さて、間もなく、いよいよMSDNにWindows 8が来ますよ。
とはいえ・・・個人的にはRTMになってからも続々と「改悪」の話しか聞こえてこない。
つーか例のMetro Screenが起動時にスキップ出来ないとか、Start(ボタン)が復活出来ないとか、何なのさそれ。
この2つはRCの頃は出来たんだが、RTMで出来なくなってるらしい。
・・・話にならんがな。
デフォルトがどうなっていても変更できる限りはあまり気にしないが、変更すらさせないってのはそれ単純に改悪だろ。
手元の空いてる箱も無いし・・・今のところ、Windows 8の早期導入は見合わせの予定。
#Hyper-V組込とか基本的なShell機能の強化とか、評価したいポイントも結構あるんだがねぇ。
一方、個人的に期待度がかなり高いのがWindows Server 2012。
UIについてはServerなので目を瞑って、機能面を見るとかなりのもの。
色々拡張されたHyper-V 3.0もそうだが、個人的に期待度MAXなのがStorageSpaceとReFS。
以前WHSネタでは「DEv2が無いWHSなんて」と書いたが、今度こそ、長年自分が欲しかった機能が現実になる。
・checksumによるデータ化け&ストレージ故障の検出
・checksumによる安全な物理ストレージ多重化
・Thin Provisioningによる運用性の高さ
・Copy-On-Writeによる可用性の向上
こう書くとあっさり「その程度」に見えてしまうが、これって従来のRAIDや外付けStorageでは相当¥を積まないと実現出来なかった、かなりレベルの高いことなのですよ。そして、当方がWindows Serverに一番欲しかった機能でもある。
というか、これで漸くWindows ServerはZFSに対抗する一歩を踏み出した、と。ストレージ回りのヨワさは従来Windows Serverの一番の弱点とも言われてたし。気にしてたのは別に私だけじゃないのよ。
とはいえZFSでは既に多段キャッシングストレージを実現しているし、他にもまだまだするべきことは山ほど、と。
後はまぁ・・・FSなんてOSのキモなので散々テストしまくってるとは思うが、それでも「初物」がどんだけか、という事で。
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以下余談というか、脳内垂れ流し。
WHSネタの時に書いた、Drive Extender V2で夢見たFull Block StorageはWindowsにはもう来ない。
個人的には今でもFull Block Storageこそ最高のStorageだという思いは変わっていないが、一方で、FBSはその構造上かなり重くなるのもまた事実。
更に、FBSが実現する機能の一部はより上位レイヤであるFile Systemでも実装出来るし、OSと密に連携するFS上の実装の方が効率が良いことが多い。*nixでお馴染みのZFSなんてのは正にFile System側でイロイロ実装している実例だし。
一方、Microsoft的には一時期本気でWinFSというDataBase Storageを模索していたので、その過程でFBSも検討した筈。DBSとFBSは取っ掛かりの思想こそ違うが終着点は同一といっても良いシロモノなので、自分より数倍は頭のキレる連中がFBSとDBSを並べて検討しなかったワケが無い。
そして、恐らく、FBSはOSに標準装備として乗せるStorage Systemとしては重過ぎ&無駄が多い、と判断したのだろう。そして代わりに実装したのが、Storage Spaceという名前のLogical Storageと、ReFSという名前の新規FS・・・じゃないのかね、きっと。