今時個人的に必要な有料・プロプライエタリソフトウェアって。

 そういえば最近、無料で使えるソフトウェアが増えたよね~、とふと思ってしまったり。
 そんな中で、「個人として」敢えて有料でプロプライエタリだけど「日常使いで絶対に捨てられない」ソフトウェアを考えてみた。
 勿論「仕事で使うので入れてる」と「趣味で使うので入れている」は除いて。これ言い始めるとキリがないので。

 ◇Microsoft Windows

 OS。これは「今のところ」デスクトップでは代替しづらい。
 将来は兎も角、少なくともWindowsが8.xを名乗っている間に見捨てるということは無さそう。

 ◇Microsoft Word

 LibraOfficeでは罫線の再現性が壊滅的だったり、日本語周りが厳しいので仕方ない。
 個人ベースでもまともなワープロは無いと結構不便なので。

 まともなワープロとといえば一太郎も十分まともなのだが、いかんせんファイルの互換性がキツい。
 個人だけで使うなら良いのだが・・・。

 ちなみにExcelについては、個人ユースではLibraOfficeのCalcで十分代用出来るレベルだと思っている。
 仕事で使い物になるかと言われると・・・だが。

 とはいえ、Office PersonalでもWordとExcelがセットなので、結局はこの2本はまとめて購入になるのかね。

 ♯Home and Businessだと更にドンでPowerPointとOutlookまで付いてくる。
  OutlookはExchange(互換)サーバがどうにか出来れば使いではあるんだが、Zarafaって真面目に使ったことないのよね・・・

 ◇JUSTSYSTEM ATOK

 ・・・だってMS-IMEがおバカなんだもの、仕方ないでない。
 以前どっかで書いた気がするが、手元のATOKは結構古いので(それでもMS-IMEよりは遙かに良いよ)Win8には対応しておらず、Win8移行ならATOK Passport購入になるのかな・・・とか。

 ちなみに当方は(MSDOS時代)ATOK→WX→(Win移行)→WXG→ATOKとWX系を手懐けていた時期が長い人間なのでMS-IME2003やVer10/10.1(Vista/Win7付属品)は意外と「感覚的に分かる」部分があったりするのだが、それでもWX系の「悪い癖」がMS-IMEになってからどんどん増長している気しかしない。
 一方MS-IME2007から始まったMS系の血筋は本当に出来が悪いとしか。2010で多少マシにはなったが「以前より」レベルを超えておらず、2012(Win8付属品)でも同程度という感想。

 ◇

 ・・・ってあれ、この3つだけ?
 いやね、勿論他にも色々ソフトウェアは使っていますよ。
 プロプライエタリなものもあります、けど無料版で用が済んでしまったり。代表例がコレ。

 ・Avira AntiVirus Free
 →無料なのに有料ソフトに遜色ない検出率の上、動作も軽い。
  AntiVirusの基本機能だけとはいえ、これが無料ってのは凄い。
  え、広告?これだけのもの使わせてもらってるんだし文句言わない。

 他にも、例えばドライブ移行の際にはAcronis TrueImage OEM版(=機能限定版)を使ったりとかしているが、これもWDとかSeagateが「自社製品ユーザ向けに」配布しているものを使うのでやっぱり無料。 
 勿論製品版TrueImageのような高機能は無いが、ImagingとCloneには必要十分なので重宝していたり。

 ♯あと敢えて脱線すると、最近ではソフトウェア音源もフリーなのに良質なものが多数あるので、SONARやCUBASEのバンドル版とフリー音源でも十分に曲作りが出来まっせ。
  ・・・というか、うっかり色々買ってしまうと維持費がトンでもないことに・・・このテのソフトは定期的にバージョンアップがかかるので・・・。

 ◇

 しかしこうやって考えると、「最低限」ソフトにかかる費用って意外と少ないのね。
 まぁ業務と趣味とでバカ高いソフトウェアを触っているから間隔がズレてるのかも知れないが。

 ・・・で、SONARホントに大丈夫なん?
 CUBASEに移った方が幸せとかいう話にならんかあの会社。いかんせん複数回の前科持ちなので。

 ♯結局言いたかったのはコレらしい。

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手元のWindows 2012 Server仮想マシンを2012 R2に更新してみた。

