オープンエア・イヤホンは絶滅危惧種。

 年が変わってから去年末のネタを書く、1回飛ばして今回はその2。

 ・・・知らなかったよ。
 いつの間にかイヤホン市場がインナーイヤータイプに席巻されていたなんて。
 まあ普段からしょっちゅうイヤホンを取っ替え引っ替えして楽しんでいる人には常識だったのだろうが。

 当方が欲しかったのは、PMP(以前にもネタにしたCreative ZEN X-Fiね)に接続して屋外で使えるイヤホン。
 今まで使っていたヤツがついにぶっ壊れた(というか導線が切れた)ので、交換しようと。

 だったらインナーイヤーで全然問題無いだろ、というツッコミが飛んで来そうだが、オープンエアにはインナーイヤーには無い、屋外で使うための大きなメリットがあるんですよ。
 それは、世間ではオープンエアタイプの欠点とも言われる要素。

 「外部の音が良く聞こえる」

 勿論、これは「音漏れしやすい」というのと表裏一体なのだが。
 屋外で使うのに、外部の音が聞こえないというのは、いろんな意味で危険だと思うのよね、ホントに。
 それに、外部の音がある程度は聞こえないとマズいので、音漏れが問題になる程のバカでかい音も出さないし。

 ところ、が。
 市場を見てみたところ、オープンエアタイプでは、既に「音質」を気にすることが出来るクラスの製品は壊滅済。
 ラジオやTV用のイヤホンぐらいしか残っていない。
 ・・・え゛ー。

 まあ、所詮PMPで聴く音楽なんで、音質なんて・・・って考え方もあるだろうし、それもある意味正しいと当方も思っているのだが。
 ソースがアレな分、ある程度のイヤホンを選ばないと「更に輪をかけて音がヘボくなる」という悲しいことになるのもまた事実。
 それともう一つ重要なのが、PMPとそのイヤホンの「相性」。
 電力を贅沢に使えない分、PMPのアンプはスイートスポットがやったら狭いというのが普通なので、ミニコンポ等に繋げば素直な音を出すイヤホンでも、特定のPMPではボロクソな音になる、ということも決して珍しくない。
 なので、ある程度選択肢が無いと「逃げ場」が無いのだが・・・ どうやら既に無いらしい。

 結局、随分とお手軽価格のSONY製を買ってきましたとさ。選択肢が他に無くって、さ。
 一昔前ならAIWA印で売っていそうなブツだな、コレは。

 ・・・ん゛ー、ミッドハイ(中域の中の高域、2~3KHz辺り)に妙なクセがあるのが気になる。
 相性出たか、これは。エージングでこのクセが少しでも収まってくれれば良いのだが。
 イコライザ調整して何とか誤魔化せないか、少し追い込んでみるかね・・・。

 #ちなみに、当方は音質が欲しければ「いわゆるヘッドホン」を選択する人間です。
  ヘッドホンについてなら、有名どころの音質傾向やクセについても多少は知ってるので、ある意味安全パイ。
  そんなんなので、インナーイヤータイプのイヤホンについては、全然情報を持ってないのよね・・・。

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続・エラい身近にあった2010年問題。

 SEPトラブルの続報。

 どうやら8日午後ぐらいに?Symantec本社のLiveUpdateサーバには2010年の日付のパターンファイル(2010/1/7)も設置されるようになった模様。
 これで、SEPM経由でUpdateをかけていない野良端末では、きちんと2010年の日付のパターンファイルが表示されるようになりましたよ、と。
 ・・・SEPM下にある管理端末では、未だに2009/12/31のままだけど。

 つまり今のLiveUpdateサーバには、中身は一緒でも日付が正しいものと2009/12/31のものと、2種類設置されているってことね。
 
 ・・・さて、SEPMのパッチ、いつ出て来ますかね。

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地デジのワナ。

 年が変わってから去年末のネタを書く、その1。

 以前ここでVARDIAのファーストインプレッションを書いたが、その後もVARDIA自体はつつがなく動作しております。
 全く整理されていない使い勝手にも漸く慣れてきましたな。

