Windows7 on 3TB+SiI3124+SiI3726、ALL OK。

 本日は以前からTwitterでぽろぽろ触れていたHDD話でも。

 ついにというかとうとうというか、買ってしまいましたよ3TB×2。いい感じに値崩れしてきたので。
 ブツはWDのWD30EZRSDTL、そして日立のHDS72030ALA640。

 前者は5000rpm(らしい)で750GBプラッタ、ピーク転送速度130MB/S。Rocket620のオマケ付。
 相変わらずのWD Green、性能よりも容量と省電力。
 とはいえプラッタ密度のお陰で直線速度はそこそこ出ているし、最近のWD Greenって一昔前程静かでも省電力でも無いような・・・ってコレはWD Greenが悪化したんでなく、WD Green「以外が追いついてきた」ということですな。

 後者は7200rpmで600GBプラッタ、ピーク転送速度が160MB/S超という、SATAでは恐らく直線最速のHDD。
 前作7K2000の「熱い、うるさい」という悪評を吹き飛ばす、7200rpmとは思えない静かさと省電力性もポイントが高い。いや実際コレ、ここ数年の7200rpmドライブの中では最高傑作かも。
 ・・・そして漸く「基板が裏向き」になった。

 #3.5インチSATAでは、これで漸く全メーカで信号処理基板の部品面が内向きになりましたよ、と。
  外向きが当たり前で、ぶつけたりするとチップ部品を壊すから取扱は慎重に・・・なんてのも今は昔。

 ちなみに前者はADF、後者は従来型フォーマットということでプラッタ上の実際の記録密度は数字程違いませんよ、はい。
 あと、WD30に関してはどう考えてもIFオマケ付パッケージがお得。Marvellチップ搭載のSATA3カードを単独で買うと安くても¥4Kぐらい取られるが、現状の店頭でオマケ無とオマケ付の価格差は¥1K未満なので。

 #現状で3TBを買うような物好きは基本的にSATAカードが手元にあっても困らないというか、あったらあったで便利だと思う人種なんじゃないですかね。

 但し、一つだけ注意。WD30EZRSDTL、つまりIF付のパッケージなのだが、これ兎に角箱がデカい。
 日立のリテール箱なんてメじゃない。実測値で175×105×230mm・・・えーっと。
 プチプチ巻きで良ければ2つ入れても未だ余裕ですがな。

 #現物はHDDを浮かす形の緩衝材が入ってます、はい。

 ◇

 閑話休題。
 問題はこの3TBを正常に手元の環境で使えるか、ということ。

 手元にあるのはSiI3124搭載SATA IF、Lycom PE-124。
 Intel製のPCIe to PCI-X ブリッジとSiI3124を乗せたカードで、特に癖も無くそこそこの速度で動作するため、いろんな型番が付いて各社にOEM供給されているモノ。
 コレのファームウェアは6.4.0.9。これに関しては注記有で、当方の環境ではBIOSを切り離している。
 ドライバの方は1.1.15.0。2009/4/21の日付で、非RAIDとしてはこれが最新。

 #ファームの最新は6.6.0.0だが、手元の環境ではBIOSを切り離している都合上あちこち手を入れないとアップデートが出来ないので、古いままなんですよ。

 そしてSiI3726搭載HDDケース、玄蔵X4。
 PMP搭載ケースとしては国内では最初期の製品で、そろそろ(経年で)電源がヤバくなってきている個体も少なくないという代物。当然ファームウェアも古いまま、というかSiI3726自体ファームウェアが2006年から全然更新されていないので、まぁなんと言うか「古いモノ」ということで。

 #というか手元のもそろそろ電源がヤバい。省電力なWD Greenだから辛うじて何とかなっているという状況。

 最後にOS、Windows7 x64 SP1。

 #にしてもSP1パッチ当ては時間かかったなぁ(当方実測で3時間程度)・・・ってそれは兎も角。

 以上の組み合わせで、果たして3TBは正常に認識され、正常にRead/Writeされるか。
 結論としては、まあ問題無いです、はい。
 念のため2TB超領域に書き込んだファイルにベリファイテストもしてみたが、バイナリ一致を確認しているので。

 取り敢えず作業途中のスクリーンショットをいくつか取ってみたが、正直代わり映えしないので画像貼り付けは取りやめ。
 どうしても見たい人はからどうぞ。

 ◇

 ちなみに「まあ」と断っているのは、HGSTのHDDは作業中に何度か認識に失敗して、Windowsが青画面になることがあったため。
 但しこれ、原因は恐らく6Gbps対応ということ。というのは、テスト中に延長SATAケーブルを使っている時には何度かこの症状は出たが、短いケーブル1本だけで接続する(ケース内)本来の状態に戻したところ、さっくり安定してしまったので。

 まあ・・・いかんせん電源はヘタっているので、その悪影響もかな~り考えられるのだが。
 ・・・つか早くこのHDDを3Gbpsに固定するFuture Tools最新版を公開してくれ、HGSTよ。

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Windows on ARM SoCって・・・CES雑感その2。

 CESネタ第二弾。相変わらずtwitterで呟いたネタと被りながら。

 ◇

 MSがまた衝撃的な発表を。次のWindowsでARM SoCをサポートするって?!