 先日Windows 8.1にアップグレードかけたので、次はこの出番ですな。
 ということで、Virtual Box上のWindows Server 2012も同じように、インストール媒体のsetup.exeを起動する方法でアップグレードインストールをかけてみた。
 こちらも大体45分ぐらいで作業完了・・・環境引継ぎが「あんまりない」レベルだとこの時間がスタンダードなのかね。

 ♯ちなみにサーバだとMSアカウントの作成は要求されません、念のため。

 インストール完了後は例のソレジャナイスタートがデスクトップ画面に出てきたぐらいで、ぱっと見全然違いませんな。
 勿論スタート画面は8.1と同じパターンになっているのだが、Serverだと元々並んでいるアイテムが少ないこともあり、まぁ殆ど見分けが付かないレベル。
 当然ながら、まぁ全く問題無く動いてます、はい。

 ◇

 ところでこの「R2」、世間での正式適用はどうするんだろうね、と。
 今までなら「サーバにアップグレードインストールなんてあり得ない」だったのだが、今回のコレは位置づけ的にもSP程度、という言い方も出来なくもない。
 そしてSPなら(勿論検証はした後だけど)今まででもパッチ当てインストールしているシステムも結構ある筈だし。
 運用中の2012にパッチ当てで2012 R2に・・・はしないかねぇ、さすがに。

 まぁいかんせん、MSが本当に高速サイクルでOSを出していく気かどうか知らないが、今の状況だとクライアント用とサーバ用が完全同期という普通に考えてあり得ない状況なので。サーバOSをそんなにガラガラと更新するなんて、ネタ以外の何者でもないっしょ。

 そもそもそれ以前に、2012で正式運用しているシステム自体少数派だから、そんなの放って(以下略。
 ・・・ってワケにはいかないのよね。2008R2のメインストリームサポートも2015年迄、延長サポートが2020年迄なので、ぼちぼち2008R2の後考えないと、という話も出てるし。

 ♯クライアントのWindows 7も同じ時期だけど、延長サポートが切れる迄には「最後のデスクトップOS」ことWindows 9が出ているだろうから、その時に「そもそもWindowsが必要か」ってトコから移行を考えればいい筈。

 ということで、ラピッドリリースとサーバOSは兎に角相性が悪い、ということで。
 この件、MSはどう解決する気なんだろうね、ホントに。

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手元のWindows 8検証機をWindows 8.1に更新してみた。

 何だかんだと言っているが、個人的には「思ったより早く仕上がったから公開しちゃえ」だと思っているWindows 8.1 RTMのMSDN/TechNet公開。
 取り敢えず来たので、手元のWindows 8 検証機をアップデートしてみることにする。

♯ちなみにハードウェアはA10-5800K+GA-F2A85X-UP4+Patriot DDR3-2133(OC)4GB×2。

 やり方はWindows 8.1 Install DiskのSetup.exeをWindows 8上から起動。
 シリアルキーを突っ込んで、所要時間は45分程。ちなみに再起動しまくり。
 まぁ、この機械は検証用ということであんまり凝った設定を入れていないので環境移行がさっくり終わったが、色々入れている人は環境移行がもう少しかかると思われる。

 あと、御約束だがインターネットに接続可能な環境だとMSアカウント作成を強要される。
 対応策は例によってLAN線引っこ抜きとか、要するに外部と繋がらない状況で作業すれば問題なし。

 ところで、このインストール方法はあくまで検証用ということで。
 最終的に一般ユーザに公開される時にはどういう形になるのか未だに不明だが、個人的にはWindows Updateで来ると思っている。所詮はSP1なんだし。

 ♯というかWindows Storeだと色々とうざったいので。
  この場合Update適用中にケーブル引っこ抜いておけばMSアカウント強制作成は回避ということかね?

 ということでWindows 8.1になりました。
 相変わらず使う気ゼロだがスタート画面は「無印よりは」マシになりましたな。

 ♯まぁ速攻スキップに設定するけど。

 あと、Windows 8系の唯一のウリである「動作の軽快さ」は損なわれていない感じ。
 ならばWindows 8無印に留まる理由も無いでしょう。
 アプリの対応は・・・8に対応してくるアプリ屋だったら8.1にも対応してくるでしょう、普通。

 ♯8を見切ったアプリ屋だってなら知らん。というかそんな会社あるの?