 が、ここで問題発生。
 時間の経過と共に、地デジがどんどん映らなくなってきてしまったんですよ。

 購入当初は普通に全部映ったのだが、最近ではNHKぐらいしかまともに映らない、という悲惨な状況に。
 画面でアンテナレベルを確認すると、数字が30だ20だ・・・MAX100でコレでは、ねぇ。

 ということで、仕方ないので業者を呼んで見てもらいましたよ。
 まあやりたいこと自体はアンテナのレベルとS/Nの計測なので全然難しいモノではない(当方一応モールス打てます)のだが、専用の測定器はとてもイイお値段で、ひょいと借りれるアテも無いので。
 それに、共聴設備側のトラブルとなったら、コレは業者にお願いするしか無いし。

 ところが・・・業者曰く、レベル的にもS/N的にも全く問題ないらしい。レベルは「適正範囲」上限ギリギリ、S/Nも「全く問題なし」とのこと。

 え゛ー・・・それじゃ何で。

 ということで、ここで業者のおじちゃん(というか正確にはおじいちゃん)が取り出したのは、何と減衰器、ATT、アッテネータ。
 そいつをアンテナ端子とVARDIAの間に突っ込んでみたところ。

 ・・・全chキレイにうつるようになりましたとさ。

 #空電ラインに-20db(16・20・26と試してこれがベストだった。勿論、通電形・帯域非選択タイプ)なんて、RFは微弱信号だと信じていた自分の感覚では「なんと恐ろしい」としか・・・。

 結論。

 ・難視聴対策でCATV再送信を使っているマンション等
 ・東京タワーの近く等、地デジの電波がかなり強い地域で大きなアンテナを使っている場合

 では、入力レベル飽和による歪みや混変調・相互変調発生のせいで、地デジ受信に支障が出ることがある。

 対策は入力レベルを下げること。レベルが高過ぎるので落とせばよろしい、と。
 但し、アッテネータ(減衰器)は普通の量販店では売ってない。
 とはいえ入手はそんなに難しくはなく、通販や電気工事店等では購入可能。

 電気工事屋のおっちゃんが言うには、たまにこんな風に受信障害が出るケースがあるらしい。
 ただ、トラブルを起こすのは激安品が殆どで、国内メーカ品では殆ど聞いたことがない、らしい。

 ということで、東芝VARDIAのユーザは要注意、かも知れない。

 #あ、ちなみに。
  設定メニューに受信感度を落とす設定はあって、当然コレも試しているのだが、全然効きませんでしたよ。
  焼け石に水だった、ってことですかね。

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エラい身近にあった2010年問題。

 海外ではカード端末が誤動作したり、ケータイがコケたり、タクシーメータがリセットされたり、と色々な話が聞こえてきましたが。
 まさかこんな身近に2010年問題があったとは、という話。

 というのは、企業クライアントではメジャーなSymantec Endpoint Protectionで、2010年の日付のウィルスパターンファイルを読み込めないという話。

 >Security Content for Symantec Endpoint Protection clients and Symantec Endpoint Protection Managers are dated Dec 31 2009 even when using the latest definitions
 >http://service1.symantec.com/SUPPORT/ent-security.nsf/docid/2010010308571348

 日本語速報版の訳はこちら。
 >SEP クライアントと SEPM のウイルス定義ファイルの日付が最新版に更新後も2009/12/31 のままとなっている
 >http://service1.symantec.com/support/inter/entsecurityjapanesekb.nsf/jp_docid/20100105094746949

 要するに、2010年の日付の入った最新パターンファイルを配信したら、受け取る側のバグで古物だと勘違いして捨ててしまうため、いつまでたってもパターンファイルが更新されません、と。
 仕方ないから、2009年12月31日の日付のまま、通し番号だけカウントアップしたパターンファイルを当分配信し続けますよ、と。

 実は当方も会社支給の端末ではモロに該当していたのだが、Symantec本社のフォーラム辺りでは年明けて間もなく話題になっていたので、「あれまあ」としか思っていなかったのだが。