 何というか、正直「どうするのよソレ」という点が山積みの気がするのだが。
 取り敢えず並べてみるか。

 1・ARM SoCに一体どれだけのメモリを積ませる気?
 2・ARM Coreで性能足りるの?
 3・非互換バイナリの扱いどうするの?
 4・Windowsの値段どうするの?

 結構ある気がするなぁ、問題が。
 順番に行きまっか。

 ◇

 まず、最初の疑問。ARM SoCに一体どれだけメモリ積ませる気なのかということ。

 現行のWindows 7 x86をベースにするなら、最低でも1GBはメモリを積んでいないと使い物にならない。
 快適さを語りたければ2GBは無いと厳しい。

 一方で現行のARMベースの機器、その中でも低価格志向のいわゆる中華Padなんかでは、メモリ128MBなんてのも珍しくない。高性能クラスのAndroidケータイでも512MBぐらいなので、少なくとも現在ではGB単位なんて夢のまた夢。

 それに一般論として、ARMベースの機器では全体の消費電力が少ない分、メモリが使用する消費電力の大きさが問題になることが少なくない。これも一般論だが、メモリは容量が大きい程電気を喰うので、大容量メモリの搭載はそれだけで全体の消費電力の上昇につながりかねない。

 ◇

 次、根本的にパフォーマンス足りるんかい、ということ。

 確かに最新のDual Core ARMなんて、ヘタすりゃSingle Core Atomより演算性能は高い。が、それは演算性能での話。
 システムのパフォーマンスは演算性能だけではとても語れない。バス帯域、メモリ帯域、VGA性能、その辺りが全部積み重なってシステムパフォーマンスを構成している。

 一方で、特にVista以降のWindowsはこういうCPU演算速度以外のリソースについては非常に多くを要求するようになって来ている。Intelは当初この辺りを軽く見ていた為にAMDがシェアを伸ばせたというのは誰が見ても事実だし。

 そして悪いことに、この辺りのリソースというのは一般的にコストも高いし電気も喰う。CPUが低消費電力で低価格であっても、周辺が電気とコストを喰いまくってしまえば意味が無い。
 ついでにこの辺りの「PCとしての部品一式パッケージ」については、現時点ではIntelやAMDの方が一日の長がある、という気がする。

 ◇

 三つめ、バイナリ非互換性の問題。その運用をどうするか、ということ。

 知っている人は少数派かも知れないが、複数のアーキテクチャで動いていたWindows CE系のソフトでは、CEのバージョンやアーキテクチャの違いで、一つのソフトでも4種類も5種類もバイナリがあったのが当たり前だったのであり。こんな状態を許容出来たのは、ぶっちゃけユーザがヲタクだからとしか言い様がない。

 現在でもWindowsではIA64というx64とは別のアーキテクチャが存在するが、IA64なんてServer向けで且つ基本的に技術者以外触らないので特に問題にはなってない。

 が、コンシューマに触らせるとなるとこの辺りをどうするかというのか大問題の筈。
 現在のWindowsではFAT Binaryの仕組みは持っていないと思ったので、このままではインストールパッケージ自体を複数に分けて大不評を買う羽目になる。駄目だこりゃ。

 とはいえMSもそこまで馬鹿じゃないだろうから、大慌てでFAT Binaryの仕組みを導入して、インストーラがバイナリを選んで導入するようにするのかね、やっぱり。

 ・・・さて、FATバイナリ インストーラの作成とARM用バイナリのクロスコンパイラが入るのはVS2011になるのか、それとも2012か。

 ◇

 最後、Windowsの値段どうするの、と。

 既にx86でも問題になっているが、Windowsがハードの値段に対して高過ぎるんですな、真面目な話。
 ARMのハードウェアならハードウェアの値段は高くとも現在の「ネットブック」程度に収まるだろうから、それに見合うとなると一番高くともWindows 7 Starterと同程度の値段付けしか出来ない筈。

 そしてMSがx86向のフル機能Windowsの値段を現在より下げるというのは非常に考えにくいので、そうなると機能的にも現在のStarterと同程度に絞られる筈。
 但しこれ、逆に言うとARMのハードウェアパフォーマンス的にもStarter相当で相応、ということになるのかも知れない。

