2015年のPC業界を個人的に振り返る。

 さて、書いていたらまたしてもあまり面白くない感じになってしまったのが本人をしてイマイチなのだが、取り敢えず今年のPC周りを振り返ってみましょ。

 1◇Windows10の提供開始とゴタゴタ。

 今年のPC業界全体を見ると、落ち目のMicrosoftに振り回されて業界全体が更に弱った、というのが個人的印象。

 トップが変わってから色々頑張っているのは分かるのだが、多少頑張った程度でMS品質がどうにかなるワケもなく。
 しかも何故か当初予定より前倒しで展開した挙句、相変わらずのポンコツ状態で「正式」登場したWindows10。

 ♯もう少し品質を上げておけばもっとスタートダッシュが効いたと思うのだが、ここまで前倒しにした理由が個人的には全く思いつかないんよ。

 そして先日配信されたNovember Update=事実上のSP1でもバグ修正と仕様変更を一気出し、しかも配信できちんとトラブルを起こす、という相変わらずの展開。
 とはいえ漸く「SP1並」の品質になってきたので、EarlyBirdがぼちぼち移行し始めているといったところ、というのが2015年末ってトコですかね。
 次の大型アップデート=Redstoneではまた色々手を入れるという話もあるので、取り敢えずここで一旦、という人も居るのでは。

 とまぁここまでの展開が約半年。
 ユーザもPC業界もそろそろ学習しましたね。Windowsは未来永劫安定することはない、と。
 そしてトップが変わろうがアグレッシブになろうが、やはりMicrosoftは品質とタチが悪いと。

 変化することと安定しないことは違う筈なのだが、Microsoftにこの2つを区別出来るだけの能力があるワケもなく。
 Micfosoftが目指すと公言したモノと、現実とのギャップが激し過ぎて、でも業界としてはそれに付いていくしかない。

 しかも一蓮托生だと思っていたら、自社製ハードウェアのラインナップ拡張で競合範囲を広げてきたし。
 更にTH2の出来云々よりも強引なアップデート誘導という面で個人ユーザとベンダの余計な混乱と反発と顰蹙を現在進行形でかっているし。

 そんな姿勢そのものがPC業界を弱らせているということに、MSは気付いていなのでしょう、きっと。

 ちなみにWindows10 Mobileは・・・あ~そいやそんなのありましたね的な。
 個人的にはこのまま永遠の弱小勢力で終わる確率が非常に高いと思っています。
 OS提供も遅れ、Windows Bridgeも全然進んでいない、その間にもAndroidとiOSは拡大中、もうこの差はは取り返せないだろ、と。

 確かに最近のAndroidは肥大化というか品質低下が目立っているし、その辺りWindows10 Mobileと並べるとという話もあるが、OSとしてのプラットフォームが一度広まってしまったらソレがどれだけ強いかということは、Microsoft自身のWindowsが証明してきたトコなのでね。

 ♯ネタ商品的にはアリだと思う。

 2◇OneDriveを巡るゴタゴタ。

 Microsoftネタ連発だが、これも今年のデカい話として外せないと思うので。

 ミクロで見ればいつものMicrosoftというだけ。「新生」Microsoftは存在しなかった、ということを一番分かり易く知らしめたということで。
 マクロ的視点だと、クラウドサービスってこういうモノだよ、ということを広く再認識させた効能があったかと。
 一般PCユーザの視点で見てみると、Microsoft離れを加速させたとしか。

 個人的な意見だが、古臭いPCユーザといわゆるスマホネイティブユーザの大きな違いの一つに、サービスに対する忠誠度があると思っている。
 これはPC万能時代の「移行の面倒臭さ」の記憶と裏返しであり、一つのアプリなりサービスなりに腰を据えて使い続けるのがPCユーザの習性。良く言えばロイヤリティが高い。
 一方、スマホネイティブユーザはアプリを選んで入れて捨てて御仕舞が当たり前。大多数がコンテンツ消費者なので移行するデータも無く、データ移行作業なんて基本存在しないので、アプリを入れ替えても特に困らない。
 サービス提供側から見た場合、どちらを掴んでおいた方が幸せか、ということですよ。

