Seagateの「決断」とSSDと。

 さて、本日は手元のWD30EZRXが突然死したのでちょっとHDDの話でも。

 #つーかRead中に突然エラー吐いたかと思ったらそのままカツンと固まって、その後はキュンキュン言うがスピンアップせず、ATAコマンド応答も戻らず。
  まぁWD GreenはそういうHDDなんだけど、それは横に置いといて。

 今回のお題は、Seagateの一連の動き。
 ノート用7200rpm HDDの生産完了予定と、Hypbrid HDDの正式発表について。

 いよいよSSDの影響をまともに喰らい始めましたな、と。
 Seagateとしては複数モデルの作り分けにカネのかかる物理メカ部分は一種類の共通にすることで量産効果と設備投資軽減を狙い、種類増やしてもコスト負担の少ない電子基板のバリエーションでラインナップをを作る、という方向性になりました、ですか。
 ある意味思い切った舵取りで、Seagateの目論見通りに皆さんがHybrid HDDに喰いつけばWDも間違いなく追随するのは目に見えてますな。

 ちなみに、個人的にはHybrid HDDには否定的。以下、私見。

 ・性能にカネ払う層は一足飛びにSSDに行くんでない
 ・容量だけ欲しいならHybridでない低価格品を買うでしょう
 ・信頼性が欲しければエンタープライズ品かアレイ組むか

 少なくとも自作市場じゃHybrid HDを買う客層が居なくね?ということで。

 とはいえ、メーカ製PCになら採用される可能性は結構あるかも。
 うっかりHPとかDELLとかの量販モデルに採用されたら、それがメジャーデビューですかな。

 まあ最近はハイエンドはSSD+HDDのデュアル構成が当たり前だから、採用されるとしたらミッドレンジ~低価格モデルだとは思うが。

 ・・・ということで、技術的には興味が向かないが商業的には成り行きに結構注目しているHybrid HDD。
 メジャーになるのか、それともSSD時代前夜の徒花になるのか。

 さあ、どっちだ。

Share

Seagateのデスクトップ用4TBは5900rpmな件。

 さて、WDの方が先に来るかと思ったらSeagateの方が先に来ました、デスクトップ用4TB HDD。「ST4000DM000」。

 これでニアラインは全メーカ揃いつつもデスクトップではHGST独占という状態が崩れる・・・のは良いのだ、けど。

 スペック見てびっくり。コレ、Barracuda Greenというか、SpinPoint ECO Greenの血統ですよ。
 恐らく回転数は5900rpm。
 わざわざ「Desktop HDD」なんてヘンテコな型番付けたのもそういう理由ですか。

 にしても、折角Greenを引退させて7200rpmに揃えたと思ったら速攻でコレですか。
 やっぱり1TBを4枚重ねて7200rpmで回すと振動とか軸のブレとか、その辺りがコストとの兼ね合いで問題になるのかねぇ。ニアラインみたいに高く売れないし。

 にしても、思ったより(まだ入手可能な)HGST 4TBの箱入と値段差無いのね。
 これだと回転数と保証考えたらHGSTの方がいいや、という人も結構居る気がする。

 まあ、初物価格が過ぎてからが勝負か。HGST 4TBがいつまで買えるかも分からんし。
 そして、夏以降と言われているWD Green 4TBに対する「初値キャップ」になる訳で・・・さて、WD Green 4TB、¥いくらで出してくる?

Share

HDDの二極分化は進む。

 個人的には「そうきたか」という展開。
 WD Greenの選別品=WD REDに続いて、Barracudaの選別品がConstellation CSとして登場、アキバにもお目見えしたとのこと。
 まぁ元々Barracuda 7200の選別品をBarracuda ESとして売っていたので、原点はこちらというのが正しいのかな。

 にしても、今時の仮にも「エンタープライズ」品でAFRが1%超ってのは正直どうかと思うが、まあ「使い捨てディスク」ってことなのでしょう。
 仕様的にもターゲット的にもそんな感じだし、保証も3年しか無いし。
 Samsungの血統がいよいよ「エンタープライズ」を名乗ってしまいますよ、と。

 ちなみに、同時発表されたConstellation ES.3は写真見るまでもなくスペック的に「Seagateの血統」。
 ということで、これで判明したのは、SeagateもWDもこれからは同一の「2血統戦略」とも言える戦略をとるということ。

 ・WD → 廉価品=従来WD、高価格帯=従来HGST
 ・Seagate → 廉価品=従来Samsung、高価格帯=従来Seagate

 こう並べてみると、割と理に叶っているというか。

 #つか東芝どうするんだ。こうなると価格で対抗しようがないんでないのコレ。

 しかしまぁ・・・このSSD全盛期、IO絶対性能では勝ちようがないHDDには「信頼性」しかウリが作れないと思うのだが(磁気記録の歴史と実績ナメるな)、現在の販売価格ではその「信頼性」も作れない、というのが正直なトコなんだろうな、と。
 「アキバで一番売れている」HDDと高価格なエンタープライズHDDとの、絶対的な信頼性と価格の差を見るというか実感するにつけて、何だかなぁと思ってしまう管理人でしたとさ。