 どちらにしろ、ARM版Windowsはx86フル版と同一Edition同一価格、とはいかないのでは。

 ◇

 以上で散々うだうだ言ったように、全体として当方はフル機能Windows on ARMには懐疑的。少なくとも現時点のARMなCPUやARM採用ハードウェアの数々を見ている限り、ARM版Windowsが発売されても非常に限定的な場所でしか採用されないようにしか見えないのですよ。

 但し、MSがこのARM版を現在Windows XP EmbbedやWindows Embedded Standard 7辺りが動いている、いわゆる組み込みやThin Clientというジャンルに向けるなら話は別。
 この辺りを相手にするならメモリもパフォーマンスも(コンシューマ相手のフル機能品よりも)少なくて済むし、ついでにこの辺りの製品では通常競合は「ARM+Linux」という構成。メモリやCPUクロックに差分があったとしても、基本同一のARMハードウェアでWindowsもLinuxも動かせるというなら、ハード供給側にもメリットは少なくないのでは。

 とまぁ、こんな感じで。

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容量大きくて自由度が・・・ってアレ? (SugarSyncのこと)

 さて、自分は以前からDropBoxを使っているが。
 最近気になっていたのがSugarSync。だってこっちはタダで容量5GB(DropBoxは2GB)。しかも昔から「簡単なDropBox、機能豊富なSugarSync」と言われているぐらいだから、当然カスタマイズなんかもイロイロ出来るハズ。

 ということで、先日アカウントを作ってみた。

 ♯ちなみにそこらのblogのリンクからアカウント作るというテもあったのだが、コレ確か紹介した側もされた側も相互にメアドが見えてしまう筈だと思っていたので却下。
 仕方ないのでgoogleでSugarSyncと検索して右に出てくる文字広告のリンクからアカウント作成。ここ経由だと何もしなくとも500MBのボーナス容量が付いてくるので。

 ところが・・・実際にSugarSyncのクライアントを導入してみると。
 どうしても納得出来ないというか、気になって仕方ないのが以下の2点。

 1.「マジックブリーフケース」の位置が変えられない。
 2.複数アカウント間でファイルを共有した場合、共有「された側」のローカル同期フォルダの位置が変えられない。

 この2つ、世間ではどうだか知らないが、自分的にはSugarSyncの株が一気に下がったというか。
 もちっと正直に言うと、かなり真面目に「コレやめた」になりそうなぐらい。

 ◇

 何故かというと、自分はMy Documentsを使っていない人間なので。
 システム用とは別にデータ専用の論理ドライブを切ってあって、全てのユーザ作成データはそちらの集約している。

 My Documentsを移動すれば、なんてツッコミも飛んできそうだが、一応自分としては信念としてソレはしない。これがどうしてかというと、実際やってみた人が居れば分かると思うのだが。
 このMy~のようなフォルダ(とレジストリにpathが書いてあるような個人設定関連のフォルダ)をシステムと別のドライブに移動してしまうと、それなりに不都合が発生してしまうのよね。そしてシステムがトラブった時等にはこの不都合が不具合に、そしてその不具合が致命傷になりかねない、というか実際になる。

 ♯いやね、昔はMy Documentsを移動したりとかしていたんだけどね。

 その点、「データ専用ドライブ」はデータだけしか入っていないので、データの置き先としてもバックアップ対象もこれ以上明快な区切りは無く、その上DOSの頃からの習慣になってしまっているのでカラダも覚えている。

 また、Windows標準フォルダに大量のデータを溜めた時に発生し易いパフォーマンス問題等とも無縁だし、データとゴミがHDDを埋め尽くして肝心のシステムorアプリに必要な空き領域が確保できない、というマヌケな事態にもならない。

 ◇

 その点、DropBoxでは初期設定こそMy Documents下のMy Dorpboxだが、このフォルダをMy Documetns下から簡単に移動出来るので、「データ専用ドライブ」の中に移動してやればそれで全て片付いた。
 複数アカウント間で同期を取るにしても、ファイルの実体は「データ専用ドライブの中のMy Dropbox下」に来るため、非常に分かり易い。

 まあ要するになんというか、自分の使い方の感覚としてはDropBoxの方がしっくり来る模様。
 んでこっちはタダで5GBには・・・ならんのかね、やっぱり。

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2008 Foundationインストール済モデル、価格次第ではイケるのでは?

