SiI3132とSiI3726(とJMB394)は3TB行ける。で、SiI3124は?

 さて、WDに続いてHGST製ドライブも流通を開始し、予想通り年内に2万円も切った3TBドライブだが、一方で対応IFやHDD箱の情報は相変わらず少ないったらありゃしない。

 そんな中、ふと気づいてみるとCenturyが何やら精力的に3TB動作確認をやっているじゃないですか。
 そのリストを見ていると、なんだかんだで結構いい感じの情報が出てきているのでちょっとメモ。 

 動作確認:SiliconImage SiI3132/SiliconImage SiI3726/JMicron JMB394

 何と、SiliconImage製PMPが3TB超OKになっている。
 素晴らしい・・・これで3124が3TB超えられればいろんな意味で当分安泰なのだが。
 誰か検証してくれないかな・・・。

 ◇

 ちなみに、個別に見ていくと3132についてはコレ。
 >http://www.century.co.jp/products/pc/zousetu/cifesatap2.html

 Centuryが売っている何の変哲もない3132搭載カード。
 コレで3TBが行けて他の3132搭載ボードで行けないワケが無い。

 #ちなみに変わったトコでは同じ3132を搭載しながら独自BIOSを積んでいるAdaptec 1220SA/1225SAも最新ファーム+ドライバで2TB超に正式対応済。

 んで、3726についてはコレ。
 >http://www.century.co.jp/end/ex35es5.html

 Centuryらしからず(死)評判が良かった割には割とすぐ↓の後継機に移行してしまった製品。SiI3726が妙に割高だとかそもそも供給薄くてとかそんなウワサがあるのだが、どうなんだろうね。

 おまけ、JMB394についてはコレ。
 >http://www.century.co.jp/end/ex35eu2r.html

 最近ではすっかりPMPの定番製品になってしまったJMB394。
 このチップ、昔「RAIDをOFFにして素のPMPとして使うと、複数HDDへ同時アクセスで妙に遅くなる」という話を聞いたことがあるのだが、最近はどうなんだろう。単に初期ファームの出来の悪さだったと思うのだが、なんだかんだで結局3726ばっかり触ってきたからなぁ。

 まあこんな感じだが、他にもJMicronの変換チップを使ったものは予想通り?余程の初期モノでない限りは行ける模様。

 ここまで情報出してもらえれば、取り敢えずUSB3.0対応のHDD箱を買おうって時も安心して買えますな。

 #といっても、3TB対応+USB3.0対応な1つ入の「箱」はあのHDD蒸焼な裸族の一戸建てだけかい。
  「建具」はいくつもあるが・・・これはちょっと買えん・・・。

 つーか・・・何で他社はこういうことやらんの?
 玄人志向も最初にちょろっと情報出しただけで、ちっとも追加されないし・・・。

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コレガ・・・ん~。

 昨日の続きネタ。
 まぁそんな風にイロイロ考えた結果、結局Coregaのブツを購入。
 最近のデスクトップ用HDDは何かハズレ率が高い(というか自分がハズレ引きすぎている)気がするので、HDD単体よりはこのケースの方が、そしてこの安物ケースよりは腐っても家電扱いのHDDレコーダの方が長持ちするだろう、という発想で。
 ついでに、その為のコストもこの程度ならまぁ許せるかな、ということで。

 #購入先は何故か最安値だったAmazonにて。

 とはいえこのまま使うのは怖いので、まずは温度測定しながら怖々様子見。

 すると、eSATAで全速力を出すとあっという間にHDDが蒸し焼きになるが、USBでちまちま使う程度ならそこまで酷くもないことが判明。さすが今時の省電力ドライブ(WD20EARS×2)・・・とはいえ、かなり「好ましくない」温度まで上がるのは事実なので、ざっくり対策。

 具体的には、底面パネル取外して、代わりに厚紙で作った大きなスリット付のカバーを仮止テープではめ込み、本体を横置き+ファン常時全速+ファン横の謎スリットは仮止めテープで塞ぐ。要するに大きな吸気口とストレート排気ルートを確保したということで、こうするとHDDの温度上昇はかなり抑えられる。

