最近Win8 desktopに慣れつつあるような・・・(ぇー)。

 さて、以前TrinityにWin8を導入してテスト環境にしているいうネタを出しましたが。
 テスト環境ということは、当然、Win8もぼちぼち触っているワケですよ。

 ♯あ勿論、Desktopだけ。Metro?全く触っていませんが何か。

 そんな最近、ちょっと困ったことが。
 何かWin8も「絶望的だが破滅的ではないかな」と思い始めてしまっているのですよ。

 具体的には、以下のような感じで個々の問題に対して対応策を導入することで、何とかしているというか。

 ・ウィンドウの色使いがダサい
 ・ウィンドウがのっぺり過ぎて見づらい

 カスタマイズで自分的最低ラインに色使いを変更し、3D感は窓影8でかなり改善。
 カスタマイズ不能な箇所やもともとデザインがダサい点については感覚を鈍くする以外の方法は無い模様だが、慣れとは恐ろしいもので。

 ・スタートメニューが無い
 ・Metro要らない
 ・チャームがウザい

 Classic Shellが全て解決。
 スタートメニュー復活、Metroとチャームは滅殺。

 とまぁここまでは割とどうにかなっているのだが。
 あと一つ、これが現状ではどうにもならない。
 
 ・IME周りの挙動が妙

 今のところWin8で日本語長文を入れるようなことはしていないので大して問題になっていないが、移行してガシガシ入力するようになったらあまりのキモチワルイ感にブチ切れそう。

 とはいえ、もしかしたら・・・と個人的に思っている製品が一つあったりして。それは、2月に発売になるATOK13。
 Win8「完全対応」を謳うATOK13なら、もしかしたらキモチワルさを解消してくれるかも知れない・・・とちょっとだけ期待していたり。

 まぁ兎にも角にも、Win7が従来のXPの後継的立ち位置になるだろうということには全く疑いを持っていないし、当分Win7のままで全く困らないとは思うのだが、一方で触れば触るほどWin8のカーネルの出来の良さに感心するのも確かなのであり。
 とはいっても全環境を移行するにはいくつかソフトのバージョンアップが必須なことが判明してしまったりなので全面移行が可能になるのは当分先なのだが、この調子だと可能になったらなったで一気に雪崩れ込む・・・なんてことになるのか?

 つか、これはホント、その時が来ないと分からないですな。

Share

Windows VistaとWindows 8が根本的に同じ理由と、違う理由。

 さて、取り敢えずWindows 8を即時導入「しない」と決めつつも、一応動作検証用にWin8Pro環境も持ちつつ、日常使いPCはWin7のまま使い続けている管理人。
 巷ではWindows Vistaの二の舞とまで言われているが、まあぶっちゃけ印象だけで語ればこの表現がぴったりかなと思いつつ。
 導入後暫く経っての印象を語ってみる。

 ◇Vistaと8が根本的に同じ理由。

 「残念」なこと。
 理念や思想は兎も角、実装が全く追いついていない。

 Vistaの理念が間違っていなかったことは、Vista SE=Windows 7がこれだけ爆発的に売れたことで十分説明が付く。
 でも、Vistaの実装は余りにも「残念」だった。

 同じく、Windows 8の「タブレットでもデスクトップでも使い易い」という理念が間違っている、と言う人はあまり居ない、と思う。
 でも、8の実装は余りにも「残念」だった。

 ◇Vistaと8が根本的に違う理由。

 Vistaは「カーネル」が残念だった。
 8は「UI」が残念だった。

 UIを除くと、8のカーネル周りは正直非常に優秀という印象で、このカーネルの優秀さは十分Windows 8への乗り換え動機になると思う。
 (今日時点では)x86に比べて非力なARMでまともにNTカーネルを動かすために相当チューンナップした成果と思われるが、CPUが弱いサブノートでは体感で分かるぐらいWindows 7より軽快に動く。特に改善したのはレスポンスとかそういう要素で、逆に言うとこれはWindows 7がVistaよりはマシになったもののまだまだ改善すべきポイントであったワケで。

 但し、8では、その優秀なカーネルの上に乗ってるデスクトップ用UIが、それこそ絶望的に、カーネル改善の魅力を余裕で吹き飛ばせるぐらい、よろしくない。

 象徴的なのがデスクトップでのスタートメニュー廃止とスタート画面&チャーム強制。
 別にスタートメニューが無くなっても代替になる優秀なUIがあれば誰も文句は言わないだろうが、実際問題としてスタート画面は代替になってない。
 そしてあのチャーム。何なんだアレ本当に。
 使いにくい上に、マルチディスプレイ構成でのUIを完全に破壊している極悪人と言っても良い。

