Fluid Motion Video、ハマったらこれヤバい。(続・A10-7800とA68HM-P33(MSI-7721)で組んでみた。)

 さて、前回組み立てたPCを使って個人的にはkaveri一番の目玉機能だと思っているFluid Motionを検証してみましょうか。
 BD Playerは現在唯一の対応ソフト、CyberLink PowerDVDということで、このソフトのレビューも兼ねてということで。

 まぁ当方はアキバをしょっちゅうウロウロしているので某店とか某店の店頭でデモやっていたりするのは知っているが、自分は特にガッツリ見るなんてことはしていないので、そこまで違うのか分かっちゃいないんですな。
 そして前回のセッションでも デモでぬるぬる動いているトコを見たりしたし、CyberLinkの広報、相蘇(あいぞ)氏が熱弁振るったりしていたけど、やっぱりフルで映画を見ないと分からないよね、ということで。

 ♯ちなみにあのデモ、どうやら店員の自腹らしい。

 ということで、「アニメを見るなら」とのことでアニメのBDパッケージをいくつか用意しました。といっても当方所有でなくアレな知人レンタルですが。一応絵作りの方向性が違うものを選んだつもり。

 ・・・えっと、まぁどれも有名なタイトル(だと思う)だし、ここはアニメ紹介blogではないので詳細は省略。S.Kazの駄目クオリティ炸裂とだけ言っておきましょう。

 ◇

 結論。
 これは確かに凄いわ。

 個人的に「ぬるぬる動く」という表現はイマイチ好きでないのだが、世間的には「ぬるぬる」ってこういう状態のことを言うのだろう、と。
 初見では思わず変な笑いが飛びだすいうか、凝視していると何か3D酔いみたいな気分になってくるというか、それぐらい強烈。

 #3:2プルダウン+リミテッド動画の動きに脳の感覚が慣れてしまっているってことなんでしょうな。

 しかも当方、特に品質高くもない(極端に低くもないと思うが)23インチのTN液晶で画面を見ているので(一応Full HD)、これが大画面になったら更に威力炸裂なことは間違いない。

 但し一点だけ、ドライバはUp to dateにしないと駄目っぽい。
 というのは当方、最初に14.9ドライバで試して、その後Omegaに差し替えて再度試したのだが、Fluid Motionの効きは素人が目視で分かるぐらい後者の方が良い。

 #というか、14.9の方はシーンのえり好みが激しいようで、タイトルによっては「あれどうしてここで効かない」「ホントに効いてるんかコレ」みたいな場面が目立つので、仮に14.9で既に動いていてもこれはさっさとOmegaに差し替えましょう。

 まぁこんなこともあって、個人的には「アニメ見るなら」はとても納得。
 いやこれ凄いって(しつこい。
 シーンによっては口パクの動きですら違いが分かるぐらい。いやこれ誇張でないよ。

 とはいえ、この一点突破では顧客ターゲットを狭め過ぎやしないかということが心配。
 確かにアニメでハマった時の効果が強烈なのは事実だが、実写でも動きが大きいトコでは効き目ががっつり見えるぐらいだし、普通に「Blu-Ray見るなら」じゃダメなのかしらん。

 ◇

 とまぁ、ここまではFueled Motionの映像そのものについて。
 ここからは唯一のFueled Motion対応ソフト、CyberLink PowerDVD 14 Ultraについて。

 個人的に一番ヒットしたのはDTCP-IPでの再生に対応していること。当方所有の古い東芝VARDIAもDNLAサーバとして動作するので、これがあれば溜まったTVをPCで見れる。自分の環境では恐らくBD再生よりこちらの方が頻度高く使われる気がする。

 え~それ本筋じゃないだろとか言われそうだが、DTCP-IP対応MediaPlayerは選択肢多くない上に、この機能だけの単品を買っても結構高い(同じCyberLink製の製品であるSoftDMAも定価¥4,980)ので、これは結構アピールポイントなのでは。

 #最近時々見かけるセット値引きキャンペーンなんかだとPowerDVDは実質的に大幅値引きされているし。

 後は、細かいところで「レスポンスが良い」「画面が大人しい」ことも極個人的に好評価。
 前者は比較対象がアレ過ぎるのかも知れないが、(やや古い)某Playerが(別にPCスペック足りないワケでもないのに)妙にもっさりしているのと比べると体感での快適さに明らかな違いが。
 そして後者は、妙に画面がケバいというか自己主張し過ぎなUIのMedia Playerも巷にはあったりする中、この落ち着いたUIなら普通に使い続けられるわなぁ、と。

 まぁその他にも、まぁ色々と機能山盛りといいますか、これさえあればというか。
 ブラウザで他のことしてても心置きなくYouTubeの前面展望動画を流せるとか・・・これはさすがに超個人的過ぎるか。
 にしてもいい加減ソフト名と実態が乖離しまくっている気がするのだが、今更変えられないってことでしょうな。

 ◇

 取り敢えず、ここまでうだうだ書いてしまったが、CyberLinkのサイトからDL出来る体験版でもハードウェア要件が揃っていればFluid Motionは有効に出来るそうなので、もし環境を持っている人は是非お試しあれ。
 独特のぬるぬる感は、百聞は一見にしかず、でっせ。

 #その際はCatalyst Omegaへのアップデートもお忘れ無く。

 ちなみにハードウェア要件は以下の通り、らしいので。

 ・KaveriだとGPUが6CU以上=A8以上。
 ・GPUだとTrueAudio内蔵世代=R290(Hawaii)・R285(Tonga)・260(Bonaire)。

 ♯CyberLinkの方でFAQ準備中とのことだが、この記事を書いている時点では未掲載ですな。

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A10-7800とA68HM-P33(MSI-7721)で組んでみた。

