RocketRaid 2720 3TB HDD問題、漸く解消。

 ・・・したっぽい。
 最新の1.1.11_905ドライバで。

 とりあえず、3TBを6台と2TBを2台繋いでRAID-1を4ペアにして、全てのアレイに同時I/Oかけても問題は発生せず。
 データは遅滞なく流れていましたよ。

 ちなみに同じセッティングでドライバだけ病気持ちの1.1.11_623に強制ダウングレードしたら・・・予定通りの以下略。

 ということで、年内にも4TB HDDが国内流通するという噂も流れる中で、漸くRocket Raid 2720SGLは「カタログ上の機能」を満たすようになったワケでした、とさ。

 ・・・そいやRAID6が使えるようになったらしいんだが、Software RAIDでダブルパリティなんて・・・と思ってしまう自分は頭が古いのかねぇ。

 最後にどうでもいい話。
 最近のパッケージはRR620なんかと同じサイズの小箱になっているそうで。
 自分が買った時はケーブル付のと同じ馬鹿でっかい箱だったから・・・いいなぁ、あのデカい箱邪魔なんですが。

 ♯保証の絡みがあるので当分捨てられない・・・。

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かなりのじゃじゃ馬、RocketRaid 2720。

 さて、衝動買いしてしまったRocketRaid 2720。
 暫く使ったり遊んだりしていると、色々まぁ見えてくるトコもあるワケで。

 ということで、取り敢えず留意点を軽~くまとめてみた。
 まぁ何かの参考にでも、ということで。

 ◇

 その1◇IO重いのは諦めて。

 SASって割には重いんよねぇ、Marvellのチップって。
 まあSATA Onlyの昔っからの伝統なんで今更変わりませんか。

 とはいえ、LSIとかAdaptec辺りと並べると結構目立つんですよコレが。
 MarvellはSAS界の「蟹」、ってのはどうだろう。

 その2◇2TB超は期待しないで。

 3TB超HDD、3台まではセーフ。4台以上はヤバい。
 2TBなHDDなら全ポート繋いで問題無い。

 こんな感じっぽい、手元で試した感じだと。
 ちなみに海外の掲示板なんかでも3TB HDDの多数接続でコケる話ってのはぼちぼち話題には出てるんだけど、HighPointのドライバは更新される雰囲気は・・・。
 まあ長らくほったらかしだって互換性リストがつい最近更新されただけでも・・・っていいのかそれで?

 とはいえ世間では4TB HDDなんてブツも出てきたことだし、まぁそのうちドライバorファームの更新でこの症状は改善されるとは思うけど。
 ってか、これ放ったらかしはさすがにヤバいだろう・・・。

 その3◇多重RAIDも出来るだけ避けて。

 RAID-10/50等の、内部的にRAIDが2段重になるものはなるたけ敬遠。
 何故かというと、普通の1や5と比べアレイが圧倒的に不安定なので。

 個人的な実験の結果では、50や10については正直「ボロボロ」という印象。折角ストライプ+冗長という構成になっているのに、「冗長」の部分が原因不明のトラブルを起こしてしまう。同じHDDをRAID-5とか1で構成すれば全く問題無く行けるのに・・・明らかにドライバの不具合でしょコレは。

 ちなみにWindowsをはじめRocketRaidがサポートする多く(もしかしたら全ての?)のOSはソフトウェアRAIDを自前で持っているので、ソレとRocketRaid側の機能を組み合わせて使うのがよろしいかと。
 RAID-1or5を複数ペア作ってOSにディスクを見せ、OS側でストライピングかけるなんてのは悪くないと思われ。

 ♯RocketRaidだって所詮はソフトウェアRAIDなんだし。

 その4◇WD Greenは微妙かも。

 WD Greenって、個体間のバラつきが(比較的)大きいドライブなので。
 片やRAIDってのは基本、ドライブ間の特性は揃っていないと苦しい。

 勿論、個体間のバラつきがあるといってもそれぞれ単品では必要な性能を満たしているので、単発で使っている分には「普通は」問題無い。まあちょいと壊れ易い気もするけど。
 ただ、2台並べるとそのバラつきの大きさ故、キビシイことになる話もあるということ。
 逆に言うと、偶然ばらつきの少ない個体同士で組み合わせられたら、WD Greenだからといって特別問題を起こす理由もあまり見当たらない、と。

