らいこむの勝利?

 さて、中国で今頃どうなっているのか、なNORCO-4629。
 それは兎も角。
 以前からコレの同等品ということでDAT Optic等からファン付のボードが出ているのは知っていたが、国内でまともに扱っているところを知らなかったのですよ。

 ところ、が。JDSという聞きなれない会社が国内代理店をやっているというブツが某店に入荷したということで、痺れを切らして購入してしまいました、PE-124R5。
 いったい自分はeSATAにどれだけカネかけているのかと。

 まあそれは兎も角。
 ボード自体は玄人志向でお馴染みのLycom製ですな。
 サイト行くと「8層基板!」とか書いてあったりするが、それは置いといて。

 モノ自体はSiI 3124+intel 41110という、NORCOなんかと全く同じ構造。
 違いは基盤デザインぐらいで、こちらは爆熱41110上にファン付。
 このファン、静かなのは良いのだが本当に冷えているかは不明。一応回ってはいるし、触ってみたところ無いよりはマシ。

 ということで、手元のM3A79-T Deluxeに導入・・・っとと。
 一番下のPCIeスロット、モロにFDDケーブルと干渉しますやんか。
 だぁからASUSはスロット配置センス無いって言うのよね・・・とそれは兎も角。
 仕方ないのでFDDは外して、電源ON。

 ・・・あの、普通に認識しますよ?え?
 普通にx8で動き始めましたよ?

 ええ゛え゛え゛え。

 ◇

 ちなみに単純な速度ベンチではRocketRaidの方が速い模様。
 PM経由のReadで215MB/S程度しか出せず、PMの限界にはまだ多少余裕があるように見える。

 あと、BIOSは普通に書き換え可能。Baseにしても良し、RAIDにしても良し。

 ・・・で、同じキーコンポーネント構成で、NORCOだと駄目でコレだと行ける、その違いは何なんだろ。

 ???????

PE-124R5

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RocketRaidとPMP。

 さて、RocketRaidネタは続く。
 前回は単発HDDを接続しただけの環境だったので、次は3726(PMP)経由での挙動をチェック。
 ということで、まずはガサゴソと繋いで・・・と。

 HDD3台では実測230MB/S超を確認。ふむ、PMPチップの速度限界までさくっと出てます。
 ついでなので、PCIeリンクをx1認識に速度落として(2300相当にして)チェック。185MB/S、こんなもんか。

 ちなみにシステム負荷は普通のIDEよりちょい重い程度(IDE互換@SB750でHDTune3.0~3.2%、mv_sataで3.6~3.8%)。
 SiI3132がひたすら遅いとはいえ、SiI3124から引き継いだ「内部SCSI互換構造」のお陰でシステム負荷が1.5%程度に抑えられているのに比べるとだいぶ落ちるが、かといって特別高いというワケでもないので、こんなもんか、と。

 但し、HDDの認識は明らかに遅い。単発の時はSiI3132と大差ない認識速度だったが、PMPの認識は非常に遅く、「あれ?」という感覚が。
 ちなみにこの認識の遅さ、起動時のBIOSによる時も感じたが、Windows上からの認識は更に遅い。せっかちな人はイラッと来るかも。

 ともあれ、PMP使用時も危険なダイアログが(HDDの数分だけ)表示される以外は特に何も問題なく、普通に使えていますな。
 これでダイアログメッセージ抑止さえ出来れば、全く普通にガッチャンコ出来る拡張SATA I/Fとして使い物になるのに。あぁ勿体ない。

#ちなみにサポートには既に英文メール投げてみたが音沙汰無し。
 これは大人しくNORCOが790FXで使えるようになるのを待つしかないか。

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RocketRaidとmv_sata。

 さて、eSATAで速度が欲しいぞ大作戦。
 ちなみにNORCO-4629はEMSでASUS Support@中国に旅立済みです、えぇ。

 え、っと、話を戻して。
 某所で中古のRocketRaid2310が並の価格で、同じく中古の3Ware9650SE-2LP(ボードのみ)が捨て値で出ていたので、取り敢えず回収してみた。

 で、3Wareの方は取り敢えず完動を確認して終了。取り立てて使う予定も無かったのでストック行き。というかこれ、いくらボードOnlyだからってこの値段は無いだろ・・・。

 #というぐらいの捨て値だったのであり。
  新品の価格とモノの良さ知ってる人なら多分誰でもぶっ飛ぶ価格。

 さて、ここからが本題。

 HighPointのエントリーRAIDカードは、基本的にMarvellのSATAチップにHighPointのオマケが付いている構造になってます。HotSwap制御とかはHighPointのオマケなチップが頑張っているんですな。

