前回のHDDネタに続いて、SSD界隈でも何だかワサワサ動きが出てきたので、ちょっとチェックしてみる。
1◇SandForce SF3700登場。
何故か誰も触れないが、これは間違いなくSATA-Expressをも睨んだコントローラ。
PCI-Express 3.0対応ではないのはコストと想定される用途からの見合いだろうが、それでもPCIe 2Xで900MB/S近く出せるというのは強烈ですよ。
いよいよSSDの本命、PCIe直結「標準」製品が見えてきましたな。
そして、基板型の方でも、高速SSDが一気に身近になる可能性が。
というのは、PCI-Expressデバイスならば、コストのかかるRAIDコントローラを使用しなくとも、PCIeスイッチを使ってパラレルに繋ぐだけで簡単に速度は稼げるので。
例えば、このチップを4枚用意し、PCIe SWでx16をx4の4系統にバラして接続、BIOSなりOSなりでストライプすると合計7.2GB/S。
こんなトンでもない代物も、技術的には今すぐにでも作れるし、構成部品の値段もそこまで突き抜けたモノにはならない。
・・・こんな爆速ストレージが安価に入手できるようになったら、革命と言っても大げさでないぐらい色々変わってくると思うな、うん。
2◇WD Black 2登場。
あちこちでキワモノ扱いされているが、個人的にはこの形態こそが「過渡期の本命」だと思っていたり。
システム用のSSDと物置用のHDDがひとまとまり、便利でないですか。
まぁこの製品だともう少しSSD容量が欲しいとか、速度イマイチだとか、値段高過ぎだとか、ツッコミ所は色々あるけれど。
コンセプトは合ってると思うな、うん。
♯この内容ならBlackよりはBlueだよね。
しっかしOSからの見え方が特殊ですな。JBODでSSDとHDDを繋いでいるのかコレ。
素直にPMPかましても良かった気がするのだが、内蔵IFだとPMPはハードル高いって判断かね。
Intelチップセットですら最近のなら対応してはいるが、古いノートPCの入替需要狙うならこの形が良いと。
・・・にしても、やっぱり値段が一番ネックだよこれ。
初物価格でもなんでもちょっと盛り過ぎ。この価格ならSSD容量は倍は欲しいよね。
3◇OCZ破産。
Link_A_MediaはSK Hynixに、SandForceはLSIに、SiliconSystemsはWDに、sTecはHGSTに。
怒涛のSSDコントローラメーカ買収劇に自らも参加し、Indilinxを傘下に収めていたOCZが破産というニュースが。
商売上の失敗の理由は自社ブランドSSDを無理して作っていたことの模様。Flashチップ市場はずっと荒模様だし、SSD市場は既に激戦だし、大した規模もないのでスケールメリット等も出せず、市場に揉まれて撃沈ということらしい。
・・・まぁOCZって商売下手だったもんね(ぉぃ。
にしても、東芝はIndilinxにそんなに興味あったのか。
Marvell製コントローラ積んでる既存製品も評判悪くないと思うのだが、Samsungみたいに完全自前生産目指すってことだよね、きっと。
◇
とまぁ、こんな話が出てきましたが。
今年のストレージ界隈の話題は前回のHDDネタ、今回のSSDネタ、合わせてこれぐらいで打ち止め、かな。