相変わらずIntel全開なSandy Bridgeと、遅れまくったFusion第一世代なAMDと、CES雑感その1。

 ということで、年が変わって一発目のblogネタはCESから。
 twitterで呟いたネタと被りながら。

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 まずはIntelのSandy Bridgeから。
 相変わらずIntel臭さ全開、コアの性能をバスがスポイルする構造にはなっているが、コア性能という意味では今回もまた出来は悪くない、というかかなり良い感じ。
 このバス構成でこれだけの性能が出せるなら、よりリッチなバス構成になるLGA2011ならLGA1366を相当上回るパフォーマンスが叩き出せる気がしますな、うん。

 後はGPU周りのドライバがまともな出来になればコンシューマ向けには相当いい感じなのでは。そう、目下最大の問題はドライバ熟成にどれだけ時間がかかるかですな。
 ・・・ま、最近のIntelだと1年ぐらい待てば致命的なバグは解消するかな。

 とはいえIntelのグラフィックスというと基本Chips&Technologyの血統(後は旧S3出身者とか)なので、あの頃から比べるとまぁ進歩したなぁ、としか。

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 一方、どうすんだコレ状態なのがAMD。
 Denebは兎も角ThubanですらSandy Bridgeには全く歯が立たないというこの状況。頼みの綱はBulldozerだが、Sandyのベンチ見てしまうと正直Bullでも対抗出来るかどうか微妙、にしか見えない。

 #当方AMD贔屓なのでこの程度で済んでいるが、Intel狂信者から見れば完全に「お葬式」状態だわなコレ。

 そして散々遅れたFusionは、漸く、やっと、製品に。
 ZacateとOntarioが乗った製品がぼつぼつ出てきたが、う~ん・・・。

 予定から散々遅れた分がモロに不利になっているとしか思えないこの展開、何だかなぁ・・・としか。
 ポジション的にはAtom+IONの後継というトコになるのだろうが、その辺りの市場は既にnVIDIAが散々荒らした後なんじゃないのかね、と。まだ草生えているかね?

 #もう完全にやる気を無くしているnVIDIAはこの際どうでも良いとしても、IntelがこのポジションにもSandyぶつけてくるって噂もあるし。

 あと、愕然としたのがこのZacateのVGA出力構成。全くの新規チップで、従来チップセットとのピン互換とかも考える必要も無いというのに、このチップでもDVI+HDMIの「デジデジ二画面出力」に対応していないらしいという話が。

 #HDMIはライセンス絡みでカネがかかるから2つ積みたくない、というなら、せめてHDMI+DVIは出来るようにしておいてくれよ・・・・と。

 そいえばAsusがZacateでM-ATXというかなり挑戦的とも思えるM/Bをラインナップしているが、コレのスペック見ても「Dual DisplayはRGB+DVIかRGB+HDMI」って書いてあるし・・・。

 #Mini-ITXなら他社からも何枚か出ているが、この辺りの制限とかの細かいコトをカタログにきちっと書いてくれるメーカって少ないのでね・・・。

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 何というか、今年一年、ますますもってRadeonで辛うじて命をつなぐ事態が続きそうですなぁ、AMDは。
 Intelに対して優位に立つなんて寝言は言わないから、せめて安定した存在感が保てるぐらいの製品とシェアは欲しいです、いやマジで。

 #そうしないとECCメモリの為にXeonでPCを組まざるを得なくなって、勢いお値段がトンでもないことに・・・(超個人的問題。

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MicroServer with Remote Management Card on Windows7、問題なし。

 ・・・でした。実につまらん。

 ということで、リモート管理カードを突っ込んだ状態でWindows 7 (x64)をインストールし、無事ドライバ類も全て当たって正常稼動を確認したのでメモ。
 勿論Aeroなんて動かないのでClassicテーマにしてまっせ。

 んで、使用したドライバ類は以下の通り。

 「VGAコントローラ」→ ASPEED AST2150
 >http://www.aspeedtech.com/support.html
 ※Windows2008 R2用を流用

 「イーサネットコントローラ」→BCM5723 (Nextreme I Server)
 >http://www.broadcom.com/support/ethernet_nic/netxtreme_server.php

 「SMバス コントローラ」→ ATI SMBus
 「ビデオ コントローラ(VGA 互換)」→ Mobilty Radoen 4200
 >http://support.amd.com/us/gpudownload/embedded/Pages/embedded_windows_all.aspx

 ちなみにVGAは最大解像度が1280×1024でハードウェアアクセラレーション一切無という代物なので、当方のようにリモート管理に利点を見出す人以外にはゴミでしかないよ、念のため。

 にしてもホント、Javaベースの管理窓からBIOS設定が出来たり、速度は出ないとはいえ手元の端末に繋げたUSB DVD DriveがMicroServer側で繋がっているように見えたり、というのはやっぱり便利ではある。
 勿論当然、ブラウザから電源On/Offの制御、温度やファン回転数なんかのハードウェア状態監視も可能。いやはや、¥8Kでここまで出来るとは至り尽くせりですがな。

