14.7mm SAS規格2.5インチHDDがスタンダードに、と夢想してみる。

 さて、本日はHDDのフォームファクタの話でも。というかHDDネタ本当に多いねこのblog。

 以前にも「2.5インチHDDが主流に…」的なネタを書いている当方だが、HDDメーカからも2.5インチ主流時代の先駆け?のような製品が出始めましたな。
 それがWDのWD Green。いつの間にか2.5インチモデルが仲間入り。

 で、このHDDがステキなところ。2.5インチSAS HDDと同一の、14.7mm厚なんですわ。
 いよいよ以て14.7mm厚がコンシューマ向けにも進出開始、と。

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 今まで2.5インチHDDというとコンシューマー向ではノートPC用しか無かったので、9.5mm厚というのが標準で、7mmや12.5mmというのが例外的に存在したという状況。

 しかしこの状況は今や変わりつつあると思うんですな、自分は。

 ・薄型ノートの台頭
 ・組み込みの多様化
 ・「PC」の小型化

 個々のネタの詳細はまたいつか書くとして、以上の3つ全てが「物理的にデカいHDDは要らない」という方向に向かっていると思うんですよ、自分はね。
 かつて3.5インチHDDが5インチHDDを駆逐したように、2.5インチHDDが3.5インチHDDを駆逐する日がそう遠くないうちに来るのでは、とね。

 とはいえ、2.5インチが3.5インチを駆逐しようとすると、一部の市場では容量という問題が解消しきれていない。
 動画等を扱う際に欲しくなるTBクラスのストレージは、従来の2.5インチHDDではカバー出来ない。

 その問題への回答こそが、14.7mmフォームファクタの2.5インチHDDだと思うんですわ。
 2.5インチ14.7mm厚には既にSAS HDDも多数存在する。当然、ねじ穴位置は9mmや7mmのノート用と一緒。
 つまり、PCメーカは14.7mm厚 HDDが収まるスペースを確保しておけば、SSDを含めて多種多様なHDDを装着することが出来る。

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 こうして、メーカ製PCは筐体の小型化と共に3.5インチHDDから2.5インチに移行し、14.7mm厚がエンタープライズでもコンシューマでも基準となりましたとさ・・・

 ・・・となるか、ならないか。
 どんなもん、ですかね。

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