ノートとVistaキター。

 それは突然に。
 実家に置いていた、古いパーツをかき集めて作ったデスクトップPCが何故か起動しないという事態に。
 WOL投入で駄目、物理的に電源を入れてみても、動作音はしているもののBIOS画面まで辿り着かない・・・という、なんとなくM/Bの電源周りが駄目っぽい感が漂ってくる状況で。

 ところが、あんまり使わないとはいえ、たまに使おうとするとこうなる・・・の見本みたいな話で。
 今回は実家でPCが無いと割と本気で困るタイミング。

 仕方ないので秋葉原に飛び込み、激安ノートを買って持って行きましたよ。
 九十九で目玉品だった、GatewayのM1410Jという機械。
 デュアルコアCPUに2GBメモリ積んで、なんとお値段¥60K。
 つーか何なのさこの値段。

 #デスクトップじゃないのは、実家から「邪魔だから次替える時はノートね」と言われていたから。液晶とかはまだ十分使えるんだけどね。

 ◇

 ということで、早速家で開封。以下、ファーストインプレッション。

・値段の割には質感はまとも。
 液晶は正面から見る限りにおいてはまぁまぁ。上下左右斜めから見てはいけません。

・キーボードはカーソルキーと右SHIFTキーの小ささが気になる。
 慣れればOKかも知れないが、慣れにくいのは確か。
 ぺこぺこ感は「並」、押したら即たわむ程でもないが、頑丈かと言われるとそうでもない。

・トラックパッドは並程度。ボタンは固めのタイプ。

・手を置く場所は生暖かくはなるが不快いうレベルではない。
 底面の温度上昇も大したことなく膝上使用可なレベル。
 但し左の排気スリットからの温風は猛烈に熱い。

・HDD動作音は聞こえず、ディスプレイの「鳴り」もない。
 但しCPU廃熱用ファンは元気に動いている。
 音質的に気になるものではないが、静かでは無いのは確か。
 静音PCが欲しいなら、最初に除外される類。

 後はまぁ、カタログスペックから想像つく程度ということで。
 K8なAthlonX2 1.8GHzにRS690T、DDR2-667を1GB×2(Dual-ch、空スロット無)。
 HDDはこの筐体ではWDのWD1600BEVS。SATAな5400rpm品。
 BIOS初期設定でAHCIは無効。
 LANは蟹の8101(PCI-E 100TX)と8187B(11g/USB2.0)。

 まぁ要するに、サブマシンとして使うには十分過ぎるスペック。
 それがこの値段なんて・・・いろんな意味で狂っとる。

 ◇

 ちなみに、ご多聞に漏れずXP化も試してみましたよ。
 結論から言うと、オーディオとワンタッチキー以外は全部ドライバがある。

 まぁワンタッチキーはどうでもいいので放置して、問題はオーディオ。
 ドライバが無いので有名なSigmaTel/IDT Audioなんですよ。
 Gatewayの別機種用のドライバを突っ込むと取り敢えず音は出るのだが、左右のバランスが変という症状に見舞われ(ハードウェア故障ではない、Vistaに戻すと正常になる)、しかもオーディオ周辺デバイスからは結局最後まで「?」マークが消せず。

 こんな状況なので、オーディオをXPでまともに使いたい人は、USBにぶら下げるオーディオアダプタとヘッドホンを別途準備すれば良いと思われ。

 それ以外は別に問題も無く。
 一番駄目っぽいと思っていたWebカメラも下逸の汎用ドライバで認識されていたしね。

 ◇

 もいっこ、どうでもいい話。

 当方、今流行の光沢液晶が大嫌いです。目が痛いよアレ。

 ところが、今ノートPCを普通に買うとフツーに光沢液晶なんですな、困ったことに。
 それでは、どうやってピカピカでない液晶のノートを買うか。
 選択肢は大きく分けて3つ。

 その1、BTOで指定する。納期がかかる。
 その2、業務用モデルを買う。店頭では選択肢が極端に少ない上に値段も高い。
 その3、高精細パネル搭載品を買う。一般に高精細パネル搭載モデルはその他のスペックも上位なので、お値段がとてもよろしいことに。

 まぁ要するに、今回みたいに「安くて」「店頭ですぐモノを受け取りたい」なんて場合は選択肢が無いと。いや真面目な話。

 そんな自分に店員が薦めてきたのは「反射防止フィルム」。ディスプレイの上に貼る保護フィルムだが、ノングレアタイプで結構効くとのこと。
 見本がぶら下がっていたので店頭のノートで自分も試してみたところ、確かにこれは効く。

 ということで、「わざわざ光沢処理パネルが貼られている液晶パネルの上にノングレアフィルムを貼る」という、構造上それってどうなのよというツッコミを全力で我慢して、光沢ピカピカな液晶のノートを買いました、とさ。

