分かっていたこと
- 最近のSeagateのファームは、色々と酷い。
- 1.5Tで顕著に表れて問題になったのがキャッシュ制御周辺の問題。
Seagateに文句を言うとファームアップデータのURLを送って来るが、アップデート後もトラブル報告絶えず。 - エラー検知やセクタ代替処理にも問題があると言われている。
発動すると物理的にプラッタに問題ないにも関わらずエラー発生および使用不能になる模様。
これは分かり易く不良なので、保証期間に応じて店頭交換若しくはRMA。
新しく分かったこと
- 最近のSeagate製3.5インチSATA HDDはほぼ全滅と思っていい。
- そもそもは内部部品のエラッタ(不良)だが、ファームで回避するの忘れていたため実害発生。
まあ確かにファームのバグとも言える。 - シリアル番号が問題ロットの特定に有用だが、Seagateは問題シリアルのリスト公開を拒否。
代わりに問題ロットが含まれるファームVerを名指しし、全てアップデート推奨という処置に出た。 - ファームVerによる指定はシリアルより分かり易いが、一方で一部の問題無い個体をもファームアップデートの危険に晒すことでもある。
やるべきこと
- 現在動作中のHDDが「当選」してしまった場合、絶対に電源を落とさず、再起動もしないこと。
デフラグとかそういうのも無し。 - まずは、内部データの保護を最優先に、「安全な」USBメモリやDVD-R、NAS等に可及的速やかにデータを退避する。
回線と容量によってはSkyDrive等のオンラインサービスもアリか。 - 後はHDDを好きにする。
ファームアップデートする気があるなら、次へ進む。 - 内部データが吹っ飛んでも泣かなくて済む状態になったのを確認して、PCからアップデートしたいHDD以外を全て取り外す。
- アップデータのISOをダウンロードしてCD-Rに焼き込み、そのCD-Rを使って起動してアップデートを行う。
気を付けること
- HDDというモノの不良は最悪カネの力で解決出来るが、データはいくらカネを積んでも取り戻せないこともある。サルベージ会社に依頼したって100%成功するワケじゃない。
プライスレスなデータを持っているなら、今すぐ他メーカのHDDを買いに走るべし。 - RAID等の場合は一度バラして、素のIDE互換モードSATA環境でアップデートを行う必要がある。
AHCI環境やRAID BIOS上では基本的に失敗する。 - 今朝時点ではアップデータが対応しているのは極一部の製品だけ。大多数は「只今検証中」。
- 対応している筈の一部の製品でファームアップデート後死亡報告あり。
それとは別に、アップデート自体は成功しても新ファームでのトラブル報告もある。 - 少なくとも国内法人・代理店から正式なアナウンスがあるまではアップデート実施は控えたほうが良さそう。
やられるべきこと
- つーか国内法人何してる。だんまりかよ。
たわごと
- ニアラインを名乗るBarracuda ES.2ですら蟲ファーム連発は酷過ぎないか。
自分が実際に経験しただけでも、SN03、SN04は問題外、SN05も不具合残存。
聞いた話ではそれ以降も・・・とか。 - 今回の一斉アップデート、実はついでに古ファームのバグも無かったことにしてしまえ・・・ということ、かも、知れない。根拠無いけど。
- というか、個人PC用はファームアップデートで済むにしても、ニアライン稼働中やHDRの中身はどうするんや。