 更に、最近のモデルでは登場後暫くすればバラつきも少なくなってくるようなので、既に生産がこなれまくってるWD20EARSとか同モデルの超マイナーチェンジ品WD20EARXとかならぱ「まあ・・・多分問題無い」と。
 このあたりの微妙な感じが、WD Greenってなワケです、えぇ。
 もう少し安定が欲しければ、HGSTの7200rpm品がよろしいかと。HGSTの7200rpmといえば、Desktop用HDDでRAIDが一番安定すると言われるド定番なので。

 ◇

 とまぁ、こんな感じで。

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激安だけど、3TB超は当分おあずけ?なHOST-RAID HighPoint RocketRaid 2720。

 さて、既に先々月というタイミングではあるが、PC自作界の非常に限られた範囲に、衝撃が走ったのであり。

 「RocketRaid 2720 SGLの国内正規品代理店品が¥15Kで買える」

 HostRaidの雄、RocektRaid 2720といえば8ポートのSASカード。国内正規代理店品では安くても¥35K程度の値段で、6G SASというウリはあるもののAdaptecやLSI Logicの製品と比べて価格性能比ではどうにもイマイチ風味が漂っていたのだが・・・ここで一気にこの値段ですよ。
 仕掛けたのは最近何だかイロイロと手を広げている?秋葉原の販売店、OLIO SPEC。元々RAIDとかその辺りは上得意のショップだが、そこが国内正規代理店のDIRACと組んで仕掛けたらしい。

 ちなみにコレ米国価格138$。円高ということもあり純粋に価格だけ見ると微妙という判断もあるかも知れないが、上納金のデカい正規代理店経由で出してこの値段っのてはナカナカだと思われ。
 ということで、自分も早速さくっと調達してしまったワケですよ。だってこれ、単なる8ポートのHDD増設用としてだけ見ても十分なぐらいの安さでっせ。

 ♯店員さん曰く「衝動買い出来るRAIDカード」。
  というワケでそれなりの数入れたらしい初回入荷品はあっさり完売とのこと。

 ◇

 とまあそんなワケで手元に来たRR2720なのだが、ここで重大な問題が。

 「3TB HDDは使えない」

 本家HighPointのサイトを見ると3TB超HDDがバッチリ使えるということになっているが、これは大ウソ。
 DIRACもアナウンスしているし、OLIO SPECの店員も言っていたが、事実として使えない。
 実際に組んでみると、ウン時間もかけて初期化したアレイが、システム再起動しただけであっさり「無かったことになっている」という愉快な事象を目の当たりにすることに。

 ♯実験しましたよ、えぇ。

 ・・・という状況だったのが購入当初の状況。BIOSはv1.2、ドライバはv1.1.10。

 この件でHighPointに「自社サイトで使えるって言ってんのにホントはどうなのよ」問い合わせをかける(WebSupportというヤツです)と「状況教えて?」なんて言ってきたので、実験時のログ類をまとめて送りつけると「あ~問題あるね~」という何ともアレな答え。

 ♯ちなみにこのWebSupportは100%英語なので、当然問い合わせも回答も英語ですよ。上記は意訳。

 で、問い合わせの方は見事に放置されているうちに7月下旬、v1.2-110704 BIOS(何故バージョン番号を上げない?)とv1.1.11.623ドライバ(最後のまさか6/23って意味じゃないだろうな)がサイト上で公開される。

 仕方ないのでこのBIOSとドライバを導入・・・ってReadMeにしれっと「Add 3TB HDD Support」と書いてあるんですが。
 お~い、要するに今までは公式に「3TB非サポート」だったってことやんけ。3TBばっちぐぅ(古っ)と書いてあるプレスリリースは嘘ってことかい。

 ♯このPR、HighPointの自社サーバ上からは削除されて無かったことになっているが、海外の数か所のサイトにまるっと全文掲載されているものは消えていないので、今でも普通に読めますよ、はい。

 ◇

 というワケで、BIOSとドライバが3TB対応になったのでこれで万々歳、かと思いきや、またまたトラブル発生。
 3TB HDDを複数繋いだ状態でそもそもアレイが正常に作れないばかりか、普通にI/O叩くだけで速攻でシステムが固まる有様。