 #なので管理人のPCはノート以外全てRAID-1。これでもエンタープライズHDDの1台よりは安いし。

Share

Seagate HDDの保証期間がWDと同等に。

 巷で全然話題になっていないようなので書いてみる。

 以前に「1年間」という驚異の保証短縮をかましてくれたSeagateだが、いつの間にか「WDとタメ」レベルに保証期間が戻っているという。

 で、この「保証期間が延びた」HDDが漸く国内でも出回り始めた模様。
 何しろ国内流通のHDDはヘタするとメーカ出荷から3ヶ月以上経っていたりするのだが、最近のアキバ店頭を見る限り、流通在庫の入れ替わりはほぼ完了した模様。

 ちなみに伸びたのはこんな感じ。
 メーカ出荷日が2012/6/30以降ね。

 ニアライン(Constellation) → 5年
 デスクトップ(Barracuda)→ 2年
 パフォーマンスデスクトップ・パフォーマンスノート(Barracuda XT・Momentus XT) → 3年
 ノート(Momentus)→ 2年
 組込用(Pipeline)→ 3年

 WD製の同等品とほぼ同じような感じですな。XTが5年ない(WDで対応するのはBlackシリーズなので)けども。
 ま、あの保証期間じゃWDに勝てないと漸く気づいたんでしょうな。

 というワケで、以前より少しは買い易くなった模様。
 値段もいい感じに崩れてきたし、そろそろ4TBモデルの噂もあっていいと思うんだけどね。

Share

取り敢えず保証が3年あったらまた違った印象になると思うのだけど。(Seagate 1TBプラッタ Barracudaを手に入れた… )

 さて、容量単価で見ると依然として去年の倍近くを維持しているHDDネタ。

 このところイロイロあったので敬遠しまくっていたSeagateのHDDなのだが、HGSTが品薄で入手困難という緊急事態を前に、仕方なく買う羽目になってしまったのがBaracuda。7200rpmで1TBプラッタな品でございます。

 ちなみにSeagateのデスクトップは今年製造のHDDからは1年保証になっていて、実際には昨今の流通事情を考慮してか製造日から1年+2ヶ月程度のRMAが設定されているのだが、流通在庫の中には昨年12月製造品が未だに少数(だと思う)残っている模様。
 というのは、例によって複数個仕入れたら「何台か」製造日が昨年12月になっていて、そちら方はRMA期間が2年分付いていたので。

 #値段のせいで以前ほどは数が出てないことなのかな。

 で・・・届いたので義務として軽くベンチ。
 まぁ既にあちこちにベンチ結果は出ていて、同じ傾向しか出なかったので特別書くこともなく。
 取り敢えず、同じ1TBプラッタの日立ドライブと比べると、物理特性はもう殆ど一緒と言って良いが、キャッシュ周りの挙動は一方上ですな。体感出来る差が出る程とは思えないが、ベンチではソフトによっては結構「盛った」数字が出るので、メーカの売り文句もまぁ嘘ではない模様。
 発熱も7200rpmとしてはかなり抑えられている方では。

 ◇

 で、「真っ当に動いていればそんなに悪くも無さそう」なのだが。
 「真っ当に動いていれば」ってトコロが・・・ね。

 取り敢えず、病気持ちファーム問題は既に発生。
 さっさとアップデートしましょう。環境によっては起動不能になるって、結構深刻なバグだと思うよ?

 あと、これもファームにも依るようなのだが、高負荷下で挙動が怪しいって話も。
 7200.11から続くSeagateの悪い伝統がまた出ちゃっているのかね。
 7200.12の末期にはだいぶ大人しくはなったんだけど、代替わりしてまた悪い癖が出たのかね。ファームが上がっていけばそのうち収まるのかな。

 そして更に、気になるのがRMA期間の短さ。
 何で1年にまで縮めちまったかなぁ。せめてWDと同じ2年で踏み留まって欲しかった。
 というか、このHDDの稼働想定時間っていったいどれだけなんだか。

 ◇

 というワケで、1TBプラッタのBarracudaは性能面では悪くないものの、いかんせん過去のSeagateの実績が輝かし過ぎる上に保証も短いために、素直に評価も出来ないのが厳しいところ。

 取り敢えず自分が個人で買うとしたら、延長保証の付与を考えて、更にサポートに定評ある大手販売店で購入するでしょうな、という印象を持ちましたな。
 いやね、あくまで個人的印象だけど、2年目の故障って割とよくあるよ?

Share