HDMI切替機の夢・・・その2、お勉強編。

 ちっとも値段の下がらないDVI切替機の代わりに最近激安品も見られるようになったHDMI切替機を使って幸せになりたいプロジェクト、第二弾。
 まずは前回の結論から。

 要するに、HDMIセレクタはホントに「電子スイッチ」以外のは何もしていないため、切り替えるとHDMIケーブルが抜かれたのと同じ状態となり、それを検知したVGAカード側が勝手に設定を切り替えてしまう。

 逆に、DVI対応のPC切替機なんてのはこの対策がしてあって、いつでもディスプレイが繋がっているように見えている(筈・・・激安品は知らん)ので、そういう問題は起こらない。
 ここから導き出される結論は一つ。切り替えても常時接続しっぱなし、のように「騙せば」良い。

 ということで、まずはちょいとお勉強から。
 DVIもHDMIも、ケーブルにはHotPlug専用のピンがあります。DVIだと16ピン(+マークもしくは-マークに一番近いピンの「真ん中」)、HDMIだと19ピン(向かって左端の上側)。ここに5Vが来ていると、その線は接続中ということになるのですな。

 #ちなみにDVIとHDMIのピン配列については、何故かDELLのサポートサイトに丁度良い説明があったのでリンク。
 >http://support.euro.dell.com/support/edocs/video/P147609/ja/connect.htm

 つまり、ここに5Vが常時供給されていれば良い。
 幸い、DVIでもHDMIでもすぐ近くに5Vのバスパワー来ているので、抵抗かまして繋いであげれば、常時5V供給状態に出来る、と。

 ◇

 但し、留意すべきこと2つ。
 まず、そもそもこのHotPlugの仕組み、DVIでは接続開始を認識した後、ディスプレイとEDID(ハードウェア情報)を読み出して自動的に解像度を設定したりするのが、本来の存在意味なんですよ。
 なので、EDID読出との兼ね合いで逆にトラブる可能性も無いワケではないので、そこはし自己責任で。

 それともう一つ、本当の意味でのHDMIで使う場合、これは絶対NG。
 というのは、HDMIではEDIDの確認に続いてHDCPの暗号化キー交換シーケンスが走るので、接続検出がないとキー交換が出来なくなってしまうのですよ。
 よって、接続直後はいいけれど、それ以降何も映らなくなります、えぇ。

 いよいよ次は、実際に工作する回です、はい。

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