 つまり開封一番にやったことは、電源を入れることではなく、液晶の上にフィルムを貼ることだったんですな。
 いやこれ、最初貼るのに技術と根性が要るが、その後は結構いい感じにノングレア風になってくれていいです、はい。

 ◇

 そして、このお話のオチ。

 実家のPC、いざ自分が実家に着いて、普通に電源入れたら起動したよ・・・。

 まぁ古いパーツの組み合わせだしこの気温だし、どっかヘタって来てるのは間違いないんだけどさ。
 慌てて買って来なくても良かったじゃない・・・ぁぅ。

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ZEN X-Fi キター。

 買ってしまいましたよ、32GBモデル。
 ということで開封して6時間、只今慣らし運転&いじり中につきファースト・インプレッション。

・ボタンは操作し易いとは言い難い。

 持ち歩くこと考えたら、これぐらいでも個人的には許容範囲。
 ロックかけずに鞄に放り込んでも大丈夫。

・ディスプレイは、暗い所で見れば悪くない。

 ただいかんせん、明るいトコに持って行くと厳しい。
 要するに暗い。

・割とハングし易い。

 再生中にいきなり落ちたり固まったりしたんでびっくりしただよ。
 んで、こういう落ち方すると環境設定が初期化されちまうってのは辛い。

・EQ入れると音割れする。

 これは某スレで出ていた通り。
 MP3ファイルの時点で音量が元々デカいと出易いですな。カスタムで自分で設定した方がいいかも。
 但し、↓のスマートボリュームと比べればこっちなんてまだ可愛いもんだ。

・スマートボリューム、かなり使えない。

 音量小さめな音源を持ち上げてくれるのは良いのだが、加減がイマイチというか、ダイナミックレンジが広い音源だと、ピークで確実にクリップして音飛びする。
 このクリップ、とってもデジタルにオーバーフローなので、当たり前ではあるが聞いてるともの凄く気になる。
 更に、EQの音割れと組み合わせるとかなり最強。歪まくりまっせ。
 手元のMP3は何故か音量小さめ→スマートボリュームが頑張ってしまうモノが多いので、コレはちょっと辛い。

・VBRの一部の音源で、高ビットレート部分で音が飛ぶ。

 一応再生対応規格内に収まっているとは思うのだが、なぁ。
 VBRで高ビットレートでも音飛びする音源と音飛びしない音源があるし、↓のようなこともあるんで多分(エンコ当時使っていた)エンコーダとの相性のような気がする。

・一部のMP3ファイルが再生出来ない。

 いかんせん、昔の(第一次MP3ブームの頃とでも言いますかね)MP3エンコーダの中には規格外のデータ吐き出すモノも結構あったし、タグについても独自拡張なんてモノが結構あった。
 この辺り、iTunes+iPodでは結構テキトーだったのだが、WMP+XENでは駄目な模様。

・昔のXing系エンコーダで作ったMP3のアラが強烈に聞こえる。

 元々音質が良くないんで有名なエンコーダだが、再生側でここまで強烈に差が聞こえるってのは、音作りの相性というヤツですかね。
 更にXingエンコとコレのX-Fiってのは素の時に輪をかけて相性が悪いらしく、OFFの時より悲惨なことに。

・ヘッドホンアンプが割とワガママ。

 接続するヘッドホン(イヤホン)を相当選ぶような気がする。
 ちなみに本体についてきたヘッドホンはまだ慣らし終わってないので未評価。

・X-FiとEQの効きは割と強烈。

 激安ヘッドホン使いにもある程度は優しい機械かも。
 ただ、ヘッドホンアンプに嫌われると厳しいか。
 あと、前述した通りMP3の音量によってはクリップしまくるという害も。

・MTPデバイスしてのシンクロが遅ぇ。

 取り敢えずiPodで使っていたライブラリをまるごと転送したら、まあ時間のかかること。
 更にその後の日常シンクでも何これ、というぐらい遅い。
 これが特別遅いのか、MTPデバイスってのはみんなこうなのか、どっちなんだろ。

・Creativeのライブラリソフト、全く使い物にならねぇ。

 某スレじゃ最初から存在しなかったことにされている理由が分かった。
 素直にWMP11だけあればよろしい。

 ◇

 あと、変わったところで、当方はシンクロにSongBird使おうと思っていてたのだが、完全にアウト。
 繋がったまま固まってしまう。

 ・・・う~ん、残念。これがあればプレイリストをそのままiTunesからインポート出来たのだが。
 ということで、結局手作業で全ライブラリをWMP11へ移行しましたとさ。
 実際問題として、面倒でしたはい。

