さて、それは先日のイベントで貰った豪華なおみやげを使って早速PCを1台組み上げましょうか。
まずは以下を引っ張り出しまして。
APU :A10-7800 (Kaveri)
マザー:A68HM-P33 (MSI-7721)
追加したパーツは以下の通り・・・まぁたほらそこ、全体的にパーツが古いとか言わない。
HDD :DT01ACA300 (3TB 7200rpm)
メモリ:Patoriot PV38G213C1K (4GB x2)
Cooler:Scythe ANDY SAMURAI MASTER
ケース:Antec NSK3480
電源 :NSK3480付属 EarthWatts 380(一応80+Bronze)
メモリに見覚えある人は正解。DDR3-1866対応のものが他に無かったので取り敢えずTrinity環境のものを引っぺがしました。
とはいえこのままだとさすがに辛いので後ほど調達予定。・・・いやね、DDR3-1333ならあるんだけどさ。
そして、ケースと電源もそろそろ骨董かね・・・いい加減古い電源だが通電時間が短いので未だに現役なのよ。
あ、SAMURAI MASTERどんだけ持ってるんだよというツッコミは却下。モノが出た当時はコスパ良かったんで複数個買ってたんで。
以上、例によってちょいちょい組み上げてWindows8.1のインストーラが回り始めたところで、このマザーのFirst Impressionでも。
◇見るからにお手軽な2DIMM構成のMicroATXマザー。いわゆる「激安マザー」の類。
実は当方、いわゆる「激安マザー」を買ったことが無かったので、ある意味ここまでシンプルなマザーは初体験。
とはいえ基板を見る限り、特に品質面に不安があるような要素は見当たりませんな。部品も露骨な安物は見当たらないし、半田付けもキレイに出来ている。
その代わりというか、上位モデルと共通基板なので空きランドが目立つのは御約束。
にしても、国内ではこういう激安マザーの市場がシェアってどんなもんなんだろう。
#まぁMSIといえば国内メーカー印のPCやサーバも作っているし、品質管理という意味では慣れているのかも。
◇搭載チップのA68HはUSB3.0を2ポートA58に追加した形で、主に中国等の低価格マーケット向け製品。
いくら低価格とはいえUSB3.0未対応は今時のマザーとしては厳し過ぎるのでA58からA68へのチップ切替は正解だとは思うが、マザーメーカにはA55やA58の在庫が溜まっているという噂もあったり。
そしてコスト削減はAV出力系にも反映されており、ライセンス料のかかるHDMIは無し、そしてオーディオ出力も今時逆に珍しい2ch。なので、DVIからコネクタ変換をかけてもHDMIオーディオは無しということに。
#このHDMI無しってのは国内市場では「惜しい」ポイントだと思う。
ちなみに2chの音声出力は特にノイズも無く、十分使えるレベルでっせ。
◇この価格帯の低価格マザーだとPCIe x1スロット数も削ってあるものが多い中、何故か3スロットをフル装備。
恐らくBTOマシン等への組込を意識した構成だと思われるが、ある意味拡張性は高いかも。
あと、奥行きが小さいというのも使い方次第では結構役立つ。今回みたいにケースが窮屈だとか。
◇1W刻みのcTDP設定とRAIDCore血統のRAID BIOS搭載。
もちろんUEFIだが、以前ネタにした現dothillのSoftware RAIDを搭載。伴い2TB超もサポートされている。
そして、こんな激安マザーなのにカラフル&マウス操作が可能なUEFI BIOS、CPUファンの速度カーブも設定出来るので大型クーラーで静音化も簡単、そしてOCメニュー・・・はさすがに使う人居るんかコレ。
更に、Configurable TDPは何と1W刻みで設定可能。・・・ここまで細かく設定出来ても45W(省電力重視)と65W(性能重視)以外の需要あるのかしらん。
以上、ヲタがメインマシンにするには結構厳しいが、ライトユース向けの価格優先構成やサブ機なら選択肢に入るよね、という感じで。価格相応にコネクタ類は削られているが、だからこの価格なのだし、品質面でも心配は無さそうだし。
紹介が終わったところで、インストールが完了しましたよ。
#ちなみにECCメモリでも起動します(笑。
結局、Windows8.1(non Update)のインストールでもRAIDについては追加ドライバが必要。rcraid.infって、RaidCoreRAIDって意味だよねやっぱり。しかしドライバの場所が深いというか分かりづらいというか。フォルダ名がboltonになっていたのはご愛敬か。
その他については、インストール直後でデバイスマネージャに「?」が一つだけ残ってしまっていたが、これはチップセットドライバを当てれば解消(IOMMU)。LANもUSB3.0もインストール直後から使用可能というのは個人的には結構好評価(特にLANは)。
#にしてもRAIDXpert2のドライバ&Windows用管理マネージャがAMDサイトに無いのは何故?
まぁ、今回このマザーとこのAPUをAMDが用意したということは、「お手軽価格で楽しいPC」というAPUの利点が一番際立つ使い方をして下さいな、ということでしょうな。組み合わせのバランスとしても、ターゲットの狙い先としても、割と良いセンで来たのではないかと。
#マザーとAPUのセットで¥2万円前半~運が良ければジャスト、更にパーツ追加でセット割引き狙い、の構成ですな。
ただここまで激安マザーだと更に価格重視でA8-7600という選択肢もアリで、こちらなら更に低価格が狙えるので、おサイフと相談しつつ迷うトコでもある。
ということで、一旦ここで区切って、次のエントリではKaveri世代の最大のウリ(だと思う)、AMD fluid motionを体感してみましょ。折角CyberLink PowerDVD 14 Ultraを貰ったのだし。