 そんな時代に、コンテンツ消費者がPCを買ってくれるという幻想はもう通用しない。
 PCが掴んでおくべき顧客はひと昔前「プロシューマ」と呼ばれていたコンテンツ作成側のユーザであり、これは即ち古臭いPCユーザであり、取りも直さずWindowsユーザであり、Microsoft製品ユーザなのですよ。
 そんな彼らに「やっぱMicrosoftは信用ならんわ」と知らしめた今回のイベントは、確実にMSのコンシューマ向け戦略に未来永劫影響を与えると思うんですわ。Windows Mobileの展開も含めてね。

 3◇メインストリーム向けNVMe離陸開始。

 さて、いい加減MSネタばかりだと飽きるので、きちんとハードウェアの話しましょ。

 今年のハードウェア的トピックの中では、個人的にはNVMeがいよいよコンシューマ向けに来たことかと。
 OS側は実はWindows 8.1からフルサポートになっていたが、チップセット側の正式サポートが100シリーズからとなったので、DDR4移行と同時のタイミングで離陸開始と。

 そんなNVMeの価値は、世間で良く言われている「ベンチマーク値がSATAの理論速度超え」ではなく、プロトコル上のオーバーヘッドが少なくSATAよりレイテンシが低いこと。
 今は未だ出始めということでコストも拡張性も全くこなれていないが、現状CPUの足を引っ張りまくっている大容量記録装置周りが漸く一歩前進したワケで。

 個人的には是非早期の値崩れを期待したいところだが、同時にIntelにPCIeバス本数拡大も期待したいところ。
 NVMeだとPCIe x4を使ってしまうので、現行CPUのPCIe x16では拡張性が足りないよね、と。

 4◇HBMが実製品に。

 次に、今年HBM搭載製品が(ハイエンドとはいえ)一般向けに出回り始めたのは、あまり世間では話題になっていないが個人的にはポイントだと思うのですよ。

 着目点ととしてはNVMeと一緒で「高速な演算装置と、追い付いて来ない周辺回路」というPCの中の構図を一歩改善する為に、非常に広帯域なメモリが採用されたということ。
 勿論現時点では価格その他問題も色々あるが、AMDはAPUでもメモリ帯域不足で頭を抱えているということ、GPU ComputingにはPCI-Expressも相対的に低速でボトルネックとなっていること、その他諸々を考えると、まずは将来に向けての一歩を踏み出した、と言えるのでは。

 5◇HDDもSSDも揃って停滞中。

 続けて大容量記憶装置の方を見てみると、今年は正直停滞の年でした、と。

 まずSSDは順調に値下がりし、年初比で3割~4割安くなったが、正直それだけ。
 低価格品ではTLCの採用が拡大。TLC故の書込の遅さはキャッシュで誤魔化すしかなくその取り回し方法で多少個性が出るものの、基本的にはコントローラが一緒なら挙動も一緒という、正に「コモデティ」と化してきたというところ。

 HDDの方を見てみると、コンシューマ向けには年初に8TB品が出回り始め、年内で大体3割程値下がりしたものの、10TB品は未だに影も形も見えず。
 アキバの店頭では地味に4TB・5TBが下がったものの、今年1年ずっと3TBが主役のままで、このラインに至っては値動きもほぼ無し。

 以上、要するに全く面白くなかったですな。

 ちなみに、現時点でPMRの最高密度品は東芝の2.5′ 3TB HDDの750GBプラッタ。
 製品発表は年初、その時は5月出荷予定とアナウンスされ、アキバには9月に流れ始めましたな。これが最高密度。
 3.5’ではHGSTの10TB製品で、コレは1.43TBプラッタという密度。SMRでは去年この密度になっていたのだが、今年にはPMRでこの密度になりました、と。

 あとペーパーではSMRではSamsungが2.5’で1TBプラッタを開発したとPRを出ているが、現物はちっとも出てこないですな。

 6◇IntelがSkylakeでDDR4に移行開始。

 最後にIntelからSkylake登場、DDR4に移行を開始しました、と。
 ある意味定例アップデートで面白くもなんともないし、消費電力は減ってきているものの実処理性能ではあまり伸びてもいない。
 これは取りも直さず「アップデートのメリットが少ない」=「コストばかりかかる」=「コスパが悪い」ということで、こういう商法を続ければどうなるか・・・は自明の筈なんだがなぁ。