 #つか縦置きで使うには間違い過ぎてるわな、このファンの位置。

 ということで熱の問題はクリア。ではもう二つほど気になる点を。

 ◇

 1.AFTの影響ってどうなのさ

 取り敢えず問題無い模様。

 但し、非AFTなHDDと比べるとダビングが遅い気がする。PCに繋いだeSATAシーケンシャルベンチではWD20EARSの方が速いし、USB接続だとUSB自体がボトルネックになってどちらでもほぼ同速にも関わらず、RDに繋いで本体内HDDから移動すると非AFTなHDDより移動が遅い気が。

 ・・・もしかしたらPCでは発現しないだけで、USB変換(JMB352)の癖のようなモノかも知れないし、別のUSB変換チップならAFTドライブ繋いでもそんなことは無いのかも知れない。或いは、手元のS304K(VARDIA)、或いはその中の特定ファームやロットだけの癖なのかも知れない。

 あと、USB直録する場合に影響があるかどうも不明。自分はUSB直録はしないので。
 試しに1番組だけやってみた時は特に何の問題も起きなかったが、30分だけだったので何とも。

 2.WD製HDDのRAIDってどうなのさ

 とりあえず今のところは問題ない模様。けどまぁ精神的に「ん~」という話はある。
 何しろJMB352でWD Greenのコマンド応答遅延が問題になるかどうかは不明で、詳しい情報もウワサも無いので。
 尤も、問題が起こっていれば既にウワサになっていても良い程度にはメジャーな組み合わせなので、便りが無いのはよい便り、ということかね。

 ◇

 ま、どっちのネタも実害なんて見あたらない程度なのかも知れないけど。
 ただ、このCoregaの箱にWDの2TBを入れて東芝RDで使おうという人には、そんな話もあるかもね、という程度の雑談。
 非AFT重視ならSeagate Barracuda LPでしょうな、選択肢は。
 ・・・でも現行のSeagate製2TBって、Barracuda XP・LPどころかConstellation ESまでも、揃いも揃ってあんまり良い評判が無いんだよなぁ・・・

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まともなミラーリング箱って売ってないの?

 今回のネタは実はこの後の延々と続くHDD吹っ飛びネタの序章だったりする。
 あと、実は下書きを暫くほったらかしにしていたので多少時間遅れ感があるのは御容赦。
 
 ◇

 自宅の東芝RDには増設HDDがぶら下がってる。このHDDは今のところ特に問題は起きていないが、このところ自分の周りでHDD吹っ飛びまくり、この余波がここに及ばないワケがない。ついでに容量も足りない。ということで、コレをミラー化することを考えてみる。

 まあ、正直な話PCのHDDと違ってこっちは吹っ飛んだところで「淋しい」程度で済むし、HDD側が吹っ飛ばなくとも本体側が吹っ飛んでしまうと自動的にHDD内のデータも使い物にならなくなる仕組みなので、そこまでしてデータを守る必要があるのかと言われると「う~んと」というレベルなのだが。
 それでも今のHDDの値段を考えると、イロイロ考えて頭抱えるよりさくっとミラーにした方が精神衛生上優位だと思うワケなのであり。

 ところ・・・が。
 世間で売っているミラーリング対応のHDD箱、聞こえてくるのはどれもこれも悪評ばかり。何故?

 以下、検索片手に各種レビューを個人的にスクリーニングした結果。並び順は安い方から。

 ◆玄人志向 GW3.5MX2-SUR/CB

 2009年にPCIe Switchで有名なPLXに買収されて今やブランド名だけ残った、Oxford SemiconductorのOXU921DSE搭載。
 WDのHDDとは兎に角仲が悪いというウワサがあるが、信憑性は不明。別にWD以外のHDDでもコケる時はコケてるようだし。
 あとこのチップ、HDD側が3Gbps設定だとコケまくることでも有名。明示的に1.5Gbpsに設定してから接続すべし。
 ちなみにこのチップは既に廃品種なので、この箱も近いうちに販売完了になるのかも。
 使い回しを考えるとeSATAに対応していない、電源連動機能を持たないのはマイナス点。