 ・・・ど~なってんのよコレ。
 全く「使えない」でない。
 というか、昔のBIOS+ドライバは少なくともアレイも正常に出来てたし、I/O叩きまくっても安定していた(どちらも「再起動さえしなければ」)。劣化って言うんだよな、こういうの。

 というワケで速攻で再度サポートに問い合わせ。
 回答は「ん~確認するね~」(←念のため、意訳)

 以上、現在も絶賛放置され中。

 ◇

 という訳で、まともに動いている限りは評判もそう悪くないRocketRaidなのだが、その「まともに動く」までの道のりは・・・う~ん。

 ♯I/O負荷が高めのmvがハードウェアベースなので、HostRaidとしてもI/O負荷は高め。これはRocketRaidの伝統なので諦めるべし。

 取り敢えず、HighPointにはトラブった時のサポートは期待するなってことですかね。
 あと、3TBなHDDは当分繋がない方がいいと思われます、はい。
 ・・・2TB以下では全然問題ないっぽいんだけど、ねぇ。

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SSDと部品屋とSeagateとSamsungと。

 少し前に「Samsungは頑張るんじゃないかね~」とか書いた途端にSeagateがSamsungのHDD部門を買収って・・・
 まぁ何だかなぁなんですが、これでまたHDD業界が「ちょっと面白い」ことになってきたので懲りもせずまた書いてみます。

 HDD事業自体の採算がどうだとか、規模と競争力とか、その辺りの当たり障りのない話は既にあちこちで散々出ているので放置するとして。もっと面白いのはこれで見えてきた「各社の将来戦略」だと思うのだけど。

 ◇

 Samsungは赤字減らし、Seagateはボリュームやアジア地域でのシェアを獲得・・・なんて某所で面白くもなんとも無い記事があったが、個人的にはHDD事業の移動については「おまけ」だと思っている。
 SeagateとSamsungの両者の真の狙いは、ずばり。

 Samsung製のSSDの拡販

 だというのが、自分の感想。

 ・まともな自社製SSDが作れず将来戦略が描けていなかったSeagate
 ・Intelを敵に回して戦えるだけの販売チャンネルとブランドが欲しかったSamsung

 の利害が一致した、そういうことだと思っている。

 ◇

 とはいえHDDについても結構面白いことが起こってしまったのであり。

 というのは、Seagateに限らず、WDも旧HGSTも、大手HDDメーカは何処も今まで「全部品の自社&系列内開発を原則優先」という体制をとってきていたのですよ。そしてSeagateは開発費をケチって技術開発でWDに突き放された、と。

 ところがここで、「原則として部品は社外調達」という体制でやってきていたSamsungを統合することに。
 こうなると、部品調達に関して「直近」と「将来」という二つの問題が出てくる。この問題をどうするかこそが、Seagateにとって会社の命運を将来にわたって決めかねない、極めて重要なお話。

 とはいえ、製造キャパシティを考えると直近としては部品を外部調達せざるを得ないので、一時的にせよ部品の外部調達率が跳ね上がるのは間違いない。
 また、今後数年というスパンではこの辺りは変えられないハズ。何故って、従来Samsungに部品を供給していた各社もそれなりに投資をしているワケだし、契約的にもそう簡単に「やっぱやめた」と言えるようにはなっていない筈なので(主として金額的に)。
 更に、幸か不幸か、現在のSeagateの自社内開発部門がWDと比べて立ち遅れているために、従来Samsungに供給されていた部品(主として昭和電工のプラッタとTDKのヘッド)が直近では対WD戦の武器になる、という事実が。

 さぁ、どうするSeagate。これからの選択肢は4つだ。

 1.あくまで自社開発生産にこだわり、研究開発投資を増額し、部品工場を拡張する
 2.あくまで自社開発生産にこだわり、研究開発投資を増額するが、部品工場は部品メーカーから買ってくる
 3.部品メーカーの製造部門と開発部門をセットで買収し、自社内に取り込む
 4.自社部門をコスト優先、外部調達を性能優先という風に、ポジションをズラして平行存続させる

