Seagate HDDの保証期間がWDと同等に。

 巷で全然話題になっていないようなので書いてみる。

 以前に「1年間」という驚異の保証短縮をかましてくれたSeagateだが、いつの間にか「WDとタメ」レベルに保証期間が戻っているという。

 で、この「保証期間が延びた」HDDが漸く国内でも出回り始めた模様。
 何しろ国内流通のHDDはヘタするとメーカ出荷から3ヶ月以上経っていたりするのだが、最近のアキバ店頭を見る限り、流通在庫の入れ替わりはほぼ完了した模様。

 ちなみに伸びたのはこんな感じ。
 メーカ出荷日が2012/6/30以降ね。

 ニアライン(Constellation) → 5年
 デスクトップ(Barracuda)→ 2年
 パフォーマンスデスクトップ・パフォーマンスノート(Barracuda XT・Momentus XT) → 3年
 ノート(Momentus)→ 2年
 組込用(Pipeline)→ 3年

 WD製の同等品とほぼ同じような感じですな。XTが5年ない(WDで対応するのはBlackシリーズなので)けども。
 ま、あの保証期間じゃWDに勝てないと漸く気づいたんでしょうな。

 というワケで、以前より少しは買い易くなった模様。
 値段もいい感じに崩れてきたし、そろそろ4TBモデルの噂もあっていいと思うんだけどね。

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HGST製1TBプラッタ初期ロット品に低品質疑惑発生。

 ・・・これもしかして、やっちっゃたか?

 さて、HGST初の1TBプラッタ採用モデル、1プラッタな7K1000.Dが登場してから暫く。
 少なくとも初期ロットのプラッタに、低品質疑惑が発生しましたよ。

 症状は、使用後しばらくしてからの不良セクタの多発。
 HGST製HDDの特性として代替処理が上手、というかデスクトップモデルでも他社のニアラインモデルと似たような代替処理メカニズム(この場合はルーチンか?)を持っているので、余程のことがないとユーザは気づかないことも多いのだが、気づいたらしっかり代替されまくっているという。
 1セクタ2セクタという少数代替まで含めると、既に相当数がキている模様。

 今のところ当方が状況を確認しているのはいわゆる「初期ロット」モノばかりなので、単純に「初物はハズレ率高し」の法則が発動したのか(今じゃ鉄板のSeagateの500GBプラッタも初期は酷かった)、それとも(WDの750GBプラッタよろしく)ずっとヤバいままで今日まで来ているかは不明。

 まあ兎にも角にも、7200rpm最速HDDとして導入した人も少なくないと思われるので、一度手元のHDDのコンディションをチェックするのをお薦めします、はい。

#パックアップは大事ですよ。

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動いている環境を触っちゃいけないよ、の見本みたいな話。(BIOS更新で起動不能に、再び)

 ・・・やっちまいましたよ。

 手元のSupermicro X9SCM-Fに新しいBIOS(ivy対応分ね)が出てきたので、取り敢えず何も考えず当ててみたんですわ。
 そしたら。
 起動しなくなりました、えぇ。つかWindows起動画面にすら辿り着かない。
 
 まぁその後、30分ぐらいあーでもないこーでもないとした結果、結論。

 X9SCM Ver2.0a BIOSでは、Marvell 88SE9128のAHCI BIOSが刺さっているとそこでハングする。

 #恐らく同系のX9SCL等も同一。

 以前のBIOS(Ver 1.10)では「挿してるとBIOS画面には入れないが、使う分には普通に使える」というまあ何と言いますか的状況だったのだが、Ver2.0では決定的に不仲になってしまった模様。メモリ空き領域とかの問題では無く、純粋にケンカ状態。
 ・・・というか、IntelのuEFIってLegacy BIOSでINT 19持ってるデバイスとかBIOSに優しくないよね・・・。

 ちなみに、Marvell 9128の下にぶら下がってたHDDはRocketRaidの空きポートに移動したので、差し当たっての障害はクリアしたが。
 RocketRaidってSMARTのRAW読みが出来ないのが残念感を醸しております。

 #昔のAdaptec RAIDは論理状態に関わらず全ポート全物理ディスクのSMARTがRAW読み出来たんだけど、PMCチップになってからはどうなんだろ。

 まぁこういうことがあるので、皆さんもBIOS等をアップデートする際は気をつけて下さいな、という話でした。

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まさかのSupermicroからの狙い撃ちマザーが発売・・・