 筐体の評価は「兎に角安っぽい」という。
 折角の背面6cmファンもフロントの吸気側スリットが小さいせいで効果が低く、熱いHDDを入れると爆死するらしい。

 ◆玄人志向 GW3.5MX2-SUE/CB

 SiliconImage SteelVine SiI5744搭載。さすがに古さを隠せない。
 このチップは兎に角HDDを選ぶのと、速度が出ないので有名。HDDとの相性が出るとトラブルの嵐に見舞われる。
 ところが最近のHDDでは、むしろ相性が出ない方が珍しい・・・というかトラブらない組み合わせが無い?
 ちなみにこのチップもSATA 3Gbpsではコケまくる類。

 筐体については前述のモノと同様。電源連動機能を持たないのも一緒。

 ◆Corega CG-HDC2EU3100

 JMicron JMB352搭載。HDDの相性という意味では921DSEや5744よりかなりマシだが、トラブル報告無いワケでもない。
 このチップはSATAのストライピングで200MB/S程度出せるので、そちらを目当てに購入する人もちらほらと。
 更に、ここで取り上げた中では唯一電源連動機能を持っており、家電との接続についてもCoregaでチェックしている。

 ここまで書くとなかなか悪く無さそうなのだが、肝心の筐体で問題炸裂。
 兎に角熱が籠もる。例によってのCoregaクオリティで、ファンは回っているが吸気って何ですか、という設計。
 保証切れ上等ということで、ケースに穴を開けて吸気を確保するのが最善策っぽい。

 ・・・素だとWD20EARSですら50度超えって恐ろしい話も。これはもうHDDを蒸し焼きにしているようなものだわな。

 ◆Century 裸族の二世帯住宅(CRNS35EU2)

 こちらもJMicron JM352搭載。チップの素性に関しては上記参照。

 廃熱については問題無く、AC電源内蔵型なのも評価出来る。
 その割には何で電源連動が付いてないの?これは結構疑問だったり。

 それを横に置いてもコレの一番の問題もまた筐体。
 ウリである「簡単に入る」メカの耐久性に問題有り、という実に何だかなぁな話。
 といっても、初期モデルでは多発したこの問題、最近のモノでは微妙に改善されているらしい。
 改善され具合もまた微妙というのが、なんというか・・・。

 ◇

 ・・・Coregaのケースを買って筐体に穴開けるのが一番確実な気がする。
 が、そこで手間をかけることを考えると、そもそもそこまでして守るべきデータか?という根本に戻ってしまうワケで。

 さて、どうしたものかね。

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2008 Foundationインストール済モデル、価格次第ではイケるのでは?

 さて、昨日の続きというか何と言うか。
 HPが何とまぁアキバの例の喫茶店でMicroServerのイベントをやるそうな。
 そしてクリスマスプレゼントと称して大盤振る舞い、実機をプレゼントしまくるそうで・・・まぁこのテのは自分は絶対当たらない類なんですがね。

 まあそんなヒガミは兎も角として、このPressを読んでいてちょっと気になった一文が。
 当日は「Windows Server 2008 R2 Foundation導入済みモデル」を置くとのこと。
 現在のところ国内ではOS無しでしか売っていないので、これはFoundation導入済みモデル投入のための反応伺いでしょうな。

 個人的にはコレ、値段をどれぐらいに付けてくるかが勝負だと思う。
 具体的に言うと、OS無しとの差額がDSP版Windows 7 Home Premium程度、つまり¥10K程度だったら断然アリでしょう。だって、イロイロ制限されているとはいえ正規版Server OSよ?しかもインストール済、これは大きい。

 逆に言うと、これ以上の値付けをされると、事務所導入用としては兎も角、個人とか家庭用としてはどうかな・・・という話になるのでは。

 ◇

 ・・・とまぁここまで書いてどうでもいいこと思いついた。
 誰かがUSB MemoryでBoot可能なMicroServer用1CD Linuxを作って、それを広めればいいんだな、うん。幸いケースの中にはUSBポートが一つあるんだし。