 で、ドライバの方もこれに準じた構造なんですな。具体的には、RocketRaidのドライバはMarvellのmv_sataをベースに、HighPointのオマケを制御する部分が追加されている、と。
 更に、このHighPointのオマケ部分の制御はドライバに加えシステムにインストールされるサービス(hptsvr)が重要な役割を担っております。これホント。
 逆に言うと、hptsvrを止めてしまえば、その挙動は限りなく素のmv_statに近くなるワケですよ。

 とまぁ、ここまでは良かったのだ、が。
 以下、実際にhptsvrを止めてみた結果。

  • HotPlugは黙っていても認識される。
  • Fixed Diskで認識されてしまうため、取り外しが出来ない。
  • デバイスマネージャから削除しても、取り外せない(再起動を要求される)。

 最後のが致命的。
 mv_sataはちょっと前のドライバは切り離しが出来ないのは知っていたが、どうやら最新のドライバでも切り離しが出来ないらしい。
 ちなみにHotSwap!でも無理。何故かって、再起動を必ず要求されるので。

 一方、hptsvrが上がっていると、以下のような状況に。

  • HotPlugすると「何か繋がったぞ※1」に続いて「初期化するの※2」と訊いてくる。
  • Fixed Diskで認識されるが、Manager画面から普通に取り外し可能。

 ・・・ちなみに繋いだ時のメッセージ、ご丁寧にも台数分出ます。PMPの先に5つぶら下がっていると、5つ分。

 しかもこのメッセージ、とてもトラップ度が高い。
 まあ「何か繋がったぞ」は特に問題ないのだが、続く「初期化するの」は超危険。デフォルトが「はい」になっているため、余所見しているとうっかりデータの入っているHDDを初期化しかねない。

 ◇

 結論。

 RocketRaidはSiI3124の代わりには、余程頑張らないとならない。

 ・・・にしても勿体ない。
 逆の見方すると、HotPlug時のダイアログさえ出さず、自動的にLegacyで認識して動き続けてくれれば、何の問題もなく使えるということも確認出来たんですな。HotSwap出来るし。

 #HotSwap!は使用不可。Disk障害と勘違いされて五月蠅いブザーが鳴る。
  純正ユーティリティで出来るんだからHotSwap!無理して使う理由も無いし。

 この程度の実装、小手先でどうにかなりそうなんだがな・・・。
 起動する時のオプションで抑制するとか、実装してくれないかなぁ。
 こっちもTechSupportに問い合わせしてみるかね。

 ◇

 あと、おまけ。
 RocketRaidでコレということは、ほぼ確実にSONNETのTempoでも駄目だということ。
 アレに関してはWindows版は何の捻りもないmv_sataドライバということが判明しているので。

 ・・・え~っと、PMP使いながら通常フォーマットのHDDをがっちゃんがっちゃんするには、遅い3132で我慢するか、システム交換して3124をPCI-X相当で使うか、しか無いのか、つまり?
 そうなると、Opteron機(nFPro)でもまともに動かなかったりしたということで、オチはもうXeon 35xx+Supermicro X8SAX (若しくはAsusのP6T6 WS Revolution)という、余裕で¥10万円なコースしか残ってないんですが・・・。

 後は、SATA3.0をきっかけに、SiliconImageがNative PCIeな3124の後継チップを出してくれることを期待する・・・のはさすがに厳しいかね・・・。何だかんだ言ってMarvellが市場の殆ど持って行ってるもんなぁ・・・。

 ◇

※1:Warning : Plugging device detected (‘Device-Name’ at Controller[Num]-Channel[Num]) If you want to plug an array, please rescan devices until all array member disks plugged. [OK]

※2:Information : The hard disk inserted has been used in other controller or has data ini it. It will be treated as legacy. If you want to use it in a RAID, the hard disk needs to be initialized. Do you want to initialize it now? [[Yes]] [No]

3ware and RocketRaid

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問題は790FXかBIOSか。

 現行のAM2用チップセットとして790FXと780aを見比べた時、個人的には明らかに790FXの方が上位だと思う。
 理由は一重に、バス帯域が圧倒的に広いこと。NF200なんてズルせずにPCIeをきちっと40レーン引き出してる。
 対する780aだが、NF200で誤魔化す前は22レーンしかない。NF200で+16レーンの「かさ上げ」をしても、まだ2レーン790FXの方が多かったりする。

