東芝製デスクトップHDDが出る、とな?

 さて、時々取り上げているHDDギョーカイうぉっち。

 HGSTが抜けてSamsungが逃げ出していよいよ寡占化が進む・・・と思っていたら、ここに来てまさかの新展開。
 日立が抜けたストレージ市場に、東芝が入って来る、とな。

 というかこれ、ブツの流れを考えると、要するに「日立の資産をWDと山分け」だよね。
 独禁法関連で資産を山分けしたかったWDと、まぁそれならばと手を挙げた東芝と。

 まあWD側からのアプローチ、なんだろうなぁと。
 タイの東芝資産を受け取るってのも、依然として洪水ダメージの残るタイ生産拠点の強化策だろうし。

 但し、内容については若干気になることも。

 というのも、コレで東芝は「全方面ラインナップを打ち出す」と言っているのよね。
 これって、要するに今まで手を出していなかった「デスクトップ」HDDに手を出すということなのだが。
 御存知の通り、「デスクトップ」HDDは価格競争がとんでもなく激しく、既に消耗戦状態。何で今更そんな死地に、Red Oceanに手を伸ばす必要があるんだろ?と。

 東芝が今までHDD部門でそれなりの利益を出してこれたのは、個人的には「デスクトップをやっていなかったから」だと見ているんですよ。富士通から引き継いだエンタープライズ&ニアラインはデスクトップとは単価が違うし、自社でやっていた2.5インチも3.5インチと比べればまだマシな値段が付いているし、ね。

 まあ、前向きに考えれば、ボリューム拡大によるコスト削減とか、ニアライン選別落ちパーツの流用先確保とか、その辺りが狙いなんでしょうな。
 東芝から見ると「タイの資産あげるから、そっちの設備とか知的財産ちょうだい」って、物々交換みたいな感じだし。

 兎にも角にも、最近とんと面白い話が無くなっていたHDD業界に久しぶりの話題。
 これから登場するであろう東芝デスクトップHDDがIBM~日立の正統血統だったりしたら更に面白いんだけど、さてどうなるかしらん。
 騒音大きめ、発熱大め、壊れかけても割と根性がある。東芝とHGSTって、製品の特性も割と近い気がするしね。

 ♯3.5インチデスクトップやるならRMAの仕組みも整えて欲しいと思ったり。
  東芝製HDDを買おうとすると現状ショップ保証以外無いのでね。

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AQUOS PHONE SH-01D 不安定の原因の一つは無線LAN?

 ・・・っぽい。
 全部ではないのだけど、結構な割合が。

 というのも。
 先日SH-01Dのファームアップデートが配信されのだが、その中に「無線LANの安定性改善」な話があったので。
 もしや、と思い「部屋に戻ったら無線LANに切り替える」をやめてみたんですよ。

 そしたら・・・それまで何時も発生していた「使っていない時にハングして電源すら切れなくなる」という事象が、一週間で一度も発生しなかったんですが。

 とはいえ、所詮は一週間、運の可能性もあるかな、ということで。
 次の一週間は今まで通り無線LANに切り替えてみたら・・・さっくり固まるし。
 ぉぃぉぃ。

 #ってか、無線LAN回りってアップデート前より余計不安定になってないか?

 というわけで、感覚的状況証拠しか無いのだが、この機種のキモは無線LANの安定度のような気がする。
 これって地味に致命的なのでは?ケータイ屋はただでさえトラフィックを逃がしたいってのに、その逃がす為の無線LANが不安定なんて。

 ・・・まぁSHARPのケータイは伝統的にRFがダメだったのだが、伝統は健在ってことかね。
 こうなると3Gの感度とかも・・・疑いたくなるってのはダメですか。

 ちなみに、使っている時にハングする症状の方は一向に収まらず。
 これは無線LANでも3Gでも一緒ですな・・・。

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壮絶なる出オチ、MEGAUPLOAD。

 さて、米国で超絶駄目法案であるSOPA/PIPAが審議されていて、Wikipediaをはじめとする有名サイトが大反対運動を繰り広げているさなか。

 良くも悪くも、というか主として悪い意味で「何でもあり」なアップローダとして有名な MEGAUPLOAD がパクられましたよ。

 おおっ、って最初思いましたよ自分も。
 DMCAが言わば免罪符になっているこの灰色な(というかDMCAが無ければ真っ黒な)業界で、ついにその神通力が切れたのかと。
 YouTubeをはじめとする多くのサービスが拠り所としているDMCAを突破する法論理が出来あがったりしていれば、それこそ何が起こるか分ったモンじゃない。

