TLD開放って…

 取り敢えず、Impress Inernet Watchの記事をぺたっと。

 TLDを“自由化”、企業名や自治体名など使用可能に
 >http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/06/27/20074.html

 やっちゃいますかソレを、といった感じ。
 ナンだかなぁ・・・

 確かに、地理的場所を前提とした従来の地域分けはもう使えない、って主張は分かる。
 ただ、その使えないを前提に今まで色々作られてきてしまってるんで。
 そう簡単に前提を変えてしまって、影響とか大丈夫なのかね?と。

 技術的には、例えばDNSのトラフィックとかレコード数の問題とか。
 決め事的には、国別ドメインやgTLDとの区別はどうするのかとか。
 カネ的には、そのTLDのルートサーバ一式(含トラフィック)の費用は当然ドメイン持ちが負担するんだよなとか。
 あとすげぇ小さな話では、NetBIOSの名前解決との共存どうするのとか。

 こういう諸々について影響調査をした上で「こんなんですけど、どうでしょう」ってならまだ兎も角、先に「やっちゃいましょう」だとね。

 ぶっちゃけ、ICANNがカネ欲しいだけか、としか思えん。

 ◇

 以下ぼやき。

 NetBIOSの名前解決(正確にはNetBIOS/WINSとDNSの混在環境での名前解決ルール)の件なんて、技術的にはホントに小さい話だけど、この仕組み自体は殆ど意識されないま世界中で使われているワケで、運用的影響はそれなりにあるのでは。
 現在のWindowsでは物凄い大雑把に言うと「サーバ名が15文字以下で『.』が含まれない場合はNetBIOSが優先される」ってコトになっているんだけど、こんなの日頃から意識しているのはそのスジの専門技術者だけだよね?

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