 なので、先日M3A79-T(AMI BIOS)とM3N-HT(AWARD BIOS)が並んでいた時、迷うことなくM3A79-Tを選んだ。

 ・・・ところ、が。
 その自慢の広帯域を活かすべく、PCIe x8のSATAカードを突っ込んだら・・・
 見事に認識しないのですが。あう。

 ちなみにモノはNORCO-4629。
 以前ネタにしたPCI-Express Bridge+SiI3124のカードが、何故か手元に(爆)。なんとマザーより高かった。

 とはいえ、ワイヤレベルでは認識していないワケではないのですよ。BIOS画面に、PCIeの帯域を設定する項目が表示されたので。
 これ、BIOSが少なくともx8のカードの存在を認識していないと出てこないのよね。

 しかし・・・リソースは何も割り当てられていない。正常に割り当てられればI/OとMemory Windowが用意される筈なのだが、どちらもさくっと無視されている。

 ん~~・・・どうしてくれよう。

 ◇

 頭痛いのは、某所にこっそりこのカードを持ち込んで試してみたら、Intel 3000のサーバ(Phenix BIOS)ではこれ普通に使えるのよね。しかもICH側x4、MCH側x8、どちらでもOKときた。
 ところが、同じくサーバでもnForce Professional 3400(AMI BIOS)のモノに突っ込んだら、こちらもウンともスンとも言わない。x16とx8と、どちらのスロットに突っ込んでも駄目。なんてこった。

 ・・・AMDは駄目ですか?それともAMI BIOSが駄目なんですか?ぁぅぁぅ。

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Sil3132遅いよ伝説。

 さて、PCI-ExpressでSATAを増設しようと思ったら。或いはeSATAを増設しようと思ったら。
 安くて入手し易い一品、Sil3132。
 PMPにも対応して、HDD多数接続にも対応。いい感じ。

 ・・・なのだが、ドライバが悪いのかハードの出来が悪いのか、よく「速度が出ない」という話を聞く。
 特にWindows環境ではドライバがタコなんでMacより速度が出ないとか何とか・・・。
 で、実際どれだけ出ないのか、ベンチしてみましたよ、と。

 その1。1ポートあたり。
 ポートの先にはSil3726があって、HDDが複数ぶら下がっている。
 なので、HD Tuneを複数起動して、複数HDDに同時アクセスをかけて合計値を見てみる。

 結果:110MB/S。遅ぇっ。

 その2、1枚あたり。
 このボードは2ポートあるので、両方にHDDぶら下げて先程と同じようにベンチマーク。
 結果:140MB/S。こっちも遅ぇっ。

 ここで念のため断っておくが、110MB/Sという数字はSil3726の速度限界ではない。
 少なくとも200MB/S程度は出せるというのが色々触ってみた感覚なのだが、細かいベンチを取ってるサイトを見つけたのでリンク。

 SiI3124とポートマルチプライヤによるRAIDの構成例
 >http://ettcweb0.aa0.netvolante.jp/tips/SiI3124RaidExample.html

 Readで230MB/S、Writeで216MB/Sという数字が。3726、意外と優秀だ。

 ということで、結論。
 Sil3132、やっぱり遅い。
 最近じゃピーク速度で110MB/Sなんて突破するHDDが珍しくないので、これじゃダメだよ、みたいな。
 あと、2ポート分散しても140MB/Sってのは正直、かなりイマイチ感が。

 速度がどうしても必要というなら、Sil3124にPCI-Bridgeかましたボード使うしかないのかしらん、やっぱり。
 そうなるとボードも高いし(¥25Kは切らない)、PCI-Express Bridgeは鬼門だし(特にAMD系にとっては(ぉ)、それ以前に入手困難(このテのものは大得意なOLIOSPECですら入荷未定)なんだよなぁ・・・と。

 かといってそれではHighPointのRocketRaidはというと、アレはRAID特化型カードなので、Sil3124のようなお手軽抜き差しが出来ないし。

 そのRocketRaidと同じMarvellチップ繋がりで探してみると、Adaptecの1430SAは安いがPMPに対応していないのが致命的。

 同じくMarvellチップの本来Mac向け、SONNETのTEMPO SATA E4PはWindowsでもPMP行けるし、カタログ読む限りではHotSwapも行ける気がするのだが、いかんせんお値段がとっても豪勢で、とてもじゃないがそう簡単に人柱とは・・・。

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