 ところ、が。ネット上に公開された罪状を見て、唖然。

 「会社ぐるみで社員が海賊版をアップロード」 
 「DMCA守るフリして実はファイル残していた」

 ・・・何だそれ。

 どう見ても意図的にしか見えないDMCA違反だけなら、どれだけ嘘臭くとも「システム不備」という言い訳が出来ないワケではない。論理的にはあり得るから。実際にあり得るか、それが信用されるかは横に置いとくとして。
 でも、自身が海賊版ディストリビュータになっているんじゃ、言い訳もヘッタクレも無いわな、マジで。

 つか、どしてそうなった。

 ◇

 とまぁ、いろんな意味でブチ抜けていたMEGAは兎も角として。
 さて、他の「アップローダー」はどうなるのかね。

 さすがに「自身が海賊版を生産していた」のはMEGAUPLOADだけだと信じたいたのだが・・・
 雨後の筍より大量発生しているサービスなので、同じコトやっているのが居たって不思議ではない。直接社員がやっていなくとも、日本流に言うところの「サクラ」がやっているかも知れないし。

 ♯まあ大量発生しているのでその分どんどん淘汰もされているらしいんだけど。

 そんな中早速動きがいくつかあるようで。

 最近?社名ロゴが変わった(よね?)FileSonicは早速共有機能を止めたそうな。
 止めた、ってあれ、それって自身のビジネスモデルの破綻でないの。今までヤバいことやっていました、って自分で認めてるってことだし。要するに「アップローダー」から「オンラインストレージ」に突如方針転換するってんだから。

 でも「オンラインストレージ」で成功するには、DropBox、SugarSync、Carbonite、Mozy、その他多数(日本だとYahooボックスとか)と実に多くの先駆者と争わないといけない。既にアングラ臭が染みついてる「FileSonic」ブランドがその中に入って行けるのか?
 ・・・あぁ、名前変えてキレイなフリすればいいのか。知名度ゼロだけどマイナスよりは良いだろうし。

 他にも、Uploaded.to は米国からのアクセスを蹴ってるそうな。
 ふ~ん・・・てあれ、米国にも収益の源「有料会員」は居るんでないの。蹴っていいの?

 まあ、他にもいろんなトコがバタバタと動いているんでしょう。
 私自身そっちの世界に詳しいワケではないので、ニュースに出てきた有名どころの動きしか見えていないけど。
 某巨大掲示板は大賑わいだそうだから、全世界的にも動きがあるってことでないかね、多分。

 これでアップローダー大増殖時代は終わるのか、それともこんなことモノともせずにアップローダーは増殖を続けるのか。
 さてどうなるんでしょうなぁ。

 ・・・個人的にはアップローダなんてどうでもいいんだけど、別に使っていないし。
 ただ、もし他のアップローダにも摘発があるとしたら、どういう罪名で来るか、というのは見ておかないと、ね。
 なんてったって、相手が相手。
 SOPAもPIPAも無くてもヤり放題になるようなトンデモ法論理だって編み出しかねないんでね。

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期待値が高過ぎたのか、現実が低過ぎるのか。(SH-01D 一ヶ月使用後レビュー)

 買ってそろそろ一カ月なAQUOS PHONEことSH-01D。
 それなりに使ってからの感想とか、ここらで書いてみる。

 ◇とりあえず。

 ・電池が持たない。
 ・結構挙動が怪しい。数日に1度は再起動が必要。

  ん~・・・どちらも「ケータイ」としては結構問題だと思うんだけどなぁ。
  現状、「スマホ」ではこんなモンなのかね。この機種についてはあんまり悪評が聞こえてこないし。

 #アプリのせいではないと思う。まだそんなに数も種類も入れてないし、場所を取る常駐モノも入ってないし。

  挙動の怪しさのパターンは以下の2つ。どちらも本人気づかないうちに「電波の届かない~」状態になるという。

 ・突然CPUが全力で暴走を始める。あっという間に電池を食い尽くしシャットダウンすること、3回。
  ちなみに1回は充電台に乗っている時に発生したが、何とこの時は充電電流を上回る消費電力で電池を食い尽くしてしまった。

