さて、昨日の続きです。
本日の御題は
3・キーボードは演奏し易いか。
4・コントローラは使い易いか。
以上2つの絶対ポイントと、以下2つの相対ポイントです。
5・ルックスは好みで、持ち歩きは現実的か。
6・音質は好みか。
ということで、ちゃっちゃと始めますよ。
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3・キーボードは演奏し易いか。
これは、正直言います。
弾いてみて下さい、以上。
・・・いやね、本当にこればっかりは、好みの問題なんですよ。
是非是非、楽器店でチェックして下さい。
またこれ困ったことに、人によって許容範囲が相当違うんですよ。
当方は割とストライクゾーンが狭いので、あれこれ触ってはあーだこーだと文句を言いますが、世間には「どれでもいいよ」なんて人も。
ということで、是非実機に触ってから、何でもいいので(「翼を下さい」でもチャルメラでもいいです)ちょっと「曲を」弾いてみて下さい。
指を動かしてみて、僅かでも違和感があれば、そのキーボードはアウトだと思って構いません。
逆に、何かイイ感じに行けたら、そのキーボードとは相性バッチリということです。
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4・コントローラは使い易いか。
キーボードで鍵盤の次に大切なのが、スティックやノブ、スライダーやボタンといったコントローラ類です。
演奏中に音をリアルタイムに操って目立ちまくるというワザを、ギターとベースにだけ許すなんて有り得ません。
ということで、コントローラの使いやすさなのですが。
これもやっぱり、実機に触ってみるしかありません。
この辺りも結局、好みの問題なので。
例えば、鍵盤左側に付いているコントローラだけ見ても、KORGはスティックとボタン、Rolandはスティックのみ、YAMAHAは2ホイールと、全て違う構成になっています。
ところが、ここで鍵盤と違うことが一つ。
コントローラの場合は、パネル上のどこにコントローラ類が配置されているかで、そのキーボードの設計思想が分かったりするのです。
具体的な例を挙げましょう。
前回4機種を名指ししてしますが、この4機種のうち、1機種だけ微妙に設計思想が違うことにお気づきでしょうか。
その1機種とは、Roland JUNO-Gです。
では、何故その違いが分かるか。ポイントは、フロントパネルにあるノブの配置です。
TR、M50、MO6:
音色をコントールするノブが左側に来ています。
これは「右手で演奏しながら左手でつまみを動かして音を変える」ためです。
つまり、実際にステージで演奏しながらここのノブを動かして音色を変化させることを意識しているということです。
JUNO-G:
音色をコントロールするノブが右側に来ています。
これは「左手でボタンやキーボードに触りつつ、右手でノブを動かして音を作る」ためです。
つまり、作曲時にノブを動かしてベストの音を作ることを意識しているということです。
JUNO-Gについては、他3機種とスペック面をよく見比べてみても、実機を少し触ってみても、基本的な設計思想として「曲作り」を重視した「ワークステーション」寄りだということが分かる機材です。
但しその一方で、D-BEAMという少し珍しいコントローラを搭載しているのもこの機種の特徴です。空中で手を動かすと音が反応するということで、使いどころは難しいかも知れませんが・・・。
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とまあ、昨日に続けてこの辺りが、キーボード選びの「絶対条件」です。
今日はボリュームが少なめなので、このまま一気に続けちゃいます。
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5・ルックスは好みで、持ち歩きは現実的か。
項目1~4と比べると圧倒的に優先順位は下がりますが、やはりチェックしておきたいポイントです。
まあ見かけは言うまでも無いとして・・・問題は持ち歩きのこと。
まず、移動に常時クルマが使える場合は、正直意識する必要は殆ど無いと思います。10万円クラスなら最大でも10Kg超程度ですので、駐車場からステージまで運ぶ程度なら、どうにでもなるでしょう。
問題は、本人が抱えて持ち歩く時間が長いような場合です。
こうなると、少しでも軽い方が幸せです。
何しろ、必要に応じてキーボード本体だけでなくスタンドやペダル等も抱える羽目になりますので。
#実はキーボード自体、あまり軽くなると今度は演奏の衝撃を受け止められなくなるという問題も発生するのですが・・・。
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6・音質は好みか。
最後に、コレを。
KORG・YAMAHA・Rolandという国内3大メーカに限らず、全てのシンセメーカはそれぞれの音のキャラクタを持っています。
この「音のキャラクタ」が好みかどうかということです。
まあ「最初の一台」ではあまり気にならないかも知れませんが、どうしても気になる音色があるなら予めチェックしておきましょう。
特にオーケストラにあるような楽器、ドラム類については各社のキャラクタが鮮明に出ていますので、チェックするならその辺りを。
個人的な印象を語るならば、以下のようになります。
KORG:
インパクトはあまり強くないが、芯がきっちりとある音。
音量の割には他の音に埋もれにくいが、存在感の強さが仇になることも。
Roland:
インパクトの強さの割には溶け込み上手で、何でもソツなくこなす音。
曲のまとまり感を崩さないが、若干埋もれ易く、物足りなさを感じることも。
YAMAHA:
得意不得意の差が強烈で、不得意分野では正直ぱっとしない。
一方で得意分野(ピアノ・ブラス系)では、妙にクドくて自己主張の強い、コテコテ風味の音が特徴。
以上まとめて、ヒロインキャラに例えると
KORG → 「元気な幼馴染」
Roland → 「優等生な委員長」
YAMAHA → 「気分屋のお嬢様」
こんな感じでしょうか(笑。
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以上、ざっくり語ってしまいましたがいかがでしたでしょうか。
兎に角「楽器屋に行く!触る!」これが最大のキーポイントです。
そして、ギターやドラムとは違う、キーボードの魅力に是非ハマってみて下さい。