デュアルディスプレイの置き方について。

 最近は大型パネルの液晶ディスプレイが安くなってしまったのと、DVI DualLinkが漸くまともに普及し始めたこともあって、一時期よりむしろ減ってる気はするのだが。

 当方のPCはDualDisplay接続。SAMSUNGの19インチSVGAのPVAパネル、1000:1コントラスト品を採用したSAMSUNG純正(って言うのかね)SyncMasterと、同一パネルを採用したDynaConnectiveのディスプレイ。この2枚を並べて使用しております。

 さすがにDynaConnectiveのモノは激安品だけあって、アナログRGBでの画像ははっきり言って悲惨なのだが、DVI入力にしてしまえばもう。パネルの素の性能が出るので、横のSyncMasterと見比べても見劣りせず。
 当方、本格的に絵を描いたり画像いじったりということはしていないので、後はバックライトの明るさとスタンドの高さを上手く揃えれば、殆ど違和感は無い。

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 で、問題はこの「2枚目のディスプレイの置き場」なんですよ。
 従来ディスプレイは「右側」に置いていたのだが、部屋の家具の配置的には実は「左側」に置きたい。
 ということで、試しに左側に移動してみて一週間。耐えきれずに戻してしまいましたとさ。

 ・・・結局、現在のPCの操作系では、殆どの人が利き手の右手でマウスを持つ以上、そちらの方に2nd Displayがあった方が圧倒的に便利で、カラダにも無理が来ない、ということが良く分かりました、ええぇ。

 ってでもこれ、逆に言うと、左利きの人、キーボード入力重視のためにわざと左手でマウスを持つように慣れている人(一時期自分も挑戦してたが挫折)だと、左側にあった方が使い易いということかね。

 更に、デスクトップでもTrackPointなんかを使っちゃっているようなコアな人なら、右でも左でもドン
と来い、むしろ左右でTripleDisplayだ、なんてノリなのかしらん。

 ・・・万が一左手でマウスを持っている人でDualDisplayをやっている人がこのblogを見てしまったら、是非コメントを下さい。やっぱり2nd Displayは左側ですかね?

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 ちなみにこのSAMSUNG-PVAパネルについてちょいとメモ。

 このパネル、最近の液晶パネルとしては割と長い間販売されたもので、発売当初はSAMSUNG-PVAの最高級品とされていたため高価だったが、販売期間が延びるのに伴い何度も値下げされ、販売終了直前には当初価格の半分以下に。
 このため、組み込んだディスプレイの値段も同様に右肩下がりとなり、当方もパネルを揃えてDualDisplayに出来たんですな。

 パネルの素性はというと、SAMSUNG-PVAの良い意味での特徴である視野角の広さとシャープな画質、色再現度の高さと共に、悪い意味での特徴である反応の遅さ(それでも発表当初は非TNでは最速の反応速度だった)とギラつき感(ザラつき感)も持っているもの。

 まあギラつき感は以前のモデルよりも大分抑えられているし、バックライトを暗めにして慣れてしまえば気にならないものの、画面を凝視する絵描屋さんや質感を大切にする写真屋使いにはとても評判が悪かったのも事実。
 一方で、TNの視野角の狭さや色の悪さに辟易としていた人には、多少反応速度が遅いものの画質の格が違うということで多いにウケたんですな。で、結果的に国内では大人気となったと。

 あと、価格的な面も見逃せない。

 販売されていた当時、画質でこのパネルに対抗出来たのはIPS陣営の最高級パネルしかなく、且つそれらはぶっちゃけ高価で、しかも反応速度は激遅で、静止画を扱うマニア以外にはとても手を伸ばす気になれないシロモノだったんですよ。
 対して、このパネルを採用したディスプレイはTNよりは高いもののIPSよりは圧倒的に安く、反応速度もギリギリ妥協出来るセンで、上記した「TNに満足しない層」の手に届く価格だったんですな。

 こうして、このパネルが国内でSAMSUNG-PVAの評価を固めたと評されたり、「TNより上、IPSより下」という現在のPVAパネルの立ち位置が決定した、なんて言われたりするんですな。

 後はまあ、このパネルがウリにしていた「1000:1」というコントラスト比の数字が、一般市場では初の4桁数で、現在まで続く「数字の競争」の始まりとなったという見方もあるらしい。
 個人的にはコレはどうかなぁ、と思うけれど。

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