 但しプラットフォーム入れ替えというのはパーツ屋にとっては一大イベントで、これがあったからPCパーツ屋は今年が乗り切れたなんて話もあったり無かったり。

 ♯「DDR3が使えるSkylakeマザーが動かない(売れない)」なんて台詞をどっかで聞いたが、当然でしょうよ。

 ◇

 以上、今年のPC市場は自分から見たらこんな感じでした。
 今年のblog更新はこれで終了です。

 それでは皆様、良いお年を。

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もうゲームにしか頼れない、そんなアキバを見ながら。

 さて、勝手に恒例、今年1年をPCネタから振り返るとエントリ、懲りもせず今年もやりますよ。
 とはいえ今年の頭には何も予想していないのでマルバツはもう無しで、だらだら文だけ垂れ流してみますか。

 ◇

 さて、今年1年、個人的には自作PC業界的には「末期症状」が一気に広がったと思っていますよ。

 それがタイトルに書いてしまった「ゲーム」。
 象徴的なのはアキバのゲーム系PCショップの相次いだ開店/模様替えで

 ・DOSPARA系のGALLERIA Loungeはリニューアルした上にゲーミングデバイス特化店舗(秋葉原別館)を立ち上げ
 ・MCJ系Mouse ComputerのG-Tune:Garageは表通り移転
 ・更に何を思ったのか同じMCJ系UNITCOM傘下IIYAMAまでLEVEL∞ブランドをブチ上げてLEVEL∞HUBオープン

 この他ツクモでもゲーミングデバイスの取扱量と店舗面積占有率が一気に跳ね上がったり、Intelがゲーム中心のイベントを開いたり、正にアキバのPC界隈はゲーミング一色と言っても言い過ぎではないくらい。

 何でこんなに一気に広がったんでしょ?
 突然ブームが来たから?それが盛り上がっている?そんな話何処かに転がってましたっけ。
 違うよね、と。

 「盛り上げるしかない」んですよ。

 何でこうなった。

 ◇

 もうPC自体、目に見えて衰退ルートに入っています。
 無くなることはないですが、現在の規模と数の業者が生き残れるほどパイの大きな市場は残らない。
 HP分割やDELLのEMC買収等、グローバルでいろんな動きが既に出ている。
 東芝と富士通がVAIOにPC事業ブン投げるなんて噂が出るぐらい、国内も水面下では大荒れになっている。
 そしてアキバの店頭にもいよいよ目に見える動きが出てきたと。

 #余談だが東芝+富士通+VAIOが実現すると国内PC市場は事実上レノボとVAIOの2強、その他大勢という流れに。

 そもそも、自作PCは安くないし、手間かかるし、一般人が自作PCを手にする理由は何処にもない。
 昔多数あったPCパーツ専門店は既に消え、今残っている店は結局アキバの店舗以外で稼げるアテがあるから生き残れているだけ。極論言ってしまえばアキバの店舗は損しなければそれでいいレベルだったりするワケで。

 #特定分野で断トツ・垂直統合型グループ構成・規模の経済を駆使・法人需要を確保・・・とか。

 とまぁここまでは規模の話だが、ここからは単価の話。

 要するにPCは高性能になり過ぎてしまったんですな。主人公のパワーアップがインフレしてストーリー破綻寸前のバトル漫画的な。
 そうすると「普通の人がやむを得ず使うPC」は相対的に低価格になってしまい、平均単価の低下が超特急状態。

 頼みの綱のMicrosoftのクソ重いOSですら、最近はモバイルとの統合とか寝惚けて「新しくなったら軽快にになります」とか言い出す始末。
 今まで「こんなに新しいモノが必要です」と嘯いて高いモノを売りつけていたのに、その商法が完全に通らない時代になってしまいましたよ。

 こんな状況で、(無駄に)高く(少しだけ)高性能なパーツを買ってくれる客層を探したら。
 次々と重たいアプリを生み出してくれるソフトウェアベンダを探したら。

 PCゲーム市場しか残ってなかった、というワケです。

 幸い、高性能なパーツの組み合わせは国内大手コンシューマ向けPC屋では手を出していないし、小回りが必要で色々面倒なので多分手を出せない。
 そうなればBTOをやってきたPCパーツ屋の強みが活かせる上に、単価も高いので利幅も大きい。

