続・物量作戦って有効だよね。

 前回のネタの続き。
 実はその後あっさりは話が進まなかったのであり。

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 その1。コレでだいぶ手間取りました。

 日立LGの4120、これ一時期かなりの数出回った定番ドライブの一つだと思うのだが、そこらにあったUSB変換アダプタが片っ端から撃沈、つーか一つもまともに認識されない。
 それだけなら兎も角、某変換アダプタ(メーカ不詳)との組み合わせで繋いだらBIOSもWinももサクッと固まった・・・キケンだこりゃ。

 最終的にはPCに内蔵し、代わりに松下 SW-9582(DVD SuperMulti)をUSB変換して使うことに。こっちは手元のどのアダプタでも素直に認識しましたな。

 にしても、ここまで嫌われるって・・・Seagateの一時期のドライブもコケるので有名だったが、アレはATA規格を逸脱した信号タイミングが問題だったんで。もしかしてコレも同じ話?

 ◇

 その2。値段の割には優秀な電源です。優秀過ぎて。

 これだけのドライブに電源を供給、となるとお約束なのはATX電源を使うこと。
 Pin13とPin14をショートすれば取り敢えず電源ONになるため、マニア向パーツとしてそういう基板が売られていたりする。

 一方、このテの基板が使えない電源もあったりする。12/5/3.3の全ての電圧回路に対しある程度の電流が流れていないと安全回路が働いて電源が切れてしまうモノで、¥の高いモノ、或いは出力が高いモノに多い。

 ところがというか何というか、手元に転がっていた玄人志向のKRPW-J400W(Enhance ENP-5140GH)もこの「安全回路が働いてしまう」ブツだったことが判明。数秒で勝手に切れてしまう。
 仕方ないのでそこらから掘り出したAntec EA-430Dを繋いでみると、こっちは全然OK。

 ・・・まさか400Wで電流監視保護回路が付いてるとは思わなんだ。部品も割と頑張っているし、やっぱりKRPW-J400Wはコストパフォーマンスの高い電源ですな。

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 実は他にも、そこらから拾ってきたUSBアダプタが微妙な具合で故障していて、マウントは出来るが転送し始めるとWinごと固まる、という症状が発生したりとか。

 #またコレの切り分けがまぁ時間がかかったんですよ。
  ドライブもアダプタもそこらにあったモノなので、どれ一つとして「絶対大丈夫」というシロモノが無い上に、↑みたいな「相性」ってセンもあったので、結局総当たりしたんですわ。

 まあそんなこんなで、漸くディスク読み込み準備が整いました、という話でしたとさ。

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Barracuda LPの、ちょっと珍しいかも知れない故障症状。

 さて、本日もまたまたSeagateのHDDがぶっ壊れたという話。

 にしてもこのblogでは本当によくHDD、特にSeagate製品が壊れまくっているが、一つ留意しておいて欲しいこと。
 ここの管理人の管理下にあるHDDの数は一般的なPCユーザとは桁が違うということ。母数が多ければ故障台数もそりゃ多いですわな、確率論なんだから。普通の人は手を出さないエンタープライズ用HDDもいくつもあるし。

 とはいえこれだけ壊れるのを見てると、デスクトップ用HDDに対する信頼なんてモノを養うヒマはありません、てのもまた事実だったりするんですがね。

 #ガンガン使い込む環境ではエンタープライズ用HDDの耐久力の差は歴然でっせ。
  まあ最初っからそんな場所でデスクトップ用HDDなんて使う方が間違っているのだが。

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 それは兎も角、本日の故障者はBarracuda LP 1.5TB、ST31500541AS。
 このHDDについては「7200.11の1.5TBと同じ構成である375GB/4プラッタ」という話と、「2TB品と同じ500GBプラッタを使った3枚構成」という話があって、どちらが本当なのか未だに分かっていないのだが、それは兎も角。

 ある日突然このドライブ、I/Oが一切固まってしまったんですわ。
 円盤は回転しているし、ヘッドの動く音もする。なのにコマンドは全て通らず。
 アクセスランプは点灯しっぱなしで、システムから見ると突然ドライブが切り離されたのと同じ状態。ダメだこりゃ。

 ♯念の為、熱暴走じゃないですよ。SMART読みでも実機触っても人肌ぐらい。

 仕方ないので良品に交換して、故障品は検査、と。
 普通に動いている端末に繋いで、電源ON・・・あの、SeaToolsがどうのという以前に、BIOSのHDD認識のトコで固まってそっから先に一歩も進まないんですが。アクセスランプ光りっばなしだし。
 どうやら単純に全く無反応というワケでもないのかな、これ。どちらにしろこれじゃ使い物にならんか。

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 ・・・さて、ここまでなら別に珍しい症状じゃないんですよ。
 問題が起こったのは、この後暫くして。

 机の上に文鎮状態でほったらかしにしていたこのHDD、ふと妙な気を起こしてしまい、再度端末に繋いで、電源ONしてみたんですな。

 ・・・え。正常に認識されてるんですが。
 慌ててSeaToolsでチェック開始・・・問題なし。ナンだこりゃ。

 念の為別のツールで全領域対象のRandom R/Wを少しばっかり試してみる。こちらも一切問題なし。

 え゛ー。

 数週間放っておいたら、故障したドライブが復活した?
 何だこの怖い話。

 物理的、電気的に壊れた部分が放置されているだけで復活するワケがない。
 だというのに復活したということは、この個体は「致命的な破損部分は無いが、通常稼動時から極めて不安定でいつコケてもおかしくない」としか考えられない。

 ♯実際最初に発症したのも稼働中に突然だし。
  もしかして机の上で時々(うっかりモノが当たったりした)衝撃を与えられていたから、とか?