 研究開発の効率という意味では4は厳しい。どうしても重複して無駄な部分が出てしまうので、それがコストに跳ね返る。
 とはいえ一種「保険」になるのもまた確かであり、全てが上手く回れば低コスト品を大量に供給することでWDからシェアを奪い返すきっかけが作れるかも知れない。

 幸い?Seagateは当分株式公開企業のままでいそうなので、この辺りの決断が実際になされれば、決算その他の公開情報から推測出来ると思われる。それぐらいデカい話だし。

 ということで、これから暫くのSeagateの挙動にはちょっと注目、かも知れない。

 ◇

 注目といえば、先日Seagateが出した「世界初の1TBプラッタHDDを開発」というプレスリリース。
 コレ、Samsungを買収した「外部部品の調達」の最初の成果、なんでしょうな。

 3プラッタで3TBということで、4プラッタ4TBにしないのは軸※の問題だと思われるが、これ普通に考えると自社開発でないことは明らか(自社技術では現在のところ667GBの量産がやっと)。
 なので、次世代Barracudaの構成は以下のようになると予想。

 ・3TB品についてはプラッタ外部依存、1TB×3枚。

  恐らく昭和電工プラッタに関してはこの1機種向けだけで供給数量が限界になってしまうのと、Seagate側の「ボリュームゾーンの製品で部品外部依存度を高めたくはない」という判断が働くだろうという想像。

 ・2TB品は漸く安定が見えてきた自社667GBプラッタ×3枚。

  漸く安定してきた667GBプラッタを大量生産することで、自社技術の開発継続、ライン構築コストの回収、ボリューム確保といった課題をクリアするだろう、という想像。
 ちなみにSeagateの667GBプラッタは未だにBarracuda LPだけで7200rpm品は出荷されていません、はい。3TBなXTは600GBプラッタだし。

 ・1.5TB品には自社500GBプラッタ×3枚。

 667GBが安定出来るなら750GBプラッタの生産も選別品扱いなら何とかなる筈だと思うし、2プラッタにすると単純に原価が下げられるのだが、数量が出せるかどうかとなると微妙な気がするので、まぁこの選択肢は無いかな、と。

 その点、500GBプラッタなら既にニアライン向にも採用している程実績があるし、ある意味現在のSeagateでは「安全パイ」ライン。単純原価を考えれば3プラッタはデメリットだが、生産量や品質等まで考えたら十分アリかと。
 更にSeagateは今までもこの「安全パイ」な選択をしてきた実績があるので、今回またこの選択が発動してもおかしくない。

 ※軸について
 3プラッタと4プラッタではプラッタ重量も軸長もだいぶ違うので、当然要求される精度も違うし、これはコストにも跳ね返るということ。
 逆に言うと、高密度プラッタで要求される高精度で且つ4プラッタ乗せられる軸は、未だ量産技術が確立していないか、コスト的に割が合わないか、のどちらかと推測出来る。

 ちなみに、WDが以前の4プラッタ品ではStableTracなんて名前の軸押さえを導入していた(WD製HDDの黒いフタのような部品のこと・・・過去形)のもこの精度絡みの話。
 勿論、これが5プラッタなんて言い出したら更に軸精度が要求されるワケで、そういう意味では5プラッタ品を惜しげもなく市場に投入してきているHGSTはこの辺りの精度出しには「手馴れている」とも言える。

 ◇

 さて、以上全てをひっくるめて、WD-HGSTの方も見てみましょうか。

 HGSTのEnterprise SSDってIntelと共同開発していたこと、覚えている人はどれぐらい居ますかね。
 またWDは過去にSSD屋を買収してもいます。組込系しかやっていなかった会社なので日本じゃほぼ無名でしたけど。

 まあそんなWDだが、メインストリームのSSDについては・・・という状況。製品としてはWD SiliconEdge Blueというラインを立ち上げてはいるものの、生産量的にも少ない上に、正直あまり「売る気」も見えない。