 本日の出先で、この件が思わぬ大騒ぎになっていたので、思わずメモ。
 ・・・まぁそりゃ積極的なアナウンスはされていないし、そもそも日本語説明文章はUSAよりだいぶ遅れてから出たとはいえ、仮にでもIT部門名乗るなら、せめてベンダのKBぐらい確認しろよな・・・。

 #Symantecは不具合情報を出したがらない(出したとしてもKBの隅っこにこっそりとか)上に、日本語リソースが少ない&出ても激遅なのでも有名な会社の一つ。
  あそこが日本語リソース出すのを待つということは、Globalから周回遅れになるということとほぼ同義。

 まあしかしこうなると、個人的には「あたふたしているウチに今度は通し番号がさくっと桁溢れ」なんてオチを期待してしまったり・・・え?黒い?

 #通し番号は元々同一日付内に複数回更新された時にカウントアップされる性質のもので、普段2桁しか使っていないのに、今回は非常事態ということで3桁番号を使っているんだし。慌てついでにsignedとunsignedをミスってみたりとか・・・

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EE版VGA待望論。

 新年二発目のお題も、今年こそこんなモノが欲しいぞ、ということで。
 今度はGPU/VGAでございます。

 最近、店頭でよく思うことがあるんですな。
 CPUは「速度」「消費電力」「価格」を見て、自分の欲しいものが買える。
 そこに価格差があったとしても、当方のように「省電力版」を優先して購入する人も、日本では特別珍しくはない。

 ところが、GPUでは「速度」「価格」以外の選択肢が未だに存在しない。
 「消費電力」を見て選ぶことが出来ない。

 こう言うと「低いスペックのVGA買えばいいだろ」と言われるかも知れない。
 でもその指摘、ちょっと違うんですよ。
 欲しいのは「低消費電力、低性能」ではなく「低消費電力、高性能」。

 例えば「Radeon HD 5350e」といった名前で、低消費電力がウリのラインナップがあっていいと思うのですよ。
 「e」が付くかどうかで性能は違いません、但し消費電力はがっつり落ちます、その分プレミア価格を戴きます、ってスタンス。

 これだけVGAがクソ熱い電気喰いの時代なら、十分にアリの筈。
 特別な省電力マニアでなくとも、小さいケースに押し込む為に発熱を抑えたいとか、メーカ製PCの増設で電源容量が心許ないとか、ファンを減らして騒音を減らしたいとか、一定の需要はある筈。

 それも、別に新規にチップ起こしたりする必要もないでしょう。
 CPUみたいに選別品を売るってのも一つのテだろうし、そこまで手間かけないというなら、ノート用のMXMをそのまんま乗せた基板を売れば良いのでは。

 MXM乗せたVGAカードって、試作品とか参考出品は時々出てくるけど、トンと製品化されないのよね。
 MXM自体はノート用でそれなりに数出てるし、ベースになる基板はMXMって規格が変わらない限り数世代で使い回せるだろうし、採算ラインの数出すのもそんなに難しくない・・・ってのは素人考えかね。

 また逆に、「Radeon HD 5890 X2 BlackEdition」 みたいに、VRMと冷却ファンをを強化したOC推奨モデルなんてモノもアリなのでは。
 或いはいっそ突き抜けて、購入直後には冷却ファンが一切付いておらず、各社の巨大ファンとか水冷ブロックとの組み合わせが絶対条件になる、そんな製品もアリだと思うのだけど。

 どうせコアなOCerは買った瞬間にリテールクーラー引っ剥がしてるんだから、最初から付けとく必要ないじゃない。無駄になるリテールクーラーを押し売り(?)しないことで、エコにも貢献します、ということで。

 兎に角、殆ど性能差が無いようなモデルナンバーを無駄にいくつも作ったり、同じチップを何回もリネーム繰り返すより、こういう風にラインナップ広げた方がよっぽど皆が幸せになれると思うんだけど、ね。

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