 #早速Media PlayerのDNLAサーバを有効にしていろんなトコから音楽が流せるようにしてみたりとか。

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来年は3TBがボリュームゾーンへ。

 DigiTimesの記事から。

 Hard drives with 1TB platters to mature in 2011
 >http://www.digitimes.com/news/a20101222PD222.html

 2011年には1TBプラッタが軌道に乗るという話。わ~お。
 本日現在ではWDでも750GBプラッタでひぃひぃ言っているのだが、早くもその上は目処が立ってるってことかしらん。

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 にしてもHDD業界はホントに競争が激しいというか、浮き沈みが激しいというか。

 一昔前、プラッタ容量拡大の先頭を走っていたのはSeagate。実際、250GBプラッタまではかなりいい感じで来ていたのだが。
 あのSeagate騒動の元となった333/375GBプラッタで派手にズッコケてから泥沼な展開に。その後も意地というか何とか500GBプラッタを早期にリリースはしたものの、ぶっちゃけ未だに安定していないし。その状況でつい先日から(漸く)667GBプラッタドライブ出荷開始って・・・。
 ちなみにこのグダグダ、コスト削減を名目に開発費を派手に削って技術者を大放出したのが原因と言われている。

 さてこのSeagateが自滅したところで、プラッタ容量拡大競争はSamsung vs WestanDigitalという構図に。
 ところがこの競争は早々にWDに軍配が上がり、667GBプラッタ、750GBプラッタと現在に至るまで拡大一直線。WDの場合は密度を上げ易い低速回転ドライブを相当数出荷していたのが幸いして、まず低速回転ドライブに採用→こなれてきたところで高速ドライブにも採用、という流れが出来ている模様。とはいえ750GBプラッタは未だ選別品レベルとか、そんな噂も。

 一方、ひたすら我が道を行くのがHGST。この会社のHDD記録密度はSeagateやWDが「刻んでいる」のと見比べると明らかに「飛び飛び」だし、出荷製品は大体他社よりプラッタ密度低いし、それでも同じ容量が必要だからとコスト高を承知でプラッタ5枚なんてドライブをSATA市場に投入してしまうし。製品開発に対するポリシーのようなものが明らかにWDやSeagateとは違うように見える。
 ということで、この会社は密度競争とは無縁だと個人的には思っていたのであり。実際、最新3.5インチHDDでも600GBプラッタで、これは「要するに600GBプラッタが安定期に入った」ということだと思っていたのだが。

 ♯ちなみに物理フォーマットの違い故、HGSTの600GBプラッタとWDの667GBプラッタとは実際の記録密度はほぼ同一。

 ところがそのHGSTが、2.5インチで500GBプラッタを投入するとのこと。
 これ、面積を単純計算すると3.5インチだと1TB近いプラッタが作れるそうな。

 ・・・ってことは、既に3.5インチの1TBプラッタ採用ドライブは既に開発中ということだよな。いや、もしかしたら開発はほぼ終わっていてテスト中とか、或いは量産準備中とかなのかも。少し前にはHGSTが4TBドライブの開発をしているなんてウワサも出ていたし。

 ってまさか、HGSTがWDを追い越してプラッタ密度でトップに立つってことか?そんなことが実際起こるのかね?

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 まあ兎にも角にも、今年暫く2TBの壁から一歩踏み出した大容量HDDだが、どうやら来年の容量増加には期待できる模様、という話でしたとさ。

 ・・・って、いよいよ以ってマザーの2TB超え対応が大問題になるんじゃないのかね。おらAMD、どうすんのよ。

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SiI3132とSiI3726(とJMB394)は3TB行ける。で、SiI3124は?

 さて、WDに続いてHGST製ドライブも流通を開始し、予想通り年内に2万円も切った3TBドライブだが、一方で対応IFやHDD箱の情報は相変わらず少ないったらありゃしない。

 そんな中、ふと気づいてみるとCenturyが何やら精力的に3TB動作確認をやっているじゃないですか。
 そのリストを見ていると、なんだかんだで結構いい感じの情報が出てきているのでちょっとメモ。 

 動作確認:SiliconImage SiI3132/SiliconImage SiI3726/JMicron JMB394

 何と、SiliconImage製PMPが3TB超OKになっている。
 素晴らしい・・・これで3124が3TB超えられればいろんな意味で当分安泰なのだが。
 誰か検証してくれないかな・・・。

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 ちなみに、個別に見ていくと3132についてはコレ。
 >http://www.century.co.jp/products/pc/zousetu/cifesatap2.html

 Centuryが売っている何の変哲もない3132搭載カード。
 コレで3TBが行けて他の3132搭載ボードで行けないワケが無い。

 #ちなみに変わったトコでは同じ3132を搭載しながら独自BIOSを積んでいるAdaptec 1220SA/1225SAも最新ファーム+ドライバで2TB超に正式対応済。

