世界初が満載かも知れない3TB HDD。(と、ついに来た2TBの壁の謎)

 >【PC Watch】 Seagate、世界初の3TB外付けHDD
 >http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20100630_377676.html

 さて、ついに来ました2TB超なHDD。
 最近かっ飛ばしているWDかと思いきや、先制したのはSeagate。しかもコレ外付型。

 #その上、初物とはいえ1TBとか2TBの登場時と比べてあまり「割高感」が無い価格設定ですな。

 まあこれだけならまだ良いのだが、このHDDの製品仕様を見てびっくり。
 GPTに対応していない32bit XPがサポート対象になってるんですわ。

 ・・・えぇ、ってことは普通に考えたら2TBの壁に当たるやん。

 まぁ落ち着いて。このテの仕様表のミスなんていくらでもあることだし、発売前だし。

 といってももし万が一、ホントに32bit XPで使えるのだとしたら。
 そう、方法は一つしかないんですよ。

 ◇

 ということで、このHDD。仕様表が間違っていなければ、世界初登場の

 1物理セクタ=1論理セクタ=4KB=Native BigSector

 仕様なんでないかな、と思うワケですよ。

 ついでに言うと、SeagateがSATAで5枚プラッタなんてやるワケ無いと思っているので、こちらも世界初の「750GBプラッタ採用ドライブ」なんじゃないですかね、4枚構成で。

 ♯プラッタ枚数が増えるとメカ的に大変だしコストもかかるので、利幅の薄いSATAでなんて普通やらない。IBM~HGSTが時々製品出してくること自体ヘンで、HGSTの現行2TB HDD(400GBプラッタ×5枚)なんて完全に酔狂の世界。

 こう考えると、ベアドライブの出荷はそりゃ慎重にならざるを得ないわなぁ、としか。
 現状、内蔵してしまったらまともに使える方が珍しいなんて話になりそうだし。

 しかもこの製品、英語の仕様をよく読むとNTFSフォーマット済、なんて書いてあるんですよ。
 これって、予め4KBセクタでフォーマットしておけば、USBやFireWireなら現状一番の問題であるBIOSには関係ないので、32bit XPユーザも特に意識せずに接続して全容量使える、ということじゃないですかね。

 ♯NTFS標準の512byteセクタだと2TBで溢れるけど、何しろ4KBセクタは1セクタのサイズが8倍なので、壁に当たるのにも8倍の16TBが必要。

 にしても、WDがエミュレーションを使って論理512byteに見せたHDDを大量出荷している中、Seagateは一気にセクタ4KBまで引き伸ばして来ましたか。
 さてこうなると、WDとHGSTはどうする。WDは現行の667GBプラッタを4枚積にすれば簡単に2.5TBには届くので、気分次第でいつでも2TB超ドライブは出せそうだが、HGSTはどうなんだろ。

 ♯つーかWD製2TB HDDの一体何割が日本つーかアキバで売れてるんだろ・・・スゴい数なんじゃないかね。

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Barracuda LPの、ちょっと珍しいかも知れない故障症状。

 さて、本日もまたまたSeagateのHDDがぶっ壊れたという話。

 にしてもこのblogでは本当によくHDD、特にSeagate製品が壊れまくっているが、一つ留意しておいて欲しいこと。
 ここの管理人の管理下にあるHDDの数は一般的なPCユーザとは桁が違うということ。母数が多ければ故障台数もそりゃ多いですわな、確率論なんだから。普通の人は手を出さないエンタープライズ用HDDもいくつもあるし。

 とはいえこれだけ壊れるのを見てると、デスクトップ用HDDに対する信頼なんてモノを養うヒマはありません、てのもまた事実だったりするんですがね。

 #ガンガン使い込む環境ではエンタープライズ用HDDの耐久力の差は歴然でっせ。
  まあ最初っからそんな場所でデスクトップ用HDDなんて使う方が間違っているのだが。

 ◇

 それは兎も角、本日の故障者はBarracuda LP 1.5TB、ST31500541AS。
 このHDDについては「7200.11の1.5TBと同じ構成である375GB/4プラッタ」という話と、「2TB品と同じ500GBプラッタを使った3枚構成」という話があって、どちらが本当なのか未だに分かっていないのだが、それは兎も角。

 ある日突然このドライブ、I/Oが一切固まってしまったんですわ。
 円盤は回転しているし、ヘッドの動く音もする。なのにコマンドは全て通らず。
 アクセスランプは点灯しっぱなしで、システムから見ると突然ドライブが切り離されたのと同じ状態。ダメだこりゃ。

