Windows 8.1でのネットワークの場所(「プライベートネットワーク」等)の切替方

 さてさて。
 Windows 8/2012シリーズのコンセプトテーマは「クソGUI」だと信じて疑わない今日この頃ですが、今回はこのblogで極希に出てくる、訊かれたので答えるネタ。

 Q:Windows 8.1だと「プライベート ネットワーク」「パブリック ネットワーク」の切り替えはどうやるの?
 A:PowerShellで、但し要管理者権限。若しくはレジストリ書き換え。

 GUIにはそもそもこれをサクっと切り替えられる場所が無い気がする。これ酷くね?
 まぁ合わせ技というかあちこち設定を変えると連動して切り替わるようだが、この項目だけ設定変更したい場合には手が無いってことだよねコレ。

 ということで、管理者権限のPowerShellで切り替えるコマンドは以下の通り。

 Set-NetConnectionProfile -InterfaceAlias “名前” -NetworkCategory Private
 Set-NetConnectionProfile -InterfaceAlias “名前” -NetworkCategory Public

 名前ってのはコレね。面倒なので画面ショットで。
 Windows8.1 Control Panel Network Property

 なのでこの環境で「プライベート ネットワーク」に切り替える場合はこうする。

 Set-NetConnectionProfile -InterfaceAlias “vEthernet (Realtek VNIC)” -NetworkCategory Private

 そして現在の設定を確認するにはこんなコマンドもありますよ。

 Get-NetConnectionProfile

 実際に打つとこんな風に出てきます。「NetworkCategory」項目に注目。
 ———————-

 Name : ネットワーク 2
 InterfaceAlias : vEthernet (Realtek VNIC)
 InterfaceIndex : 14
 NetworkCategory : Private
 IPv4Connectivity : Internet
 IPv6Connectivity : LocalNetwork

 ———————-
 コレは「プライベート ネットワーク」ですな。

 ちなみに、もし管理者権限のPowerShellの起動方法が分からない場合は、画面左下のスタートボタンを右クリック→「コマンドプロンプト(管理者)」を起動し、プロンプトで「Powershell」と打ち込むと起動出来ます、はい。

 #タイトルバーに「管理者:PowerShell」と表示されれば起動しています。

 以上、今回はこんな感じで。

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WD製品の低速病について真面目に語ってみる(但し独自研究)。

 Wikipediaだとタグが貼られそうだけど。
 取り敢えず(本人の意志とはあまり関係なく)HDDの数は触っているので、経験則や実際に測ったみた結果等を書いてみる。

 その1◇低速病とは。

 低速病とは、プラッタ記録品質が損なわれうる事態が発生したり、あるいは既に損なわれた場合に、ソレでも記録と再生を続ける為にファームによって移行する「緊急事態」 である。

 但し、以下のようなケースも見られる。

 ・明らかに記録品質が劣化しているのに「低速病」が発動しないケース。
  この状態では短期間のうちにその個体は使用不能となる。

 ・誤動作で「低速病」が発動してしまったように見受けられるケース。
  この状態では後述するタイミングで「回復」出来れば、その後は通常使用可能である。

 その2◇低速病の症状とは。

 低速病には、少なくとも以下の2つの「段階」がある。

 Level 1:書き込み速度が劣化する。正常時の半分、又はそれ以下となる。
 Level 2:読み書き両方の速度が劣化し、2MB/S程度になる。

 それぞれを仮にLevel 1・2と呼ぶ。
 Level 1を経てからLevel 2に至るケース、突然Level 2に至るケース、両方が見られる。

 また、以下のような状況が発生するとファームウェア的にリセットがかかるようで、一時的に低速病が「回復」することがある。
 但し本質的な解決でないため、プラッタ劣化が発生している場合遠くない時間のうちに再び発動する。

 ・ディスクの全消去を行った場合
 ・I/Fを変えた場合(Intel ICHからAMD SBへの接続変更、USB 3.0変換での外付け化等)
 ・電源断のまま長時間放置した場合
 ・ファーム設定を変更するコマンドを外部から入力した場合(キャッシュ制御の有無、騒音制御等)

 その3◇低速病の判定は。

 Level 2の状態では通常使用で明らかな不具合が発生するた詳細は記載しない。
 Read/Writeの極端な速度低下、ATAコマンド応答遅延が発生する。

 Level 1の状態では、書き込み速度を監視することで判定可能である。
 以下はLevel 1の低速病を発症しているHDDに対し、HDDScanで全面書き込みベンチマークを行ったグラフである。
 グラフを見れば発症状況は一目瞭然であるが、一回もエラーは発生しておらず、時間はかかるものの正常完了となる。
 (書込速度の目盛は実際より大幅に速いがこれはHDDScanの誤差によるもの)

WD30EZRX write benchmark with damaged platter

 比較対象として、以下はある程度使用時間の経過した同形式HDDの、正常な状態での全面書き込みベンチマークのグラフである。
 ※購入直後の状態ではもっとなだらかでブレ幅の少ないグラフとなる。