 #え、レジストリで潰せばいいって?いやソレは違うでしょ。チャームが無くて完結するUIが必要ってこと。

 但しこの辺りは象徴であって、UIとそれに関連する問題を見渡すと実はこんな話など氷山の一角。日本人なら必須のIME周りもアレだし、挙げ句、例えばシステムイメージバックアップのメニュー名が製品版になっても「Windows 7のファイルの回復」のままなんてのは、何処の出来損ないだよ、としか思えない。

 #「システム全体の回復」とかいくらでも名前の付けようがあるだろうに。

 それに加えて、Windows 1.0に戻ったとすら言われる絶望的なウィンドウデザインが付いてくる。
 ダサい上に、兎に角見にくい、分かりにくい。主たる要因はUI要素にコントラストが無さ過ぎる=のっぺりし過ぎていること。

 例えば、最近フリーのオンラインソフトで「窓影8」という、Z軸に従ってウィンドウに影を入れるツールを入れてみたら、それだけで随分とウィンドウが見易くなってびっくりしたり。こんなものMSにその気があれば「パフォーマンス」タブの中のチェック項目に速攻で入れられる筈なのに、その程度すらしていない。

 ◇

 まあMSの社内でもイロイロあったようで、Windows 8開発をトップダウンで仕切っていた人間が追い出された途端、某オンライン誌には「スタートメニュー復活か」などと書かれてしまうのが、今の8の状況。
 兎にも角にも、Windows9ででもWindows8 SP1ででも、このデスクトップ用UIをどうにかしない限り、爆発的な流行は無いな、としか思えない。

 #個人的には既に代替ツールが出回っているスタートメニューよりも、ダサ過ぎ&のっぺり過ぎるウィンドウデザインと多画面UIを破壊するチャームを先に何とかして欲しい。

 逆に、このUIさえどうにかなってしまったら、ソフト・ハードの互換性以外の理由でWindows 7やXPを含む旧Windowsを使用する意味を完全に無くすことが出来る。
 それだけのポテンシャルを持っていた、筈、だと思う。いやホントに。

Share

・・・このGUIさえどうにかなれば、な Windows 8 First Impression…

 さて、大人気で?一部Webがトラブったりしていたが、MSDNにWindows 8製品版が来ましたよ。
 で、前回散々悪口言っておいて、それでも万が一の可能性に賭けて、速攻でインストールしてみました、Windows 8。
 で、結論。

 やっぱダメだ・・・デスクトップPCにこの「Metro」UIは違和感しか無い…。

 逆に言うと、UI以外は比較的まともかな、という印象。

 ◇

 まぁUIについては人それぞれなので後回しにして、OSコアの部分についての印象は以下の通り。決して悪くない。

 ・Windows 7と比べて、体感ではむしろ軽いかも。最低でも重くはない。
 ・Explorer周りの強化は評価出来る。但し、リボンUIは画面占有面積考えると微妙か。個人的には嫌いではないんだけどね。
 ・System周りの設定はまた例によって項目が多少あっち行ったりこっち行ったり。基本的にはWindows 7と大差ない。
 ・Hyper-V組み込みはやっぱり嬉しい。Windows以外にはあまり優しくないとはいえ、なんてったってHypervisorですよ。
 ・ドライバ類も最近のハードウェアについては比較的揃ってる。但し機能的には最低限のものが多いので、ベンダから最新版を拾って来ることはお忘れ無く。
 
 ♯ちなみにSB850のRAID、Radeon6450についてもドライバ標準装備でしたとさ。
  とはいえ現時点ではまだWin8ドライバの正式版なんて殆ど出てないんだけどね・・・。

 ◇

 さてここからはダメ出しタイム。といってもホントにUIのところだけね。
 ざっくりまとめると

 ・安っぽくてダサい
 ・操作性がまとまっておらず中途半端
 ・結局不便
 ・どうしてこうなった

 以上。以下、もう少し書く。

 ・「Metro」UI。

 これ、タブレットではまぁガマン出来るだろうなぁと思う。ぶっちゃけダサいが、画面タッチで使用する分にはユーザビリティは悪く無さそうだ。
 が、誰だよコレをデスクトップ機でも使おうって言い出した間違った発想の持ち主は。スキップ機能まで削除して。
 いやね、おかげさまで、うざい、邪魔、鬱陶しい、五月蠅い、と本気で要らないレベル。
 
 ・削除されたスタートボタン。

 「Metro」UIで表示しろ、なんて言っていない。表示させたらそれこそちぐはぐでキモチワルイ。
 が、デスクトップUIでもスタートボタンを削ったのは何故。
 Metroと従来デスクトップを完全に切り分ければ良かったのに、中途半端に融合させようとするからこんなおかしなことになる。 