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 取り敢えずこんな挙動不審な個体とは二度と関わりたくないのだが、SeaToolsでも問題ないと出てしまっている以上、RMAすることも出来ず。一応3年保証正規品なんですが。

 ・・・どうするかなぁ、コレ。

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Advanced Formant+仮想マシンは要注意、かもしれない。

 今更なんだけど、さ。
 VMware Workstationネタ、続き。

 というのは、つい先日。
 調子に乗ってイロイロ置いていたらHDD空き容量が足りなくなってしまい、仕方ないのでWD20EARS・・・2TBでAdvanced FormantなHDDを導入、VHD置き場を移行したんですわ。

 ところが、その後。何かVMの調子がおかしい。アクセスランプが盛大に光る割に、何かDisk I/Oが引っかかりまくる。OSだけでなく、アプリのパフォーマンスも明らかに落ちている。

 結論。
 Advanced FormatなHDDはVMware Workstationの仮想ディスク置き場には使わない方がいい。

 上にどんなOSが乗るか分からない、というかイロイロ乗せられるのがメリットなVMware環境と、最新のOSでしかパフォーマンスの出せないAdvanced Formatの組み合わせは「やっぱり」ヤバい。

 ・・・まあ原理を考えれば当然なのだが。
 実際使ってみたらかなりトンでもないことになりました、というお話でした、とさ。

#つかここまで強烈に来るモンなのね。
 ちょっと発熱が気になるが日立の7200rpmに交換すべきか?これは。

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2008R2 OS RAIDの落とし穴。

 これって結構大きな不具合だと思うんだがなぁ・・・。

 Hyper-Vを有効にしているWindows 2008 R2 サーバにて
 HDDを追加しBCD(起動構成情報)およびシステムパーティションを後からRAID-1化した場合
  ↓
 追加HDD側のBCDから「hypervisorlaunchtype」パラメータが消える「ことがある」

 当然、この状態のまま追加されたBCD側から起動するとHypervisorが起動せず、従ってHyper-Vも動作せずに大騒ぎとなる。

 ♯具体的には深夜にケータイで叩き起こされるぐらいには。

 解決策はbcdeditでパラメータを追記してあければOK。コマンド1行で解決しまっせ。

 bcdedit /set {current} hypervisorlaunchtype auto

 にしても、bcdedit周りというか起動管理周りというか、その辺りは細かい不具合が未だ多数残ってますな。
 余計なパラメータ突っ込まれたりとか、何故か表示言語が英語に戻ってしまい文字化け起こすとか、さ。

 ・・・というか、MS純正ブートマネージャ自体が未だ不具合てんこ盛りなんじゃないかね、と思う今日この頃。

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 にしても、久々に触ったが、OSに統合されたSoftware Mirror(RAID)ってのはやっぱ扱いがラクね。
 システムパーティションもGUIから簡単にミラーも解除も出来るし、Hardware RAIDでたまに出るRAIDカード故障の心配もする必要ないし。
 これでVerify (Surface Test)が出来れば巷に溢れるSoftware RAIDなんぞ要らなくなるのに、それを実装する気は無いんだろうなぁ>下逸。

 ♯その気があればとっくにやってるわな、ServerでのSoftware Mirrorなんて随分と昔から実装されてるし。

 ちなみに、時々Hardware RAIDは万能だと勘違いしている人が居るが、ンなことない。
 そういうヤツにこそ味あわせたい、これぞHardware RAIDの悲惨コンボ。

 RAIDカード故障→代替品が無しor手配に時間がかかる→データ救出不可→そのデータが緊急に必要

 さあどうするよ?

 ♯Hardware RAID上で重要データを取り扱っている場合、新品予備、若しくは緊急時に借用出来るRAID Hardwareを現用品とは別に必ず用意しておくべし。いやマジで。

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SATA雑音耐性ランキング、ってのはどうだろう。

 放っておいたら4月の更新がゼロになるとこだった、うん。

 さて、特別に高周波を扱っていなくとも、およそ電気信号を扱う人間ならば「(外来要素に依らず)信号の劣化を招く要素」といえば「導体長」「導体質」そして「導体接合部」というのはまあ常識。
 そして、高周波程このような要素について受ける影響は大きい。これもまた常識。

 さて、いい加減6Gbpsも広まり始めているSATA。「普通」の個人用デスクトップで使う分には「真っ当な品質のケーブルを使えばまあ大丈夫」なのだが、世間の魑魅魍魎を相手にしているとそうはと問屋が卸さない事態もそう珍しくしは無いワケで。

 というワケで、このところ「延長ケーブル」「延長コネクタ」を筆頭とする、どう考えても信号品質的によろしくないケーブルを駆使して作業をしていて気づいたのだが。

 ・・・WDのHDDって全般的にSATAノイズに弱くね?

 当然SATAの規格内には収まっているのは思うのだが、問題は信号品質ってなんだろね、という場面で使った場合。Seagate・HGSTと並べると、一番最初に信号周りでトラブルが起こるのは圧倒的にWDが多いのよね。
 特に、WD Greenシリーズはノイズに弱い模様。1mというSATAの規格内でも、延長ケーブルを挟んでしまうと3Gbpsではトラブる場面がいくつも。

 ・・・以前にも似たようなネタを書いた気がするが、その後色々試してみて、疑惑が個人的確信に変わったな、と。

#そいやSamsungのHDDはど~なんだろ。

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