WD30EZRX write benchmark with normal platter

 ※注:
 HDDScanは非常に環境の影響を受け易いソフトウェアのため、この方法で検証する際は他のソフトウェアを動作させない・物理メモリを十分に確保する・負荷の高い常駐ものを止める、等の配慮が必要である。
 また、環境を整備してあっても時折妙な挙動することがあるので(グラフのや数字が非常に不自然になるので数%進めば簡単に判別可能)、その際は一度HDDScanを終了し、システムの電源断→再投入してリトライすると良い。HDDScan.exeの再起動だけでは同一症状が再発することがある。

 その3◇低速病の対処は。

 要するに劣化なので、RMAで交換。

 ◇

 ・・・とまぁ、こんな感じで。
 言っちゃ悪いが、要するにWD Greenの低品質の象徴だよね、というお話でしたとさ。

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微妙に惜しい完成度、CloudFogger。

 最近ふと思うところがあったので、CloudFoggerというOn-The-Flyの暗号化ツールを導入してみた。
 このツール、今のところ英語版しか無いか、特に日本語環境でも問題なし。
 が・・・微妙に惜しい、惜しかったのよこの完成度が。

 このツールのウリは名前通り、オンラインストレージと一緒に使うことを想定していることと、透過的暗号化という技術を実装していること。
 後者はコレ極論言うとrootkitなんかにも使われている技術で、ユーザから見ると暗号化されているファイルが見えない、つまり意識する必要が無いということですな。

 ところがこの透過的暗号化技術がどうにも惜しいことに。
 この機能とDropboxは相性が悪いらしく、更新されたファイルがアップロードされなかったり、といった事態が頻発。同期が取れるのが大前提のオンラインストレージでこれはキツい。

 結局、少なくとも現時点のDropBoxとの組み合わせでは、透過的暗号化機能は使えないということに。

 とはいえ、フォルダリストに暗号化済ファイルしか見えなくとも特に困らないワケで。
 Auto-Foggだけ切ってそのまま使い続けています、はい。

 #しかしまぁ、やれ認証だ暗号化だと、便利になってんだか不便になってんだかね。

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動いている環境を触っちゃいけないよ、の見本みたいな話。(BIOS更新で起動不能に、再び)

 ・・・やっちまいましたよ。

 手元のSupermicro X9SCM-Fに新しいBIOS(ivy対応分ね)が出てきたので、取り敢えず何も考えず当ててみたんですわ。
 そしたら。
 起動しなくなりました、えぇ。つかWindows起動画面にすら辿り着かない。
 
 まぁその後、30分ぐらいあーでもないこーでもないとした結果、結論。

 X9SCM Ver2.0a BIOSでは、Marvell 88SE9128のAHCI BIOSが刺さっているとそこでハングする。

 #恐らく同系のX9SCL等も同一。

 以前のBIOS(Ver 1.10)では「挿してるとBIOS画面には入れないが、使う分には普通に使える」というまあ何と言いますか的状況だったのだが、Ver2.0では決定的に不仲になってしまった模様。メモリ空き領域とかの問題では無く、純粋にケンカ状態。
 ・・・というか、IntelのuEFIってLegacy BIOSでINT 19持ってるデバイスとかBIOSに優しくないよね・・・。

 ちなみに、Marvell 9128の下にぶら下がってたHDDはRocketRaidの空きポートに移動したので、差し当たっての障害はクリアしたが。
 RocketRaidってSMARTのRAW読みが出来ないのが残念感を醸しております。

 #昔のAdaptec RAIDは論理状態に関わらず全ポート全物理ディスクのSMARTがRAW読み出来たんだけど、PMCチップになってからはどうなんだろ。

 まぁこういうことがあるので、皆さんもBIOS等をアップデートする際は気をつけて下さいな、という話でした。

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久々に見たなぁこういうの…

 いわゆるハズレ品だよねこれ。
 製造日は約2年半前。シリアルは隠しているが、限りなく「初物」に近い。

 ちなみに使用時間が妙に短い割に電源投入回数が多い、とはいってもそもそも使用時間が妙に短いのは、このディスクが物置のような使われ方をしていたから、とのこと。

 #いわゆる「殻割り」して中身をSATAに直接繋いで見てます。
  で、こんな状態からデータサルベージって言われたって・・・。
  というか、普通の人相手に「巡回冗長検査(CRC)エラーです」って表示しても、取り敢えず「何か出てるけど読み方分からないし」ってことになっちまうのよね。

 気を取り直して。
 値を見れば、しきい値を割った05も刺激的だが、C4が1ってのもあんまり見られる値じゃない気がする。
 C5も3桁(0x113=275)行ってるし、C6もあっさり100越えてるし。
 自分が普段管理しているモノはここまで悪化する前に交換されてしまうのが普通なので、ある意味新鮮です、はい。

 まあ、HDDがホントにダメになるとこうなります、の見本のような画面ということで、一つ。

 #あと、無くしたくないデータのバックアップは必ず取りましょう。
  HDDもSDもDVD-RもBD-Rも、意外とあっさりダメになるものなのよ、いやホントに。

CDI Image with Broken HDD

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