 ・・・ということで、取り敢えずこれだけ。
 正常にアップデート出来ました、特に何も起こりませんでした、以上、みたいな。
 OSの挙動として実に正しいが、blogネタとしては面白くも何ともないですね、と。

 ♯え、無印8の検証?VirtualBoxがありますから。

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Windows 8.1でSkyDrive統合って・・・フル活用されたら世界の携帯回線網が撃沈するんじゃ。

 そろそろBuildの記事があちこちに出てきたので一通り目を通してみたり。
 一途なMSのシンパを未だに続けている某氏は相変わらずトバしまくってて笑ってしまうが、こういう極一部の例外を除くと全体として随分と「淡々としている」という印象ですな。
 もう少し煽りっぽいものがあるかとも思ったのだが、媒体の方もこの「実質SP1」をどう扱うか手探りなのかね。

 まぁそれは兎も角として、あちこちの記事で出てきたネタのうち、いくつか気になったポイントを書いてみる。

 ◆DesktopとModernは融合よりも共存を目指すべき

 この辺りに関してはMSよりもIntelの方が、目聡いというか世の中の流れに敏感ですな。

 IntelがMobile Haswellになって打ち出してきたメッセージが「2-in-1デバイス」っていうの、国内だとどれぐらい浸透しているんだろ。
 そもそも日本語的には語呂がよろしくないのであんまり流行りそうにない言い方だけど。

 この2-in-1というのは要するに「タブレット」+「キーボード付ドック接続でUltrabook」という使い方のこと。
 Surface Proとか、或いはコンバーチブルなUltrabookが目指している方向性ですな、

 Intel自身、タブレットとUltrabook、では既に勝負にならない、と踏んでいるワケですよ。
 その理屈でいけばタブレット=ARM、Ultrabook=Intelとなって、どう考えても後者の方がパイが小さいから。

 そしてもう一つ、この2-in-1デバイス戦略で重要なポイントは、「タブレット」ユーザーも「Ultrabook」ユーザーも、従来の使用感をそのまま引き継げるということ。
 使い方は今までと大して変わりません、でもデバイス1つでどっちにでも済んで便利でしょ、という考え方ですな。

 ここで言う「今までと大して変わりません」な使い方とは?
 言うまでもなく「タブレット」ではタッチUI、「Ultrabook」ではDesktopなワケですよ。

 ということで、Intelはデバイス形態を1つ融合せず、2種類に分けて共存させることで「どちらも使える、だから良い」という方向に持って行こうとしている。
 現実にタブレットやスマホが巷に溢れていて、それに慣れている人が大勢いる、という事実を見据えた戦略ですな。

 ・・・同じことをすればいいと思うよ>MS。

 融合させようとか妙な気を起こす前に、まずはタッチとDesktopで別々に「極め」ないと。
 折角のカーネル進化も、Desktopの超絶劣化のために完全に埋もれてしまっている。
 ほんと、勿体ないお化けが出るぞ。

 ◆Windows OSでCloud Storageの本格活用って・・・大丈夫?

 SkyDrive統合って・・・いや、さぁ。それ本当に大丈夫なの、回線容量が。
 目指している方向は分かるんですよ。で、実装の仕方も間違ってもいないとは思う。
 思うのだが・・・

 ♯まぁあれだけブラウザ等で揉めた以上、さすがに3rd Party用のAPIぐらいは用意しているだろうし。

 現実の空中回線の混雑度見てみて下さいな。
 日本って地上回線も空中回線も速度的にはかなり恵まれているのですよ、料金は兎も角。

 ♯地上回線=光ファイバなら世界でもトップクラスの低価格なのだけど、空中回線=携帯・LTE等は・・・。

 その日本をして、既にスマホのトラフィックで網がパンク寸前。
 ちょっと勢いよくデータを流したら、あっという間に規制がかかってしまう。

 こんな状態なのに、スマホより更にトラフィックを爆喰するPCが、更に倍率ドンでトラフィックを喰うCloud Storageを活用するって。
 それ何て罰ゲーム for 移動体通信回線事業者?

