さて、前回「イベント行ってきました」レポートに続いて、今回は「FX-8350」+「SABERTOOTH 990FX R2.0」で組んでみました、ということで。
第一回は「雑感とか」ということで。
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取り敢えず、当方の場合、メインPCをCPU+マザーだけ、「お土産」とごっそり入れ替え。
旧)PhenomX4 II 910e + Asus M4A89GTD PRO/USB3
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新)FX-8350 + Asus SABERTOOTH 990FX R2.0
メモリ(Kingston KVR1333D3E9S/2G ×4)やHDD(HGST DeskStar 7K3000 2TB×2 Mirror)、VGA(Radeon 6450)にNIC(Intel Gigabit CT)は流用。
ケースもAntec P183 V3なので空間に余裕もあり取り回しもラク。電源はEnhance ENP-5140GH(注:ややくたびれ気味)、CPUクーラーは冷却性能抜群ながら死ぬほど装着しにくいScytheの兜(初代)。
但しCPUクーラーのファンだけはいい加減ヘタっていたので、安売りしていたGELID Silent12 PWMに交換。
というワケで、非常に簡単に「載せ替え」は完了。
電源ON・・・速攻でBIOS画面へ。わお、UEFI。
昔と比べると随分とグラフィカルな画面で、SATAポートの設定をRAIDに変更。
SB850→SB950では何も考えずに(このBIOS設定だけで)RAIDがそのまま移行可能なので、ラクなもの。
そして上がってきたWindows 7 Ultimate SP1は・・・起動直後にがんがんドライバの入れ替えが走り(といってもほぼ全更新になるので時間はかかる)、見事に「使い慣れたデスクトップ」が戻ってきましたとさ。
実にあっけないというかラクというか、これだけで「CPUパワーが約2.5倍」にパワーアップしましたとさ。
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さて、パワーアップして気づいたこと、感じたこと。
思いつくままつらつらと書いてみますか。
1)レスポンスが良くなった。
この辺りが実は一番数値化しにくい部分なのだが、X4の頃と比べると確実に変化した部分。
まあ単純にCPU力が上がるとこの辺りが変わるよね、ということなのだが、レスポンスが良くなったことについては正直「体感出来る差が出た」ということでびっくり。
まあ元々Starsコアの中ではかなり低速な2.6GHzなんてブツを使っていたせいもあるかも知れないが、それにしてもだいぶ違う。
これが世代の差、ってヤツなのかね。
#以前Trinityの時にもネタにした、Bulldozer系コアの省電力管理の上手さも理由の一つ、なのかも。
2)マルチタスクに強くなった。
コア数がモノを言う用途、プログラム(=プロセス)を多数起動する場面では、8コアの威力が炸裂する。
表で触っているモノの他に裏でイロイロ動いていても、体感速度がなかなか落ちないのがその証拠。
当方のようにデスクトップは(ウィンドウで)散らかるもの、タスクバーが溢れるのは当たり前、なんて使い方だと、これは結構イイですよ、はい。プロセス数は最低でも3桁が当然だし。
とまぁ、ここまで書くと「メニィコア万歳」と取られそうだが、オチが付くのであり。
3)やっぱりWindows7では8コアは・・・。
以前もネタにしたが、Windows7のカーネルでは「日常では」8コアは持て余していて、4コア分にしかタスクを割り振れない。
これはタスクマネージャでグラフを見ていればすぐ判る。
当方のようにプログラムを起動しまくるとか、余程高度にマルチコア最適化プログラムを使用しない限り、8コアの威力を「即」実感するのは難しいな・・・というのが偽らざる感想。
実際に負荷をかけて実験してみると、Window7(NT6.1)カーネルの挙動として、当初から使用している4コアへの負荷が一定レベル(大体50%~60%程度)を越えるor越えそうになったところで、初めてそれ以外のコアに負荷を割り振る模様。
#「裏でイロイロ起動していても重くならない」って体感と挙動は理論的に一致しますな。
逆に言うと、FXの8コアがフルで回らないということは、そもそもそれだけのCPUパワーを必要としていないか、メニィコア非最適化のプログラムだけを起動しているか、というパターンですな。
まぁ殆どのゲームとベンチが後者のパターンに合致するのだが。
4)起動が速くなった(笑。
これは管理人の環境に固有のオチ。
Win7のx64になってメモリ制限が緩くなったこともあり、管理人のようにイロイロと常駐させている方が悪いのだが、SSD化させなくとも起動が速くなったのでした、ちゃんちゃん。
・・・とまぁ、こんな感じか。
取り敢えず「パワーはあるけど癖もある」というのが換装して数日経った時点の正直な感想。
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最後に、SABERTOOTH FX990 R2.0の感想を少し。
ASUSのセールス担当がウリだと言っていた「TUF Thermal Radar」は確かに嬉しいかも。
当方のような非OC+窒息系ケース+ファン回転数絞りで静音化、という使い方だと、実際に温度を確認しつつ、ファン速度も連動させれられるのでこれは相当使いでがある。
実際、ちょっと設定詰めただけで(追加コストゼロで)PCを静音化させることに成功。ファンコンを追加購入せずにここまで出来るのは嬉しいですな。ファン端子の数も揃っているし。
次に、UEFIのBIOSも一通り揃っていて不便は無さそう・・・だが、ECC関連の項目が有効無効以外ばっさり削られてしまったのは何故。
その次、USB3.0が多数乗っているのは嬉しいがASmedia(ASUSの関連会社)チップってのは評価が分かれるか。
ストレージ系では今のところ相性は少ないが、これは単純に低価格USB3.0ケースの殆どがASMedia製変換チップを採用しているからで、VIAやJMicron辺りがもっと多くなってきたらどうなるのかとか、ストレージ以外どうなんだとか、まだまだ未知数な感じがあるのが正直なところ。
まぁとはいえEtronよりは素直と言われているし、PCIeに余裕があるから問題が起こった時点で「事実上のレファレンス」なRenesasを載せれば良いだけ。
あとまぁ、ギ蟹は取り敢えず乗っているだけね。PCIeに余裕があるからIntelかBroadcom挿しましょ。
とまぁここまでは普通に来たのに、最後の最後で首を傾げる展開になってしまった。
このマザー、PCIeのレーン数割り振りどうなってるの??
これは当方の中でも未だ整理中というか謎状態なので、もう少し後に気が向いたら別記事に切り出します。
AsusのGlobalサポートに訊いてみようかしらん。
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最後におまけ。
FX-8350とRadeon 6450の組み合わせは激しくバランスが悪い。
ゲームをやらなくとも最低でも6670クラスは必須、だと思う。
#ファンレス7750でも買ってこようか・・・でも8000シリーズ目前という噂もあるし・・・う~ん。