 ちなみに画面左下をクリックすると「Metro」UIの「スタート」画面が表示される・・・が、とてもじゃないが従来型スタートボタンの代替にはならない。

 ・マウスを振り回す、うざったいツーアクション。

 画面の右下にマウスを持って行って→アイコンが表示される→アイコンをクリック。
 この他にも、マウスだと無駄に腕を動かす必要のあるオペレーションがやったら多いってのは何なのさ。
 タッチ操作UIとマウス操作UIの操作性ってのは全く別物だってのに、またしても中途半端に揃えようとした挙げ句に撃沈、のパターンにしか見えない。

 ・安っぽいデスクトップウィンドウデザイン。

 冗談抜きにWindows 1.0に逆戻りって言って良いレベル。
 多少のデザイン変更は兎も角としても、せめてAeroの半透明処理を残しておけばまだマシだったかと。
 え、マシンリソースが勿体ない?Aero有効の時だけモジュールをロードすればええやん。DynamicLoadなんてWindowsが昔っから実装しているんだし。

 ◇

 以上の結論。

 取り敢えず、個人マシンはWindows7のままキープ、Windows9待ちで。
 当分困りそうにないし。

 ♯企業なんかでは未だにXPで困っていないとこも多いしね。

Share

個人的にはWindows 8が絶望的でWindows Server 2012に相当期待してる件。

 さて、間もなく、いよいよMSDNにWindows 8が来ますよ。

 とはいえ・・・個人的にはRTMになってからも続々と「改悪」の話しか聞こえてこない。

 つーか例のMetro Screenが起動時にスキップ出来ないとか、Start(ボタン)が復活出来ないとか、何なのさそれ。
 この2つはRCの頃は出来たんだが、RTMで出来なくなってるらしい。

 ・・・話にならんがな。
 デフォルトがどうなっていても変更できる限りはあまり気にしないが、変更すらさせないってのはそれ単純に改悪だろ。

 手元の空いてる箱も無いし・・・今のところ、Windows 8の早期導入は見合わせの予定。

 #Hyper-V組込とか基本的なShell機能の強化とか、評価したいポイントも結構あるんだがねぇ。

 一方、個人的に期待度がかなり高いのがWindows Server 2012。

 UIについてはServerなので目を瞑って、機能面を見るとかなりのもの。
 色々拡張されたHyper-V 3.0もそうだが、個人的に期待度MAXなのがStorageSpaceとReFS。
 以前WHSネタでは「DEv2が無いWHSなんて」と書いたが、今度こそ、長年自分が欲しかった機能が現実になる。

 ・checksumによるデータ化け&ストレージ故障の検出
 ・checksumによる安全な物理ストレージ多重化
 ・Thin Provisioningによる運用性の高さ
 ・Copy-On-Writeによる可用性の向上

 こう書くとあっさり「その程度」に見えてしまうが、これって従来のRAIDや外付けStorageでは相当¥を積まないと実現出来なかった、かなりレベルの高いことなのですよ。そして、当方がWindows Serverに一番欲しかった機能でもある。

 というか、これで漸くWindows ServerはZFSに対抗する一歩を踏み出した、と。ストレージ回りのヨワさは従来Windows Serverの一番の弱点とも言われてたし。気にしてたのは別に私だけじゃないのよ。
 とはいえZFSでは既に多段キャッシングストレージを実現しているし、他にもまだまだするべきことは山ほど、と。

 後はまぁ・・・FSなんてOSのキモなので散々テストしまくってるとは思うが、それでも「初物」がどんだけか、という事で。

 ◆

 以下余談というか、脳内垂れ流し。

 WHSネタの時に書いた、Drive Extender V2で夢見たFull Block StorageはWindowsにはもう来ない。
 個人的には今でもFull Block Storageこそ最高のStorageだという思いは変わっていないが、一方で、FBSはその構造上かなり重くなるのもまた事実。
 更に、FBSが実現する機能の一部はより上位レイヤであるFile Systemでも実装出来るし、OSと密に連携するFS上の実装の方が効率が良いことが多い。*nixでお馴染みのZFSなんてのは正にFile System側でイロイロ実装している実例だし。

 一方、Microsoft的には一時期本気でWinFSというDataBase Storageを模索していたので、その過程でFBSも検討した筈。DBSとFBSは取っ掛かりの思想こそ違うが終着点は同一といっても良いシロモノなので、自分より数倍は頭のキレる連中がFBSとDBSを並べて検討しなかったワケが無い。
 そして、恐らく、FBSはOSに標準装備として乗せるStorage Systemとしては重過ぎ&無駄が多い、と判断したのだろう。そして代わりに実装したのが、Storage Spaceという名前のLogical Storageと、ReFSという名前の新規FS・・・じゃないのかね、きっと。

Share

Buildで見えたWindows8の本気と、ほんのちょっとだけの微妙さと。

 ということで、Buildの詳細レポが出てきたので個人的にWindows 8絡みの感想でも。
 ホントはTechnology Previewを突っ込みたいんたが、現在空いてるハコが無いもんで・・・。

