EE版VGA待望論。

 新年二発目のお題も、今年こそこんなモノが欲しいぞ、ということで。
 今度はGPU/VGAでございます。

 最近、店頭でよく思うことがあるんですな。
 CPUは「速度」「消費電力」「価格」を見て、自分の欲しいものが買える。
 そこに価格差があったとしても、当方のように「省電力版」を優先して購入する人も、日本では特別珍しくはない。

 ところが、GPUでは「速度」「価格」以外の選択肢が未だに存在しない。
 「消費電力」を見て選ぶことが出来ない。

 こう言うと「低いスペックのVGA買えばいいだろ」と言われるかも知れない。
 でもその指摘、ちょっと違うんですよ。
 欲しいのは「低消費電力、低性能」ではなく「低消費電力、高性能」。

 例えば「Radeon HD 5350e」といった名前で、低消費電力がウリのラインナップがあっていいと思うのですよ。
 「e」が付くかどうかで性能は違いません、但し消費電力はがっつり落ちます、その分プレミア価格を戴きます、ってスタンス。

 これだけVGAがクソ熱い電気喰いの時代なら、十分にアリの筈。
 特別な省電力マニアでなくとも、小さいケースに押し込む為に発熱を抑えたいとか、メーカ製PCの増設で電源容量が心許ないとか、ファンを減らして騒音を減らしたいとか、一定の需要はある筈。

 それも、別に新規にチップ起こしたりする必要もないでしょう。
 CPUみたいに選別品を売るってのも一つのテだろうし、そこまで手間かけないというなら、ノート用のMXMをそのまんま乗せた基板を売れば良いのでは。

 MXM乗せたVGAカードって、試作品とか参考出品は時々出てくるけど、トンと製品化されないのよね。
 MXM自体はノート用でそれなりに数出てるし、ベースになる基板はMXMって規格が変わらない限り数世代で使い回せるだろうし、採算ラインの数出すのもそんなに難しくない・・・ってのは素人考えかね。

 また逆に、「Radeon HD 5890 X2 BlackEdition」 みたいに、VRMと冷却ファンをを強化したOC推奨モデルなんてモノもアリなのでは。
 或いはいっそ突き抜けて、購入直後には冷却ファンが一切付いておらず、各社の巨大ファンとか水冷ブロックとの組み合わせが絶対条件になる、そんな製品もアリだと思うのだけど。

 どうせコアなOCerは買った瞬間にリテールクーラー引っ剥がしてるんだから、最初から付けとく必要ないじゃない。無駄になるリテールクーラーを押し売り(?)しないことで、エコにも貢献します、ということで。

 兎に角、殆ど性能差が無いようなモデルナンバーを無駄にいくつも作ったり、同じチップを何回もリネーム繰り返すより、こういう風にラインナップ広げた方がよっぽど皆が幸せになれると思うんだけど、ね。

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