 これ幸いと、一気に各社が飛び込んで来た、と。

 #というか大手だと海外でもDELLがALIEAN WAREで頑張ってるぐらいで、他にはHPはDELL対抗でENBYブランドを立ち上げたもののずっと迷走中だし。

 ◇

 でも、ね。
 個人的にはこれPCパーツショップが消える前の「最後のあだ花」に見えるんですよ。

 冷静に考えてみて下さい。
 e-SPORTSといったところで、所詮はゲームです。F-1というカーレースをMOTOR SPORTSと言うのと同じぐらい「言葉のあや」でしかない。
 しかもカネも暇もかかります。暇は兎も角カネの話は今の日本人にはなかなか厳しい。
 片やPCより圧倒的にハードルの低い据え置き型ゲーム機ですら、スマホに客を取られて苦しい状態なのが現実です。

 そんな状況の中で。
 ただでさえ減少傾向のPC人口の、いったいどれだけの割合が、そのゲーミングPCに興味を示すんですか?
 そしてそのPCにカネを払うんですか?
 そのカネだけで、業界支えられますか?

 ・・・こう書くと思いっきりゲーミングPCそのものを批判しているようにも見えますが、別にそういうワケではないのです。
 アレはアレで全然アリでしょう。オーバーパワーに夢と浪漫と正義が詰まっているのは間違いない。

 ただ、業界全体が極小パイの奪い合いに突撃していく今の状況がホントに必死過ぎて、引いているだけです。

 ◇

 えっと、このまま終わるとあまりにも切ないので、もう一回、今度こそPCパーツと業界全体の話をして、年内最後にします。
 今回はここまで。

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ディスク暗号化に対する最終にして最強の回答登場・・・か?

 物凄い旧聞ではあるが、何度もネタにしている「ディスク暗号化」について最強とも思えるソリューションがHPから登場してしまったので、今回はそのネタをば。

 ◇

 さて、世間ではデータ漏洩やサイバー攻撃に対する興味というか関心は高まってきているが、一方で個人情報保護法をはじめマイナンバー等、最近になってまたストレージ暗号化へのRequireが高まってきているんですな。

 #それでも全体からすればニッチだというツッコミは甘んじて受けるが。

 で、勿論本気エンタープライズの高~いカネをかければストレージ暗号化なんて昔っから出来たワケだが、もっとリーズナブルな選択肢は無いものか、ということで、以前ネタにしたのがSEDとかHBA暗号化。
 ところがSEDについてはSED対応ディスクの入手性と価格、HBA暗号化についてもRAIDと共存出来ない等、どちらもまぁイマイチ感が残ってしまうというか。

 そんな世界に、HPが最終兵器を突っ込んできましたよ。

 「RAID対応」「鍵管理対応」の「フツーのSATA/SASドライブが使える」「カード上のハードウェアでデータ暗号化可能なRAIDコントローラ」という代物を。

 具体的な製品名はHP SmartArray ControllerのP43x、P73x、P83x世代以降と、Host Bus AdapterのH24x。

 これらの製品はデータをまず暗号化してから処理する(ことが出来る)のが最大の特徴で、Cache上のデータも含めて暗号化されている他、米国の暗号化に関わる認証まで取っているというガチの本気仕様。
 勿論暗号化には追加ライセンスキーが必要ではあるが、これも¥(つか$)はそこまで高く無い。普通にSEDとか使うこと考えたら十分におつりが来る。

 何より、ドライブの種類を気にせずとも、全てのデータが暗号化されて書き込まれている上に、普通にRAIDでドライブ故障からのデータ保護まで出来るというのは、これはもう「最終兵器」という感じですよ。

 例えば、最近流行のSoftware Defined StorageやHyper-Converged Systemでもストレージのデータ暗号化は(処理)コストが高いため実装されていないモノが殆どだが、このRAIDカードを使うだけでこの問題も突破出来てしまう。
 この一点だけでも夢が広がりまくりですわ・・・うん。

 ◇

 とはいえ、所詮HP ProLiantのオプションパーツなので構成やサポートに制約があることや、その辺りはまぁ留意点ではある。
 うっかり自作に使おうとしたら、このテのSASカードは特にコンシューマ向けマザーではウンともスンとも言わないのは良くあることだし。