・WinRTというトロイの木馬。

 WinRTってのは結局NTカーネル上で動く「仮想アプリ動作環境」そのもので、目標点はJavaと、着地点はAdobe AirかSilverlightと一緒。レイヤ1枚被せてみました、と。技術的には別に驚く程のものでもない。
 とはいえこのWinRTの効果というか威力は絶大。何よりMicrosoftは、ここをさくっと拡張することで非WindowsアプリすらWindows上で動かして見せる、ということまで出来る土台を手に入れたのだから。

 例えば、それこそWindowsPhone用のアプリをWindows上で動かせるようにすることすら全然難しくない。もちろん裏ではバイナリトランスレータなりWindowsPhone VMなりがワシャワシャと動くのだろうが、そんなモノはユーザからは見えないバックグラウンドなのであって、ユーザからは同じアプリが同じ「METROスタイル」で動いているように見せられる。

・ARM版Natvie Binaryは存在する。

 結局やっちゃうのね、ARM版Binary。
 とはいえ、InstallerはFAT Binaryになるのかどうかについては良く分からん。但しMSがWindows関連でOSリソースをここまで気にしているのは初めてなので、必然的にBinaryがデカくなるFAT Binary導入には消極的なのかも。
 現状見た感じ、ARM版Binaryは「割と特殊」という立ち位置になりそうなので。ならば「インストール媒体が違う」という運用でも何とかなるかと。

・ARMのハードウェアはもうひと頑張り。

 ハードウェアが全然追いついてないやん、というツッコミは「あと一年あれば追いつける」という実にアレな答えが「Solution」(=解決策)らしい。何だソレは。
 逆に言うとあと一年後のARMハードウェアは現在とは一線を画す程度の性能を実現している(予定)ということで、それはAppleなりAndroid陣営にも条件は同じワケで、さてどうなんだろう。結局「Windowsは重い」というのは相対的には変化無いワケだし。

・Hyper-V 組み込みは大歓迎。

 2008 Server R2に積んでるHyper-V 2.0も1.0に比べるとかなりマシでまぁ十分使い物になるレベルなのだが、更に進化したブツがデスクトップOSであるWindows 8に搭載となると、これはかなり良さげ。
 デスクトップOSのGUIとHypervisorが共存出来るってのは、一見地味だが実はかなりポイント高い。

 #2008 R2の「Desktop Experience」はWindows 7の代替にはならないでっせ、実際問題として。

 ちなみにもう一つ、Hyper-Vが組み込まれるというのは実はWindowsの内部構造に大変革が起こるということ。
 Hyper-Vの下では全てのハードウェアレイヤが仮想化されるということで、これは最初にインストールされた標準OS(要するにHyper-V 管理コンソールのあるOS)も例外ではない。2008 Serverでは既にそうなっているが、ついにデスクトップOSも。
 これどういうことかというと、標準OSと一緒にしれっと別OSをインストールして、標準OSと同格として動かすことが可能ということ。
 極端なこと言うと、従来との互換性を全て捨て去った新OSと従来Windows OSそのものを一緒にインストールして、新OS上からシームレスに使うなんてことすら出来てしまう。
 ・・・もしかしてMSは最終的にコレを狙ってる?

・従来型デスクトップからスタートボタンが消えた?

 現デスクトップはWin8ではMetroスタイルと切替えになるらしい。それ自体はまぁそうですか、という程度なのだが、現状のUIでは大問題が一つ。
 というのは、要するにアプリを起動するのがエラい面倒だということ。

 現状のWindowsのUIは「スタートボタン→アプリ一覧→起動」という構造になっていて、それぞれが隣接しているため、見かけのデザインは兎も角として、スタートボタンからアプリ起動までが「一連の流れ」になっており、ポインタの移動量も必要最低限になっている。

 ところがWin8 UIではこの流れは見事に左右にぶった切られ、左のボタン→右のパネルとポインタを動かしまくりないとアプリひとつ起動出来ないらしい。・・・ダメだろそれは。
 別にスタートボタンに固執するワケではないのだが、アプリの一つぐらいちょいちょいと起動させてくれよ、と。

 #何かレジストリいじると旧来型のボタンが出てくるらしいが、結局ソレが解決策なのか?

 ◇

 全体的にはかなり印象は悪くないのだが、どうしても引っかかってるのが最後に書いた従来型GUIの「スタート」部分。
 取り敢えずコレさえどうにかなれば、Windows 8への移行も悪くないかなぁ・・・と。
 特にHyper-V標準装備、の辺りはかなりポイント高い。Hypervisor仮想環境の便利さを一度知ってしまうと後には戻れません、はい。

 #個人的にデスクトップPCでMetroスタイルはあんまり使いそうにないけれど。

Share