 いやね、おうち無線LANとかならいいと思うのだけど。
 外で使い物になるのかね?ホントに。

 更に、コストの問題も。

 Cloud Storageそのものの価格については現状のSkyDriveが100GB/¥4,000/年と、おおよそ¥315/月程度ということで、個人的には許容範囲に入ってきてると思われる。
 が、問題は通信費でしょう。
 LTEで標準的な「一定量以上の高速データ通信は追加料金」という料金体系、ここでストレージを快適に使おうとすると、一体いくら追加で課金するハメになるの?

 ♯下手したらケータイ屋に月¥ウン万とか恐ろしい追加料金を払うハメになりかねない。

 最後に、セキュリティの話とか。
 NSA, and other friends of Big Brother are watching YOU.

 ◇

 とまぁ、あちこちで取り上げられている「ネタにされ易い話」から気になった点を2つ挙げてみた。
 皆さんはどう思いますかね。

 特に後者の空中回線の話は、既に問題になり始めているし、これから更に大問題になる気がするのですよ。
 LTE-Advancedとか色々準備進んでいるみたいだけど、現時点ですら需要に全く追いついていない、ってのが事実なので。

 ♯にしてもauはもう少し本気でLTE網を整備した方がいいと思うよ。

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結局Windows 8.1とは8 SP1という意味でした。そしてソレジャナイ(以下略

 というワケで、早速VirtualBox上に導入してみましたよ、Win8.1 Preview。
 ソレジャナイスタートは兎も角、他はどうなんだ、と。

 ♯最初に何も考えずにやったら御約束のCMPXCHG16Bネタに引っかかりました、えぇ。
  つかHyper-VでもVMWarePlayer4でもこれ標準で使えるのに、VirtualBoxは標準無効なのね。

 ちなみにインターネットのに繋がらない状態でセットアップすればローカルアカウントでセットアップ出来ます。下逸アカウントと結びつけるのが面倒な人はLAN線引っこ抜いておきましょう。

 #あ当然ですがこの場合SkyDrive統合も無効になりますよ。この機能Win8.1のウリの一つらしいけど。

 ということで動かしてみた感じ。

 ・カーネル周りやコア辺りは大きな変化は無いように見える。
 ・デスクトップは・・・「ソレジャナイスタート」が追加されたぐらいで、他に大差は無いような。
 ・Modern UIは・・・(Win8で)普段デスクトップしか触らないユーザですら分かる程改善された(笑。

 ということで、最後のポイントはタブレットユーザにはかなり大きいと思われる。
 Modern UIをバリバリに使いこなしているユーザ(居るのか?)には結構効くんでないかなこれ。
 但し、一つの例外を除いて。
 「Modern UIにまで出張って来るんじゃねーよ>ソレジャナイスタート」

 #「コレジャナイスタート」でも可。

 とまぁそういうワケで、ざっと触ってみたのだが。分かったことは唯一。

 「なんでWindows 8がウケなかったか、Microsoftは理解していない」

 ということでしたとさ、はい。

 現在Windows 8を使ってしまっている人は8.1正式版が出たらUpdateした方が良いと思われる。
 所詮は8 SP1なので、見えないトコで色々と不具合をこっそり直している筈。
 が、Windows 7で頑張っている人が積極的に乗り換える理由は特にないかな、と。
 Win7 x64があれば当分頑張れる筈だし。

 ◇

 ちなみに当方が考える「Windows 8がウケなかった」理由は、以下の通り。

 「デスクトップの生産性を下げたから」

 本当にただこの一点だと思う。
 カーネルの出来は悪くない、Windows 1.0なUIもユーティリティ類で補えば最低限使える程度にはなる。
 Modern UIについては評価されるされない以前の問題で、プラスにもマイナスにもなってない。
 が、スタートメニュー廃止なんてデスクトップに余計なことをしたばっかりに、皆にそっぽを向かれた。
 これが全て。

 提灯持ち系の記事なんかだと「タッチ最適化UIを持つWindowsにする必要があった」なんて書いてあったりするが、そんなことはMicrosoftの都合であってユーザ側の要望ではない。
 ユーザにとっては「そんなもの必要ない」のであって、それでもそれをウリにするなら「ユーザーが欲しくなる程凄いモノ」である必要がある。
 が、出てきたのはそれはそれはショボい上に、デスクトップまでショボく退化していました、と。
 逆にこれで売れたら凄いというか。