 さて、それは先日のイベントで貰った豪華なおみやげを使って早速PCを1台組み上げましょうか。
 まずは以下を引っ張り出しまして。

 APU :A10-7800 (Kaveri)
 マザー:A68HM-P33 (MSI-7721)

 追加したパーツは以下の通り・・・まぁたほらそこ、全体的にパーツが古いとか言わない。

 HDD :DT01ACA300 (3TB 7200rpm)
 メモリ:Patoriot PV38G213C1K (4GB x2)
 Cooler:Scythe ANDY SAMURAI MASTER
 ケース:Antec NSK3480
 電源 :NSK3480付属 EarthWatts 380(一応80+Bronze)

 メモリに見覚えある人は正解。DDR3-1866対応のものが他に無かったので取り敢えずTrinity環境のものを引っぺがしました。
 とはいえこのままだとさすがに辛いので後ほど調達予定。・・・いやね、DDR3-1333ならあるんだけどさ。

 そして、ケースと電源もそろそろ骨董かね・・・いい加減古い電源だが通電時間が短いので未だに現役なのよ。
 あ、SAMURAI MASTERどんだけ持ってるんだよというツッコミは却下。モノが出た当時はコスパ良かったんで複数個買ってたんで。

 以上、例によってちょいちょい組み上げてWindows8.1のインストーラが回り始めたところで、このマザーのFirst Impressionでも。

 ◇見るからにお手軽な2DIMM構成のMicroATXマザー。いわゆる「激安マザー」の類。

  実は当方、いわゆる「激安マザー」を買ったことが無かったので、ある意味ここまでシンプルなマザーは初体験。
  とはいえ基板を見る限り、特に品質面に不安があるような要素は見当たりませんな。部品も露骨な安物は見当たらないし、半田付けもキレイに出来ている。
  その代わりというか、上位モデルと共通基板なので空きランドが目立つのは御約束。
  にしても、国内ではこういう激安マザーの市場がシェアってどんなもんなんだろう。

 #まぁMSIといえば国内メーカー印のPCやサーバも作っているし、品質管理という意味では慣れているのかも。

 ◇搭載チップのA68HはUSB3.0を2ポートA58に追加した形で、主に中国等の低価格マーケット向け製品。

  いくら低価格とはいえUSB3.0未対応は今時のマザーとしては厳し過ぎるのでA58からA68へのチップ切替は正解だとは思うが、マザーメーカにはA55やA58の在庫が溜まっているという噂もあったり。
  そしてコスト削減はAV出力系にも反映されており、ライセンス料のかかるHDMIは無し、そしてオーディオ出力も今時逆に珍しい2ch。なので、DVIからコネクタ変換をかけてもHDMIオーディオは無しということに。

  #このHDMI無しってのは国内市場では「惜しい」ポイントだと思う。
   ちなみに2chの音声出力は特にノイズも無く、十分使えるレベルでっせ。

 ◇この価格帯の低価格マザーだとPCIe x1スロット数も削ってあるものが多い中、何故か3スロットをフル装備。

  恐らくBTOマシン等への組込を意識した構成だと思われるが、ある意味拡張性は高いかも。
  あと、奥行きが小さいというのも使い方次第では結構役立つ。今回みたいにケースが窮屈だとか。

 ◇1W刻みのcTDP設定とRAIDCore血統のRAID BIOS搭載。

  もちろんUEFIだが、以前ネタにした現dothillのSoftware RAIDを搭載。伴い2TB超もサポートされている。
  そして、こんな激安マザーなのにカラフル&マウス操作が可能なUEFI BIOS、CPUファンの速度カーブも設定出来るので大型クーラーで静音化も簡単、そしてOCメニュー・・・はさすがに使う人居るんかコレ。
  更に、Configurable TDPは何と1W刻みで設定可能。・・・ここまで細かく設定出来ても45W(省電力重視)と65W(性能重視)以外の需要あるのかしらん。

 以上、ヲタがメインマシンにするには結構厳しいが、ライトユース向けの価格優先構成やサブ機なら選択肢に入るよね、という感じで。価格相応にコネクタ類は削られているが、だからこの価格なのだし、品質面でも心配は無さそうだし。
 紹介が終わったところで、インストールが完了しましたよ。

 #ちなみにECCメモリでも起動します(笑。

 結局、Windows8.1(non Update)のインストールでもRAIDについては追加ドライバが必要。rcraid.infって、RaidCoreRAIDって意味だよねやっぱり。しかしドライバの場所が深いというか分かりづらいというか。フォルダ名がboltonになっていたのはご愛敬か。
 その他については、インストール直後でデバイスマネージャに「?」が一つだけ残ってしまっていたが、これはチップセットドライバを当てれば解消(IOMMU)。LANもUSB3.0もインストール直後から使用可能というのは個人的には結構好評価(特にLANは)。

 #にしてもRAIDXpert2のドライバ&Windows用管理マネージャがAMDサイトに無いのは何故?

 まぁ、今回このマザーとこのAPUをAMDが用意したということは、「お手軽価格で楽しいPC」というAPUの利点が一番際立つ使い方をして下さいな、ということでしょうな。組み合わせのバランスとしても、ターゲットの狙い先としても、割と良いセンで来たのではないかと。

 #マザーとAPUのセットで¥2万円前半~運が良ければジャスト、更にパーツ追加でセット割引き狙い、の構成ですな。
  ただここまで激安マザーだと更に価格重視でA8-7600という選択肢もアリで、こちらなら更に低価格が狙えるので、おサイフと相談しつつ迷うトコでもある。

 ということで、一旦ここで区切って、次のエントリではKaveri世代の最大のウリ(だと思う)、AMD fluid motionを体感してみましょ。折角CyberLink PowerDVD 14 Ultraを貰ったのだし。

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