またSeagateの国内流通が妙なことに・・・。

 さて、SeagateのHDDというと、最近では「国内正規品」のシールが貼られているのが当たり前で、一部のショップが独自に海外から直輸入するとか、どっかの棚ズレ品がスポットで突然出てくるモノぐらいしか「並行輸入品」「組込品」が出てくることは無い、というのが当方の認識だったのだが。
 このところめんどくさいブツが国内市場で出回っているので、ちょっとメモ書き程度に。

 で、めんどくさいブツというのは、「国内正規品」のシールは貼られていないのにも関わらず、SeagateのサイトでチェックするとRMAがきちっと通るという代物。
 当方が見かけた限りではRMAチェックすると全てSYNNEX INFOTEC扱いですな。勿論正規代理店ですよ。

 今後全代理店がシール貼付を止めるのか(在庫限りってヤツ)、それともSYNNEX INFOTECだけが手を抜いているのかは不明だが。既にWDが国内正規品でもシール貼付を中止しているので、Seagateも貼り付けを止めたとしても不思議は無い。

 ・・・誰か真実を教えて下さいな。

 #当方が訊ける範囲ではどうにもあやふやな話ばかりで真実が不明なのですよ。

 ◇

 以下、ここからは古い人間のボヤキというか、昔話。
 暇人だけ読んで下さい。
 PCパーツを扱う人間ならお馴染み「SYNNEX」なんですが、コレ以前と今では全くの別会社なんですよ、というヨタ話ですわ。 

 まず、以前国内で「SYNNEX扱い」と言っていたのは、現在で言うところのTekWind扱い品。
 元々米SYNNEXの国内法人として1995年に設立されたTekWindは、2005年にMCJグループに譲渡されたんですな。ところがここで社名を変更せず、2012年にTekWindと社名を変更するまで「MCJグループなのにSYNNEXを名乗り続ける」という状態になっていたワケです。

 ♯どうやら米SYNNEXはブランド名の扱いにあんまり関心がなかった模様。

 そして更に、現TekWindはSeagateの正規代理店では「ありません」。以前の「SYNNEX」だった時代は間違いなく正規代理店だったんですが(1996年に代理店契約、但しこれは「米SYNNEXの子会社」として←ここがポイント)。
 一方で「米SYNNEXの子会社」時代から取引が続いているブランド(メーカー)も少なくなく、WDもその一つ(1997年に正規代理店契約をして資本関係が変わってもそのまま継続中)という。

 一方、国内にある現SYNNEX INFOTECは元を辿ると1962年に設立された関東電子。この社名、今は無きPCショップのシスペックや今ではELECOM傘下に入ったロジテック(Logitec、米Logitechとは無関係)の親会社として、年寄りヲタには結構馴染みのある会社名ですが、1989年に丸紅傘下に入り、その後2010年末に米SYNNEXに譲渡され、今の状態なワケです。

 #でこの後1年も経ってからMCJグループ傘下の会社がTekWindに社名変更しました、と。

 更に面倒なことに、このSYNNEX INFOTECはSeagateの正規代理店です、はい。(2011年9月26日に代理店契約を結んでいて、プレスリリースも出てます)。

 ということで、現在俗にSYNNEX扱いという場合、正確にはSYNNEX INFOTEC扱いです。で、最近ここから出荷されているHDDに国内正規品のシールが貼られていないモノがあるという話でした、はい。

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