固定ネジも付属。これも気が利いているし、精度のイマイチさもネジ固定でカバー出来る・・・のだが、問題は3.5インチベイ。
 レール式の精度がイマイチなのでどうにもぴったりハマらないという。こっちはネジも無いので結構切実な問題かも。

 あ、最後に。標準で付いてくる14cmファンは風量はあるが騒音も相応、という感じ。
 フロントとリアのファンはまぁこんなモンかというレベル、極端な静音志向でもない限りこのままで問題無さそう。
 
 ◆おまけ

 このケース、有名な話ですが電源ランプもHDDアクセスランプも無い。これホント何でだろう。
 ついでにUSB3.0も無い・・・ということで。
 これは「適当にドライブベイ用のパネルを買ってきてUSB3.0とランプを増設せよ」って意味ですかね。

 ◆

 以上、こんな感じで。
 気が利いているトコと全然駄目なところとが混在する、何というか「デコボコ」な印象でしたとさ。

 取り敢えず当方は今までいろんなケースで設置に苦労していたRATOCのリムーバブルベイがさくっと収まったし、そこそこ安く買えたので文句は無いが、こういうのはまぁ特殊な例だろうね、きっと。
 なんだかんだ言って結構ターゲット層は薄そうな気がします、はい。

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