 んで、3726についてはコレ。
 >http://www.century.co.jp/end/ex35es5.html

 Centuryらしからず(死)評判が良かった割には割とすぐ↓の後継機に移行してしまった製品。SiI3726が妙に割高だとかそもそも供給薄くてとかそんなウワサがあるのだが、どうなんだろうね。

 おまけ、JMB394についてはコレ。
 >http://www.century.co.jp/end/ex35eu2r.html

 最近ではすっかりPMPの定番製品になってしまったJMB394。
 このチップ、昔「RAIDをOFFにして素のPMPとして使うと、複数HDDへ同時アクセスで妙に遅くなる」という話を聞いたことがあるのだが、最近はどうなんだろう。単に初期ファームの出来の悪さだったと思うのだが、なんだかんだで結局3726ばっかり触ってきたからなぁ。

 まあこんな感じだが、他にもJMicronの変換チップを使ったものは予想通り?余程の初期モノでない限りは行ける模様。

 ここまで情報出してもらえれば、取り敢えずUSB3.0対応のHDD箱を買おうって時も安心して買えますな。

 #といっても、3TB対応+USB3.0対応な1つ入の「箱」はあのHDD蒸焼な裸族の一戸建てだけかい。
  「建具」はいくつもあるが・・・これはちょっと買えん・・・。

 つーか・・・何で他社はこういうことやらんの?
 玄人志向も最初にちょろっと情報出しただけで、ちっとも追加されないし・・・。

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コレガ・・・ん~。

 昨日の続きネタ。
 まぁそんな風にイロイロ考えた結果、結局Coregaのブツを購入。
 最近のデスクトップ用HDDは何かハズレ率が高い(というか自分がハズレ引きすぎている)気がするので、HDD単体よりはこのケースの方が、そしてこの安物ケースよりは腐っても家電扱いのHDDレコーダの方が長持ちするだろう、という発想で。
 ついでに、その為のコストもこの程度ならまぁ許せるかな、ということで。

 #購入先は何故か最安値だったAmazonにて。

 とはいえこのまま使うのは怖いので、まずは温度測定しながら怖々様子見。

 すると、eSATAで全速力を出すとあっという間にHDDが蒸し焼きになるが、USBでちまちま使う程度ならそこまで酷くもないことが判明。さすが今時の省電力ドライブ(WD20EARS×2)・・・とはいえ、かなり「好ましくない」温度まで上がるのは事実なので、ざっくり対策。

 具体的には、底面パネル取外して、代わりに厚紙で作った大きなスリット付のカバーを仮止テープではめ込み、本体を横置き+ファン常時全速+ファン横の謎スリットは仮止めテープで塞ぐ。要するに大きな吸気口とストレート排気ルートを確保したということで、こうするとHDDの温度上昇はかなり抑えられる。

 #つか縦置きで使うには間違い過ぎてるわな、このファンの位置。

 ということで熱の問題はクリア。ではもう二つほど気になる点を。

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 1.AFTの影響ってどうなのさ

 取り敢えず問題無い模様。

 但し、非AFTなHDDと比べるとダビングが遅い気がする。PCに繋いだeSATAシーケンシャルベンチではWD20EARSの方が速いし、USB接続だとUSB自体がボトルネックになってどちらでもほぼ同速にも関わらず、RDに繋いで本体内HDDから移動すると非AFTなHDDより移動が遅い気が。

 ・・・もしかしたらPCでは発現しないだけで、USB変換(JMB352)の癖のようなモノかも知れないし、別のUSB変換チップならAFTドライブ繋いでもそんなことは無いのかも知れない。或いは、手元のS304K(VARDIA)、或いはその中の特定ファームやロットだけの癖なのかも知れない。

 あと、USB直録する場合に影響があるかどうも不明。自分はUSB直録はしないので。
 試しに1番組だけやってみた時は特に何の問題も起きなかったが、30分だけだったので何とも。

 2.WD製HDDのRAIDってどうなのさ

 とりあえず今のところは問題ない模様。けどまぁ精神的に「ん~」という話はある。
 何しろJMB352でWD Greenのコマンド応答遅延が問題になるかどうかは不明で、詳しい情報もウワサも無いので。
 尤も、問題が起こっていれば既にウワサになっていても良い程度にはメジャーな組み合わせなので、便りが無いのはよい便り、ということかね。

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 ま、どっちのネタも実害なんて見あたらない程度なのかも知れないけど。
 ただ、このCoregaの箱にWDの2TBを入れて東芝RDで使おうという人には、そんな話もあるかもね、という程度の雑談。
 非AFT重視ならSeagate Barracuda LPでしょうな、選択肢は。
 ・・・でも現行のSeagate製2TBって、Barracuda XP・LPどころかConstellation ESまでも、揃いも揃ってあんまり良い評判が無いんだよなぁ・・・

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