 さて、昨日の続きというか何と言うか。
 HPが何とまぁアキバの例の喫茶店でMicroServerのイベントをやるそうな。
 そしてクリスマスプレゼントと称して大盤振る舞い、実機をプレゼントしまくるそうで・・・まぁこのテのは自分は絶対当たらない類なんですがね。

 まあそんなヒガミは兎も角として、このPressを読んでいてちょっと気になった一文が。
 当日は「Windows Server 2008 R2 Foundation導入済みモデル」を置くとのこと。
 現在のところ国内ではOS無しでしか売っていないので、これはFoundation導入済みモデル投入のための反応伺いでしょうな。

 個人的にはコレ、値段をどれぐらいに付けてくるかが勝負だと思う。
 具体的に言うと、OS無しとの差額がDSP版Windows 7 Home Premium程度、つまり¥10K程度だったら断然アリでしょう。だって、イロイロ制限されているとはいえ正規版Server OSよ?しかもインストール済、これは大きい。

 逆に言うと、これ以上の値付けをされると、事務所導入用としては兎も角、個人とか家庭用としてはどうかな・・・という話になるのでは。

 ◇

 ・・・とまぁここまで書いてどうでもいいこと思いついた。
 誰かがUSB MemoryでBoot可能なMicroServer用1CD Linuxを作って、それを広めればいいんだな、うん。幸いケースの中にはUSBポートが一つあるんだし。

 そして、デスクトップPCを使い細めのUSBスティックメモリにBoot Imageを書き込んだ後、MicroServerのケース内USBコネクタにソレを突っ込んで電源On。するとLinuxが起動してDHCPで勝手にIPを掴み、Sambaが動き出して即NASになる、と。勿論、最低限のシステム設定とRAIDの管理、ついでにshellのUnlockが出来るWeb画面も付属。
 こうすれば、普通の人はこのまま使えば良いし、玄人はWeb管理画面からshellをUnlockして後は好きにして頂戴、と出来る。

 #何、X?んなモン要らんがな。そこらのNASにそんなモノ無いでしょ。
  必要ならWeb画面からshellをunlockして、勝手にX上げればいいし。

 ・・・誰かやりません?コレ。
 そんな箱物ベッタリの1CD Linuxなんて、と思うかも知れないが、あったらそれなりに面白そうではあるような気がする、な。

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Drive Extender v2の無いVailなんて・・・

 何考えてるのよMS?

 >Windows Home Server code name “Vail”– Update
 >http://windowsteamblog.com/windows/b/windowshomeserver/archive/2010/11/23/windows-home-server-code-name-vail-update.aspx

 VailからDrive Extender V2を削除するって、それどういう判断よ。
 「DEは顧客に要求にマッチしてない、データ保護はOEMのソリューションに任せる」っていやいやいや、DEv2の実現する機能こそ顧客の要求そのものでしょ。

 念のため、DEv2はMSが開発していた俗に言う「ブロックストレージ」で、物理メディアを論理的に数千のブロックに分割、そのブロック単位で管理する次世代ストレージ管理システム。
 具体的には、Droboや一部のストレージ製品で実現されている

 「何も考えずにHDDを追加するだけで自動的に容量が増える」
 「RAIDのように面倒臭いことを考えずとも最大限効率的なデータ冗長化が出来る」
 「最小容量HDD取り外し→最大容量HDD追加による容量追加に対応」

 という使い勝手をWindows環境で実現する機能。

 更にブロック毎にCRCを付けることで、データ冗長化をしていなくとも媒体のエラーは検出出来るという、高信頼化機能まで実装。
 これによって、HDDに経年劣化による不良セクタが出た場合でも、データの正当性の検証も出来るし代替領域の割当ても可能なばかりか、冗長化されていて正常データが取り出せる状況ならブロック単位での再冗長化や正常データを使った書戻しテスト等も可能。
 昨今のHDDの大容量化とその使われ方を考えると、これこそ正に望まれていた機能そのもの。

 現状、Windows環境で物理メディア冗長化によるデータ保護を行うにはRAID以外の選択肢は殆ど無い中で、これは大きなブレイクスルー、もっと言えば革命にも等しい機能になる「筈だった」。

 が、これでお蔵入りが確定の模様。

 ・・・個人的にはこの機能がまともに動いたらそれだけで買う価値があったというか、MicroServerにコレ組み合わせたらそれだけで最強NAS出来上がりじゃね、とか思っていただけに、もうショックというか何と言うか。

 これでもう、WHSに自分の興味が向くことは無いでしょうな・・・がっかり。
 現行の殆どゴミのようなDrive Extenderなんて真面目にデータ保護を考えたら使い物にならんレベルだし。

 ちなみに元blog記事のコメント欄が大騒ぎになっているが、「何考えてんだ」「WHS死んだ」こんなのばっかり。Vailに期待していた人はやっぱりDEv2に期待していたんだね。
 つか、データ保護はOEMのソリューションに任せるったって、OEMのソリューションってRAID以外何かあるのか?RAID自体を否定する気は全く無いが、それが「Home Server」にふさわしいか言われると。

 #DEv2はWinFSの残滓というウワサも無くもなかったんだが、WinFSの呪いでも発動したんかね・・・。

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