 まあ、スタートメニューについて8で進化させる必要もなかったし、7のままでも誰も困らなかった筈。
 極端に言ってしまえば、
 「8以降はスタート画面を進化させていくんで、スタートメニューは古いままだけどデスクトップではそれで困らないでしょ。文句あるならスタート画面使ってね、ボタンのプロパティからスタート画面の呼出にも変更出来るからそれで宜しく」
 っていうレガシー扱いでも多分誰も文句を言わなかった。

 が、そういうことすらしない、出来ない。
 それが今のMicrosoftの限界ということですな。

 ちょっとこれまでの流れをまとめてみる。

 ・従来のWindowsユーザはデスクトップでの生産性向上を期待していた
 ・Modern UIなんてぶっちゃけどうでも良かった(未だ見ぬものだし)
   ↓
 ばるまーはその「どうでもいい」Modern UIにご執心
   ↓
 ・スタートメニュー廃止で大多数のデスクトップユーザの生産性が著しく低下
 ・実際のところは兎も角として、そう見えてしまったのだから仕方ない
 ・非難囂々、売り上げもボロボロ
 ・そしてModern UIなんて大多数にはやっぱりどうでも良かった
   ↓
 それでもまだ「どうでもいい」Modern UIにご執心
   ↓
 ・スタートボタンが戻ってもソレジャナイだった
 ・ソレジャナイ感が溢れて更に嫌われる可能性も否定できない
 ・Modern UIは8よりは良くなったが大多数にはやっぱりどうでも良かった
   ↑
  今ここ

 既に手遅れな気もするが、Microsoftは「Modern UIは大多数のデスクトップユーザにはどうでもいい」という現実をまず直視しないと。
 そしてその「大多数」に「Windows 8.xに乗り換えるとこんなにデスクトップの生産性が上がります」ということを提示して、彼らの同意を集めないと。
 Modern UIを進化させてタブレットPCを売りまくって・・・なんてお花畑な発想が通用しないことはもう既に証明されてしまったのだから。

 Microsoftが武器にすべきは、未だ見ぬ理想のタブレットPCではなく、今大量に抱えているデスクトップユーザの数。彼らが「デスクトップが便利になるから」と新OSを導入した結果「ついでにModern UIも付いてきた」という結果が導き出せたなら、インストールベースで一気にModern UIの数を増やすことが出来る。
 そしてインストールベースが増えればイヤでもユーザへの露出は増えるので、「デスクトップと同じものがそのまま使えるなら」という理由でiOSやAndroidでなくタブレットPCを選ぶようにユーザを誘導することも出来る。

 #そういう意味では「XPサポート切れ」は絶好の商機だったのだが、現在の8.1ではとてもこのような商法は使えない。

 ◇

 とはいえ、今のMicrosoftにはこういう発想は出来ないんだろうなぁ、と思う。

 同じMicrosoftの次世代XBOXことバツイチ(XBOX ONE)の中古ソフト問題では、ライバルのSONYに「PS4で自分のソフトを貸す方法」なるおちょくり動画までyoutubeで公開された(しかもヒット)挙げ句、未だに「けどネットに接続しないと…」とか言い続けている状態。

 SONYという分かり易すぎるコンペティターが居る部門ですらコレなんだから、AndroidやiOSという「明らかに敵だがイマイチもやっとした感じ」なモノを相手にしようと考えても、あくまで自分達の側の発想しか出てこないんでしょうな。

 そういう意味では、AppleもGoogleも当分は安泰なんだろうな、とも思う。
 正直今のAppleはJobsが居た頃よりだいぶ失速しているようにしか見えないのだが、ライバルが大迷走している以上、それでも当分は持ち堪えられるかと。

 え、8.1の検索なんががBingと結びつきまくってるって?
 本当にこれでダメージが来るようなら、Googleが対抗のストアアプリとが出してくるでしょ。或いは検索系を全て乗っ取るツールとか。
 Googleは検索トラフィック取られて黙っている程大人しい会社じゃないって。

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