 #更に、HPのBIOS・Firmwareの初期モノはクソというオチも付く。
  後期Firmwareだと問題ないけれど初期Firmwareだとウンともスンとも言わないなんてよくあること。

 更に更にに、HPの12Gbps対応RAIDカードをうっかり自作で使用しようとしてしまった場合一つ物理的なハードルが存在する。それは

 「SASコネクタが独自」

 具体的には「x8 Mini-SAS内部ダブルワイドコネクター」というヤツで、取り敢えずケーブル番号「730603-B21」を買えば一般的なSFF-8087に変換されはするのでサーバ用のHDDケージを持っていればまぁセーフなのだが、そうでないとさて困ったことに。

 ・SFF-8087で繋がるHDDケージを買う
  →一番リーズナブルな選択肢、¥15Kも出せば買える。但し騒音は物凄いことに。

 ・SAS Expanderをケーブル中継器代わりにする
  →騒音がイヤならコレが手っ取り早いが、お値段は結構バカにならない(¥50Kぐらい)。あと、相性問題にも注意。

 ここまでは真っ当なやり方。以下、真っ当でないやり方。

 ・外付ドライブ用SASカードを買い(こちらはさすがに世界標準コネクタなので)、 SFF-8644(Mini-SAS HD) to SFF-8482(信号電源一体コネクタ)という変態ケーブルをケース外からケース内に引き込んで配線する
  →ドライブ台数が8台以下ならある意味アリっちゃアリ。ケーブルがぐるんとしていて見た目ダサいが、USB3.0の黎明期にもあったよねこういうの。

 ・SFF-8087で繋がるHDDケージを買って、バックプレーンだけ取り出してSATA延長ケーブルを挿して使う
  →ノイズという意味で物凄くお薦めしないが、こういう状態を見たことはあるという話。検証ぐらいならセーフ?

 まぁどれを選ぶかは好みの範囲ということで。

 ♯ちなみに最下位モデルのH240を買えば普通のSFF-8087ファンアウトケーブルが使えるが、このカードは要するにHBAだということに注意。Cacheも無いし、型番自体「H」だし、RAID激遅だし。

 ◇

 それと、HP製品なのでサポート契約が無いとクソFirmwareを更新する手段が無い・・・という話は、どうやらSAS HBAについては対象外の模様。
 詳しくはこの辺りを参照。

 >http://h30507.www3.hp.com/t5/Technical-Support-Services-Blog/More-information-on-HP-firmware-availability/ba-p/154861#.Vg-2pitp6_4

 要約するとこんな感じ。

 ・サポート契約無いとFirmwareを提供しないのはProLiant本体のROMだけ。iLOとかIOコントローラは対象外ね。
 ・保証期間が過ぎたらCarePack買ってくれないとFirmwareは提供しないぞ☆
 ・セキュリティ絡みとかはタダで公開するつもりから。

 ということで、ファームウェアのダウンロードは問題ない模様。
 実際、モノは試してでファームウェアのアップデータをダウンロードしてみたところ「HP Passportが必須」「サポートサイトの作りがクソで目的の場所に中々辿り着けない」という以外には問題は無かったので。

 #つーかHP分社化してから更に進んだサポートページのカオス具合はホントどうにかしてくれ。

 P.S.

 余談だがこれらのカードのチップはPMC Sieera製。つまり現行の12Gbps SASチップは本家Adaptecのカードでは有効にされていない暗号化エンジンをチップ内に持っているということ。
 それでも6Gbps世代のMaxCryptoがさくっと販売終了になっていたりする辺り、HBA単体の付帯機能としては全く売れなかったんだろうなぁ・・・と。

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当方がガラケーを持った理由、そしてそれが続いている理由。

 少し前の話だが、MM総研が国内携帯電話の出荷台数レポートを公表しており、このご時世にガラケーの出荷量が前年比で増加という話が。
 一方、新ガラケーというか偽ガラケーというか、Androidベースのガラケーをauに続いてDoCoMoも夏モデルでいよいよ発表し、従来型のLinuxやSymbianガラケーが消滅に向けていよいよカウントダウン開始のようで。

 ♯Softbankはガラケー完全否定した舌の根も乾かぬうちに新機種発表とか相変わらず意味不明なので放っとく。
  というかあの会社に絡むと基本的に不幸になるので。