 そして、デスクトップPCを使い細めのUSBスティックメモリにBoot Imageを書き込んだ後、MicroServerのケース内USBコネクタにソレを突っ込んで電源On。するとLinuxが起動してDHCPで勝手にIPを掴み、Sambaが動き出して即NASになる、と。勿論、最低限のシステム設定とRAIDの管理、ついでにshellのUnlockが出来るWeb画面も付属。
 こうすれば、普通の人はこのまま使えば良いし、玄人はWeb管理画面からshellをUnlockして後は好きにして頂戴、と出来る。

 #何、X?んなモン要らんがな。そこらのNASにそんなモノ無いでしょ。
  必要ならWeb画面からshellをunlockして、勝手にX上げればいいし。

 ・・・誰かやりません?コレ。
 そんな箱物ベッタリの1CD Linuxなんて、と思うかも知れないが、あったらそれなりに面白そうではあるような気がする、な。

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も、もうモデルチェンジですかい。

 部屋で稼動開始して以来、あまりの安定性と静かさにすっかり溶け込むというかあつて当たり前状態になっているProLiant MicroServerだが、新モデルが出たらしい。
 ・・・え゛、もう?
 何だかなぁ・・・とWebを見たら「お値段据え置き」「HDD増えた」「電源容量減った」とのこと。・・・まぁいいか、この程度なら。
 これでCPUクロックが上がっていたりしたら身悶え起こしていたりしただろうけど。1.3GHz DualCoreは不足とは言わないが、正直もっとクロック高い方が遊べるのは確かなので。
 それよりも、初代モデル発売時に無かった送料分割引キャンペーンの方が気になる。何だかなぁ。

 まあそれはさておき。IPMI2.0準拠の管理カードが漸く入荷した模様。
 ちょっと気になることがあるので、ぽちっとな。

 というのは、このカードに乗っているAST2150のドライバ周りの話。ドライバ対応が2000・XP・2003・2008なので、x86/x64のXPDMドライバは確実に存在するのだが、2008対応がXPDMなのかWDDM1.0なのかが不明。ドライバパックをDLしてきて中身覗くと、少なくとも2003用とはバイナリが違うようなのだが・・・。
 もっと正確に言うと、このドライバをWindows 7で使い回せるかどうかが気になっているのであり。理屈上は使える筈なのだが、実際はさてどうだかと。

 何故ここでWindows 7が出てくるかというと、このハコにはWindows「Server」は必要無いと思うので。理由は二つ。

 一つは、Server関連は兎に角カネがかかり過ぎるということ。まあ普通Windows Serverなんて個人用途では使わないからってのもあるだろうが、高いのはOS本体だけじゃなくてその上で動かすツールの類も一緒で、「Server対応版は高い」(個人じゃそんな機能使いません)とか「購入最低ライセンス数が大きい」(家族含めても数人しか使わないんですが)なんて当たり前。折角箱が安いのにこれじゃ台無し。

 あとモノによっては買い方も特殊だったり、そもそも法人格が無いと売ってくれなかったりする。あ~面倒。
 その点デスクトップ用Windowsなら、そこらの店でHDDなりメモリなりとセットでDSP版を買えばいいし。NASとして使うのに160GBだ250GBだってHDD容量はちょっとナシでしょ?メモリも1GBはさすがに何か寂しいし、使い方によってはDVD Driveとのセットでも良いかもね。

 もう一つ、何だかんだでデスクトップ版Windowsもそれなりに安定して来ているということ。前回テストで使ったXP SP3、そしてその後入替を目論んでいるWindows 7、どちらも普通にNASとして使う分には全く問題ない安定性を持っているし、何よりデスクトップ版なのでソフトやツールの類も特別なものを用意する必要が無い。
 それに、今までPCで使っていたツールをそのままNASの管理に使えるというのは結構便利。

 さて、そしてこのWindows 7を使おうという目論見で、最後のキーになるのばIPMI管理カードなのですよ。XPについては公式にドライバが提供されているのでハナから試す気など無いが、Windows 7だとどうなるのかと。

 ・・・え、だって、XP/2003とWin7/2008R2って普通にWindowsファイル共有使うだけでも結構パフォーマンス違うじゃないですか。というかXP/2003のWindowファイル共有が遅過ぎるというか。折角クライアントがWindows 7なんだから、ファイル共有も速くしたいでっせ。

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