 ◇

 何だか強烈にネガティブっぽくなってしまったが、それは元々の期待値が高かったからということで。

 実際問題、買った当人は悪い買い物したとは思っていないので。
 32GBもあればいっぱい入るし、音質もそう悪くもないし。激安モノによくある、ホワイトノイズが・・・ということもないし。

 まぁ、PMPってブツがどういうものかということが分かっていて、且つバグや仕様のマズさダメさをある程度は笑って許せる、玄人向の製品という印象はある。これは確か。

 iPodみたいに、何も知らないシロートが取り敢えず買ってどうにかなるというブツではない。
 「はじめてのPMP」でコレを手にするのは、PCマニア以外にはとてもお勧め出来ない。

 #そういう意味ではiPodのパッケージとしての出来の良さは凄いわね。

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こっそりチューニングもしてるっぽいぞ?

 先日話題にしたHDDの件の続き。

 実は、事実上NAS&ネットマシンと化しているPCのHDDを、同じWDのGreenPowerシリーズであるWD5000AACS(確か250GBプラッタ)から、今自分的にイチオシのHDD、WD10EACS(最新の334GBプラッタ)に載せ替えたんですな。だって物置場所が狭くなったんだもん。安かったし。

 で、実際やってみてびっくり。
 何か、体感で分かるぐらいDiskのアクセス速度が違うんですが。
 シーケンシャルアクセス時の速度差なんて体感では分からないが、ランダムアクセス時の体感速度が圧倒的に向上している。

 何しろ、今までランダムアクセスで高負荷かけた時にあった「あぁこの辺りが5400rpmだね」という感覚、具体的に言うと「引っかかる」感覚が相当少なくなっている。
 プラッタ密度の差はあるにしても、それだけでここまで体感差は出ない。

 ・・・で、ふと思ったのだが。
 プラッタ枚数変更の時に、ついでにファームのチューニングもしているんでない?
 体感に合わせたのかWindowsの挙動に合わせたのかは不明だが、そうでもないとこの体感差は説明出来ないと思うのだが。

 いやね、今までも334GBプラッタな1TBは何台も導入してるのだが。
 今までは「比較対象」が無かったんで「まぁこんなモンでしょ」とだけ思ってた。
 ところが、実際にこうして全く同じ状態でシステムを載せ替え(V2i Protectorでイメージまるごとコピー)をしてみると、「使用前」「使用後」の差が体感出来るワケであり。

 いや、びっくりした。
 さすが334GBプラッタ、さすがGreenPower。クールにキメる実力者。
 自分の中ではWDの評価、更にうなぎ登り。
 折角「5年保証」という武器が有りながら「問題ファーム連発」という失態を演じて、自分の中で評価が下降中のSeagateと、そろそろタメの位置まで来てしまいましたよ。

 ◇

 ちなみにHGST製品はというと、「1.5Gbsへの速度固定がジャンパピンで出来ない」って時点で、中身がどうという以前にハナから選択肢から外れるのよね。

 実際問題として、SATA周りで挙動が不審な時に速度落とすってのはトラブルシューティングの基本なんで。これ、別にVIAやSiSチップセットじゃなくても、トラブル発生時は意外と効きまっせ。

 あと、正直値段の割に性能イマイチだと思うし。互換性問題を打ち消すほど安くて性能が良ければ、また考えも変わるんだろうが。

 あぁあと、一部で大変評判の悪いSamsung。
 当方個人の感覚からすると、「最近のものは」特段悪いモノという印象は無い。騒音も発熱も性能も。メーカ製PCには意外と入っていることが多いし。特にNとか。

 但し、それじゃSeagateやWD製品と並べられた時に積極的に選ぶ理由があるかと言われると、ぶっちゃけ何もない。

 ◇

 そいえば2.5インチはあまり数扱ってないのだが、今まで触った中では
 「騒音が大きく、調子悪くなると更にやかましくなるが、ホントにぶっ壊れるまでは意外と根性のある東芝」
 「静かだがヤワで突然死するHGST」
 「特段印象の無い富士通とSeagate」
 という感じ。

 ちなみに2.5のWDとSamsungは触ったこと無かったり。

 つーかそろそろ「信者キモッ」とか言われそうだが。
 WD GreenPowerシリーズはもう何台も実際に使っていて、それがこういう評価に繋がってるのよ。あとSeagateも。
 触ったことも無いであーだこーだ言ってる連中とだけは、一緒にされたくないね。
 そこの所、宜しく。

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これも相性問題?