 とまぁこの辺りをネタにして、今回は2台持ちになった当方が「ガラケー」を持っている感想とかをつらつらと書いてみますよ。

 ◇

 まず、当方が実際に「ガラケー」を持ち始めた結果、スマホとの「2台持ち」は正直全く苦になっていないどころか、逆に「最初っから一緒にしなくて良かったんでない」というぐらい実にしっくり馴染んでいる、いうことは大前提でして。

 じゃあそこまでしっくり馴染んでいるのは何故かと言われると、感覚の話だがこんなところかと。

 ・なんだかんだで2つ折は電話としては使い易い

  物理ボタンは押し易いし。
  耳元にスピーカーは欲しいし、口元にマイクは欲しいし。
  顔がデカくて指が太い自分としてはこれは切実なんですよ。

 ・小さくて軽くてしかも防水

  スマホと比べて持った感覚が圧倒的に軽い。
  つまり、長時間話になっても手が疲れにくい。

 ・電池長持ちで充電タイミングが気にならない

  スマホの電池は1日持たないが(モバイルバッテリ大活躍)、
  ガラケーの方は5日程度は全く問題ない。
  つまり平日は鞄に入れっぱなしでも困らない、これは楽。

 ・通話しながらのスケジュール確認やメモ入力が楽

  スマホにbluetoothのヘッドセットを付けても同じではあるが。
  ガラケーで話しながらスマホを操作する、そんな風景。

 ・ぶっちゃけ端末代も維持費も安い

  当方の新古品の白ROMガラケー端末はたった¥12K。
  長い話は原則着信、自発信は基本短い。
  更にデータ通信は稀に使うキャリアメールOnly。
  つまり完全従量制の音声データパック料金(の安いの)で十分。

  一方スマホは格安SIMを挿したのでこちらは完全定額。
  2台の通信費を合算しても、端末費用は数か月で回収完了済。
  あとは毎月差額が出るだけ。

 以上、当方が持ち続けている理由はこんなところか。

 ◇

 ということで、上の理由を再整理すると、当方の場合「ガラケー」に求めるのは

 ・折り畳み+物理ボタンで使い易い
 ・軽くて小さくて防水
 ・電池が持つ
 ・端末安い
 ・維持費も安い

 って、身も蓋もないですがな。
 逆に言うと、以上の条件さえ満たしてくれれば、別にOSなんかどうでもいい、と。

 とはいえ、今のところDoCoMoもauも「ガラホ」では上記条件を全て全て満たしてはいないという風に見えるので。
 自分は結局、当分は「ガラケー」のまま使い続けることになるのでしょう、と。

 ♯個人的には「ガラホ」で一番懐疑的なのは電池の持ち、次が端末代ですな。
  結局最終的には大きな電池積むしかないんだろうなぁと・・・そして端末代に跳ね返るとか。

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「HGST ストレージ製品説明会 The First」に行ってきた。

 さて、今回は先日twitterではぽろっと出したHGSTのイベントに出てきた話でも。
 既に出ているITmediaとかImpress Watchの「当たり障りのない」記事とはなるべく被らない方向性で、つらつらと箇条書きっぽくに書いてみる。

 なお、当たり前だが、以下の記載内容については、当方のバイアスのかかった推測や補正込みの「印象」ということなのでお間違いなく。

 ◇

 全体としての印象は、HGSTの製品開発に対する姿勢というかポリシーは兎に角「カタい」ということを再認識。

 良い意味では「手堅い」ということであり、製品の品質といった部分ではHGST自身が絶対的な自信を持っているし、繰り返し出てきた「顧客のニーズ」「デマンド」「要望」といったキーワードをを取っても、本当に必要とされる製品を作ろうという姿勢はひしひしと伝わってくる。

 一方悪い意味では「固い」ということ。前述のひっくり返しではあるが、更に平たく言えば「面白みのない」ということでもある。これは更にひっくり返すと「面白みのある」製品がエンタープライズ市場で果たしてウケるのかという話でもあるのだが。

 ◇

 Heドライブについては、ユーザー側では当方も含めてヘリウム漏れの心配をしている声はやはり多いようだか、製造側としてはその要素についてはかなりの自信を持っている様子。ヘリウムシールの設計寿命は想定稼働時間5年に対して倍は見ているとか。