 ♯ちなみに中身はJMF612+128MB~512MB Cacheらしい。

 なので、もしSeagateが本気でSamsung製SSDを全世界で展開し始めたら、WDは相当厳しいポジションに追い込まれる可能性も否定は来ない。
 何しろ自社で持ってるSiliconSystems製コントローラをメインストリーム方向に展開しなかったということは、まあそれなりの理由がある筈で。
 もし(真っ先に想像される)コストがその理由だとすると、一式を全て自社で揃えて来るSamsung-Seagate連合と戦うのに相当厳しいことになりかねない。

 ・・・この際SandForceでも買収する?
 個人的には十分アリだと思うけど、問題はそもそも買収に応じてくれそうにないってことだろうな。

 ♯Indilinxは既にOCZに買収されちゃったしねぇ。
  HDDではHGSTの買収で完全全方向展開(低価格低性能~高価格高性能まで)で死角無しになったんだけど。

 ◇

 更にここまで全部ひっくるめて、東芝について考えてみたら。
 えっと・・・以前より更に手の打ち様がなくなったというか、ぶっちゃけ八方塞のような。

 いやほんとに、HDD事業を本気で続けるだけの理由ってどっかにあるのかしらん。
 ボリュームおよび利益の薄さが圧倒的なデスクトップ用HDDがラインナップに存在しない分、今のところ順当に利益が出ているようだが、Samsung-SeagateとWD-HGSTの圧倒的な物量作戦を相手に、これがどれだけ持ち堪えられるか。

 実際赤字になり始めたら、それでも維持するメリットってのが本気で何も思いつかない。
 しかも東芝は自社でコントローラもFlashも、ついでに生産設備まで持っている。ストレージ市場での存在感という意味では、HDDがダメになったらSSDを前面に出して戦うことも出来る。

 ・・・やっぱり、HDD事業にこだわる必要性が見当たらない。

 ◇

 とまぁ、今回もダラダラと駄文を書いてみましたが、いかがでしょ。

 実際に1TBプラッタが7200rpmで回るドライブが出たら、連続転送速度の最外周値では200MB/Sの大台に乗せて来る可能性もそれなりにあるワケで、本当にそうなったらちょっとしたモノかも。

 ♯HGSTの600GBプラッタが7200rpmで160MB/S近く出せるので、プラッタ密度1.6倍をトラック幅と直線記録密度で平方根して1.26倍。160×1.26=201.6・・・ギリギリ何とかなるかも?

 まあそんなプラッタ容量競争もアリだが、個人的には4TB HDDがいつ出るかにも興味がありますな。
 以前、旧HGSTが800GBプラッタ5枚の試作品を完成させている、というウワサが出たこともあるので、「非1TBプラッタ」のままWD-HGSTが4TBを先行発表する可能性も十分あると思いますよ、えぇ。

 まあ、兎にも角にも。
 事実上二社の「寡占状態」になったHDD業界、明日はどっちだ。

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WD Greenに6Gbpsって…

 別に6Gbpsが欲しかったワケでなく・・・。

 先月末辺りからアキバ中のWD30EZRSがCFD扱品※になってしまい、「あれ~正規代理店品は無いの~?」なんておたおたしていたらEZRSはいつの間にか消滅。
 そして先週末、アキバで買えたのはWD30EZR「X」、6Gbps対応品でした、という話。

 ※基本的にCFD扱=メーカーRMAを切ってある、ということ。
   恐ろしかったのはWD30EZRS-DTL(カード付お買い得Ver)については外箱に「3years Warranty」と書かれた「メーカー純正箱」を使って「RMAの一切無い」モノを売っていたことで、これうっかり騙された人居るんじゃないか?

 で・・・6Gbpsになってどうなったか。
 結論、何も変わっちゃいない。

 EZRS(3Gbps)とEZRX(6Gbps)であまりにも代わり映えしない。軽くベンチも取ってみたが、誤差しか違わない。
 というか、メカ側が変わっていないのにIFだけ変わったところでそんなに劇的に差が出るワケがないんで、当たり前っちゃ当たり前だ。

 ◇

 最後に、前回ネタにしたRATOCのHDDカートリッジ外付けケース。
 2機種目の6Gbps HDDが来たので、早速試してみましょ・・・っと。

 EZRX、全く問題無いです。普通に認識、普通に使えます。

 ・・・ということで、前回の「相性問題」は、6Gbpsが原因なのではなく、純粋にHGST製品による相性でした、ということで。

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