USB3.0デビューを機会に、あらためてeSATAを考える。(その2)

 前回に続いてeSATAネタ。
 皆様に愛されるeSATAに何が必要か、ということを考えてみましょうか。

 ということで、前回挙げた3つの要件を一つずつ潰すことを考えてみますか。

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 1.安定している。

 ドライバの完成度を上げましょう、これが第一。
 あと、耐ノイズ性についても、回路構成次第で多少は対策出来るので、そこで目一杯頑張りましょう。

 ほら、高周波アナログ回路技術者の出番ですよ。

 2.便利である。

 Powered eSATAが最近ぼちぼち出回り始めていますが、これを全力で推し進めましょう。
 3.5インチHDDにもケーブル1本で給電出来る、USB HDDと比べてコンセントとか無しで行けます、というセンで。

 ただ、2.5インチHDDがどんどん大容量化しているんで、デスクトップ用の外付HDDもそのうち2.5インチに切り替わってくる可能性もあるかも。そしたらUSBのバス給電でも行けるしなぁ。

 3.速い。

 6Gbps eSATAを全力で推進しましょう。
 5GbpsのUSB3.0より実効値でもカタログ値でも優位に立てます。

 但し、現在出回り始めているMarvellチップについては、例によって「HotPlug出来るけどHotUnplugが出来ない」という致命的な欠点を抱えたままというウワサなので。
 他の「安定した」チップが出てくることを期待します、はい。

 ◇

 どれもこれも現実的じゃないなぁ、自分で書いといて。
 つまりこれは、eSATAが広く利用されるインターフェイスに変身するというのがいかに難易度が高いかということでもあり。

 結局、eSATAは未来永劫マイナーなままということで。
 個人的には、マイナーであることは構わないが、現状のレベルはきちっとキープし続けて、FireWireのように「大多数には存在すら忘れられた存在」に迄は退化して欲しくないと思う今日この頃、でしたとさ。

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