 PMPチップであるSiI3726に、3Gbps設定のHDDと1.5Gbps設定のHDDを両方繋ぐと、1.5GbpsなHDDの認識に失敗することがある。
 特にPort0(PMP未対応SATAコントローラでも見える場所)が3Gbps設定の場合、失敗する確率が高い。

 ・・・ということが、手元の環境をいじっている時に判明。

 ハードウェア的には接続は認識されているみたいなのよね。というのは、そもそもHDDが繋がっていないと点灯しないアクセスランプは点灯するので。
 但し、PMPの向こう側からアクセスしようとしても、無反応。

 なんで、個人的には1.5Gbps設定にも関わらず問答無用で3Gbpsでコマンドぶん投げて、無視されて認識失敗ってところだと思うけど。

 にしてもSteelVine、事実上の業界標準とはいえ、イマイチ速度の出ないSiI3132とか(PCI-Expressなのに100MB/s程度で頭打ちって何でよ)、完成度はイマイチだと思うのよねぇ。
 今回手元で環境いじっている時に発覚した3Gbps/1.5Gbps混在問題だって、ちょっと真面目に検証すればテストルームでも発覚すると思うし、この程度ファームとかでどうにかなりそうなモンだけどなぁ。

 最近だとSiI57シリーズが結構色々話題になっているしね。結構派手に相性問題出してるみたいで、認識されたの失敗したの、そんな話がぼろぼろ出て来てるもんなぁ。

 まぁ兎に角、もうちっと頑張ってよ>Silicon Image。

 ・・・というか、6GbpsなSATAマダー?

 転送速度が100MB/Sを超えるようなHDDがこうも普通になって来ると、PMPの先が3Gbpsじゃいい加減細いんですが。
 Host側はそろそろPCI-Express 2.0にも対応して欲しいし(2.0なら実効で300MB/Sぐらいは軽く出せるでしょ?)、PMPも実効で450MB/Sぐらいは出る高性能なヤツが欲しいですよ。
 その辺り、一つ宜しく~。

 #というか、そろそろマルチレーンに逝けってことか?コレは。
  アレは確かに性能はばっちりだが、単純に¥が高いんだよなぁ・・・。

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大容量HDDを追加すると発生するらしい。

 イベントビューアのシステム項目に赤バッテンの大量発生。
 chkdsk /f等、ボリュームをロックしようすると固まる。・・・が、時間さえ経てば一応処理は進む。

 ちなみに赤バッテンの中身は3種類だが、EventIDはどれも7011で、30秒のタイムアウトエラーというのも同一。
 エラーを吐いてるサービスは ShellHWDetection(ハードウェア変更監視)、dmserver(論理ディスクマネージャ)、TrkWks(NTFS移動追跡)。

 最近流行の1TBなんてHDDを増設したり、TrueImageやNortonGhostといったイメージングソフトを使ってシステムを載せ替えたりすると発生する病気らしい。
 イメージングによるHDD移動ってのはある意味イレギュラーではあるから仕方ないのかも知れないが、ただのHDD増設でも発現するってのは酷くないかい。

 ・・・で、当方も病気が発生、あぅ。
 つーか単に1TBを接続しただけで、まだ領域確保すらしてないんですが。

 で、この解決策。
 横文字のフォーラムなんかを頑張って探してみてもどうも「コレ」というのが見あたらない。
 仕方ないので、色々「こうしたら解決したよ」という話を探してみる。

 ・マザボやSATAカードのBIOSやドライバを更新。
  大容量HDDを誤認識するBIOSやドライバは意外と多いらしい。

 ・DaemonToolsやAlcoholといった仮想CDソフトを引っこ抜く。
  こいつらの独自ドライバの中にも、病気持ちが居るそうな。

 ・HDDをローレベルフォーマット。
 ・回復コンソールから再インストール。
 ・回復コンソールから全ディスクをchkdsk /p。
 ・以下のデータを全て削る(※再起動時にドライブレター再割当が走る)
  HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥MountedDrevices 内

 ・・・この辺りはシステムに変更を加える作業。
 特に一番下なんて、Win内部のボリューム管理方法について知識が無い人間にはとてもじゃないがお薦め出来ない。
 つーか、知ってたってこんなトコ触るのいややわ。

 ということで。
 結局、対処療法でどうにかしましたよ。

 問題なのはTrkWksことDistributed Link Tracking Clientというサービス。
 このサービスの中身がどうというのは別に調べて貰うとして、個人PCじゃ動いていても仕方ないので止めて問題なし。んで、止めてしまえば問題解決。

 「コントロールパネル」→「管理ツール」→「サービス」を選んで無効にして、再起動。

 ざっつお~る。

 ◇

 結局このトラブルって、

 ・削除された筈、或いは存在しないボリュームのゴミ情報がどっかに残っていて
 ・ソレをTrkWksが執拗に叩き続けている

 ってことで個人的には理解。対策は

 ・正当な対処法はゴミの在処を見つけてクリーンにしてやること。
 ・それが出来ないならTrkWksを止めてしまえ。

 ってことだわな。
 つーか、TrkWksが何処見てるとか、そういう情報どっかに無いかしらん。

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