 さて、本日はSupermicro製マザーのネタについて。

 最近発売された(正確には発表済み未出荷)のSupermicro製マザーが、余りにも自分にドンピシャというか、自分の欲しいものにピンポイントなので、取り敢えず備忘録程度のメモしておく。

 そのモノはX9SAE-V
 Socket 1155にIntel C216チップを組み合わせて、PCIeスロットも豊富に揃え、HDMI 2系統VGA出力、更にIntel vPRO 8.0、AMT 8.0まで装備した、Supermicro入魂の「全部入りワークステーション」用マザー。

 いや本気で、当方の次期マザーはこれかも知れない。
 何しろAMDのSocket AM3は終焉しているし、FM2ではそもそもECCメモリ用の配線が無い。
 同じAMDのSocketC32やG34も、いかんせんホンモノの「サーバー」しか狙っていないので、例えばVGAを挿すためのスロットに最低限の気を遣っているような「ワークステーション」マザーは現在も存在しないし、これからも出てくるとは思えない。
 そうするとECC Memoryが使えるのはXeonということになってしまうのだが、ここでも「ワークテーション」マザーというと正直イマイチな製品しか見あたらなかったワケで。例えばAsusとかのものでも、どうにもイマイチなワケで。

 そこに出てきたコレ。海外の掲示板情報では、250$を切る価格だようだから、¥20K前後、悪くとも¥25Kで買える筈。
 Supermicro品質でこの装備で¥20Kなら文句は無い。¥25Kでも十分「アリ」だ。

 しかもこれ、産業用を除けば、vProとデジタルVGA 2系統を両立させた初めてのマザーの筈。
 メーカ製WSでCPU内蔵VGAから2系統デジタル出せるモノってのは恐らく存在しないと思われるし。

 ・・・さて、どうなる。

 ♯まぁIntelの内蔵VGAについては特にドライバ品質がビミョーという話もあるが、最近だとCAD系アプリの認証取りに行こうとしたりもしているし、一時期よりはマシなのではないかと。

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14.7mm SAS規格2.5インチHDDがスタンダードに、と夢想してみる。

 さて、本日はHDDのフォームファクタの話でも。というかHDDネタ本当に多いねこのblog。

 以前にも「2.5インチHDDが主流に…」的なネタを書いている当方だが、HDDメーカからも2.5インチ主流時代の先駆け?のような製品が出始めましたな。
 それがWDのWD Green。いつの間にか2.5インチモデルが仲間入り。

 で、このHDDがステキなところ。2.5インチSAS HDDと同一の、14.7mm厚なんですわ。
 いよいよ以て14.7mm厚がコンシューマ向けにも進出開始、と。

 ◇

 今まで2.5インチHDDというとコンシューマー向ではノートPC用しか無かったので、9.5mm厚というのが標準で、7mmや12.5mmというのが例外的に存在したという状況。

 しかしこの状況は今や変わりつつあると思うんですな、自分は。

 ・薄型ノートの台頭
 ・組み込みの多様化
 ・「PC」の小型化

 個々のネタの詳細はまたいつか書くとして、以上の3つ全てが「物理的にデカいHDDは要らない」という方向に向かっていると思うんですよ、自分はね。
 かつて3.5インチHDDが5インチHDDを駆逐したように、2.5インチHDDが3.5インチHDDを駆逐する日がそう遠くないうちに来るのでは、とね。

 とはいえ、2.5インチが3.5インチを駆逐しようとすると、一部の市場では容量という問題が解消しきれていない。
 動画等を扱う際に欲しくなるTBクラスのストレージは、従来の2.5インチHDDではカバー出来ない。

 その問題への回答こそが、14.7mmフォームファクタの2.5インチHDDだと思うんですわ。
 2.5インチ14.7mm厚には既にSAS HDDも多数存在する。当然、ねじ穴位置は9mmや7mmのノート用と一緒。
 つまり、PCメーカは14.7mm厚 HDDが収まるスペースを確保しておけば、SSDを含めて多種多様なHDDを装着することが出来る。

 ◇

 こうして、メーカ製PCは筐体の小型化と共に3.5インチHDDから2.5インチに移行し、14.7mm厚がエンタープライズでもコンシューマでも基準となりましたとさ・・・

 ・・・となるか、ならないか。
 どんなもん、ですかね。

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