 ♯念の為、熱暴走じゃないですよ。SMART読みでも実機触っても人肌ぐらい。

 仕方ないので良品に交換して、故障品は検査、と。
 普通に動いている端末に繋いで、電源ON・・・あの、SeaToolsがどうのという以前に、BIOSのHDD認識のトコで固まってそっから先に一歩も進まないんですが。アクセスランプ光りっばなしだし。
 どうやら単純に全く無反応というワケでもないのかな、これ。どちらにしろこれじゃ使い物にならんか。

 ◇

 ・・・さて、ここまでなら別に珍しい症状じゃないんですよ。
 問題が起こったのは、この後暫くして。

 机の上に文鎮状態でほったらかしにしていたこのHDD、ふと妙な気を起こしてしまい、再度端末に繋いで、電源ONしてみたんですな。

 ・・・え。正常に認識されてるんですが。
 慌ててSeaToolsでチェック開始・・・問題なし。ナンだこりゃ。

 念の為別のツールで全領域対象のRandom R/Wを少しばっかり試してみる。こちらも一切問題なし。

 え゛ー。

 数週間放っておいたら、故障したドライブが復活した?
 何だこの怖い話。

 物理的、電気的に壊れた部分が放置されているだけで復活するワケがない。
 だというのに復活したということは、この個体は「致命的な破損部分は無いが、通常稼動時から極めて不安定でいつコケてもおかしくない」としか考えられない。

 ♯実際最初に発症したのも稼働中に突然だし。
  もしかして机の上で時々(うっかりモノが当たったりした)衝撃を与えられていたから、とか?

 ◇

 取り敢えずこんな挙動不審な個体とは二度と関わりたくないのだが、SeaToolsでも問題ないと出てしまっている以上、RMAすることも出来ず。一応3年保証正規品なんですが。

 ・・・どうするかなぁ、コレ。

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売れないSeagate HDD。

 さて、久しぶりにSeagateなHDDのお話。

 法人等なら兎も角として、個人使いのHDDであれば今時「余ったら売る」「必要なら買う」というのは普通の行為でしょう。

 #勿論データ消去は忘れずに、きちんとね。

 ところ、が。
 このblogでも一時期追っかけたSeagate製HDDのトラブルのせいで、一部の店では現在でもSeagate製HDDの「チェックに引っかかったものは完動でも買取拒否」という事態が発生しているのですな。

 で、何が問題ってこのチェック。
 店によって基準は違うようなのですが、どの店もものすごいざっくりとしたやり方をしているのは共通なのですよ。具体的には特定ファーム、特定機種、特定型番等。

 #そらそうですな。いちいち一つ一つシリアルチェックなんてしてられないし、そもそもラベル通りのファームが入っている保証も無い。

 そうなると、まあ当然の帰結として、問題に引っかからないHDDも買取拒否されてしまうこともある、と。
 こういうのも「誤爆」って言っていいんですかねぇ。

 ◇

 ・・・いやね、何でこんな話書いたかといいますとね。
 自分が持っていったモノがこのチェックに見事に引っかかって「一番高く買ってくれる某店」で売れなかったんですよ、えぇ。
 SeagateのSerial Checkでは「問題なし」になっている個体なんだけど、なぁ。

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SN05ファームってバグってない?

 手元に複数あるST31000340NS、ばらくーだES2なのだが。

 まだ買って一ヶ月程度なのだが、ふと思いついてSeaTools for Windowsでテストしてみたら、何故か2台揃ってShortDSTもLongDSTも通らない。必ずFailになってしまう。しかも、SMARTの値を見てみたら結構刺激的。

 ところがこの2台のドライブ、GenericならShortでもLong Genericでも普通にPassするんですな。

 Long Genericって要するに全面ReadCheckなんで、コレが通るということはディスク自体に問題があるとは思えないのだが・・・。
 実際問題としてまだディスクエラーに遭遇したことはないし、前HDDから環境移行の時にはリードベリファイをかけているし。

 ということで、Windows版でなくSeaTools for DOSを起動してチェックしたところ、こちらは全く問題なし。コレはShort TESTがShort DST、Long TESTがLong Genericが相当なのだが、後者は兎も角前者がOKってどういうこと。

#ちなみに手元の環境だと全周チェックに190分、単純計算で平均83.65MB/S。まぁこんなもんか。

 ・・・え~っと、取り敢えずHDDの初期不良を掴んだワケではなさそうなので一安心はしたのだが、これってどうなのよ。心臓に悪いやんけ。

#海外じゃAN05ってファームの話がぽろぽろ出てるんだよなぁ。
 コレとか↓。やっぱバグってるよなぁ>SN05。
 >http://www.3ware.com/KB/article.aspx?id=15385

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