東芝の3.5インチHDDがホントにIBM~日立の血統な件。

 さて、本日東芝からデスクトップHDDのラインナップが発表されました。

 で、写真を見たら・・・これどう見てもDeskstar。更に仕様見たら、HGST時代のニオイがぷんぷんと。
 プレスリリースには「旧WDの設備を利用して」とか書いてあるし。

 ということで、HGSTの血統は東芝に受け継がれたことがほぼ確定、と。WDがこの先HGSTを完全に解体して自社ラインに組み込んでしまっても、血統は残りました、はい。

 但しよく見るとカタログスペックが違う。で、相違要素を見比べるに・・・3TBモデルは7200rpmもCoolSpinも(旧3000より)プラッタ枚数が減ってる気がする。そうなると7K4000で採用済の800GBプラッタの4枚構成かね。旧3000は600GB×5枚プラッタだったけど。

 まあしかし、こうなると気になるのは実物の品質ですな。血統はそのままといっても、品質がどこまで保てるかというのはオペレーションに依存する部分が大きいし、これから研究開発が続いて東芝の自社要素が入ってくればまたどんどん変わっていく。これで品質の高さも「血統」を受け継いでくれると幸せなのだが。

 #まぁ過去には暗黒期もあったけどさ。暗黒期の再来は勘弁。

 後は・・・保証付けてくれれば個人でも安心して買えるんだが、RMAは仕組みも維持も結構コストかかるようだし、パッケ始めるとこれまたコストがかかるから、これから始めるってのは・・・望み薄、だろうなぁ。う~ん。

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WD REDって・・・大丈夫か?Greenは。

 さて、WDから衝撃の新製品発表が来ましたよ。

 その名もRED。スペック見ても写真見ても、どこをどう見てもWD Greenの選別品に別Firmを突っ込んだシロモノですがな。
 ちなみにこのニュースを初めて見たときの当方の感想。

 「うわぁ、あのWD Greenから選別品抜いたら残るのカスだけじゃん」

 まあこの辺りはさすがにWD側も気をつけるだろうが、ソレは兎も角。

 冷静にスペックを読むと、これの3TB品はWD初の1TBプラッタ×3枚構成の模様。
 1TB品は既にWD Greenで採用されている1TBプラッタの1枚ですな。
 そして2TB品は・・・重量からすると3TBの選別落ち品っぽく見える。

 #てことは、間もなくWD Greenの3TBは1TBプラッタ3枚構成に切り替わりますな。

 にしてもどうなんだよコレは。言うなれば「偽ニアライン」。
 品質も価格も保証も従来の「ニアライン」と「デスクトップ」の間を行く、新種のジャンル。

 説明書きを読む限りでは、WD Greenの癖のあるFirmを抜いて比較的素直なFirmを突っ込んであるだけの模様。
 保証も3年とやや中途半端な感じで。まぁこの構造とプラッタ品質では5年は保証できないってことね。

 ◇

 ・・・ん~、いわゆる新ジャンル。
 他社が追随するのか、それ以前に売れるのか。

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ニアライン兄弟モデルがあるかでHDDを選ぶ、という提案。

 HDDネタ連投入。
 今回は、前回よりも簡単に簡易的にデスクトップ用HDDで「品質」を判別する方法。

 ・同一回転数で同一プラッタ密度のニアラインHDDが存在するかどうかを確認する。

 基本的にニアラインというのは品質要求がデスクトップとは別格
  →同一回転数で同一プラッタ密度のニアライン製品が存在するということは
   →ニアライン用の品質を満たすプラッタが一定数は確保出来る程、生産と品質が安定している

 という考え方ですな。
 実際、そんなに大きくハズレてないと思う。
 具体的には、WD BlackとWD RE4、HGST 7K2000とA7K2000、HGSTの7K3000とA7K3000、この辺り。

 あと、もう一つ挙げるなら

 ・同一メーカ内で最長の保証が付いていることを確認する。

 これもアリ。メーカにとって保証なんてのはコストでしかないので、長期保証が出来るということはそれだけ故障するリスクを低く見積もっているということ。
 WDなんかはこの辺り分かり易い。デスクトップでも上位品にはニアラインと同一期間の保証が付いているので。

 ◇

 さて、2回続けて「提案」しておいてナンだが、この法則には大きな欠点が一つ存在する。

 「この法則に則ると、デスクトップ用で買えるHDDが殆ど無くなってしまう」

 まあ取り敢えず、個人的には「迷ったらHGSTの箱入り買っとけ」と言っている今日この頃。
 価格は高いが品質は相応だと思うし、3年の保証も付いているし。

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プラッタ品質でHDDを選ぶ、という提案。

 何だかこのところHDDネタが多いような気がするが、今日もHDDネタ。
 本日のお題は最近あまり良い話を聞かないデスクトップ用HDDの選び方。

 最近は兎に角ベンチ(外周部)と価格しか取り上げられていない気がするのだが、個人的には一番重視すべきは品質なような気がする。
 とはいえ、HDDは生鮮野菜と違って店頭で見比べてもどちらが良いものかなんて分かるモノではない。