 ・待受状態のままいつの間にかハングしている。こちにも既に3回発生。
  この時は電源ボタン長押しも効かないので、電池を外す以外の方法が無くなる。

  #しかも一回は夜中にハングしたせいで朝の目覚ましベルが鳴らず(以下略。

 ◇これも気になる。

 ・Wi-Fiと3Gのデータ通信切替がイマイチ。

  電波の強い場所で普通に切り替えれば問題ないのだが、電波の弱いところや電波品質の悪いところ(移動中等)で、切り替えがうまく行かずデータが不通になる。
  この後再接続がかかるのだが、この再接続に30秒~1分と結構時間がかかる上、ここで再接続に失敗すると更にリカバリまで数分単位で時間がかかる。

  ・・・SHARP伝統のRF部の作りの悪さ、健在?

 ◇以下は感想。

 ・カメラは解像度こそ高いが、画質は結構簡単に破綻する。

  やっぱりこの物理的サイズはいかんともしがたい。ダイナミックレンジって何だっけ。

 ・回線に優しくないどころか容赦ない、マジで。

  およそ「ケータイ」の概念を越えたアップデートの嵐。この為にどれだけのトラフィックが飛び交ってるんだか。
  確かにYouTubeなんかを見るというトラフィックの使い方も大きいと思うが、ユーザの使用方法に関わらず発生するトラフィックってのも馬鹿にならんのでは。
  つかさ、この分もパケット代取るって何かおかしいと思う自分がヘンなのか?

 ◇

 以上、と。まぁこんな感じで。

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エンタープライズの常識、デスクトップの非常識。

 久し振りのHDDネタ連投。
 
 エンタープライズRAIDでは常識だが、個人で手が届くRAIDカードにも是非搭載して欲しい機能がある。
 というか、個人的にはRAIDを名乗っているのに何でこの機能が無いのか不思議だし、別にRAIDでなくとも効果はあるのでOSレイヤで搭載してくれたっていいと思っているのだが、とにかく搭載して欲しい機能。
 
 それが、セクタリフレッシュとかセクタオーバーライトとか言われる機能。
 
 これは何かというと、読み出したデータをそのまんま同一セクタ上に上書きする機能。同一データを上書きすることで、データ内容を壊さずに且つ磁性体がリフレッシュされるので、データの保存性が高まるというワケ。
 
 HDDのプラッタなんて、スケールこそ違えどもやってることは磁気テープと一緒。磁性体の向きを変えて記録しているので、時間が経てばどんどん磁性体は弱くなってくるんですよ。対策としては、定期的に同一データを上書きしてやって、ヘタった磁性体をリフレッシュさせるしかない。
 
 このデータの確実な保持のためのリフレッシュ機能、エンタープライズストレージでは常識で、同一の物理ディスク上で実行するものだけでなく、定期的に別の物理ディスクにデータを移動し続けることで磁性体の鮮度を維持し続ける、なんてタイプもある。

 ◇ 
 
 で・・・何で突然こんなことを言い出したかというと。
 最近時々、非エンタープライズのデスクトップ用HDDでこんな事例を聞くようになったので。
 
 1) 久し振りに昔のデータを読み出そうとしたらエラーになった。
 2) 慌ててHDDを交換して、救えるだけのデータは救出した。
 3) 壊れている?元のHDDのデータ消去をやったら、エラーが消えてしまった。
 4) そのHDDを検査しても、エラーなんか出てこない。どうなってるのさ?

 まあ単純に不良セクタが発生して、データ消去で代替が割り当てられただけかも知れないのだが。
 この「久し振り」ってのが年単位だったらどうでしょう、と。

 非PCヲタのパソコンの中には、年単位でアクセスされていないセクタなんて別に珍しいものではない。
 とはいえ、1年も放ったらかしにされたら、ウィークセクタ(不良とまでは言えないが比較的磁性体の弱い場所)からデータが崩れ始めていても別におかしくはない。
 その状態ではリードエラーにはなってしまうが、再度データを書き込んであげればまた暫くは大丈夫なので、エラーは消えてしまうということ。

 まあ兎にも角にも、プラッタ密度がガンガン上がってどんどん繊細になっていくHDDに、もう少し優しくというか「そういうもの」として取り扱うって発想は無いのかな、と思うワケですよ、自分はね。

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