 ♯そしてヘリウム内圧は企業秘密。

 一方で2.5インチフォームファクタへのHe導入は今のところ考えていないそうで、理由としては2.5インチでは大容量のデマンドが非常に少ないから、だそうな。

 そして大容量といえば一般販売ではSeagateが先行しているSMRドライブだが、HGSTの現時点での姿勢は「特殊な用途向きで、直近で広く使われるものではないだろう」とのこと。
 HGSTとしては「大容量品でも今までと同じように使える」ことが重要だと考えていて、それ実際にHDDが使われる現場からのデマンドであり、正にそこにHeドライブの価値がある、ということらしい。

 HGSTはドライブメーカとして現在の旺盛な容量に対するデマンドは重々認識しているが、現状の技術ではどう頑張っても応えられていないのが現実、とのこと。

 次世代技術としてもHAMRやBPMRも勿論研究しているが、現状では研究室から出して製品化出来るレベルには達していないとのことで、特にストレージとして重要な信頼性という意味では・・・ということらしい。
 そういう意味で、現在の1.2TBプラッタ(密度)製品の販売期間は長くなるのでは、とも。

 一方で、現状以上にデマンドと製品の乖離が激しくなるようでは「プラッタを更に増やすという方向性も検討の余地あり」という風に解釈出来てしまう言い回しも。
 まぁ確かにプラッタ増やすってのは一番手っ取り早いテではあるし、HGSTが伝統的にプラッタ枚数マシマシ大好きなことを考えるとやりかねない気もする。が、現状7枚に更に追加って8枚ってことか?

 ちなみにヘリウム採用の決め手も結局「プラッタ増やすにはこれしかない」だったそうなので。
 ホントHGSTって多プラッタ好きだよね。

 ◇

 HGSTの現行ラインナップを見てみると、安売り競争となり利幅の薄いデスクトップ向けラインから手を引いたのは周知の事実だが、5K1500等の特色ある製品も整理されてしまったのは結局「ボリュームが出せないから」ということらしい。
 特に2.5インチについては大容量品へのデマンドは(コンシューマでも)殆んど無いそうで、逆に言うと、現在残っているTravelstarのラインナップ=デマンドがあるということらしい(具体的には500GB~1TBのライン)。

 5K1500については製品プロデュースを行ったHGSTの中の人としても思い入れはある製品で、購入者からも好評だったとのことだが、ビジネスとしての判断がなされたとのこと。
 また同じ理由で、個人的には大変期待していた5K2000も出ることは無い(現時点で製品企画自体が無い)とのこと。技術的には作ろうと思えばすぐ作れるんだけどね、らしいのだが。残念。

 ◇

 最後に、Ultrastar SNについてはNVMeやSCSI Expressの立ち上げ時期にフラッグシップとなる製品で特に(SSDの「見せ場」である)Queが深いトコでのIO密度が高いのがウリ、という位置づけのようだが、個人的に非常に気にしているハードウェア暗号化、具体的にはFIPS140-2やTCG Opal2、IEEE1667といったモノは実装していないそうな。その辺りは「これからの課題」らしい・・・う~ん。

 ♯SSD相手の高密度IOだとソフトウェア暗号化なんて全く歯が立たないので、個人的にはハードウェア暗号化は必須だと思っているので。

 また、この製品のEnduranceが3DWDなのは、HGSTとしてこのレベルを一つのスイートスポットとして見ているからとのこと。
 確かにIntelだとP3600がこの辺りの数字だったり、他社でも割とよく見る数字であり、やっぱ売れ筋なのかしらん・・・個人的にはエンタープライズで寿命を気にせず使い倒すには10DWDぐらい欲しい(Intelの3700とかがこの辺り)のだけど、やっぱり値段にも跳ね返ってくるし、ってことなんでしょうなぁ。

 ちなみに価格は「未定、検討中」とのこと。3.2TBのEnterprise SSDなんて、1台で100万は超えそうだが・・・。

 ◇

 以上、取り留めもない書き方ですが、当方の感想はこんな感じですかね。
 正直「マニアック」で、AMDがやってるAPUやnvidiaのGPUのイベントのようにライト層まで裾野広くファンが集うという性質のものではないとは思うが、それでも自分のような人間は「また新ネタが出来たらやってくれないかな」とは思いましたよ、はい。

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