 そこで、HDDのコア部品というか生命線、記録媒体の円盤であるプラッタの品質を「実績から」評価してみるのはいかがでしょう、というのが今回のお代。
 そして以下は、当方の独断と偏見による「各社プラッタ品質ランキング」。
 安定した実績のあるプラッタを採用したHDDの方が、そうでないものよりきっと高品質。

 ◆安定している

 Seagate 500GBプラッタ(後期)
 HGST 400GBプラッタ

 今のところ、この2つは「ガチ」で安定鉄板と言える品質。
 Seagateの500GBプラッタは安定するのにやや時間がかかった上ファームでやらかしたりしたが、いい加減落ち着いた様子。

 ◆安定している模様

 HGST 600GBプラッタ
 WD 500GBプラッタ(後期)

 HGST 600GBは次期鉄板候補。まだロングランの実績が乏しいので断言は出来ないが、これがダメだと3TB世代に選択肢が無いことになってしまう。
 WD 500GBプラッタも後期ものはまぁまぁの模様。HGSTやSeagateと比べるとどうにも実績が少ないのだが。

 ◆ややヤバい

 WD 667GBプラッタ

 値段以外はあまり評判の良くない大容量WD Green、値段なりの品質という感じで。
 この667Gプラッタについてはいわゆる「初期ロット」の後も、生産時期によって品質差が激しいという印象が。
 まあ全般的に「低い方で」というのは押さえるべきポイントかなと。

 ◆かなりヤバい

 WD 750GBプラッタ

 WD Greenの3TBについては、750GBプラッタは品質に問題あり、としか思えないボロボロさ。
 更に生産時期による品質のバラツキも大きいと言わざるを得ない。「大ハズレ」ロットは確実に存在する。
 流石にここまで酷いとFirmwareの方で色々工夫して頑張ろうとしているようなのだが、とはいえ。

 ◆現状評価不能(実績不足)

 HGST 1TBプラッタ/800GBプラッタ
 Seagate(SAMSUNG) 1TBプラッタ
 WD 1TBプラッタ

 1TBプラッタは今のところ全然実績が無いので、ノーコメント。密度なりの速度は出ているようだが。
 800GBプラッタはニアラインも来ているので将来を期待してはいるが、未だ初物の範疇なので何とも。

 ◆現状評価不能(情報不足)

 Seagate 600GBプラッタ

 コレについてはホントに情報不足で何とも言えない。
 海外では兎も角国内でどれだけ出たんだ?

 ◇

 以上のような感じで。

 あと、これは面白いところなのだが、同一メーカでも密度が変わる度にプラッタ品質というのは全然変わる。
 例えば、現在ボロボロのWD 667/750GBプラッタだが、1TBプラッタになった途端いい感じになる、ということすらあり得る。

 そして、逆もあり得るから困る。
 ・・・HGSTのプラッタ品質、大丈夫だろうな・・・。

 とまぁ、今回はこんなグダグダな感じで。

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久々に見たなぁこういうの…

 いわゆるハズレ品だよねこれ。
 製造日は約2年半前。シリアルは隠しているが、限りなく「初物」に近い。

 ちなみに使用時間が妙に短い割に電源投入回数が多い、とはいってもそもそも使用時間が妙に短いのは、このディスクが物置のような使われ方をしていたから、とのこと。

 #いわゆる「殻割り」して中身をSATAに直接繋いで見てます。
  で、こんな状態からデータサルベージって言われたって・・・。
  というか、普通の人相手に「巡回冗長検査(CRC)エラーです」って表示しても、取り敢えず「何か出てるけど読み方分からないし」ってことになっちまうのよね。

 気を取り直して。
 値を見れば、しきい値を割った05も刺激的だが、C4が1ってのもあんまり見られる値じゃない気がする。
 C5も3桁(0x113=275)行ってるし、C6もあっさり100越えてるし。
 自分が普段管理しているモノはここまで悪化する前に交換されてしまうのが普通なので、ある意味新鮮です、はい。

 まあ、HDDがホントにダメになるとこうなります、の見本のような画面ということで、一つ。

 #あと、無くしたくないデータのバックアップは必ず取りましょう。
  HDDもSDもDVD-RもBD-Rも、意外とあっさりダメになるものなのよ、いやホントに。

CDI Image with Broken HDD

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